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特集 輝鵬 獅司 勇磨 名古屋場所に3人の新十両が挑む!

相撲 2023年7月4日(火) 午後1:00

名古屋場所では、川副改め輝鵬(きほう)獅司(しし)勇磨(ゆうま)の3人が新しく十両に昇進しました。

 

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川副改め輝鵬(宮城野部屋)「弟弟子の伯桜鵬を絶対追い越す」

輝鵬は本名川副圭太。平成11年4月10日生まれの24歳で、熊本県宇土市出身です。

 

学生横綱を手にした川副 (平成3年11月6日/堺市)

熊本の文徳高校から日本大学に進んで学生横綱になり、去年の秋場所で幕下15枚目格付け出しでデビューしました。167センチ110キロと力士としては小兵ですが、強い体幹を生かした気力あふれる速攻が持ち味で、4月に稽古で左足を骨折しながら西幕下筆頭で臨んだ夏場所は5勝2敗の成績を挙げて新十両に昇進しました。

 

川副改め輝鵬(左)と宮城野親方 (5月31日/国技館)

新しいしこ名は元横綱白鵬の宮城野親方と10個あった候補から絞って決めたということで、親方は「アマチュアで実績を残したので、大相撲でも輝いてもっと上を目指してほしい」と期待を懸けています。

 

新十両記者会見

同じ宮城野部屋では、あとからデビューした4歳下の後輩の落合改め伯桜鵬が名古屋場所で新入幕と先を越されていて、「本当に悔しかった。しかし結果がすべての世界なので受け止めて、これから追いついて、追い抜いて、絶対に上に行ってやるという気持ち」とライバル心を見せています。そして「私が活躍することで、熊本の人たちがどんどん元気になってくれるのがいちばんうれしいので、成績を伸ばしていって、みんなに応援してもらえるように頑張りたい」と話していました。

獅司(雷部屋)「ウクライナは大変だが、頑張ってパパとママを助けたい」

獅司は本名セルギイ・ソコロフスキー。ウクライナ出身で平成9年1月16日生まれの26歳です。

 

十両の時疾風に上手投げで勝ち6勝目 (夏場所千秋楽)

令和2年春場所に初土俵を踏み、193センチ175キロの体を生かした四つ相撲で番付を上げて、西幕下2枚目で迎えた夏場所は6勝1敗の成績を挙げてウクライナ出身初の十両昇進を決めました。獅司は、「うれしいです。入門からはちょっと長かったです。幕下まではすぐ上がりました。幕下は大変でした。幕下上位はみんな強いです」と、まだたどたどしい日本語で答えた。

 

獅司(左)と雷親方 (5月31日/国技館)

ことし2月に入間川部屋を引き継いで師匠となった雷親方(元小結垣添)は「能力が高く上を目指せる」と考え、獅司に「頑張って稽古についてくるか」と聞いたところ「頑張ります」と答え、稽古に熱心に取り組んで、食事もしっかりとって体重を15キロ増やして関取の座を手にしました。

 

新十両記者会見

ウクライナに住む両親とは毎日連絡を取っているということで、「今ウクライナは大変ですが、頑張ってパパとママを助けます。名古屋場所では勝ち越したい」と話していました。

勇磨(阿武松部屋)「ネガティブに考えてもしょうがない」とけがを克服

勇磨は本名中尾勇麿。大阪府枚方市の出身で平成10年6月13日生まれの25歳です。

 

勇磨(手前)は去年の秋場所で幕下だった朝乃山を突き落としで破った (11日目)

平成26年に初土俵を踏み、左膝や左手首などたび重なるけがで番付を下げましたが、あきらめることなく稽古と治療を重ね、東幕下5枚目で迎えた夏場所は5勝2敗の成績を挙げて新十両に昇進しました。178センチ122キロ。突き押しが得意です。

 

新十両記者会見 (5月31日/国技館)

勇磨は「めちゃくちゃうれしいです。やはりケガをして番付を何度も下げたことが印象深いですが、十両に上がったということでみんなが喜んでくれるのがうれしいです。頑張って良かったなという気持ちになります」と喜びを話していました。

 

勇磨(左)と阿武松親方 

師匠の阿武松親方(元幕内大道)は「私も本当にうれしかった。ネガティブな面を見せず、ポジティブに土俵に上がる。口で勢いのいいことを言うけれど、本当にそれを実現できる力士です」と言うと、勇磨は「ネガティブに考えてもしょうがないと思っているからです」と答えていました。そして「次の目標は関取で勝ち越すことです。十両で15日間取るのは楽しみです。見ている人が、元気が出るような相撲を取りたいです」と決意を口にしていました。

 

『雑誌「NHKG-Media大相撲中継」名古屋場所号より』

 

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