特集 大谷翔平語録2023

今年も投打の二刀流で大活躍の大谷翔平選手。その大谷選手は何を語ったのか。優勝に沸いたWBC開幕直前の3月8日から順に、長いシーズンを通して大谷選手のことばを"大谷語録2023"として、このページで展開していきます。(日付は日本時間/最新のことばが上に来ます)
まずは最新の成績を…
5/31 対 ホワイトソックス 3番・DHで出場
4打数 1安打(13号ホームラン) 1打点 打率は2割6分3厘
第1打席 センターフライ
第2打席 センターオーバーの13号ソロホームラン
第3打席 ライトフライ
第4打席 空振り三振
5/30 デッドボールに”ひやり”
ホワイトソックス戦の第1打席、初球の150キロを超える速球が右足を直撃。
右足に今季初のデッドボール
大谷選手は大きな叫び声を上げて痛そうな表情を見せた。
観客がどよめく中、プレーに戻ると、相手の本拠地にも関わらず大きな拍手が送られた。
その後は、4打数ノーヒットで2三振に終わった大谷選手。
影響が心配されたが、試合後、ネビン監督は「ひざの下に当たったが、骨ではないので大丈夫だ」と軽症を強調した。
5/28 "やることをやるしかない"
「個人的にはやることをやるしかない。自分にできることをしっかりとまずはやっていくというのが、チームに対していちばん、勝つ確率が上がる作業かなと思います」
5/28 対 マーリンズ 3番・投手兼DHで出場。
6回2失点に10奪三振と好投しながら、リリーフが打たれて6勝目を逃したこの日の試合。バッティングでは同点の9回ノーアウト1塁の場面でサードライナーに倒れた。フラストレーションがたまっているようにうつる場面もあったなか、「試合を勝つのに足りないものは?」と問われて答えた言葉だ。
”投手”編
6回109球 被安打6 失点1 与四球3 奪三振10
通算の奪三振は「90」でリーグトップに
防御率は再び3を切り「2.91」に
”打者”編
4打数ノーヒット 1四球 打率は2割6分9厘に
第1打席 レフトフライ
第2打席 セカンドゴロ
第3打席 セカンドゴロダブルプレー
第4打席 フォアボール 盗塁を決める
第5打席 サードライナー
ーー 試合後の取材の一問一答
Q.前回の登板よりも、スイーパーが増えたが(27%から39%に増加)、今回の登板期間に修正したのか。
A.まあ良かったこと、悪かったこと必ず出てくるので。前回の悪かったところを修正して今回臨みたかったですし。それは次回登板も変わらないので。スイーパーだけじゃないですけど、それの繰り返しかなと思います。
Q.9回の最後の打席の後、少しフラストレーションがたまっているように見えたが。
ベンチで水原通訳と
A.振っているコースが、きょうに関してはいいコースというか、難しいコースなので。いい結果につながってないなという感じはしますし。見え方自体はそんなに悪くはないので、あとはきっちり甘い球をしっかり打てるかどうかだと思います。
Q.きょうの登板について。
A.どうですかね。まあ良くもなく、悪くもなくっていう。最低限6回を投げられたので、そこは良かったところかなとは思いますけど。きっちりと。まあ点数を取られたところは、もう少しいい投球ができたのかなと思います。
Q.ルーティーンで変えたところはあるか。
A.ないですかね。試合に入るまでのスケジュールだったりとかというのはもうずっと一緒なので。それは去年もことしも変わってないと思います。
Q.回の先頭バッターを出塁させている傾向があるが。
A.まあ特に回の先頭は切りたいところではあるので。フォアボール、流れ変わりますし。ただ、どこのシチュエーションでもフォアボールは出したくないのは変わらないので。それは先頭だろうが、ツーアウトだろうが同じかなと思います。
Q.投打になかなか思うようにいかない試合だったか。
9回ノーアウト一塁でサードライナーに倒れる
A.そうですね、勝ちきるならあの回(同点の9回)だったかなという。あの回打って、最低限、(一塁ランナーのトラウト選手を)進塁した形でもう決めるしかなかったかなと思いますかね。
Q.1回、グリエル選手に打たれたタイムリーヒットはスプリットだった?
A.そうですね、抜けたスプリットですね。
Q.今シーズンのスプリットの出来については。
A.変化自体はそんなに悪くはないので、あとはスポットの問題かと思いますね。
Q.良くも悪くもないという中で三振10個をとれた要因は。
A.要因…。まあそういうピッチャーなので。その分、きょうに関しては3つですかね、フォアボール出てますし。そこに関しては出したくない気持ちはもちろんありますけど、もったいないなあという思い、気持ちの方が強いと思いますね。
Q.きょうのような接戦を勝ちきる上で足りない点は。
6回を投げ終えた大谷選手を迎えるネビン監督
A.足りない点…。どうですかね、個人的にはやることをやるしかないので。いち選手ですし。僕が別にスタメンを決めているわけでもないですし、ピッチャーのスイッチ(交代)を決めてるわけでもないので。そこに関しては、なんですかね、監督の仕事なので。僕がやれることではないかなと思いますし。自分にできることをしっかりとまずはやっていくというのが、チームに対していちばん、勝つ確率が上がる作業かなとは思います。
5/22 "7回まで投げたかった"
「7回まで投げたかったが、フォアボールを出していた分、投げられなかったという感じだった。変化球が、ばらつきがあってよくはなかったが、そんな中で長いイニングを投げられたことはよかったと思う」
5回 ダブルプレーのあと声を出す
試合直後のグラウンドでのインタビューの言葉だ。6回1失点といわゆるクオリティースタートの好投だったが、「7回まで」という言葉は大谷”投手”としての矜持だろう。どこまでも満足しない選手は、どこまで成長していくのか、なおさら今後から目が離せない。
対 オリオールズ 3番・投手兼DHで出場
”投手”編 6回99球 失点1 被安打2 奪三振9
勝ち負けつかず 通算5勝1敗 防御率3.05に
”打者”編 3打数 1安打 1四球 打率は2割8分7厘に
第1打席 センター前ヒット
第2打席 ファーストゴロ
第3打席 フォアボール(申告敬遠)
第4打席 セカンドゴロ
ーー 試合後の取材の一問一答
Q.カットボールで3つの三振を奪ったが、ゲームプランだったのか。それとも感覚によるものだったのか。
A.プランもありましたし、感覚も良かったので投げました。
Q.試合前にキャッチャーのウォラック選手と、捕球の構えの位置などを話し合ったと思うがどうだったか。
A.良かったですね。フェイクを入れたりとか、構える位置とか。細かいところはやっぱりこう、何回もゲームをやらないとわからないところなので。今回出た課題もまた、コミュニケーション取って次にまたつなげたいと思ってます。
Q.スプリットの割合がことしは少ない中で、きょうは初回に多く投げたがどんな意図があったか。
A.どうですかね、投げたいと思ったので投げたという感じなので。その前まではスライダーを投げたかったから投げたという感じでしたし、それだけかなと思います。
Q.ここ4試合は、ホームランでの失点が重なったがきょうはどう防いだか?
A.ホームランになるかどうかは特にあんまり左右できないので。強く振らせないというのがいちばんですし、きょうも2本(ヒットを)打たれましたけど、その1本が点につながっているので。そこはやっぱり、先頭のフォアボールとか、良くないところはあったんじゃないかと思います。
Q.試合の先頭バッターをフォアボールで出すことが多いが、そこから落ち着くものなのか。
A.プレーボールの1人目とかというよりかは、イニングの1人目がフォアボールになると(チームの)全員ストレス感じるので。自分もそうですけど。そこはやっぱり要らないところかなと思います。
Q.ツインズのコレア選手に打たれたタイムリーツーベースの場面。スイーパー(大きく横に曲がるスライダー)で空振りを取ったあと、同じボールを続けて打たれたが、空振りを取ったボールと同じ狙いで投げたのか。
先制点を許した大谷選手
A.まあボールゾーンでいいかなと思って投げましたけど、インゾーン(ストライクゾーン)に入ってる分、しっかりコンタクトされたというところかなと思いますし。賢い打者だと思うので、打席の中でもいろいろ変えてきてますし、そこに対応しきれなかったかなと思います。
Q.中部地区首位のツインズを相手に2勝1敗で勝ち越した。
A.きのうも良い試合でしたし、負けはしましたけど勝てるチャンスは十分にあったんじゃないかと思うので。そういう試合を1つでも取れば、まだまだ全然チャンスはあるんじゃないかと思います。
Q.空振りを22個とったが、そこはきょうの登板でいちばんのプラス要素か?
A.そうですね、狙い球が外れたときにしっかり空振りを取るのはいちばん大事ですし。そうなったときにファウルで粘られるかどうかは大きな違いだと思うので、空振りになってるというのはいいことかなと思います。
Q.空振りを取れている要因について。
A.なんですかね。まあグッドスタッフというか、球自体の動きもいいですし、あとはスポット(投げる場所)も良かったんじゃないかと思うので。甘い球も何球かありましたけど、狙い球外してる分ストライクを取れたりとか、そういうところかなと思います。
Q.同じ球種でも違う軌道で打者を攻めることができている?
A.どちらかというとまっすぐでしっかりファウルなり空振りを取ることができているので、無視できない球種の1つを確実に印象づけることが大事だと思います。
Q.カットボールが縦に変化しているように見えたが。
A.まあカット表記になっているだけだったりするので。それはトラックマン(計測機器)次第かなというか。動きは、まあ変えながら投げてはいるので。カット表記になっていても違う球種の場合もありますし、スプリット表記でもシンカーの時もあるし、シンカーの時でもスプリットの時もあるしっていう感じかなと思います。
Q.今シーズン、フォアボールやデッドボールが多いのは技術的にしっくりきてないのか、それともピッチクロックの影響もあるのか。
降板後ベンチで
A.どうですかね。いろいろ要因があるとは思いますけど、いちばんは動き的な問題じゃないかと思うので。投げているボールは例年よりもいいですし、1球1球の動き的にはよかったりするので。速い球を投げるピッチャーはコマンド(コントロール)がどうしてもブレがちですし、逆に言えばそこを両立できるピッチャーがいいピッチャーではあるので。そこは、いいところを探していくというか、またはどっちも伸ばしていけるようなそういう動き方ができれば。まだまだ発展途上だなと思うので、全球種、伸ばしていければと思います。
Q.球数が増えた中で6回まで投げきれた要因について。意識したところは。
A.球数を見ながら自分で抑えるところは抑えて。リスクあるなと思ったところは回避しつつ。あとは最後の3つ三振を取って、流れをしっかり止められたのは良かったと思います。
Q.去年は5月に大型連敗もあって苦しかったと思うが、上位に食らいついている今シーズンの状況をどう見ているか。
A.まずノーチャンスで負ける試合が少ないと思うので、そこがいちばんいいんじゃないかと思いますし。最後まで接戦で諦めない姿勢が出ているのはやっぱり良い雰囲気だからじゃないかと思うので。きのうも負けはしましたけど、勝てるチャンスは十分にあったと思うので、そういう試合を拾えればもっともっと勝ち星はついてくるかなと思います。
Q.ここ何試合かの登板を踏まえてきょうの立ち上がりで意識したことは。
A.いちばんは球種のパーセンテージだったりとかバランスだったりとか。それは初回だけに限らず。きょう6回まで投げましたけど、そこまでのデータというか、自分のデータもちゃんと見たりはするので。例えばこの球種のパーセンテージをもうちょっと伸ばした方がいいなとか、そういうところは意識はしてました。
Q.スイーパーで意図的に球速や軌道を変えたりしているか。
A.そうですね、ブルペンでいろいろ試しながらこういう形の方がいいなとか。逆に、左バッターはこういう形の方がいいなとか。そこはいちいち変えたりはするので、サインで変えたりはしないですけど、自分で勝手にやる感じですかね。
5/19 番外編 5回目のふた桁ホームラン
番外編でホームランのデータをご紹介。
大谷選手は19日のオリオールズ戦で今シーズンの10号ホームランを打った。
ふた桁のホームランを記録するのは6年目で5回目。
第1打席で今季10号ソロホームラン
大谷選手年度別ホームラン数
2018年 22本
2019年 18本
2020年 7本(60試合の短縮シーズン)
2021年 46本
2022年 34本
2023年 10本(5/19時点)
5/16 "いろいろトライしている"
「いろいろトライはしてます。何事もやってみて、良かったか悪かったかがわかると思う。きょうは良くなかった部分が点数につながって、良かった部分がいい結果になっている。当たり前のことですけど、それを1試合1試合やっていくことによって、よりいいピッチング、いい打席を送れるんじゃないかと思います」
投打の二刀流で出場したオリオールズ戦。
今シーズン9回目の先発マウンド
3本ホームランを打たれ7回5失点と苦しみながらも5勝目をあげた。
7回98球 被安打4(うち3本がHR) 四球2 奪三振5
防御率は3.23に
何より特筆すべきはバッティングだった。
勝ち越しのスリーランホームランを含むヒット4本で、もしツーベースが出ていれば自身2回目の"サイクルヒット"という活躍だった。
5打数 4安打(9号HR含む) 3打点 1四球 打率は3割3厘に
第2打席 ライト前ヒット
第3打席 9号スリーランホームラン
第4打席 右中間スリーベースヒット
第6打席 レフト前ヒット
ーー 試合後の取材の一問一答 ※試合中に首を気にする素振りを見せたことについても話しています。
Q.ピッチングで思い通りにいかない試合でバッティングで貢献することについて。
A.まあ別と言えば別物なので、それは。多少、影響されることがあるかもしれないですけど、基本的には別だと思っていってます。
Q.スイーパー(横に大きく曲がるスライダー)でここまで抑えてきていたが、最近の試合ではホームランを打たれている。何か変える部分はあるか。
投球打たれる
3回 2本目のツーランホームランを打たれる
A.気づいた点は何個かあるので。そこを修正しながら、ほかのところも変えていければ、十分にまた抑えられるのではないかと思います。
Q.首を気にしていたが、大丈夫か。
A.そうですね、今のところ大丈夫だと思うので、またあしたになってみてだと思います。
Q.勝ち越しスリーランを打った時の表情。ネビン監督は怒りとフラストレーションがたまったスイングだったと話していたが。
勝ち越しの9号スリーラン
A.いや、きょうはだいぶリラックスしていたので。それはたまたま、いいコースにというか、甘いコースに来て。そこまで思い切り振ったつもりはないですけど、いい打球速度も出てたので。まあ、いい動きだったんじゃないかと思います。
Q.ピッチャーが5出塁するのは59年ぶり。歴史を作るのは楽しいか。
A.まあ(二刀流の)絶対数がまず少ないので、そうなるのかなというのはもちろんありますし。きょうは打った打たないというよりは、最初、序盤にいい流れを作れなかったのがいちばんだと思います。
Q.サイクルヒット達成がかかった最後の2打席は、どれくらいツーベースを意識していた?
最後の打席はレフト前ヒット
A.どうですかね、まあ難しいカウントになってしまったので。ボールかストライクか、ちょっと微妙なところで深いカウントまでいってしまったので。そこからは特に二塁打打とうとかなくて。しっかりコンタクトしたいなという感じだったかなと思います。
Q.9回の6打席目、ツーアウトランナーなしで前を打つトラウト選手がフォアボールで出塁してくれてうれしかった?
A.(質問中に笑顔で)フフフ。うれしかったですね、それは。ラストチャンス、自分も打ちたいなと思っていたので。トライしましたけどダメだったなっていう。
Q.第6打席終わったときに、敵地のファンからも拍手を受けた。
A.そうですね、できれば二塁打打ちたかったですけど。それをね、見てもらえればいちばん良かったと思いますし。最低限ヒットを打てたので、それは良かったと思います。
Q.二刀流ならではのだいご味があった試合。
試合後 大谷選手をねぎらうネビン監督
A.そうですね、何事も経験かなと思うので。こういう試合で自分で打っていい点差にできたのはまず1つ良かったですし。ピッチングはピッチングで、さっきも言いましたけど、いろいろと勉強になることがたくさんあるので。まだまだ良くなれるというところかなと思えば、まあプラスかなと思います。
Q.自分で投げて挽回できる。
A.まずそういうシチュエーションが、きょうは作ってもらったところでしっかり打てたというのはいいところだと思うので。みんないいヒットがたくさん出てますし、またあしたにつなげたいなと思います。
Q.球場かなり乾燥していたが、ピッチングの乾燥対策は。
A.いや、きょうはそんなに気にならなかったですね。セントルイスの方がだいぶ乾燥はしていたので。きょうはそこまでかなと思います。
Q.首を気にしていたが、パフォーマンスに引っかかるものがあったか?
A.うーん、どうですかね。3回くらいからはありましたけど。でもそんなに、著しくパフォーマンスが落ちるとは思ってないですし。そこまでこう、チームに対して迷惑がかかる状態ではないかなと思ったので、まあ投げましたし。結果的に7回までいけたというのは、連戦中というのを考えると良かったかなと思います。
Q.勝ち越しホームランの直後のイニングで相手の攻撃を抑えて流れが良くなった。
A.いろいろトライはしてますし。何事もやってみて良かった悪かった、わかるとおもうので。きょうはその、良くなかった部分が点数につながって、良かった部分がいい結果になっているという。まあ当たり前のことですけど、それを1試合1試合やっていくことによって、よりいいピッチング、いい打席を送れるんじゃないかと思います。
Q.これだけ出塁して塁上にいる時間が長いと、イニング間に休む時間やキャッチャーと話す時間もなかったことはチャレンジだったと思うが。
A.きょうはみんな打っていたので。イニング間はけっこう長かったですし、むしろ長いなって思うぐらいの攻撃はしていたので。それはいいことじゃないかなと思います。今年に関してはイニング間短かったりとか、投球間短かったりとか、いろいろ変わっている点はあるので。
そこに対しても、より自分がやりやすいようにするためのイニング間の作り方だったりとかというのは、毎回やる必要はあるかなと思うので。さっきも『ゲームにもいろいろトライしたいな』とは言いましたけど、そういう細かいところ、何事もいろいろ変えながら、良かった悪かったはあるんじゃないかと思います。
5/10 "きょうより次の登板が良くなるように"
アストロズ戦で今シーズン8回目の先発登板
7回3失点の好投も今シーズン初の負け投手で4勝1敗
相次ぐキャッチャーのけがで、この日昇格したばかりのオーキー選手と初めてバッテリーを組むことに
「信頼関係が一番じゃないかなとは思う。キャッチャーも見たことない球というか、あまり捕ったことのないピッチャーの球というのは捕りづらいと思います。今後、しっかりコミュニケーションを取って、きょうより次の登板が良くなるようにコミュニケーションを取りたいと思います」
投球練習を終えベンチに戻ってきた大谷選手
登板前から右手の指の爪が少し割れていたことを試合後に明かした。
「あまり痛いとかはなかったし、投げているボール自体は悪くなかった。次回もいつも通りの日程で行けるかなと思う」
対 アストロズ 3番・投手兼DHで出場
"投"編 7回103球 被安打6 失点3 与四球2 奪三振7
5回に元チームメートのマルドナード選手にツーランを打たれるなど3失点
今シーズン初の負け投手 4勝1敗
"打"編 3打数ノーヒット
第3打席では打撃妨害で出塁
通算成績 打率.294 本塁打7 打点22
―― 試合後の取材の一問一答
Q.爪が割れた?
A.もともと(試合前から)ちょっと割れていたので、という感じですかね。
Q.爪の状態は、何回から良くなかったのか?
A.どのくらいかは覚えてないですね。気づいたらという感じだったので。あんまり痛いとかはなかったですし。多少(状態が)弱いなとは思いましたけど、そんなに。6,7回も良かったですし、投げているボール自体悪くなかったので。あまりそこまで(影響は)大きくはなかったかなと思います。
Q.影響や今後の心配は?
A.んー、おそらくないとは思う。まだ投げたばっかりで何も(ケアを)やってないが、普通のいつも通りの日程で行けるかなと思います。
Q.3登板連続で、1イニングに失点が重なっているが。
5回に逆転を許し硬い表情
A.ホームランになっているので、まあそこが。前回もそうでしたけど、そこがいちばんかなと思います。先頭を出している、フォアボールで出しているのが、そういう(失点が重なる)イニングにもちろんつながってくるので。そこが改善点かなとは思います。
Q.ベーブ・ルースの通算奪三振記録を超えたが。
A.奪三振自体はあんまり多くなかったですけど、良いボールも悪いボールもはっきりしていたので。まあ、超えられたというのはもちろん良いことですし。まだでもことし始まったばっかりなので、まず毎登板、毎登板、健康な状態で試合に入れるように努めたいなと思っています。
Q.初見のキャッチャーといきなり試合で組む難しさは。
A.まあ信頼関係がいちばんじゃないかなとは思うので。お互いにそうですけど。キャッチャーも見たことない球というか、あまり捕ったことのないピッチャーの球というのは捕りづらいと思いますし。今後組んでいくかどうかまだわからないですけど、組んでいくこともあると思うので、しっかりコミュニケーションを取って、きょうより次の登板が良くなるようにコミュニケーションを取りたいと思います。
Q.急きょバッテリーを組んだオーキー選手の印象は。
A.お互いにやっぱりまだ1回目なので、どう、というのはお互いにわからないところはあるんですけど。練習もそうですし、登板が終わった後もコミュニケーションを取りました。もちろんキャッチャーの方から見て感じたゲームというのも意見交換しながら、次によりいいピッチングができるように。あしたからもあるので、コミュニケーションを取りたいなと思っています。
Q.具体的にオーキー選手からどんな話があった?
A.いやもう初めてなので、キャッチャーの方からあまりこう、いかないようにしたいとは(オーキー選手が)話していたので。別に僕は「そこは気にしないで、感じた事があればどんどん言ってほしい」というのは僕の方からは伝えているので。そこは次回以降、もちろんどうなるかわからないですけど、まだ。そこ次第かなと思います。
Q.ツーシームが多かった要因は。
A.ゲームプランの1つとして、各ゲームどういうふうに行こうかなというのは毎回決めていますけど。そのうちの1つかなと思います。
Q.スプリットが少なかったのは、ゲームプランの判断なのか。ゲームの中での判断なのか。
A.投げるべきポジションというか、カウントであったりとか、雰囲気だったりとか、そこら辺がまず少なかったのと。あとは初めて組むキャッチャーなので、あんまりその、例えば味方のブロッキングのデータだったりとかというのがあまりわからない状態なので。そんなにリスクのあるボールを選択して多く投げるのが有効かどうかっていうのをてんびんにかけて投げている感じですかね。
Q.爪は関係ない?
A.爪はあんまり関係ないですかね、はい。
Q.1球の失投をしとめて逆転ホームランを打った、元チームメートのマルドナード選手のいやらしさを感じたか。
5回マルドナード選手に逆転ホームランを許す
A.そうですね、まあ投げた位置も悪かったですし。どちらかと言うと僕の方に責任があるというか。もちろん打ったバッター、いい打席で良い結果が出て、というのがあると思うんですけど。やっぱり投げるべきスポットに投げきれていないかなというのはありますかね。
Q.アストロズのバルデス投手のように、相手エースと投げ合うのはどれくらい楽しいか。
A.自分の打席以外はちょっと見てなかったので。まあテンポ良く投げているなとは思っていました。すばらしいピッチャーなので、なかなか。ロースコアになるというのはわかっていましたし。そこで逆転されてしまったのが、やっぱり負けた要因かなと思います。
Q.きょうのような投手戦で競り負けたあとの感情は?
A.まあもちろんね、向こうのピッチャーがすばらしかったというのはあると思いますけど。失投は何球かあったので。そこで自分自身が打って、チャンスを作っていれば勝つチャンスはあったんじゃないかと思うので。ピッチングよりは打席でのアプローチが、きょうに関してはどちらかと言うと悪かったかなとは思います。
Q.バッティングの調子は?
9回 空振り三振に倒れる
A.きょうも打てる球はもちろん何球かあったと思いますし、すばらしいピッチャーなので、なかなか失投というのは少ないとは思うんですけど。きょうはその球を打ててなかったかなという、単純にそれに尽きるかなと思うので。バッティング自体の調子は良くも悪くもないくらいの感じかなと思います。
5/4 "奪三振より悔しさが残る" 5回で降板
「6回、7回をどうしても投げたかったが、5回までしか投げられなかった。奪三振よりも、その悔しさが残る」
カーディナルス戦に先発ピッチャー兼3番・DHで出場。
5回まで投げて大リーグ自己最多タイの13奪三振、先発全員から三振を奪う快投だった。
3回 ヌートバー選手から三振を奪う
これで大リーグ通算500奪三振に到達。
投手で500奪三振、打者で100ホームランを記録したのは、球団によるとベーブ・ルース以来2人目の快挙となった。
ただ、全体を振り返るとホームラン2本を含む5安打で4失点と納得のいかない表情で、試合後の談話は反省のことばが中心だった。
4回 ホームランを打たれた大谷選手
「きょうは環境やマウンドの違いもあって、球の変化のばらつきがあった。打たれたのが全部長打になってしまったので、打球を上げさせてしまったところが一番の反省点だと思う」
一方、3打席3三振に抑えたヌートバー選手について
「狙ったところに思いどおりに投球できていた。1番を打っているので、特に回の先頭は塁に出したくないという意味で大事なバッターかなと思う」
この日の投打の成績まとめ
"投"編
5回97球 勝ち負けつかず
被安打5(HR2)失点4 奪三振13 与四死球2
ヌートバー選手との初対戦は3打席連続三振
※大リーグ通算500奪三振を達成
"打"編
5打数3安打1打点
ーー 試合後の取材の一問一答
Q.9回の攻撃で逆転した試合を振り返って
A.すばらしいオフェンスというか。(同点ホームランを打った)ラムの1本が大きかったと思います。
Q.13奪三振だったが、登板を振り返って
A.不用意にいったところはやっぱりホームラン打たれて。6回、7回をどうしても投げたかったですけど。5回までしか投げられなかったというところで言うと、奪三振よりはそこの方がやっぱり悔しさが残るかなと思います。
Q.4回のピッチングについて。相手打線は早いカウントから打ってきたが?
ホームランとなった打球を目で追う大谷選手
A.どうですかね。狙い球を絞って振ってきているなという感じですかね。打たれたのが全部長打になっているので、やっぱり打球を上げさせてしまっているところがいちばんのきょうの反省点かなと思います。
Q.前回の登板でも同じイニングの中で連続して打たれた。要因はどう分析している?
A.打球を上げさせてしまっているというのは、長打になる要因だと思うので。そのひと言かなと思います。
Q.打球を上げさせてしまった原因はどう考えているか?
A.球のばらつきがきょうは。コマンド(コントロール)うんぬんではなくて、変化のばらつきがやっぱりあったので。そこら辺はどうしても環境の違いだったりとか、マウンドの違いだったりとかというところで。まあ悪い球というか、いい動きじゃない球をしっかり打たれたかなという印象ですかね。
Q.マウンドが合わなかった?
A.いや、マウンドは多少(土が)掘れたりしましたけど、そこまで気にならなかったですかね。いちばんは乾燥がすごかったので、そこがいちばんかなというのはありましたけど。でも、その割にはよく投げられた方かなと思うので。1本打たれたくないなというところでホームランになってしまったというのがいちばん。その1本かなと思います。
Q.ヌートバー選手との対戦について。
ヌートバー選手に対する大谷選手
A.初打席もそうですし、よく狙ったところには行っていたかなと思うので。ヌートバーの打席に関しては、思いどおりに投球できていたかなと思います。
Q.意識した部分は?
A.先頭はそうですね、特に。回の先頭だったりとか1番を打っているので。そこは、上位の前に出したくないなというところでは大事なバッターかなと思います。
Q.ヌートバー選手が休養日に大谷選手に連絡したら「寝ていた」と話していた。休養日の過ごし方は?
A.そのとおりですね、はい。寝てましたね。
Q.ほとんど日中も?
A.日中…。そうですね。時差があるので、向こう(西海岸)だとまだそんなに(時間が)深くはなかったりしますけど。比較的睡眠は取れていたと思います。※本拠地がある西海岸と、セントルイスは2時間の時差。セントルイスが18時の場合、西海岸は16時。
ベンチの大谷選手
Q.自分の中で、最低何時間は寝たいというのはあるか。
A.最低…。まあ寝れば寝るだけいいかなとは思いますね。質はその次に。まずは量を確保するということかなと思います。
Q.休養日も10時間以上は寝たのか?
A.全然寝ましたね、それは。どれだけ寝られたかがいちばんかなと思うので、比較的ずっと寝てますね。
5/1 番外編 "毎日新しいものを見せてくれる"
今回は番外編。移動日で取材対応がなかった大谷選手に代わってネビン監督の試合直後の言葉だ。
「スコアボードのどこかに当たるんじゃないかと思って打球を見ていた。打球の角度が39度もあって、打球速度が183キロなんて、めったに見られるものじゃない。彼は毎日特別で新しいものを見せてくれる」(ネビン監督)
監督がそう表現したのは、大谷選手の今シーズン第7号のソロホームラン。
この日は17連戦の最終戦、ブルワーズを相手に滞空時間の長い豪快なホームランで連戦を締めた。ホームランは高さが49メートルまで上がり、滞空時間は7秒と特大の一打だった。
この試合は3打数 1安打 1ホームラン 1打点 1四球、打率は2割9分4厘に。
1日の休みを挟んで、次のカードはヌートバー選手が所属するカーディナルス戦。
4/28 "シーズンに入って一番良かった"
「きょうはボールの見え方もすごく良かったし、バッティングの状態もシーズンに入ってから一番よかった」
6回のスリーベースヒット
大谷翔平選手はアスレティックス戦に投打の二刀流で出場し、バッターとしてホームランが出ればサイクルヒットという3安打の活躍を見せ、投げては6回5失点と苦しみながらも4勝目をあげた。投球について、こう振り返った。
「ブルペンの段階では今シーズンいちばん調子は良かったと思う。4回はちょっと守りに入ってしまったというか、攻めの気持ちが少し足りなかった。(この時点では)まだ同点だったのでもう1回試合を立て直したいという気持ちだった。立て直せたというのがきょうの良かったところだと思う」
<この日の大谷選手の成績>
"打"編
第1打席 セカンド内野安打
第2打席 左中間に先制のタイムリーツーベース
第3打席 ショートゴロ
第4打席 ライトへスリーベース
ホームランが出ればサイクルヒットという状況で…
第5打席 センターフライ(フルスイングでフェンス手前まで運ぶ当たり)
"投"編
6回93球 被安打3 失点5(今季最多) 奪三振8 四死球5
通算成績 4勝負けなし 防御率1.85
ーー 試合後の取材の一問一答
Q.5打席目に向かう時、どれくらいサイクルヒットのことは頭にあったのか。打った瞬間は行ったと思ったか?
8回センターフライの後 ベンチでの表情
A.まあ(バットの)先だったので行ったとは思わなかったですけど。一塁二塁だったので、ホームランというよりはしっかりヒットを打ちたいなと思ってました。
Q.打席ではここ2日、いい結果が出ているが状態は?
フルスイングでスリーベースヒット
A.状態は、きょうはバッティングの方は一番よかったかな。シーズンに入ってから一番ボールも見えていたと思いますし、見え方もすごく良かったと思うので。きょうは全体的に良かった。結果的に5点取られましたけど、バッティングにしてもピッチングにしても、まあ良かったんじゃないかなと思います。
Q.3回ウラの攻撃が終わってから、4回のマウンドに向かうまでの間が短かったが、ピッチングには影響したか?
A.どうですかね、それはないかなと思いますけど。ちょっと守りに入ってしまったというか、勝たなければいけない、抑えないといけないという、そういう攻めの気持ちが少し足りなかったかなと思います。
Q.4回に崩れかけて、どうやってまた立ち直ったのか?
4回 スリーランホームランを打たれる
A.まだ同点の段階だったので、きょう一番よかったのはそこから2回をしっかり抑えられたという。結果的に6回をしっかり投げられたのが、一番良かったところかなと思います。
Q.ピッチコムも影響したのか?
A.たまに聞こえなかったり聞こえたりするので、ちょっと調子は良くなかったですけど。あんまりそこは関係なくというか。たとえ壊れたとしても、手のサインでも同じように投げられるようにするのがベストかなと思います。
Q.きわどいコースをボールに取られたり、フラストレーションがたまるイニングだったと思うが、どういう心境だったのか?
A.どうですかね。最初のデッドボールが、まあすべてだとは言わないですけど。あそこがいちばん確実にアウトに取るべきだったと思います。
Q.そこからの気持ちの切り替えは?
A.まだ5対5だったので。本当にここからもう1回スタートというか。5点取ってもらって、また取られて申し訳ない気持ちはもちろんありますけど、オフェンスに参加している1人として、もう1回試合を立て直したいなという気持ちですかね。
Q.珍しくマウンドで心が乱れているように見えたが?
A.心の乱れはないですかね。動作的なものはあると思います。そこまでランナーを背負ってスライドステップ(クイックモーション)で投げていないところで、多少バランスというかタイミングというか、探り探りになってしまったというのは、メンタル的な部分よりは技術的な部分かなと思います。
Q.調子が良すぎたことが、逆に守りの意識につながったのか?
A.いや、それはないですかね。最初の3イニングはすごくよかったですし。そこまでスライドステップで投げてなかった回を、いきなりランナーを背負うシチュエーションが多くなって。なかなかリズムをつかみきれずに、ホームラン。自分でこう、何て言うんですかね、フォアボールで出したりしたランナーをホームランで返されるという。結果的に3安打しか打たれてないところを考えれば、自分の責任が大きかったかなと思います。
Q.今シーズンはコマンド(制球)が良くない時でも長いイニングを投げてチームを勝利に導いているが、投手としての進化を感じるか?
A.正直きょうはブルペンの段階では、最初の(試合の)入りもそうでしたけど、今季いちばん調子は良かったんじゃないかと思うので。本当に4回だけというか。逆に言えばそこ以降、また立て直せたというのが良かったところではあるので。今後もまたそういうこともありますし、良い経験になったかなと思います。
Q.今シーズンここまで欠場は1試合。試合に出続けた方が状態を維持できるのか?
A.まあ特に理由はないですかね。必要とされれば出たいなと思ってますし。そこまで調子も、例えば良くなくて、必要ないと判断されればスタメンから外れることももちろんあると思うので。体調的には今のところ問題ないかなと思います。
Q.ここまでのチームの戦いぶりについては?
A.このシリーズも3勝しましたし、ここまで勝ち越してるので、オフェンスもすばらしいし、きょうも中継ぎもふんばって最後まで。最後1点差でしたけど、エスティ(エステベス投手)も抑えて、粘り強く勝てていると思う。(あすからミルウォーキーに)遠征に行きますけど、引き続き頑張りたいと思います。
Q.中5日なら次回登板はカーディナルス戦。ヌートバー選手との対戦もあるが。
A.まずはミルウォーキー(ブルワーズ戦)があるので。もちろんセントルイス(カーディナルス)も楽しみにはしてますけど。まずは次の3戦が大事かなとは思うので、初戦をまずは取れるように頑張りたいと思います。
Q.WBC日本代表が紫綬褒章を受章したことについて。
A.チームとして頂けるというのはすごく光栄なことではありますし、本当にそう思ってくれた人がたくさんいるなら、うれしいことではあるので。個人的にはシーズンに入ってますし、終わったところはあまりまだ振り返らずに。とりあえずは今シーズンまだまだ野球ができるので、まずはそこに集中したいなと思ってます。
4/27 "運もあったかな"
大谷翔平選手はアスレティックス戦に指名打者で出場し、6回には初のリリーフ登板となった藤浪晋太郎投手の160キロ近い速球をレフト前に運ぶヒット。続く打席では別の投手から今シーズン6号のツーランホームランを打った。このホームランの飛距離は122.2メートルで、センターのフェンスをぎりぎりで超える打球だった。
8回の第5打席で打った6号ホームラン
「僕的には入らないかなと思っていたが、それなりに飛距離があったし運もあったかなと思う」
4回には空振り三振
三振した4回の打席では珍しく右足を上げてスイングしていたことについては「ランナーなしの場面だったので、軸足をしっかり使いたいという意味でやった」と意図を説明し、次の打席でいつものスイングに戻したことについては「(藤浪投手の)球自体が力強かったので」と理由を明かした。
―― 藤浪投手から打ったヒットについて
「たまたま飛んだコースがよかったのでヒットになった。相手のエラーもあって1点入って大きい流れになった」
4/22 "バランスよく球種を投げられた"
大谷翔平選手は中3日での登板で7回2安打無失点の好投、奪三振は11を数え3勝目をあげた。防御率はこの時点で両リーグ通じてトップとなる0.64、まさにエースと呼ばれるにふさわしい投球だった。
「遠征から本拠地に戻って初戦を取ることができてよかった。バランスよく球種を投げられた。相手打線との3巡目でカーブをまぜながら、うまく投げられたのでよかったと思う」
打席では3試合ぶりのヒットが出たが、バッティングについては納得のいかない表情。
「なかなかいい当たりがヒットにならない。いまは辛抱じゃないかなと思う」
この日の勝利で、チームは10勝10敗、勝率が5割に戻った。
「とりあえずは、貯金を『5』くらいつくれるように頑張る。夏場を迎えるまでに、さらに増やせるように頑張りたい」
ーー 以下は、この日の取材の一問一答(3回に守備で好判断、ダブルプレーをとった場面も振り返っています)
Q.監督が冗談半分で「きょうは先頭にフォアボール出さなかった」と言っていたが
A.良かったですね、ハハハ
Q.カーブがいつもより多かった理由は?
A.まあ持っているものを使うという意味では投げない意味はないかなと思うので。曲がり球を張られましたけど、別に1種類でなければ、それも張るうちには入らないのかなと思って投げました。
Q.サイ・ヤング賞候補の筆頭くらいのピッチングだったのでは?
A.どうなんですかね。まだ全然早いですし、5、6試合ですかね、まだ。それくらいしか登板していないですしね。とりあえず前半、チームがしっかり、まず貯金を作れるように。きょうでイーブン。「5」くらいは作れるように、しっかりと。早い段階で勝ち越したいと思います。
Q.ネトの守備は?
A.すばらしいですね、送球もすばらしいですし。(3回のダブルプレーで)グローブ引いたのも信頼の証しなので、捕ってくれると思ってグローブ引いてますし。しっかり捕ってくれたので、すばらしかったと思います。
Q.ネトの守備位置を把握してのこと?
A.そうですね。ネトの守備力というか送球の良さがあれば、まあ十分、アウトになるんじゃないかと思ったので。最初は、まあ捕ろうかなと思いましたけど、捕るよりはスムーズに、引いた方がいけるんじゃないかと思いました。
Q.キャッチャーのウォラックについては?
A.すばらしかったですね。コーナーのボールもしっかりフレーミングして、ストライクをどんどん取れるように一生懸命やってもらいましたし。バッティングも、アウトになりましたけど最後の打席もすばらしいバッティングだったので助けられました。
2勝目をあげたナショナルズ戦でオホッピー選手(右)と
Q.ケガで離脱したオホッピーには、はげましのことばをかけた?
A.状態がちょっと分からないので。本人がいちばん残念だと思いますし、早い段階でまず帰ってこれるようにサポートしたいなと思います。外れたから負けが込むというのがいちばん本人的も嫌なことじゃないかと思うので、なんとか勝って少しでも楽になるように頑張りたいと思います。
Q.中3日でボストンからの長距離フライト。体的にはどうか。
A.体調は良かったですね。しっかり寝れて、フレッシュな状態で入れたので。あまり気にすることなく、いい登板だったなと思います。
6者連続で三振を奪いマウンドを降りる大谷選手
Q.調子自体は?
A.体の調子自体は良かったので、ピッチングどうのこうのよりは体の状態が良かったというのがいちばんかなと思います。
Q.きょうも球場来るギリギリまで寝ていた?
A.ギリギリまでいつも寝ますね。東から西はそんなにキツくないので。どちらかというとこっちから遠征で東に行く方が体的にはキツいので。今回はそんなにキツくなかったですね。
Q.きょうトラウトが打線にいない状態で、ゼロに抑えないとという気持ちは高まるのか。
試合後 トラウト選手(右)とハイタッチ
A.前回もいなかったですし、特に誰がいないからそうしないといけないということはないですけど。シンプルに、先制点をやらないというところがいちばんですし。バッティングに関しては先制点を取るというのが、いちばん勝つ確率が高くなるので、そういう野球をしっかりできればいいんじゃないかなと思います。
Q.ピッチングで、昨シーズンに比べていちばん良くなっている部分は。
A.良くなってる… まだちょっと、どうなんですかね。サンプルがまだ少ないので。四死球がちょっと多いのがいちばん良くないところかなと思います。その分、被打率が低いのが良いところじゃないかと思うので、その両方を両立するのがいいピッチャーじゃないかなと思います。
Q.配球を自分で組み立てるのは大変か。自分で考えるから楽な部分もあるか。
A.楽ということはないですかね。まあ楽しい部分はあると思いますその分。まあやっぱり、自分で決めて、投げるということに対する責任も出てきますしね。何より言い訳できないので。自分で決めて、あらゆるカウントで考えながら投げるというのは1つ作業は増えますけど、その分楽しいかなと思います。
Q.立ち上がりの部分で変えた点、意識した点は?
A.何ですかね、特に何も変えてはないですね。自分が心地よく投げられる動きをしっかり毎登板、毎登板、中5日、中6日の中でしっかりと調整してゲームに出て行くというところだと思うので。毎回張り方も違いますし、体の状態も違うので。なるべく同じ風に投げたいところではありますけど、そこがいちばん難しいところかなと思います。
Q.バッティングの状態は。
A.悪くはなかったですね。そこそこ見えてましたし、まあセンターに飛んだのもいいバッティングではあったので。そこが抜けるかどうかとか、ニューヨークでもボストンでもいい打撃のものを取られたりしているので、そこがまあ、数字的に少しついてないなというところではあるんですけど。もう少し打球角度が上がってくれば、きょうのもホームランになるんじゃないかなと思います。
4/19 "もっと兜をかぶれるように"
今シーズン初のヤンキースタジアムで、先制のツーランホームランを打ち、かぶとをかぶった大谷選手。
今シーズン第4号の先制ツーランのあと
「先頭バッターが出ていたので、なんとかしっかり自分のいいスイングをして、最低限ランナーをサードに進められるようにと思った。いい結果になって良かった。もっと(兜を)かぶれるように頑張りたいし、チームの雰囲気も良い。まず目の前の1打席を大事にしながら、かぶれるように頑張りたい」
この試合前、大谷選手にしては珍しく屋外でバッティング練習をし、大きなあたりを連発。ニューヨークのファンやメディアも大注目だった。
試合前のバッティング練習
「飛ばす感覚を確かめるというか。それは室内ではあまりできないので、今後もちょこちょこやりたいなと思う」
ニューヨークのメディアからはヤンキースタジアムの印象やニューヨークのお気に入りのスポットについての質問もとんだ。
試合後の囲み取材
「球場もきれいだし、ファンも熱狂的。いつもたくさんお客さんが入っていて、きょうも楽しんでプレーできたかなと思います。お気に入りのスポットは、1回も外に出たことがないので分からないです(笑顔)」
ーー 以下は、この日の取材の一問一答
Q.なぜ外でバッティング練習を行ったのか?
A.飛ばす感覚というか、それは中ではあんまりできないので。今後もちょこちょこ入れたいなとは思ってます。
Q.先制のホームランについて?
A.先頭が出ていたので、なんとかしっかり自分のいいスイングをして、最低限サードに(ランナーを)進められるように(と思った)。いい結果になって良かった。
Q.ヤンキースタジアムであまり結果残せていなかったが、きょう勝利に貢献してどんな気分?
A.あんまり、どの球場で打っているというのは、自分では分かっていないので。あんまり悪い印象はないと思うんですけど。シリーズの最初をきょう取れたのは1つ良かったことですし、また明日切り替えて頑張りたいと思います。
Q.ヤンキースタジアムの雰囲気は?
A.そうですね、球場もキレイですし、ファンの人も熱狂的ですし、いつもたくさんお客さんが入っていて、きょうも楽しんでプレーできたかなと思います。
Q.ヤンキースタジアムきょうで100周年。開場の日にはベーブ・ルースもホームランを打った記録があるが?
A.100周年というのは知ってましたけど、ホームラン打ってたというのは全然わからなかったです。
Q.ニューヨークの球場外での過ごし方でお気に入りのスポットは?
A.スポット?1回も出たこと無いので分からないです(笑)
Q.東海岸で睡眠やコンディショニング気をつけていることは?
A.1番は睡眠ですかねやっぱり、時差あるので。ここからまたすぐ(西に)戻りますけど、いつもだったら中地区をはさんだり多少ゆるい感じ(はあるんですが)。こんなにタイトではないかなと、スケジュール的に思うんですけど。1番は睡眠じゃないかなと思うので、いつ寝るか、準備を数日前からしっかりと計画的にやる必要があるかなと思います。
Q.足を使って1点をとったが?
A.そうですね、サードまで行けたのがまず、ワンアウト三塁の形を作れたのが良かったかなと思います。良い形での、良いタイミングでの追加点になったので、攻撃的にはすごくよかったかなと思います。
Q.かぶとのかぶり心地は?
A.もっとかぶれるように頑張りたいです。また、あすもあさってもあるので、まず目の前の1打席1打席を大事にしながら、かぶれるようにがんばりたいなと思います。
Q.かぶとは楽しいパフォーマンスになっている?
A.そうですね、チームの雰囲気も良いです。初戦取れたのがまず大きいんじゃないかと思います。レッドソックス戦、初戦3試合落としているので、きのうきょうと連勝できているのは、また明日につながるんじゃないかと思います。
Q.次の登板が中3日になった経緯は?
A.いやまあ単純に球数が少ないというか、逆に空ける意味がないというか。それくらいの球数で、きっちり中5日でいくのがチームとしてあまり効果的ではないということかなと思います。
4/18 "いい経験になった" 雨で中断、そして降板…
日本時間4月18日 レッドソックス戦は雨の中で
敵地、ボストンのフェンウェイパークで行われたレッドソックス戦。レフトにはあの大きな壁”グリーンモンスター”がある大リーグ屈指の歴史を誇る球場だ。ただし、この日はいくつもの"悪条件"が大谷選手の前に立ちはだかった。
「あまり考えてもしょうがないこと。雨がどうこうよりも、まず試合開始の時刻がすごく早かったので、そこがいちばん難しかった。まだ起きていない状態という感じだった」
試合開始時間は、ボストンマラソンの影響で異例中の異例ともいえる現地時間午前11時10分。それが雨の影響で遅れ、さらに試合中断も。せっかくの先発マウンドも、2回31球、フォアボールをきっかけにした1失点で終わる。それでも…
「球自体は悪くなかった。ツーストライクのあとのまっすぐもよかったし、そこまでのスライダーもよかった。何球か引っかけたボールを後逸してランナーを進塁させる形になったので、そこだけかなと思う」
またこの試合で大リーグでは初めて吉田正尚選手と対戦、空振り三振に仕留めた。
WBCでともに戦った吉田正尚選手と大リーグ初対戦
「最初に4点を取って1点を返されたが、ツーアウトもとっていたし、そこまでプレッシャーのかかる場面ではなかった。どちらかというとこちらのペースで投げることができた」
その上でこう総括した…
「良い経験にはなりました。こういう不規則なゲームを経験できたというのは今後もしかしたらあるかもしれないですし、その時の経験にはなるんじゃないかなと思います」
ーー 以下は、この日の取材の一問一答(ファスナーが壊れた話もしています)。
Q.雨で途中降板したのは落胆している?
A.まあしょうがないことなので、あんまり考えてもしょうがないかなと思います。
Q.中断後、もう一度投げたいと志願した?
A.行けるとは思ってましたけど、どのくらい間があくかとか分からなかったので。そこはもう、中で話して決めました。
Q.どれくらい難しい環境だった?
A.雨どうのこうのより、まずすごく早かったので。そこがいちばん難しかったというか、何て言うんですかね、まだ起きてない状態っていう感じだったかなと思います。
Q.球自体はどういう感触?
A.球自体は悪くなかったかなと思います。ツーストライク後のまっすぐもよかったですし、そこまでのスライダーも。何球か引っかけたのを後逸して進塁させる形になったのでそこだけかなと思います。
Q.2回目のフェンウェイパークの登板。球場の感じは
A.好きな球場なので、マウンドも投げやすいですし。きょうはなかなか天候も含めて楽しめる状況ではなかったですけど、好きな球場なので心待ちにはしていますね、いつも。
Q.何時くらいに起きた?
A.きょうは7時半のバスだったので、6時45分くらいですかね。
Q.ファスナー壊れた?
A.そうすね。僕は着たかったですけど、着る時間も、何ていうんですか。ピッチクロックに含まれるかとかも分かんないので。確認してそれは含まれないということだったので、次からはタイムをとってきれるという感じでしたね。
Q.吉田選手との対戦は?
A.まあ4点ですかね、最初に取って。1点取られましたけど、そこまでプレッシャーのかかる場面ではなかったというか。ツーアウトもとってましたし、どちらかというとこっちのペースで投げれたと思います。
Q.自分でコントロール出来ないゲーム。それでも連敗止めた。
A.今日に関してはあんまり僕は何もしていないので。良い経験にはなりました。こういう不規則なゲームを経験できたというのは、今後も、もしかしたらあるかもしれないですし、その時の経験にはなるんじゃないかなと思います。
Q.低い打球が多いが意識は?
A.きょうは良かったですね。見え方も良かったですし、見逃し方も全部良かったので。最後の打席、欲を言えば、もうちょっと抜けるかホームランになるような強さが出てくれば、もっともっと良いんじゃないかと思います。
Q.ピッチコムは聞こえなかった?
A.いや僕は聞こえてましたね。オホッピーのピッチコムが動いてなかったという感じなのでそれを入れ替えました。
4/12 "こういうスイーパーが打てないんじゃないか"
大谷選手は、この日今シーズン本拠地で初登板し7回をヒット1本、無失点に抑えて2勝目をあげた。しかし、四死球は6つと制球には納得がいっていない感じ。バッティングでは4打数1安打だった。
印象的だったのは、現地では“スイーパー”と呼ばれる大谷選手の得意な球種「横に滑るように曲がるスライダー」について聞かれた場面だった。大谷選手の感覚が伝わってくる。
(スイーパーは、どうやってほかの投手にない軌道を作っていくのか)
「何種類かパターンもありますし。いちばんベーシックなスイーパーに関してはデータでまだ出ていない。『おそらく僕はこうじゃないかな』と、『こういうスイーパーが打てないんじゃないかな』というものは一応持ってはいるので。ここではもちろん言わないですけど(笑)おそらくそうだろうなというところにアプローチしながら、投げている感じですかね」
(打者で持つ目線で「こう見えるだろう」と想像して作るのか)
「どうですかね。僕がそういう風に投げているスイーパーを投げるピッチャーをあまり見たことないので。まだ立ったことはないですけど。今言ったとおり「おそらくこうだろうな」という仮定のもとで僕は投げている感じですかね」
ーー 以下は、この日の取材の一問一答。
Q.前回登板では111を投げたが、きょうの登板に影響はあった?
A.影響はなかったですかね。そのまま、ふだん通りでいけました。
Q.投手の登場曲が変わったが、打者を圧倒しようという意図があるのか?
A.いや、特にはないですね。なんとなく変えようかなと、毎年変えているので。
Q.スイーパー(横に大きく変化するスライダー)は誰に教わったのか?
A.ずっと投げてましたね。小さいスライダーだったりとか、大きいスライダーだったりとか。スイーパーという言い方はちょっと前に始まった感じなので。ずっと日本の時から投げてましたし、あんまりいつから誰に教わったというのはないですね。
Q.開幕3試合でいずれも1失点以下、これまでで自己最高のスタート。
A.まあ結果的に言えばそうかなと思うんですけど。ただ三者凡退がやっぱり少ないなというところで言うと、攻撃につながるリズムはあまり作れてないかなと思います。
Q.フォアボールが若干多いが。
A.まあそこしかないかなというか、逆に。ブルペンの感じはすごく良かったので。難しいですねやっぱり。そういう(ブルペンが良い)日は逆に良くなかったりとか、逆にブルペンが良くない時はゲームで良かったりとか。みんなそうだと思うんですけど、わかんないところはあるかなと思いますね。
Q.バッティングの状態は?
A.きょうは良かった方かなという、立っている感じ。結果的には1本しか打ってないですけど、ファウルにしてる感じも良かったし。コーナーにうまく投げられた球に対しては、もうちょっと食らいつきが欲しかったと思いますけど。振っている感じは悪くないんじゃないかなと。
Q.WBCの影響で、体的にはシーズン中盤くらいの感じか?
A.いや、ペース的には変わんないかなと思います。スプリングトレーニングでは出せない雰囲気というのはありましたけど、ピッチングの球数であったりとか、間隔であったりとかは例年と変わらずに。オープン戦がWBCだったという感じなので、ペース的には変わらないかなと思います。
Q.左腕に付けたピッチコムを触るしぐさが、粘着物質を指に付けてるんじゃないかと審判に疑われたのか?
A.疑われましたね(笑)フフフ。
Q.登板間隔が去年より短くなって登板数も増えると思うが、イニング数などの目標はあるか。
A.まあ健康で終えれば何でもまずはいいかなと思うので。それがイニング数にもつながるし。なので1日1日リカバリーをしっかりとって、健康に1日1試合こなしていくのが目標かなと思います。
Q.前回の登板からの修正は。
A.まあ基本的にはあまり変えずにというか。バッターが見ていない時に変えるかどうかというのが。例えば残り9秒、8秒の時にバッターが(こちらを)見てない時に(投球動作に)入るのがいいのかどうなのかという、そういうグレーな感じ。必ずしも審判も取るわけではないし、そこら辺がまだちょっと全体的にあいまいではあるので、まあなんとなくの雰囲気で合わせていくしかないかなと思います。
Q.左足を下げる新フォームはこの試合では使わなかったが、しっくりこなかったのか?
A.いや、それはないですかね。まあどっちもできるに越したことないですし。ダメという審判も、きょうの感じでダメと言われることも想定しながら。ダメだった時はそれに切り替えればいいと思います。
Q.きょうはピッチクロックを意識した違和感はなかったか?
A.特に全体的にはなかったですね。何球か早いなというか、クロック始まるの早いなとかありましたけど。そこら辺はたぶん切り替えている人のさじ加減というか、その日によって違うかなと思います。
Q.きょうも打たれたヒットはわずか1本。
A.まあ四死球がいちばん。やっぱり多いなという。投げていて疲れるし、味方も疲れると思うので。そこは全体的に良くない点かなと思うので。ピッチクロックがやっぱりある分、どうしても四死球だったりとか投球間隔でずるずるいくパターン、大量失点になるイニングがどうしてもメジャーリーグの全体的に増えていくと思うので。そこら辺うまく合わせながらいきたいかなと思います。
Q.スイーパーは、どうやってほかの投手にない軌道を作っていくのか?
A.何種類かパターンもありますし。いちばんベーシックなスイーパーに関してはデータでまだ出ていない、「おそらく僕はこうじゃないかな」と、「こういうスイーパーが打てないんじゃないかな」というものは一応持ってはいるので。ここではもちろん言わないですけど(笑)おそらくそうだろうなというところにアプローチしながら、投げている感じですかね。
Q.打者で持つ目線で「こう見えるだろう」と想像して作っていくのか?
A.どうですかね。僕がそういう風に投げているスイーパーを投げるピッチャーをあまり見たことないので。まだ立ったことはないですけど。今言ったとおり「おそらくこうだろうな」という仮定のもとで僕は投げている感じですかね。
Q.キャッチャーのオホッピー選手が大谷選手の登板日に良いバッティングをしている。
A.いやすばらしいですね、単純に。長打力もあるし、良いところで打つ雰囲気というか、そういう勝負強さもあると思うので。僕が投げている時は僕からも球種を出しているので、なるべくオフェンスに集中してもらえるように。まずはディフェンス面での不安はなるべくなくしたいなと思ってます。
Q.経験の少ないキャッチャーと組むことは今まであまりなかったと思うが、大切にしていることは。
A.どうなんですかね。経験があるからといって良いキャッチャーと言えば別にそうではないと思いますし。新しい考え方を持っているキャッチャーもいる中で、彼も彼なりに配球もあるし、いろいろフレーミング(きわどいボールをストライクに見せる捕球技術)だったりとか、構える位置とか、早さだったりとか、いろいろコミュニケーションをとってやっているので。試合をこなしていけばおのずともっともっと合っていくんじゃないかと思います。
4/8 "十分に(優勝を)狙えるんじゃないか"
今シーズンの本拠地開幕戦を前にレッドカーペットを歩いた大谷選手。
本拠地開幕戦前のレッドカーペット
ファンの目の前で地元テレビ局、そしてラジオ局のインタビューの応じた。このうちラジオ局のインタビューでは、ことしのエンジェルスの手ごたえ、そして通訳の水原一平さんとの関係を聞かれ、時折笑顔も交えながら答えた。
(新生エンジェルスの手ごたえは?)
「ここまでの戦いもそうですけど、チームの雰囲気も素晴らしいですし、ひとりひとりの仕事もちゃんとこなして頑張っている。この流れで、いけることろまでいければ、十分に(プレーオフも)狙えるんじゃないかと思います」
(二刀流で調整でもっとも難しい部分は?)
「時間がやっぱり少ない限られた中で、2つやっていくことをまとめないといけない。時間がないというのが一番です」
(通訳の一平さんとの信頼関係は?)
「多少信頼はしているので、ほんの少しですが、ちょっとだけ信頼しています(笑)。(2人はいつからの関係?)日本の時からもう11年。長いこといるので、ある程度何も言わなくてもわかる。楽じゃないかなと思う」
(注目もすごいが疲れたりしないか?)
「疲れることはない。ありがたいという方が勝っている。こうやって多くの人に見てもらってありがたい。(リラックスの方法は?)ゲームもたまにするし、お風呂も好きなのでゆっくり入っている。ひとりの時間はわりと好きです」
4/6 "悪いなりにゲームを作った"
今シーズンの2回目の登板は敵地のマリナーズ戦。立ち上がり制球に苦しみながらも6回1失点で勝ち投手になった。投げた111球のうちストライクが64球と6割に満たなかった。この試合では、投打でピッチクロックの違反を取られ、試合後に審判団と違反の内容について再度確認した。
マリナーズ戦で今季初勝利
「まっすぐのコントロールがいちばん良くなかったのがきょうの良くなかった点だった。それでも悪いなりにゲームを作って6回まで投げたという点では、それなりに良かった」
(ピッチクロック違反については)
「審判もちょっとグレーゾーンみたいな感じだったので、ルールが始まって間もないし、お互いにここまではセーフだよね、ここまではアウトだよね、というところを確認した。新たな発見があったので、次回以降、対応しながらやりたいと思う」
ーーー以下は、この日の取材の一問一答。
Q.結果的にいい投球内容だったが、コントロールに苦しんだ。
A.まっすぐのコマンド(コントロール)がいちばん良くなかったのが、きょうの良くなかった点かなと思います。
Q.相手打線がタイムを取ったり、リズムを崩そうとしてきたが。
A.いや、タイムどうこうではなくて、明らかにオフスピードの球に張っているなというのはわかっていたので。カウントでまっすぐが1個ボールになるかどうなのかというところで、リズムが多少違うのかなというのはあります。
Q.きょうも審判からの警告があったが、今後自分のピッチングを変えていく必要があるか。
A.いや、それはないですね。去年できていたことができなくなるという。さっき今、確認してきたので。次回以降、それに対応しながらまたやりたいなと思いますけど。きょうはまた新たな発見があったので、そこに随時対応していくっていうところかなと思います。
Q.3回以降、コマンドが改善したが何を修正したのか。
A.注意されて変えたところというか。全体的なリズムをまず修正したいと思っていたので。(審判から)できないと言われたところで自分のリズムが狂ったところを、その(修正した)リズムで作っていくということだけ考えて。そこが多少メカニック(技術)に影響していたかなと思います。
5回を投げ終えベンチに戻る大谷選手
Q.今シーズン2試合目の登板としては球数も多かったが、6回は投げたかったのか。
A.まあどっちでも良かったですかね。5回で(球数が)90ちょっといっていたので。そこでもちろん終わるという選択肢もありますし、あしたオフなので、投げるという選択肢もあって。監督が「行けるか?」ということだったので「行けます」という感じでしたね。
Q.試合後に審判と話した?
A.そうですね、はい。
Q.具体的にどんな発見があったのか。
A.ランナーなしの時のセットというか、ストレッチというか。どこからがそう(違反)で、どこからがそうじゃないのか。横を向いてからセットになるのか、どの角度がセットじゃないのか、とか。話した感じ、審判の方もちょっとグレーゾーンみたいな感じだったので、ルールが始まってちょっと間もないですし、お互いに『ここまではセーフだよね、ここまではアウトだよね』というところを確認してきた感じですかね。
1回を投げ終えて球審と話す大谷選手
Q.違反を取られたあと、審判に確認するまではどう自分で修正していたのか?
A.とりあえずもう合わせるしかないので。ルールができてまだそんなに(時間が)たっていないので。試験的になる部分はもちろんありますし、随時ピッチャー、バッターもそうですけど、そこに対応していくというのはみんな同じなので、しょうがないかなと思いますね。
Q.今シーズン初勝利。
A.打線も追加点とったりとか。最後、1点差になりましたけど中継ぎが抑えてくれたので。個人的なピッチングで言えば、初戦の方がもちろん良かったですけど。悪いなりにゲームはまず作って、6回まで投げたという点ではそれなりに良かった点じゃないかなと思います。
Q.バッターでの違反も認識違いによるものか?
A.いや、あれは僕が単純に遅かったというか、ランナーをちょっと待っていたので、僕が入るのがちょっと遅れたという。逆に僕がフォアボールとった時とかは、ある程度早く塁に行かないと次のバッターに迷惑がかかるという感じですね。
Q.7回のタイムリー、タイミングを崩されたが、打球を通したい場所に通せるから崩されても捉えられているのか。
A.まあ欲を言えばもっとしっかりした当たりをもちろん打ちたかったですけど。ある程度いいところに飛んで、それなりに追い込まれた中でああいう厳しいところにバットが当たるというのは、それなりにいいスイングパス(スイングの軌道)を通っているんじゃないかなと思うので。まあ状態的には悪くないんじゃないかと思います。
マリナーズ戦の5回に2号2ランを放つ(2023年4月3日)
Q.2日前の試合のホームランもイメージ通りの軌道で振れていたのか。
A.そうですね、あれもよかったですし。きょうの(3回の第2打席の)フライアウトは紙一重の感じだったので。あれも内容的には良かったと思いますね。
Q.気温が8度余りと低かったことは影響したか。
A.きょうはそんなに。デーゲームだったので、日差しもちょっとあったというのもありましたし。前回(登板)も(寒い中で)やっているので、それと引き続きであんまり気にはならなかったですね。
Q.開幕して6試合、投打に結果を出している。
A.結果もそうですし。まず、きょうもしっかりした状態でゲームに入れて、ある程度いい状態でゲームが終わって、また次の試合に臨めそうなので。本当にそれを繰り返していく。どこまでしっかりしたコンディショニングで後半まで臨めるかが大事だと思います。
4/2 "コメントするにはサンプルが少ないかな"
同い年の藤浪晋太郎投手と大リーグで初対戦、最初の打席は凡退も、第2打席でタイムリーヒットを打ち貫禄を見せた。
アスレチックス戦で藤浪投手からタイムリーを放つ
「満塁だったので、抜けてほしいなというのがいちばんだった。最初の打席も比較的浅いカウントで打ち取られているのでコメントするにはサンプルが少ないかなと思うが、立ち上がりすばらしかったし、うちとしては三振も取られていた。いいタイミングでビッグイニングを作れたことはうちにとっては良かったと思う」
3/31 "なんとかいいリズムで立て直せた"
大リーグの開幕戦となったアスレティックス戦では、2年連続の開幕投手を務め投打の二刀流で出場した。6回無失点の好投だったが、チームは終盤に逆転負けを喫した。試合後の取材で。
「立ち上がりにフォアボールを出したが、なんとかいいリズムで立て直せたと思う。基本的にいい攻撃ができていたとは思うが、あと1本が出なかったというところ。やっぱり追加点がどうしても欲しかった」
開幕戦は6回無失点の好投
(1回はキャッチャーに球種を伝える電子機器「ピッチコム」が故障していたことを明かして)
「聞こえなくなったので手のサインに変えた。きょうは肌寒かったし、1回に温まるまで、メカニック的にもタイミングがちょっと合わなかった感じがあった」
(開幕2戦目で同い年の藤浪晋太郎投手と対戦することについて)
「やることは変わらない。久々に打席に立つし、どんな球なのかまだデータも見てないのでわからないが、あすは休みなのでイメージして修正して臨みたい」
3/25 "やっぱりこのチームでも優勝したい"
エンジェルスに戻った大谷選手は開幕に向けマイナー相手に登板した。登板後の取材では、WBCからシーズンへ、切り替えを意識した言葉が聞かれた。
「WBCの時点で出力も出ていたので、その時点でほぼ完了していた。きょうは投げるボールというよりも、ピッチクロックなどを自分の安心材料としてちゃんとできるかを確認したかった。WBCで強い強度で投げているので、多少、体の張りはちょっと残っているが、疲労というよりは移動による時差などの体のダルさがある。WBCが終わってこの2日は寝ていたし、やっぱりリカバリーがいちばん大事なので開幕まで指名打者で試合に出る時以外は極力リカバリーにあてたい」
WBC表彰式でヌートバー選手と肩を組む
(WBCでともに戦ったヌートバー選手について)
「彼の存在は非常に大きかった。またいつか一緒にできたらうれしい。(3年後の次回大会への出場を約束した証しに腕時計を贈ったことについて)ごはんを食べている時に『どこのなの?』と欲しそうな感じだったので、僕がつけているのをあげた。そんなに使い込んでない比較的新しいものです」
(シーズンに向けて)
「みんなに『おめでとう』と言ってもらってすごくうれしかったし、久々にみんなの顔を見てやっぱりこのチームでも優勝したいなという気持ちになった」
3/22 "間違いなく今までの中でベストな瞬間"
優勝後には深夜にもかかわらず球場近くのホテルでチームメイト全員で会見に臨んだ。大リーグ選手にとってはこれが公式には最後の会見。大谷選手やダルビッシュ有投手に質問は集中した。
(優勝した瞬間について)
「間違いなく今までの中でべストな瞬間だと思います」
(決勝を前にした心境について)
「僕らはアメリカの野球にかなりリスペクトを持っているし、すばらしい選手たちのラインナップを見るだけで尊敬のまなざしが弱気な気持ちに変わってしまうが、きょうだけは対等な立場で、必ず勝つんだという気持ちをみんなで出したいと思っていた」
(日本ハムで一緒に戦った栗山英樹監督とともに世界一を手にしたことについて)
「こういう形でまた一緒に野球をするとは正直、思っていなかった。いい経験をさせてもらったし、最高の形で終わることができた。すばらしい経験だった」
(3年後のWBCへの出場について)
「出たい。僕自身が一定のレベルに居続けるのが条件だし、もちろんそうなるように最善の努力を毎年したいと思う。もっともっとすばらしい選手になれるように頑張っていきたい」
3/22 "優勝を夢みていたので本当にうれしい"
9回にはリリーフで登板、最後のバッターはチームメイトでアメリカのキャプテンを務めたマイク・トラウト選手。アメリカでは"えげつない"と表現されるスライダーで空振り三振に仕留めた。大会のMVPにも選ばれ、優勝直後のヒーローインタビューで語った言葉だ。
「優勝を夢みていたので本当にうれしい。粘り強く、最後の最後まで諦めずに監督を優勝させることができてよかった」
アメリカとの決勝戦 9回に登板した大谷選手
(9回にマウンドに上がったことについて)
「点差によっては多少変わると思っていたが、接戦のいいゲームで最後緊張をしたがなんとか抑えられてよかった」
(最後のバッター・トラウト選手との対戦について)
「1アウト、2アウトと取れば最後トラウトだと思っていたが、先頭バッターを出してしまったので、最後対戦できないなと思っていた。ただ、ダブルプレーを取れたので、最高の形で打席を迎えられて、最高の結果になった」
9回ツーアウトで迎えたトラウトとの対戦
(このチームでの試合が終わることについて)
「正直終わるのが寂しいような気持ちもあるし、みんなもそうだと思うがまたそれぞれのチームに帰ってシーズンに備えて頑張りたい」
3/22 "憧れてしまったら超えられない"
試合前にアメリカのトラウト選手と記念撮影
決勝直前、チームの円陣で大谷選手はこう語りかけた。
「僕から1個だけ、憧れるのはやめましょう。ファーストにゴールドシュミットがいたり、センターを見たらトラウトもいる、ライトにベッツがいたり、野球をやっていれば誰もが聞いた選手たちがいると思うが、きょう1日だけはやっぱり憧れてしまったら超えられない。僕らはきょう超えるために、トップになるために来たので、きょう1日だけは彼らへの憧れを捨てて勝つことだけ考えていきましょう。さあ行こう!」
3/21 "まさかこんなゲームになるとは思わなかった"
メキシコに9回逆転勝ちした準決勝直後のインタビュー。大谷選手は9回の先頭バッターでツーベースヒットを打ってサヨナラ勝ちのきっかけを作った。
9回のツーベースヒットでヘルメットを飛ばしながら走塁
「簡単に勝てないのはわかっていたが、まさかこんなゲームになるとは思わなかった。フォアボールでもよく、甘いコースだけを打ちたいと思っていたが、セカンドまで行けたのがよかった。つないでつないで、ああいう形にできて、いいあすが迎えられると思う」
(サヨナラのツーベースヒットを打った村上宗隆選手について)
「これまできつかったと思うが、最後の最後でいいバッティングを見せてくれた。人一倍バットを振っていたし、必ず打ってくれると思っていた」
サヨナラヒットを打った村上選手とタッチを交わす
(アメリカとの決勝に向けて)
「最高の舞台で、最高の相手だと思う。楽しむ気持ちを持って、あしたを迎えたい。緊張すると思うが、必ず勝つんだという強い気持ちで全員で頑張りたい」
(決勝でのリリーフでの登板の可能性について)
「みんな目いっぱい、身を粉にしてチームのために頑張っているので、全力で準備したい。まずはそういう展開に持ち込むのが大事なので、1打席目から頑張りたい」
さらに、球場を後にする前に取材の応じた大谷選手は決勝で対戦するアメリカに対する思いを話していた。
「アメリカ代表は本当にすばらしい相手で、1番から9番までスター選手がそろっている。しかし、臆することなく、みんなが『メジャーリーガーだ』と受け身にならずに、自分たちの野球ができれば絶対に勝てると思う。手をけがしている源田さんもそうだが、みんないっぱいいっぱいでここまで来ている。自分がチームのためにできることが投げるということであるなら、一生懸命、頑張りたい」
3/20 "もう勝つだけ"
エンジェルスのチームメート・サンドバル投手が先発するメキシコとの準決勝に向け会見に臨んで意気込みを語った。
「もう勝つだけだと思う。ピッチャーは抑えてくれると信じている。あとはバッターがどれだけ楽にさせてあげられるかの勝負だと思う」
準決勝で先発する佐々木朗希投手の練習を見守る(2023年3月18日)
(サンドバル投手について)
「知っている選手もいるが、それで何か変わるかと言われれば、そんなに変わりはしない。まっすぐでもスライダーでも、チェンジアップでも、しっかり自分のスイングができれば問題なく打てるんじゃないかと思う」
(準決勝と決勝で登板する可能性について)
「あすは十分に投げるピッチャーはいるし、みんなが計算通りにいけば、間違いなく勝てる試合だと思う。決勝は中継ぎで行く準備はもちろんしたいと思っている。ここまで球団にもわがままを聞いてもらっているので、最後の最後だし、自分の体と相談しながら決めたい」
3/16 "勝利より優先する自分のプライドはなかった"
イタリアとの準々決勝では先発ピッチャーとして5回途中2失点に抑え勝ち投手に。打者としては3回ランナー一塁の場面で意表を突くセーフティーバントを決め、チームの準決勝(アメリカラウンド)進出に大きく貢献した。
(投球を振り返って)
「1人1人抑えて、結果的に行けるところまで行けたらいいと思っていた。1発を最も警戒して、万が一が起きない球種を選びながら投げた。最後のイニングはデッドボール2つが余計であまりよくなかったが、それまでは球数も抑えられていたかなと思う」
(バントの場面を振り返って)
「リスクを回避しながらハイリターンを望める選択をして、結果的にビッグイニングを作れたのでよかった。あの場面で日本の勝利より優先する自分のプライドはなかった」
(準決勝に向けて)
「日本では毎試合すばらしい声援で選手もわくわくするような雰囲気が生まれていた。ここからはきょうのように1試合1試合、1イニング1イニングが大事になってくる。『相手より1点多く取っていればそれでいい』という気持ちで残り2試合気を引き締めて全員で頑張りたい」
3/12 "子どもの頃からずっと夢見ていた"
WBC1次リーグの最終戦、オーストラリア戦では1回に特大のスリーランホームラン。試合後にはヒーローインタビューに臨んだ。
(ホームランについて)
「貴重な先制点だった。いいホームランだったと思う。いきなりチャンスで来たのでなんとかまずつなげることを考えて打席に立った。いい角度で上がってくれたので『入ってくれ』と見ていた。引っ張った打球はあまり上がっていなかったが久々にいい打球を打てた。子どもの頃からずっと夢みていたし、早く打ちたいなと思っていたので、なんとか1本打てた。また次の試合で打てるように頑張りたい」
初回に先制のスリーランホームラン
(チームの状態について)
「どこからでも点数が取れる打線だしピッチャーも粘り強く投げているので、いい試合が続いている。(ファンの歓声の大きさについて問われると笑いながら)まあまあでした。まだまだ気合い入れて優勝目指して頑張ります」
3/9 "あしたはもっと大きい声援を"
大会初戦の中国戦、球数60球制限のなか先発投手として4回無失点で勝ち投手に。打者としては2安打2打点と二刀流の大活躍。
(試合を振り返り)
「序盤から重たいゲームだったが、なんとか最後に打線がつながって勝つことができた。中国もすばらしい野球をしていて、中盤までどうなるかわからなかったので、勝つことができてすばらしいゲームだった」
(ピッチングについて)
「球数制限もある中だったが、ゼロで抑えることを考えた。ストライク先行でどの球種もよかった」
(フェンス上段に直撃の2点タイムリーツーベースについて)
「もうちょっとでホームランだったので、あとひと伸びできればよかった。そのあとのチャンスでも打てればベストだった」
(次の試合韓国戦に向けて)
「きょうの勢いをそのままつなげたい。先発のダルビッシュさんをなんとか援護できるように頑張りたい」
(ファンに向けて)
「遅くまで残っていただき感謝している。ただまだまだ声援が足りないので、あしたはもっと大きい声援をお願いします」
3/8 "今の自分の100パーセントを出せる"
WBCで初戦の中国戦に向けた前日会見
(先発投手と発表されて)
「楽しみにしているし、初戦なのでチームの勢いをつけるためにも初回からしっかり集中して入りたい。WBCは初めてなので緊張するとは思うが、いつもどおりの自分らしいプレーをしたい。いつもどおりの準備とゲームの心構えをやっていきたい。今の自分の100パーセントを出せると思う」
(投打の二刀流について)
「バッティングは何打席か立てたので状態も悪くないと思うし、ピッチングはきょうもブルペンで少し投げた。体の状態はすごくいいので、いつもどおりできれば十分に試合を作れると思う。投打ともにチームに必要だと思われているのであれば、もちろん出たいと思っている。自分にできるかぎりのことはしたいので、その1つのスタートとして、あしたしっかりと投げて、攻撃もしっかり参加したい」
この記事を書いた人

山本 脩太 記者
アメリカ総局記者。2010年入局。高知局・広島局・スポーツニュース部を経て現所属。スポーツニュース部ではスキーや陸上を担当。アメリカ総局では大リーグを主に担当し、大谷翔平選手の取材に力を注ぐ。

金沢 隆大 記者
平成24年 NHK入局 広島局、大阪局を経て、スポーツニュース部。巨人担当。