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特集 吉田正尚2023 大リーグ元年の記録!

MLB 2023年6月10日(土) 午後0:30


今シーズンから大リーグのレッドソックスに加入した吉田正尚選手。5月には1週間の打率で4割8分をマークし週間MVPに輝くなど絶好調です。このページでは「吉田正尚2023 大リーグ元年の記録」と題して、吉田選手の成績やカギとなる試合での談話などを、シーズンを通して掲載していきます。(※すべて日本時間/掲載は最新が上)

 

⇒MLBの放送予定はこちら

まずは最新の成績を…

 

6/10 対 ヤンキース 2番・レフトで先発出場

 4打数ノーヒット 打率は3割1分9厘に

  第1打席 ライトフライ

  第2打席 セカンドライナー

  第3打席 レフトフライ

  第4打席 レフトフライ

  4試合ぶりのノーヒット

  

吉田正尚選手(Boston Red Sox)

56試合(2023/6/10現在)

打率 .309(220打数68安打) 本塁打7  打点33

 盗塁3 四死球26 OPS .863

※OPSは出塁率と長打率と足し合わせた指標

 

6/7 サイ・ヤング賞投手から3連続ヒット

「本当に接戦だったし最後も1点差になったが、1点1点の積み重ねが勝負を分ける。1球でしとめているということはいいことかもしれない」

 

第1打席 センター前ヒット

吉田選手はこの日の先発2020年のサイ・ヤング賞、ビーバー投手から3打席連続ヒットを打った。

4月の初対戦では3打席とも内野ゴロに抑えられた相手を見事に攻略した。

 

<試合後の談話>

――ビーバー投手について

 

第3打席 ツーベースヒット

「前回の対戦ではちょっと消極的に見過ぎていた部分もあった。コントロールがいいピッチャーだしある程度ストライクゾーンの中に投げてくるのは分かっていた。ゾーンに来たらどんどん振っていこうと思っていた」

 

6/4 大リーグ初のダブルヘッダー

前日の試合が中止となり、大リーグで初めてダブルヘッダーを経験した吉田選手。両試合に先発出場し、あわせて3本のヒットを打った、

 

第1試合の6回 タイムリーツーベース

 

<第1試合>

 対 レイズ 4番・レフトで出場

 4打数 2安打 1打点 1四球 

  第1打席 セカンドゴロ

  第2打席 空振り三振

  第3打席 フォアボール

  第4打席 レフトへタイムリーツーベース

  第5打席 ファーストへ内野安打

 

第1試合の最終打席 全力疾走で内野安打

 

<第2試合>

 対 レイズ 3番・DHで出場

 4打数 1安打 1四球 

  第1打席 センターライナー

  第2打席 レフトへツーベース

  第3打席 ファーストゴロ

  第4打席 セカンドゴロ

  第5打席 フォアボール

 

<試合後の談話>

「一日が長かった」

 

試合後、プロ入りして初めてのダブルヘッダーをこう振り返った吉田選手。ダブルヘッダーについて話した内容をまとめた。

 

「日本のプロ野球ではやったことがないので大学か高校の時以来だと思う。1試合目は守備について2試合目は指名打者だったので、運動量的には少し落ちた。寒暖差があり体感温度が寒かったので、そこを気をつけながらやった。試合と試合の間は1時間くらいゆっくりして準備ができたと思うが、一日が長かった」

6/1  7号ホームラン 打率はリーグ2位に

レッズ戦に4番・DHで出場。

第1打席でインコースの変化球をうまく捉えて、ライトのポール際に先制の7号ソロホームラン。

 

先制ホームランの吉田選手

ホームランはおよそ1か月ぶり。
2点を追う8回の第4打席は速球を捉え、グリーンモンスターと呼ばれる高いフェンスを直撃するセンターオーバーのツーベース。

4試合連続、今シーズン21回目の複数安打で打率はリーグ2位の3割1分7厘に

 

 

<試合後の談話>

「ホームランはボールの内側を払うというか上手くさばけました。手だけではなくて身体全体のバランス、連動が上手くできたから切れなかったと思います」

 

ライトへ技ありのホームラン

安定した成績を残せていることについては「打つべき球を打っていることだと思います」とひと言。

チームは惜しい試合を2つ落としたことを踏まえ、「もう終わったことなのでまた明日良い準備をしたい」と表情を引き締めた。

 

 

5/28 4試合ぶりの複数安打

ダイヤモンドバックス戦に4番・DHで出場

第1打席は鋭い当たりをファーストがはじいて内野安打、第2打席はサードへの内野安打で4試合ぶりの複数安打をマーク。

 

3打数 2安打 打率は2割9分7厘に

 第1打席 ファーストへの内野安打

 第2打席 サードへ内野安打

 第3打席 レフトフライ

 第4打席 フォアボール

 

ベンチで打席を待つ吉田選手

<試合後の談話>

「内容としては全然いいものではないが、結果として塁に出て得点に絡めたことは良かった」

 

1回 内野安打で出塁

「どんな形でもいいので、みんなで得点を積み重ねていこうというのはシーズン当初からみんなで話していたことなので」

 

5/23  40試合目で17回目の複数安打

2試合続けての2安打で、40試合目の出場で早くも17回目の複数安打をマークした。

最初の打席はファーストゴロ。しかし、この凡退を冷静に振り返りヒットにつなげた。

 

4回の第2打席でレフト前にヒットを打つ

「1打席目スライダーを引っ張り気味にいって、その後のバッターを見ても変化球を打たされている感じがしたのでセンターから少し逆方向の方がヒットの確率が上がるのかなと思った。うまくコンタクトできた」

 

<試合後の談話>

ーー 試合前には大谷選手と談笑する姿もあったが

 

 

「まあ近況報告というかそんな感じですね」と一言さらり

 

ーー 打席で心がけていることは?


「最後の打席はボール球も振ってしまったので、そこの見極めなど細かいところはたくさんあるが、強くボールをコンタクトすることだけを心がけている」

 

5/22  5試合連続ヒットで3割に戻す

「結果は2安打でしたけど、内容自体はそんなに良くはなかったです。ですけど何とか食らいついて追い込まれてからも引き付けてというところは良かったと思います」

 

8回 この日2本目のヒット

吉田選手は4試合ぶり16回目の複数ヒットをマークした試合でも表情は引き締まったまま。

 

対 パドレス 2番・DHで出場

3打数 2安打 打率3割3厘に ※5試合連続ヒット

 第1打席 フォアボール

 第2打席 センター前ヒット

 第3打席 空振り三振

 第4打席 レフト線にヒット

 

打率は3割台に戻し、次のカードは大谷翔平選手の所属するエンジェルス戦。今回は”投手”大谷との対戦はない予定だが、久しぶりのツーションに期待が高まる。

 

 

<試合後の談話>

ーー 4試合ぶりの複数ヒット

 

4回 この日1本目のヒット

「1打席目にポンとヒットが出て、そこから続かない日々が続いていたのですけど、今日はしっかり最終打席でもヒットが出ました。なかなか結果がついてこなかったので、また明日からも本当に1打席1打席やれる最大限のベストを尽くしていきたいと思います」

 

ーー ダルビッシュ投手との対戦はなかったが

「また来年チャンスがあればですね。メジャーで活躍されている先輩で、素直に成功されている方の言葉は貴重ですし話せてよかったです。ダルビッシュさんもスタイルやコンディションを変えながらメジャーに対応しているので、自分もしっかり臨機応変に対応したいと思います」

 

5/17 大リーグ初のスリーベース 2安打3打点

マリナーズ戦に2番・レフトで出場

この日は休養日明け。

第1打席はノーアウト一塁の場面でセンターのフェンスを直撃する大リーグ初のスリーベースヒットを打ち先制点を挙げた。

 

5回 タイムリーツーベース

第3打席はノーアウト2塁からライトフェンスをワンバウンドで越えるタイムリーツーベース。
さらに第5打席はワンアウト満塁からファーズトゴロの間に三塁ランナーがかえり、さらに1打点。

この試合5打数2安打3打点の大活躍で、打率は3割1厘に。

 

<試合後の談話>

 

5回のタイムリーツーベース

「チームが欲しいところで打点をあげられたことはよかった。試合前のルーティーンもしっかり続けながら、日々いいものを出せるように準備している」

 

ーー チームは23勝20敗ながら、強豪がそろうアメリカンリーグ東部地区の最下位
「やはり勝てるゲームをとっていくことが、ひとつ上に行くチャンスだと思う。こういうゲームを続けていきたい」

 

5/10 連続試合ヒットが16でストップ

ブレーブス戦に2番・DHで出場。

 

 

この日はチームの休日明け

5打数ノーヒットで連続試合ヒットは16で止まった

 第1打席 サードフライ

 第2打席 空振り三振

 第3打席 サードゴロ

 第4打席 ショートゴロ

 第5打席 セカンドゴロ

 打率は3割8厘に

 

<試合後の談話>

連続試合ヒットが止まった試合

ーー 相手も対応してきていると感じるか?

「曲がり球が多かったですね。球種的にもパーセンテージも(カーブが)多いピッチャーなのですけど、あっていないと思われたのですかね」

 

ーー 週間MVP受賞について

 

試合前の練習で

「やはり賞を頂けることは光栄なことだと思います。また引き続き日本では週間というものはなくて月間というところしかなかったのですが、そのような賞を多く取れたら結果もついてくると思いますので、引き続きやって行きたいと思います」

 

5/9 初表彰!週間MVP受賞

アメリカンリーグの週間最優秀選手「週間MVP」(現地5/1-7)に初選出。

チームの休日にうれしいニュースが入ってきた。

週刊MVPは各リーグ一人ずつで、日本選手で1年目の受賞は去年の鈴木誠也選手に続くものとなった。

 

 

この期間6試合に出場し、打率4割8分、2本塁打、8打点の大活躍でチームの8連勝に大きく貢献した。

5/8 この日も2安打 16試合連続ヒット

フィリーズ戦に2番・DHで出場。

 

第1打席で連続試合ヒットを伸ばす

休養日明けの試合の第1打席でアウトコースの変化球を逆らわずにレフト前にヒット。これで「16」試合連続ヒットに。

さらに第3打席ではライト前にヒットを打ち、今シーズン13回目の複数安打をマークした。

 

 

この試合は 4打数 2安打で、打率は3割2分1厘に

 

5/6 連続試合ヒットは「15」に

フィリーズ戦に2番・レフトで出場。

 

第2打席にライト前へヒット

3回の第2打席でインコース高めのボール球を振り抜きライト前ヒット。

連続試合ヒットを「15」に伸ばした。

第5打席はデッドボールで、その後ベンチに下がった。

この日は 4打数 1安打 1死球 打率は3割1分5厘に

 

<試合後の談話>

「ちょっと自分のストライクゾーンがあまりうまく合わなかった。ボール球に手を出すなど反省する部分も多かったので、ゾーンはもう一度しっかり確認しておきたい」


ーー デッドボールについて
「ちょっと変則のアンダースローでよけるのが遅れたが、大丈夫だと思う」

 

5/5 先制の6号ソロなど3安打 14試合連続ヒットに

ブルージェイズ戦に2番・レフトで出場。

 

2回の第2打席

第1打席で初球を捉えてセンターオーバーの6号ソロホームラン連続試合ヒットは「14」に。

第2打席はツーアウト三塁からライトにタイムリーヒット。

第3打席もノーアウト三塁からレフト前にタイムリーヒットで3打席連続で打点をあげた。

この日は5打数3安打3打点 打率は3割1分7厘に。

チームは今シーズン初の6連勝。

※連続試合ヒット中(14試合)の打率は4割4分6厘(56打数25安打)

 

<試合後の談話>

ーー ホームランについて

 

1回 先制の6号ソロホームラン

「まっすぐと落ちる球があると聞いていたので早いカウントでまっすぐを打てればいいと思っていた。1球でしとめられたのは良かった」

 

ーー チームの連勝について

「同じ地区なので、ブルージェイズ戦の4連勝は大きい。連勝を続けられるように頑張っていきます」

 

5/4 打率3割を超える 13連続試合ヒット

ブルージェイズ戦に2番・レフトで出場。

 

6回 ピッチャー強襲のタイムリー内野安打

第4打席、ワンアウト三塁から強烈なライナーでピッチャーを強襲するタイムリー内野安打、連続試合ヒットを「13」に伸ばした。

第5打席はレフト線にタイムリーツーベースで複数安打をマーク。

この試合5打数2安打2打点で、打率は3割を超えて3割3厘に上昇した。

 

 

<試合後の談話>

「チャンスで打席がたくさん回ってくるので、なんとかできればと思って日々やっている」

 

7回 タイムリーツーベースを打った吉田選手

「自分の中で落ち着いてボールを見極められている。1日1日、やるべきことをやって、結果がついてくることは良いことだと思う」

 

―― 気温10度でのゲームもチームは5連勝

「きょうは本当に寒かったが連勝もできてうれしい。あすも勝って、ブルージェイズとの4連戦に全勝できたらいいと思う」

 

5/3 菊池投手から5号ソロホームラン

ホームランを打った吉田選手

ブルージェイズ戦に6番・DHで出場、相手の先発は菊池雄星投手。

第2打席で菊池投手から右中間に5号ソロホームランを打ち、12試合連続ヒットに。

第3打席は2人目のピッチャーからレフト前にタイムリーヒット。

この試合3打数2安打1ホームラン2打点、打率は2割9分8厘に。

 

<試合後談話>

「盛り上がりました。やっぱり、ホームランで逆転して盛り上がった中で、最後締めくくって終わりましたので。1点差でしたけど、ほんとに点の取り合いで盛り上がるゲームだったと思います」

 

―― 菊池投手はプロ入り後初対戦のピッチャーで7年越しに打った“初”ホームランとなった

 

5号ホームランのスイング

「なかなか日本では打てなかったので、またアメリカで対戦できてよかった。ちょっとバットの先だったが、風もあってうまく伸びてくれた」

 

―― 3打席とも打球速度が100マイルを超えていた

「ハードコンタクト(強い当たり)っていうところは自分もこだわって日本時代からやっていましたし、それが常にできればヒットの確率は上がるっていうのはデータでも出ていると思います。分かりやすくいうと芯に当てた方がそれはヒットの確率は高いと思いますので、そこは意識というか、そういう結果になればいいなと思います」

 

 

5/2 連続試合安打は「11」に 2安打1打点

先制のタイムリーツーベース

ブルージェイズ戦に2番・レフトで出場。

第1打席でグリーンモンスターと呼ばれるレフトの高いフェンスを直撃する先制のタイムリーツーベースを打って連続試合ヒットを「11」に伸ばした。

 

 

第3打席でもセンター前にヒットを打ち5試合ぶりの複数安打。

この試合、吉田選手は4打数2安打1打点で打率は2割8分6厘に

 

5/1 連続試合安打を「10」に伸ばす

ボストンは気温10.5℃ ベンチでの吉田選手

ガーディアンズ戦に5番・DHで出場。

第1打席で左中間フェンスを直撃するツーベースヒットを打ち、連続試合安打を「10」に伸ばした。

 

2回の第1打席 左中間へのツーベース

霧雨の中でのゲーム。この日は3打数1安打1四球、打率は2割7分6厘に

 

4/27 4号ソロホームラン&守備でも好プレー

2回 ソロホームランの吉田

 

オリオールズ戦に4番レフトで先発出場。

2回の第1打席、3球目の変化球を打ってセンターへ3試合ぶりの4号ソロホームラン。

打球速度170.5km/h、飛距離125.5mの豪快な1打で、連続試合ヒットは「7」に。

この日のヒットはホームランの1本で4打数1安打1打点、打率は2割7分6厘。

この試合、守備では2対4の6回、1アウト満塁のピンチで左中間を抜けそうなライナーの打球をダイビングキャッチ、守備でも魅せた。

 

<試合後談話>

―― ホームランについて

「甘く来て、浮いたところをしっかり1球でしとめることができたのはよかった。チェンジアップがいいピッチャーというのは分かっていたので、来るのかなと思いながらいけた」

 

―― ファインプレーについて

「いけると思ったのでいきました」

 

4/26 ヒット2本 "4試合連続複数安打に"

3回 吉田はレフト前にヒットを打つ

 

オリオールズ戦に4番レフトで出場。

第2打席で低めのカーブをレフト前に運び連続試合ヒットを「6」に伸ばす。

続く第3打席でも高めの速球を引っ張ってライト前ヒットとし4試合連続の複数安打に。

この試合は4打数2安打1四球、先週は1割6分7厘だった打率がわずか1週間で2割7分8厘まで急上昇

 

<試合後談話>

「結果としては2本出たが、飛んだコースがよかったというだけ。1打席目も甘いボールの上っ面をたたいてしまった。きょうは修正できなかった」

 

―― 急上昇の打率について

「打率は変動するので最終的なところしか見ていないが、対戦カードごとや、週ごとに割るのは自分の経験でやってきた。一喜一憂しないように、ある程度目標を組み立てながらやっていきたい」

4/25 初の1試合3安打

2回のセンター前ヒット


オリオールズ戦に4番レフトで出場。
第1打席、150キロの速球をセンター前にはじき返して5試合連続ヒット。
第2打席もセンター前に運んで2打席連続ヒット。
さらに第3打席は、150キロ台の速球をレフト線に運んで3打席連続のヒットと大リーグで初めて1試合3安打をマーク。
この試合3打数3安打で、この5試合20打数10安打9打点と完全に復調し、一時は2割を下回っていた打率は一気に2割6分5厘まで上昇

 

<試合後談話>
ーー 前日の試合の2打席連続ホームランからこれで5打席連続ヒットに
「追い込まれてからも反対方向を意識しながら、しっかりコンタクトが取れてきた。技術を変えてから良くなってきている」

 

ーー 相手先発のクレイマー投手は開幕2戦目でノーヒットに抑えられた相手だったが
「前回は打てなかったので、映像を見ながら軌道を頭に入れていた。少しシュート回転する投手なので、引っ張りに行くとやられる。1度対戦すると、いい悪いは別にして軌道はイメージできる」

 

4/24 日本選手初の1イニング2本のホームラン

3号満塁ホームランを確信した吉田選手


ブルワーズ戦に4番レフトで出場。
第1打席はワンアウト一塁三塁でライトに犠牲フライを打って先制点を挙げた。
さらに1点を追う8回の第4打席は変化球をとらえて今シーズン2号のソロホームラン

そのまま打線がつながり、打者が一巡してツーアウト満塁で迎えた第5打席で2打席連続となる3号の満塁ホームラン
移籍後初めての満塁ホームラン。さらに大リーグで1イニング2本のホームランは日本選手初の快挙となった。
この試合4打数2安打6打点の大活躍で打率は2割3分1厘に。

 

<試合後談話>
「1イニングで(2本のホームラン)は打ったことはないと思うので初めて。ターナーが同点ホームランで勇気づけてくれて、同点の勢いで何とか自分も出塁したいと考えて打席に立った。きょうは良い1日になった」

 

ーー 復調の要因について打席でのスタンスを少しオープンにしたことを明かして…
「コーチと打撃フォームを見直す中で少しずつ余裕を持って打席に臨めるようになった。両目でボールを見ることも意識してタイミングも少しずつよくなってきた。満塁ホームランを打ったインコースのボールは、最初の頃はゴロや凡打になっていたがうまく角度がついてきたので継続していきたい。追い込まれてからの反応としては、うまく回れたと思う」

 

4/21 22打席ぶりのヒット

この試合2本目のヒットはタイムリー


ツインズ戦に4番レフトで2試合ぶりの先発出場、相手先発は前田健太投手で、日米を通じて初めての対戦となった。
1回の第1打席は低めの変化球を打ってライトライナーに打ち取られる。このあと、前田投手は打球が左足首付近に直撃し降板、対戦は1打席だけとなった。
吉田選手は3回に代わった投手からセンター前にヒットを打ち、5試合ぶり実に22打席ぶりに「H」のマークが灯った。
さらに8回には、ツーアウト三塁からレフト線にタイムリーヒットを打って、この試合5打数2安打2打点。

 

<試合後談話>
「コーチと今までの打席を見直して、きのうは室内で打席の構えや見え方を修正して、なんとなく良い感覚をつかみながら試合を迎えた。詰まりはしたが反対方向にゴロではなくてフライでコンタクトできたので内容としては変わってきたのかなと思う。試行錯誤しながら何とか食らいついてやっている。なかなか思うように結果が出ない日々が続いたが良くなると信じていた。ヒットが出た瞬間はほっとしたが、今はもう次という感じ」

 

ーー 前田投手との対戦について
「日本時代も対戦がなく、すごく楽しみにしていた。しっかりコンタクトしようと心がけていたが、高めを使いながら最後はしっかり低めにコントロールしてくるのはいいピッチャーの証しだと思う。ボールが当たったのはすごく心配だが、またプレーできたらいい」

 

4/18 "投手"大谷翔平と大リーグ初対決

大谷選手との大リーグ初対戦は空振り三振


復帰2戦目はエンジェルス戦に4番指名打者で出場。
相手先発は大谷選手で1回ツーアウトランナーなしで第1打席を向かえた。吉田選手はキレのあるスライダーで追い込まれ、最後は150キロ台後半の速球で空振り三振。大リーグ初対決は大谷選手に軍配が上がった。
試合は大粒の雨が降って3回途中に約1時間半中断。大谷選手が再開後にマウンドを降りたため吉田選手との初対決は1打席のみとなった。
吉田選手はこの試合4打数ノーヒット。右太ももの張りから復帰後2試合連続ノーヒットで打率は1割台に。


<試合後談話>

ーー 大谷選手との対戦について
「1打席しかなかったが、しっかり組み立てられて最後のボールもまっすぐをはじけなかった。またチャンスがあれば、次は何とか対策したい」

 

ーー 1割台の打率について
「結果がすべてだと思う。まだまだ打たされている感覚で、ストライクに来たボールを捉えきれていない。切り替えてやるしかない」

 

4/15 屋外での打撃練習を再開

試合前にボールを追う吉田選手


試合前にグラウンドでベースランニングを行い、屋外でのバッティング練習も再開

 

<囲み取材談話>

「足の状態は日々良くなっている感じ。あす先発出場できるよう準備はしている」

 

メディアの取材を受ける吉田選手

 

ーー 日本時間18日は大谷翔平選手が先発登板の予定、対戦については
「日本で抑えられたことは覚えている。ともに世界一を目指した仲間と、最高の舞台で、メジャーリーグの舞台でプレーできるのはすごく光栄なことだと思う。なかなか甘い球は来ないと思うので、しっかりはじき返せるように。スライダー系の球を多く投げていると思うが、まっすぐも160キロ近く出るので、しっかりゾーンを区切らないと打てないと思う」

 

4/13 右太ももの張りで欠場

 

右太ももの張りのため日本時間13日と14日の試合の欠場が発表された。
吉田選手はここまで開幕からチームの4番を務め、打率2割1分6厘、ホームラン1本、6打点の成績だった。

 

<談話>
「いい選択ができたと思えるように、早く復帰に向けてやっていきたい」

 

4/7 2安打でチームの連敗「3」でストップ

連敗を止めてチームメートと喜び合う

 

タイガース戦に4番レフトで出場。
第1打席は、ピッチャー前の内野安打。これが3試合ぶりのヒット。
第4打席では、ライト線を破るツーベースヒット。
この試合3打数2安打でフォアボールと盗塁が1つずつと活躍し、チームは連敗を「3」でストップ。

 

<試合後談話>

「試合になったらやっぱり結果を求められるものなので、どんな形でもヒットの『H』のランプで出塁することが出来ればいい」

 

ーー 今シーズン2つ目の盗塁について
「『行け』と言われたので。日本と変わらず隙があれば塁を進んで行く。1つ塁を進むことで得点につながればと思う」

 

ーー 移動しての試合について
「日本でも経験していますし、まあ、寝たらすぐ試合だなという感じだ。8時間くらい寝たと思う。あすはゆっくり休もうと思う」

 

4/4 移籍後初ホームラン

初ホームランは豪快なスイングから

 

パイレーツ戦に4番レフトで出場。
2点を追う1回の第1打席、ワンアウト二塁のチャンスで高めの速球をとらえ、本拠地フェンウェイパークの名物、高さ11メートル余りの「グリーンモンスター」を越える特大の移籍後初ホームラン。

 

<試合後談話>

「ファーストストライクをしっかり振り抜けていい角度でいってくれたので、逆方向だったが自分の中ではいい感覚でスイングできた」

 

ーー ホームランを打ってベンチに戻るとオリックス時代に吉田選手の応援グッズとしてファンに親しまれていた『チャンスダンベル』をチームメートから手渡され笑顔でポーズを取る場面も

 


「誰が持ってきたのか分からないが、ああやってみんなで喜んでもらえるのはチームに一体感という意味でもすごく盛り上がった。引き続き、プレーで盛り上げられたらと思う」

 

3/31 デビュー戦で2安打1打点

記念すべき初ヒットは6回 センター前に


オリオールズとの開幕戦に4番レフトで出場。
6回の第3打席、ノーアウト一塁二塁のチャンスで高めの速球をセンター前に運んで大リーグ初ヒット、このヒットで二塁ランナーがかえり初打点もマークした。
第4打席はワンアウト一塁の場面で初球を引っ張ってファーストのミットをはじくライト線へのヒット。
チームは敗れたが、吉田選手はデビュー戦で4打数2安打1打点、デッドボール1つと、上々のスタートを切った。

 

<試合後談話>

 

開幕戦前のセレモニー

 

「初めてこの地でプレーができて新鮮な気持ちでできたし、新しい感情できょうが迎えられた」

 

ーー 試合開始前の気温が4度だったことについて(本拠地ボストンの春は寒い)
「準備の段階でホットクリームを使うなどして少しでもしのげるように工夫した」

 

「開幕の日に打てたことはいいと思うが最後、チャンスで中途半端なスイングもあった。まだ迷いがある中で今後、同じミスをしないようにこれから経験を積み重ねていけたらいい」

 

この記事を書いた人

山本 脩太 記者

山本 脩太 記者

アメリカ総局記者。2010年入局。高知局・広島局・スポーツニュース部を経て現所属。スポーツニュース部ではスキーや陸上を担当。アメリカ総局では大リーグを主に担当し、大谷翔平選手の取材に力を注ぐ。

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