ストーリー野球

「平成のスター」イチロー そして次の世代へ スポーツ平成史・野球 第4回

2019-04-12 午後 02:24

まもなく幕を閉じる、「平成」という時代。サンデースポーツ2020では、2月から4週にわたってスポーツの平成史を振り返ります。
3月3日放送回のテーマは「野球」。ゲストは「鉄人」金本知憲さん。そして大リーグでも活躍した松井稼頭央さん。平成の野球を大いに語ります。

最終回の第4回は野球の発展に不可欠な「スター」について。平成の代表的なスターと呼べるイチロー選手の存在から、次の時代のスターに求められることを考えます。

平成のスター選手ランキング・ベスト10

平成の次の令和の時代、野球の未来はどうなるのか。そのことを考える上で、平成の野球の発展に大きな役割を果たした「スター選手」の存在は大きかったのではないでしょうか。番組では、プロ野球関係者200人に「平成のスター選手とは誰か」というアンケートを行いました。その結果は画像の通り。

 

プロ野球関係者が選んだスター・ベスト10!

 

ゲストの金本さんは10位。松井さんは野茂英雄さんと並んで5位。3位は大谷翔平選手。2位は松坂大輔投手。
そして1位はやはりイチロー選手でした。イチロー選手は2位と20票以上の差をつける58票と、得票数でもダントツの1位でした。

 

 

今回イチロー選手に投票したプロ野球選手を取材していくと、イチロー選手に票が集まった理由は日米で積み上げた輝かしい成績だけではないことがわかってきました。

DeNAの4番、筒香嘉智選手はイチロー選手の「美しい動き」への憧れを語りました。

 

 

筒香嘉智選手

イチローさんは動きのすべてが美しいですよね。本当にみんなが憧れるような動きです。選手として軽々しくイチローさんのようになりたいとは言えないですけど、あの素晴らしく美しい動きは、自分も手に入れたいと思っています。

 

少年時代にイチロー選手と出会った事で、その後の野球人生に大きな影響力を受けた選手もいます。千葉ロッテの外野手、伊志嶺翔大選手です。少年時代、故郷の宮古島でオリックス時代のイチロー選手とふれあった時の記憶を語ってくれました。

 

 

伊志嶺翔大選手

僕がイチローさんからサインもらった時に、うれしさのあまりお礼を言わずにどっか行こうとしてしまったことがあったんです。その時にわざわざ引き留めて、「ありがとうございますと言えば、それでいいんだよ」と言ってくれたんです。それがとても印象に残っています。

 

キャンプ地宮古島の子どもたちに囲まれるイチロー選手

 

伊志嶺選手

野球教室の時も、道具の大切さをイチローさんから教えてもらいました。お礼とか道具を大切にするとか、プレー以外のことを教えていただいたので、やっぱりイチローさんはすごいなと思いました。

「スターとは、すなわちイチロー」

大越 スターの要件とは何か。ランキングにも入っていたおふたりに是非聞きたいんですが、松井さん金本さん、スターとは何でしょうか。

 

 

松井 もうイチローさんですよ。「スターすなわちイチローさん」です。発する言葉とか立ち居振る舞いもそうですし、全てが人々に影響を与えてくれます。

 

金本 やっぱりその実力、成績はもちろんですけど、野球を見ない人でも顔と名前がわかるのがスターだと思いますね。

 

松井 やっぱりスターってかっこいいんですよね。イチローさん、松坂、大谷翔平もね、みんなかっこよく見えるんですよね。

大越 おふたりも、ファンからしたらもう相当かっこいいですよね。

 

副島 ランキングのベスト10に入ってますからね。

 

金本 お気遣いありがとうございます(笑)。

 

未来の野球のために

大越 スターを生み出すためには、すそ野の拡大が欠かせないと思います。今、野球人口が少なくなってきていると言われている中で、実はこんな取り組みをしているという例を、ちょっとご紹介したいと思います。

 

 

大越 こちらは去年12月、早稲田大学野球部のOB会が開いた野球教室です。OBである日本ハムの斎藤佑樹投手などがコーチ役として参加をしました。これを教わっているのは、少年野球チームに所属してない子どもたち。野球遊びを通じて野球の面白さを体験してもらって、底辺拡大につなげようという取り組みです。野球は昔から「根性野球」といわれたりして、心を鍛え上げる事は大事なことだと思います。一方で野球とは、そもそも「楽しいもの」なんだということも大事ですよね。

 

松井 そうですね。やっぱり「野球が楽しい、野球が好き」。この気持ちが一番大事だと思います。私もずっとその気持ちでやって来ましたのでね。野球を嫌いになったことはないですから。

 

大越 どんなに厳しい練習の中でもですか。

 

松井 小学校中学校の時は、楽しいとか好きという気持ちが一番大事だと思うんです。高校生になれば、たとえば強豪校には「覚悟」をもって行きたい学校に行くでしょうから、多少厳しくても将来のことを考えて我慢できると思うんですけど。小学生の時は、楽しい、好き、毎日やりたいっていうのが一番じゃないかなと思いますけどね。

 

松井さんは指導者の道を歩んでいく

 

大越 松井さんは今、西武の二軍監督として指導者の立場ですが、どんな風に選手たちを指導してますか。

 

松井 厳しい練習の中にも楽しさがあり、また笑いもありということを考えていますね。少しでもうまくなっていく感覚を実感してもらえるように、しっかりと選手とコミュニケーションを取りながらやろうと思っています。心の面でも指導者がしっかりとした引き出しを持っていないと、コミュニケーションもできないと思うんでね。しっかりした技術を教えられるように、僕自身もしっかり勉強してやっていきたいなと思います。

 

大越 金本さん、今の野球が次の時代も国民的なスポーツとして脈々と続いていくために、大事な事とは何だと思いますか。

 

金本 ファンサービスも大事だと思いますし、やっぱり一人一人の選手がもっと高いレベルを目指してね、「俺もスターになるんだ」という気持ちを持ってプレーすることですかね。ひとりでも多くのスーパースターが出ることを願ってますし、それがまた野球の発展につながっていくと思います。やっぱり輝いてほしいですね、野球選手には。

 

大越 金本さん、松井さん、本当にありがとうございました。

 

 


(終)

 

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