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特集 霧島 新大関の決意を語る「横綱の景色を目指し頑張る」

相撲 2023年6月30日(金) 午後6:00

霧島は、霧馬山のしこ名で臨んだ夏場所、初めて大関昇進に挑んだ場所で11勝を挙げて昇進を果たし、師匠のしこ名を譲られました。伝達式では「今まで以上に稽古をして頑張ります」と誓いました。刈屋富士雄元NHKアナウンサーが名古屋場所に臨む決意を聞きました。

 

刈屋元NHKアナウンサーがインタビュー

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名古屋場所は大関の先を見る場所

ーー名古屋場所は新大関としてどう臨みますか。


大関として恥ずかしくない成績を残すというより、大関の先を見る場所になると思っています。

 

新大関となる名古屋場所の番付表を手にする(6月26日)

ーー目の前の稽古や取組1番は大事だけれど、その目標に加えて上を目指すという2つ目の目標があるということですね。

 

師匠からも「お前の目標は大関ではないのだから」ということを言われています。大関昇進のお祝いは、もう終わりです。

伝達式の口上に稽古という言葉を入れた

伝達式で口上を述べる(5月31日)

ーー大関昇進の伝達式を振り返りますと、とても緊張したと言っていましたね。

「謹んでお受けいたします。大関の名を汚さぬよう今まで以上に稽古して頑張ります」

(伝達式での口上)

緊張して口上の途中で口ごもってしまいました。「大関の」と言うところを「大関に」と言って止まってしまったのです。

 

ーー口上の言葉は師匠と一緒に考えたのですか。

 

そうです。稽古のおかげでここまで来たので、稽古という言葉を入れてもらいました。

 

師匠、両親と新しいしこ名を披露(5月31日)

ーー師匠が霧島を譲ったのは、自分が果たせなかった夢、横綱昇進を託したのだと思います。

 

入門する前から「大関、横綱になります」と宣言していました。後でとんでもないことを言ってしまったと思いました。しかし今まで以上に稽古をすれば横綱昇進のチャンスは来ると信じてやるしかないです。

 

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里帰りで「横綱になってください」と言われた

故郷に里帰りし、住民と記念撮影(6月7日 モンゴルのドルノドゥ県)

ーーモンゴルに里帰りしたときのことを伺います。4年ぶりですね。


はい。新十両に昇進したとき以来です。


ーー新十両のときの歓迎ぶりとは全然違ったでしょう。


違いました。地元はモンゴル相撲でも強い力士が100年以上もいないのですが、地元出身の大相撲の大関が誕生したことで、みんな喜んでくれました。

 

ーー大関の地元ドルノドゥ県は首都ウランバートルから700キロ離れているそうですね。

 

 

そうです。地元が本当に盛り上がっていました。もし私が横綱に昇進したら地元はどうなるのかなと思ってしまいました。みんなが「横綱になってください」と言っていました。家族や親戚、お世話になった人たちが集まってお祝いの食事会をやってくれました。


ーー里帰りで気持ちはリフレッシュされましたか。


本当にリフレッシュされ、気持ちは横綱昇進に向かっています。

霧島になり気持ちを上げた、相撲の技も上げていく

大関昇進後初めての稽古(6月16日)

ーー横綱を目指すためには何が必要になってきますか。


いちばんは稽古です。今取っている相撲を、すべてもう1段ずつ上げていくことです。

 

ーーファンは大関のつり技(師匠が得意だった技)を期待していますが。


霧島になった以上は、今の技を1つずつグレードアップしていきます。気持ちを1つ上げたので相撲の技も上げます。里帰りして、モンゴルの有名な山に登りました。初めて登ったのですが、頂上からモンゴルの草原が見渡せました。

 

 

ーー横綱に上がる前に頂点の風景を見てきたのですね。


いちばん上に上がるのは結構大変でした。つらかったけれど我慢して登りました。相撲もいちばん上に上がるのは大変です。

 

ーー今回登山したのは頂点を目指すぞという決意ですね。


つらくても上がっていきたいと思いました。番付は上に行くほどつらくなります。

 

 

ーー上がってみないと分からない景色、まさに横綱ですね。横綱に上がった景色をぜひ見てください。


横綱の景色を目指して頑張ります。

 

 

『雑誌「NHKG-Media大相撲中継」名古屋場所号より』

 

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