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特集 大谷翔平語録2023

MLB 2023年12月10日(日) 午前9:00

今年も投打の二刀流で大活躍の大谷翔平選手。その大谷選手は何を語ったのか。優勝に沸いたWBC開幕直前の3月8日から順に、長いシーズンを通して大谷選手のことばを"大谷語録2023"として、このページで展開していきます。(日付は日本時間/最新のことばが上に来ます)

 

目 次(下のリストから時期を選択できます)

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FAついに決着!ドジャースへ

12/10 最高の選手になれるよう全力尽くす

ドジャースへの10年契約での移籍が発表された後の大谷翔平選手のことばだ。

 

自身のインスタグラムにドジャースの球団ロゴの画像を投稿。
「決断に至るまで長く時間がかかったことをおわびします。次のチームにドジャースを選ぶことにしました」とコメントした。

 


そしてエンジェルスの球団やチームメート、ファンに対して感謝の気持ちを述べた後、ドジャースファンに向けて
「常に最善を尽くし、自分自身が最高の選手になれるよう全力を尽くし続けることを約束します。野球人生最後の日までドジャースのためだけでなく野球界のために努力し続けたいと思う」と投稿し、強い決意を示しました。

大谷翔平選手がインスタグラムに投稿したコメントの全文(和訳)

 

世界中の野球ファンのみなさま、決断に至るまで長く時間がかかったことをお詫びします。次のチームにドジャースを選ぶことにしました。

 

まずはじめに、これまでの6年間私を支えてくれたエンジェルズのみなさまと、応援してくれたファンの方々、交渉に関わった各球団の方々に感謝します。特にエンジェルスファンの方々はいい時も悪いときも私を支えてくれて、その応援は私の心の支えでした。エンジェルスで過ごした6年間は私の心の中に残り続けます。

 

そしてすべてのドジャースファンの方々、常にチームのために最善を尽くし、最高の状態でいられるように全力を尽くすことを誓います。現役生活最後の日まで、ドジャースのためだけではなく野球界全体のためにまい進したいと思っています。

 

文章では伝えきれないこともあるので、後日、記者会見で詳しいことをお話します。どうもありがとうございます。

 

日本選手初のホームラン王に!

10/2 MLBシーズン終了 44HRでタイトル獲得 

「大リーグでこれまで活躍された偉大な日本選手たちのことを考えると、大変恐縮であり光栄なことです。この目標を達成するのに協力してくれたチームメート、コーチングスタッフ、ファンに感謝します」

 

 

アメリカンリーグはレギュラーシーズンの全日程が終了し個人タイトルが確定。大谷翔平選手はホームラン44本で初のホームラン王のタイトルを獲得した。

 

 

この日、ベンチで試合を見守った大谷選手は、タイトルが確定したあと、球団を通じて冒頭の短いコメントを発表した。

 

今シーズンの成績のまとめはこちら...

 

 

大谷選手は、けがのため9月3日のアスレティックス戦以降欠場するなど、今シーズンは135試合の出場だったが、6月と7月にあわせてホームラン24本と驚異的なペースでホームランを量産した。日本選手が大リーグでホームラン王を獲得するのは初めてで、アジア出身の選手としても大リーグ史上初の快挙だ。

 

現地6月30日に打った30号は150m超の特大HR

大谷選手は今シーズン限りでエンジェルスとの契約が終了し、ワールドシリーズ終了後には初めてのFA=フリーエージェントとなる予定で、大リーグ7年目となる来シーズンを移籍した新天地で迎えるのか、それともエンジェルスに残留するのか、その決断に日本のみならず全米の関心が集まる。

 

全ホームランをまとめました

 

 

 

 

 

 

レジェンドから"別の惑星から来た人"

 

大リーグで通算511本のホームランを打ち、2012年には三冠王に輝いたタイガースのカブレーラ選手(今季限りで引退)は、大谷選手の活躍を「彼は別の惑星から来た人。信じられないものだったし、最高だった」とユーモアを交えて称えました。

 

2021年 塁上で談笑する2人

ミゲル・カブレーラ選手

(ことしの大谷選手の活躍は)信じられないものだったし、最高だった。彼は別の惑星から来たと思う。日本ではなく、火星出身だ。毎日、彼のプレーを見るのは本当に楽しかった

 

ーー 今季最も印象に残った場面

(エンジェルスとタイガースのダブルヘッダーで大谷選手が第1試合で完封勝利、第2試合でホームラン2本を打った試合をあげ…)

特別なことだった。その後けがをしたが、今シーズン残した数字は信じられないもので、MVPを受賞すると思う。彼を他の選手と比較することはできない。すばらしい才能を持った選手なのでいつか三冠王になるチャンスはあると思うし、彼自身もそれを望んでいると思う。私の意見では最も偉大な選手はイチローで、彼は4000本安打を打った。私は3000本だけだった。でも、もしかしたら大谷が引退する頃には大谷がナンバーワンかもしれない。それには、より多くの試合に出場することが必要だ。

 

大谷選手 手術が成功

9/20 手術成功 来季は打者専念 二刀流復活は2025年へ 

球団が大谷選手の代理人ネズ・バレロ氏の声明として「右肘の手術を受けた」ことを発表

 

エンジェルスは現地19日に大谷選手の代理人を務めるネズ・バレロ氏の声明を発表した。
その声明の中で、大谷選手は現地19日の朝、ロサンゼルス市内の病院で右ひじのじん帯を修復する手術を受けたことを明らかにした。

具体的な術式は明らかにしていないが、バレロ氏は声明で「今後を見据えて最終的な判断と術式を決めた。翔平はこの先、何年にもわたって二刀流を続けることを希望した」と説明した。

手術を行ったのは大谷選手が大リーグ1年目の2018年10月に右ひじのじん帯を再建するトミー・ジョン手術を受けた時と同じ医師で、手術を行った医師によるとピッチャーとしては再来年のシーズン、バッターとしては来シーズンの開幕から復帰できる見通しだという。

 

 

大谷選手"1日でも早くグラウンドへ"

 

この日、大谷選手は自身のSNSでコメントを発表した。

 

大谷選手のインスタグラムより

早朝に手術を受け無事成功しました。不本意ながらシーズン途中でチームを離れることになりましたが、残り試合のチームの勝利を祈りつつ、自分自身一日でも早くグラウンドに戻れるように頑張ります。

 

 

代理人の声明全文

 

エンジェルスが発表した、大谷選手の代理人を務めるネズ・バレロ氏の声明の全文です。

翔平はけさ、ロサンゼルスにあるカーラン・ジョーブ整形外科クリニックで手術を受けました。

最終的な判断と術式は、今後を見据えて決めたものです。

翔平は、この先何年にもわたって二刀流を続けることを希望しました。

手術を担当したニール・エルアトラッシュ医師はこう言っています。

『翔平と協議を重ねて決めた最終的なプランは、ひじを今後も長く使うために患部を修復し、生体組織を加えて健康なじん帯を強化するというものです。私は完全な回復を期待しています。2024年の開幕には制限無く打てる状態になり、来たる2025年の開幕には二刀流として復帰できると思っています』

翔平は今、休んでいて気分も良く、これからの復帰への道のりを楽しみにしています。

 

今シーズンの成績まとめ

 

 

投打の個人成績一覧(投打とも今季終了)

<打者編

打率 .304 本塁打 44 打点 95

<投手編

勝利 10 防御率 3.14 奪三振 167

9月 大谷選手の今シーズンは終了

9/17 球団が「今季の出場はない」と発表

右脇腹を痛めて打者としての欠場も続いていた大谷翔平選手について、エンジェルスは今シーズンの残りの試合に出場しないと発表した。

大谷選手はけが人リストに入り、投打の二刀流で活躍を続けた今シーズンが終了することになった。

 

9/12 復帰予定も急きょスタメン外れる

右脇腹を痛めている大谷翔平選手は、この日のマリナーズ戦で2番・指名打者で先発メンバー入りし復帰する予定だった。しかし、およそ1時間後にスタメンから外れることが発表された。

 

 

ネビン監督は、大谷選手について「彼はきのうはとても状態がよく、きょうも自信を持って球場に入った。ウォーミングアップをしてトレーナーのケアを受け、室内のバッティングケージでスイングしたが100%の状態でないと感じたんだと思う。翔平のほうから私の所に来て『きょうはその日じゃない』と言ってきた」と話し、出場を急きょ取りやめた経緯を説明した。

 

 

その上で「これが後退だと思う必要はないが、スイングした時にまだ痛みがある。フルスイングができないなら代打での出場もないと思う」と話し、今後については「同じことを言うが復帰はあすかもしれないし、あさってかもしれない。彼がプレーしたがっているというのが鍵だ」とこれまでの説明を繰り返した。

 

シアトルで応援に来ていたファン

大谷選手自身は、今シーズン10勝目を挙げた先月9日のジャイアンツ戦を最後に1か月以上報道陣の取材に応じておらず、損傷した右ひじのじん帯や右脇腹の痛みの状態について選手本人の代わりに監督やゼネラルマネージャー、それに代理人が説明を続ける異例とも言える状況が続いている。

 

8月 右肘じん帯損傷 今季の投球はここまで

8/26 GM・監督・トラウト選手が取材に応じる

大谷選手が指名打者で出場したメッツ戦の前、ミナシアンGM、ネビン監督、トラウト選手が取材に応じ、それぞれの立場から大谷選手のことを語った。

 

ニューヨークで取材を受けるミナシアンGM

ミナシアンGM

「(大谷選手の代理人を含めて話を続けている。)別の医師の意見を聞いていて、今後の計画を立てている段階だ。大谷選手は明らかに特別なシーズンを過ごしていて、彼自身がやめると言うまでバッターとしてのプレーは続けると思う」

 

ーー 今月15日に右腕の疲労で先発登板を回避した際に検査を行ったのか?
「検査はしていない。腕に問題はなく、疲れがあっただけだ。けいれんや脱水症状だった」

 

マウンドで大谷選手に語りかけるネビン監督(日本時間24日)

ネビン監督

「選手がけがをする度に何か違うことができなかったのかといつも思うものだ。ただ、翔平に関しては一平やトレーナーと常に話をしてきて痛みも無かったし、翔平自身も『ただの疲れ』と言っていた。人々はいろんな臆測をするがそれらは真実ではない。登板をいったん飛ばした後もブルペンでのピッチングはすばらしかったし、調子もずっと良かった。残念ながらけがをしてしまったが、けがは野球の一部だ」

 

ーー 大谷選手は手術を受けるか?
「それは彼に対する質問だ。時が来たら、彼自身が正しい判断をすると確信している」

 

トラウト選手(右)ダブルヘッダー第2戦のベンチで

トラウト選手

「けがの事を聞いたときは打ちのめされた。大谷選手のことを思うと本当に気の毒だし、悲しい。彼にとってはもちろん、チーム、ファン、そして野球界にとっても本当にタフなことだ。長いシーズン、毎日プレーすることは本当に大変なことだ。彼はことし2試合しか休んでいないし、5日おきにピッチングもしていた。あれだけハードに投げれば体への負担は大きい」

 

ーー 大谷選手が二刀流として復帰できると思うか?
「間違いなくできる」

 

試合では千賀投手と大リーグで初対戦

 

 

第2打席のツーベースヒット

8/26 対 メッツ 2番・DHで先発出場

 2打数 1安打 3四球 打率は.305に

   第2打席 ライトへツーベース

8/25 遠征先のNYへ 打者では出場継続へ

25日(現地24日)は移動日。右ひじのじん帯に損傷が見つかった大谷翔平選手はチームとともに遠征先のニューヨークへ向かった。

球団によると当面は指名打者として出場するとのこと。

前日の試合後の会見で、ミナシアンGMは大谷選手のバッターでの出場について日々の状態を見て判断する考えを示している。

8/24 緊急降板...右肘じん帯損傷で今季登板なし

(ミナシアンGM)

「検査の結果、右ひじのじん帯に損傷が見られた。今シーズン、ピッチャーとしてはもう登板することはない」

 

レッズとのダブルヘッダーの1試合目、大谷選手は中13日の間隔をあけ投打の二刀流で出場した。

1回の第1打席、特大の44号先制ツーランホームラン。最高の滑り出しだった。

 

初球を捉えライトスタンドにホームラン

その興奮が冷めやらぬ2回のマウンド、ここで異変が起きた。

 

この投球の後、マウンドを降りる

6番バッターに速球を投げこんだ直後、ベンチの方を見てわずかに首を横に振ったしぐさはテレビを通しても伝わってきた。ネビン監督に促されるように、わずか26球でマウンドを降りた。その唐突さと無念の表情は、普段とは違う何かが起きていることを予感させた。

 

ネビン監督とマウンドで

2試合目はバッターとして出場しツーベースを打ったが、その後、登板日に行われる大谷選手の囲み取材が行われないことが通知され、ミナシアンGMが会見を行った。

 

ミナシアンGM

そこで語られた「今シーズンは登板なし」という言葉。過去最高といってもいいシーズンを送っていただけに、その衝撃は言葉では言い表せないものがあった。

きょうの時点では、今回の負傷に関する大谷選手の言葉はまだない。ミナシアンGMは今後の起用についてこう語った。

 

「2018年もひじの損傷がある状態でバッターとして試合に出たが、今後は基本的に出場するかどうかは毎日の様子を見ながらになる。とても残念だし、彼のことを思うと心が苦しい」

 

今後の出場については明言せず、大谷選手の体の状態について慎重に見極めていく考えだ。

 

8/10 "可能性がある限り諦めることはない"

「もちろんすごく高いというわけではないと思いますけど、可能性がある限り諦めるということはないです」

 

 

投打の二刀流で出場し、チームに勝利をもたらした大谷選手。投手として10勝目を挙げ、2年連続でふた桁勝利、ふた桁ホームラン(現時点で40号)の快挙を成し遂げた。

 

"投手"編

6回97球 失点1 被安打3 奪三振5 与四球3

10勝目(5敗) 防御率は3.17に

 

"打者"編

2打数ノーヒット 2四球 打率は.306に

 

 

チームは7連敗のあと、これで2連勝。きょうのことばは、プレーオフ進出の可能性を問われた時の答えだ。決してあきらめない。大谷選手の力強い言葉が印象的だった。

 

 

試合後の取材の一問一答

 

Q.きょうの登板振り返って。6回は少しイライラしていたように見えたが。

A.終始自分の状態というか、そこにあまり納得いってなかったかなと思います。

 

Q.6回にマウンドからすべって、監督やトレーナーがマウンドに集まる場面があったが。
A.まあ何か問題があったかどうか確認と、息を整える時間とっていう感じですかね。

 

Q.打線の援護もあり、久しぶりのカード勝ち越しを決めた。

 


A.まあ(大谷選手自身が敬遠で)歩かされた後のプレッシャーのかかる打席で、しっかりと後続(のバッター)で点を取れたというのはすごく頼もしいですし。2連勝できたというのも、遠征に行く前に大きいことだと思うので。またあさってですかね、切り替えて頑張りたいと思います。

 

Q.大リーグ移籍の際にジャイアンツとも交渉し最終候補に残っていたと思うが、その理由について。また、当時ナショナルリーグにも指名打者制が導入されていたら、ジャイアンツに入団した可能性もあったのか?
A.現時点で過去のことをコメントすることはないので。きょうまず勝ったということと、切り替えてあさって頑張りたいなということだけですね。

 

Q.大リーグ史上初めてシーズン10勝とホームラン40本を達成した。

 


A.特にまあ勝ち星は。自分も打席に立ちますけど、援護がないとつかないところではあるので。自分1人のところではないですし。そういう意味ではきょうの勝ちも大きいと思いますし。もっともっとことし中に積み上げられるように頑張りたいと思ってます。

 

Q.現時点で、エンジェルスのプレーオフ進出の可能性はどれくらいだと思うか。
A.どれぐらい…。んー、どうなんですかね。もちろんすごく高いというわけではないと思いますけど、可能性がある限り諦めるということはないですし。みんな1試合1試合頑張っているので。今のところ2連勝してますし。これから連勝を伸ばしていければおのずと高まっていくんじゃないかなと思います。

 

Q.疲労はどれくらいたまっているか。きょうの登板に影響はあったか。
A.まあ疲労はみんなピークくらいじゃないかと思うので。(16)連戦の最後というのもありますし。またあした休みを挟んでどうなる、どんな感じなのかなっていうのを確認しながら。もちろん休みが必要なら休むことも、もちろん仕事として大事かなと思います。


Q.本調子でない中で、1失点(自責点は0)で10勝目を挙げたことは。

 


A.なんとか6回まで投げたっていうような感じではあるので。まあ内容的にはそこまで良くなかったかなと思いますし。その中で勝ったというのは結果オーライというか、まあ良かったところかなと思います。

 

Q.2年連続でのふた桁勝利は。
A.まあさっきも言いましたけど打線の兼ね合いだったりとか、自分が打つ打たないもありますし。あまり投手としての、何て言うんですかね、評価のメインではないと思うので。あまり気にしすぎることなくやりたいなとは思ってます。

 

Q.きょうはピッチコムが故障していたのか?サインを出したり出さなかったりしていたが。
A.いや、してはないですね。まあ、任すところと。自分でいくところと。キャッチャーの意見も聞きながら。それを遠隔でやってるという感じですかね。

 

Q.フォアボールで出塁し、後続のライトフライで二塁にタッチアップした場面。体の状態を考えると、ちゅうちょすることはなかった?

 


A.いやもう、行けるか行けないかの、そういうちゅうちょはありましたけど。基本的には、飛距離と(守備の選手の捕球)姿勢と、自分の足と。まあ兼ね合いで行ける時は全部もちろんいくというのは、それはもうどのランナーも一緒だと思います。どのシチュエーションでも、特にまだゲームが決まっていない点差の中でスコアリングポジションに行くか行かないかという違いは大きいかなと思います。

 

Q.母校の岩手・花巻東高校の甲子園での勝利と佐々木麟太郎選手について。
A.いやもう頑張って欲しいなという、フフフ(笑)何回もある大会ではないので、最後の大会だと思いますし、悔いの無いように。うちの高校だけじゃなくて、どの高校も。勝ち上がっている高校は悔いの無いように頑張ってほしいなと思います。

 

8/4 "休むような試合はもうない"

「みんな、いっぱい、いっぱいの状態でプレーしています。休むような試合は、もう本当にないと思うので、できるなら1試合1試合、全部出たいなと」

 

4回を投げ終えベンチに下がる大谷選手

中6日で迎えた今シーズン21回目の投打の二刀流での出場。10勝目がかかった試合だったが、右手(中指)がけいれんした(つった)影響で4回を終えてマウンドを降りた。相次ぐ、けいれんの症状に休む考えはないか問われたときの答えだ。

 

この日の成績は...

"投手"編

 4回59球 無失点

 被安打3 与四球1 奪三振4 防御率3.32に
 ※右手と指のけいれんで5回のマウンドに上がらず

"打者"編
 2打数 2安打(40号HR) 1打点 1盗塁 2四球

 打率は.310に ※2年ぶり2回目の40号到達
  第1打席 ライトへヒット
  第2打席 フォアボール
  第3打席 申告敬遠 その後盗塁
  第4打席 ライトへ40号ソロホームラン

 

8回  40号ホームラン

この試合、マウンドを降りても指名打者で出場を続け、8回の第4打席では40号ソロホームランを打った。試合には敗れたが、大谷選手にとって大事な打席、登板が続く。

 

 

試合後の取材の一問一答

 

Q.打者で出場を続けた理由は?

A.中(室内)で振ってみて、決めました。

 

Q.最近、指の問題が多いが今回のけいれんは現時点でどれくらい心配なものか。

 

 

A.指というよりは、最近よくつっているので。きょうも、もう1イニング、2イニングを様子見ながら行こうと思えば、もしかしたら行けたかもわからないですけど。チームにとって大事な試合ですし、0-0の1点を争うようなゲームだったので。投げる選択の方が迷惑がかかるんじゃないかなという判断ですかね。

 

Q.次の登板を飛ばす考えは?

A.それはチーム状況というか、僕が決めることではもちろんないので。今まで通りのスケジュールでいくように努めたいですし。そこはこれからのチームの状況にもよるとは思うので監督の判断かなと思います。

 

Q.けいれんは指全体に起こったのか。それとも特定の箇所なのか。指以外につった所はあるか。

A.中指ですね。よくピッチャーがつる箇所ですね。

 

Q.きょうの負けはチームにとってどれほど痛いものか。

 

9回逆転を許しベンチで厳しい表情

A.もちろん100球近く投げて、なるべくブルペンの負担を減らしたい試合ではありました。結果的に最後、逆転されて負けているので。もう終わったことは切り替えるしかないですし、あしたに向けてまた切り替えたいと思います。

 

Q.シーズン前に短期決戦のWBCを戦ったが、プレーオフを争う今の状況も短期決戦ではないにしろ同じようなヒリヒリした感じで臨んでいるのか。

A.そうですね、まだまだ十分狙えるポジションですし、本当に1試合1試合がそういうゲームに匹敵するくらい大事な試合だと思います。さっきも言いましたけど、終わったことは切り替えて、あしたまた頑張りたいなと思います。

 

Q.指も含めてつっている場所が多いが、少し休みをとった方がいいという考えは?

 

 

A.まあもちろん相談して決めることではありますけど。みんな、いっぱい、いっぱいの状態でプレーしています。休むような試合は、もう本当にないと思うので、できるなら1試合1試合、全部出たいなということだと思います。

 

Q.マウンドを降りた後、どんな気持ちの切り替えで打席に入っていたのか。

 

申告敬遠の後に盗塁を決める

A.いやもう追加点を取ることですね。2対1の状況だったので、3対1になるかどうかは大きな違いですし。必ずしもホームランではなくても良いと思いますけど。まあフォアボールなり、プラスになる打席をしたいなと思っていました。

 

Q.バッティングへの影響はなかった?

A.ないという判断で出たので。もちろん迷惑のかかるような状況だったら出ないですし、出た方がチームが勝つ確率が高いんじゃないかなという判断ですね。

 

Q.指の異変を感じたタイミングはいつ?

A.4回の表ですかね。投球練習ですかね。

 

Q.試合前は全然問題なかった?

 

試合前に登板に向けた調整をする大谷選手

A.全然、良かったですね。むしろ調子良かったと思うので。出力も高かったですし。そのせいと言ったらなんですけど、こういう形になっているかなとは思うので。1試合1試合、1イニング1イニング0で抑えたいなと思う気持ちでいっていますし。その結果長いイニングが投げられないのは計算ミスなところはあります。でもそういう余裕はちょっとなかったかなと思います。

  

Q.つること自体は3回目だが、原因はどう考えている?

A.いちばんは疲労じゃないかなとは思いますね。それはもう単純に。まあ連戦というのもありますし、移動が含まれているところもあるとは思いますけど。できる限りの体調管理はしてはいるので。その中で出られるという判断ではあったので、結果的にこういう形になってしまって申し訳ないなという感じかなと思います。

 

Q.ピッチング中に指のけいれんは今までも経験はあるのか?

A.まあ、指と。そうですね。軸足はよくなる箇所じゃないかなとは思うので。そうですね、そういうポイントというか、箇所ではあるのかなと思います。

 

Q.疲労がある中で、ホームランのペースが2021年を超えていることについては手応えがあるか。

 

 

A.そうですね、まあホームランに限らず、まずはしっかりした打席。あまりムキにならずにというか。きょうもコーナーのボールに対してしっかり反応しながら見送れているので。いつでも打つ準備をしながら、入った時にしっかり自分のスイングができる準備をしたいなと思っています。

7月 "このチームでプレーオフを目指す"

7/28 "最後までこのチームで、ことしプレーオフ その先を目指す"

「最後までこのチームでしっかり、ことし、まずプレーオフを目指して、またその先を目指して頑張りたいなと思います」

 

きょうの言葉は、トレード期限を目前にチーム残留の方向となり、チームへの見方を聞かれた質問への答えだ。

 

この日のタイガースとのダブルヘッダーは、大谷選手にとっても、大リーグにとっても特筆すべき大活躍の一日となった。

<1試合目>2番・投手兼DHで先発出場 大リーグで自身初の完封勝利で9勝目

 

8回を抑えてキャッチャーとタッチ

 "投手"編

  9回111球 被安打1 四球3 奪三振8 失点0

  通算9勝5敗 防御率3.43 奪三振156

 

 

 "打者"編

  5打数ノーヒット 打率は.296に

 

<2試合目> 2番・DHで先発出場 2打席連続ホームラン

 

 

 2番・DHで先発出場

  3打数 2安打(37&38号HR) 3打点 打率は.298に

   第2打席 レフトへ37号ツーランホームラン

   第3打席 センターへ38号ソロホームラン

 

 

   この打席で腰あたりを気にする素振りを見せる。

 


第4打席に代打を送られ交代。球団によると「交代の理由は筋肉のけいれんによるもの」だという。
 

 

 

試合後の取材の一問一答

 

大谷選手は第1試合の直後に額から流れる大粒の汗をぬぐいながら取材に応じた(試合後、移動のため登板直後に取材対応)。

 

<初完封について>
Q.大リーグ初完投、初完封。今どんな気持ちか。
A.ダブルヘッダーの1戦目だったので、チーム的にも良かったかなと。個人的にももちろん良かったです。

 

Q.ここ最近の登板では結果が出てなかった中で、きょうは何が違ったのか?

 

 

A.まあ指の状態も良かったですし、投げ心地も動き方もしっくりは来ていたと思います。1試合これがあったからといって、次また抑えられるということもないと思いますし、これをまず継続できるように。ここからがもっと大事になってくると思うので、しっかりとまた切り替えて頑張りたいと思います。

 

Q.序盤からストレートで押していたが、きょうはストレートの出来が良かった?

A.ストレート…。そうですね、ストレートも良かったですし。序盤がまずコマンド(制球)が良かったかなとは思うので、リズムに乗りやすかったのかなとは思います。守備ももちろん、ゲッツー(ダブルプレー)取れるかわからない打球をしっかり取ってもらって、球数も抑えられて良かったかなと思います。

 

Q.日本ハム時代の2017年以来、6年ぶりの完封だと思うが9回のマウンドは疲れた?

 

 

A.そうですね、あんまり何も考えずに1人1人いきたいなと思っていたので。結果的に最後まで投げられて良かったなと思います。

 

<チーム残留が確定したことについて>
Q.きのうの補強もあってほぼ残留が確定したが、安心したか?

 

 

A.そうですね、まあ残る…。残るというか、まあ。普通にこのエンジェルスで最後までプレーするつもりで今までやってきましたし。ただ、まわりの声も含めて気持ちもすっきり臨めたので。これからプレーオフ目指して、頑張りたいと思います。

 

Q.ことしエンジェルスは何が何でも勝とうという姿勢を見せているが、球団の姿勢をどう見ているか。
A.ずっと、もちろん売り手側の状況だったので、ことしまで。こういう経験も初めてですし。新しく来た選手とまずしっかりコミュニケーション取りながら、もっともっといいチームになれるように頑張りたいと思います。

 

Q.トレードでの補強もあったが、改めて球団に感謝する気持ちもあるか。
A.トレードも含めて?

 

Q.いろんな状況を含めて。
A.そうですね、まあGMはGMで去年、仕事をしただけだと思うので。チーム状況がもちろん良くない中で、ベストを尽くすために、本意ではなかったかもしれないですけど、放出という形を取らざるを得なかったということだと思います。去年は去年で、やっぱりみんな頑張ってはいましたけど、勝てなかったというだけなので。その時その時で、個人個人が自分たちの仕事をするっていうことかなと思います。

 

Q.実績のあるジオリト投手も加わって、きのうときょうでチームの雰囲気はどう変わったと感じるか。
A.きのうときょうの違いですか?まあここ最近は、勝ってるのもあっていい雰囲気だなと思います。こうやって買い手側にまわることによって戦力的にももちろん強化されますし。やる気というか、士気というか、そういったものも高くなると思うので、ここからがやっぱり大事かなと思います。

 

Q.2人の獲得の話はいつ、誰から聞いたのか?
A.誰のですか?ジオリトですか?ロペス?

 

Q.例えばGMから?
A.きのうの夜ですね。GMなんて聞いてないです。普通に一平さんから。サイト、公式サイトからっていう感じですかね。

 

Q.最初のリアクションは?
A.もちろんすばらしい2人の投手なので、心強いですし。いるといないでは全く違うと思うので心強いなと思います。

 

Q.今まで自身のトレードに関する話題を「気にしないように」と繰り返し話していたが、それでも目に入ってくると思う。自分の中で携帯を見ないようにするとか、テレビを見ないようにとか、何か意識していたことはあるか?
A.いや…特にはないですね。まあ普通のことじゃないかなとは思うので。去年もまあ似たようなことありましたし。この時期は、誰しもそういう対象の選手は、そういう感じじゃないかと思います。

 

Q.今後、長期的な意味でエンジェルスを見る目が変わるか?

 

 

A.まあシーズン中はシーズン中なので、あんまりそういうことは気にしないようにというか。まず1試合1試合頑張りたいなと思ってますし。ここまでプレーしてきたチームなので、もちろんファンの人を含めてもちろん大好きですし。まあ最後までこのチームでしっかり、ことし、まずプレーオフを目指して、またその先を目指して頑張りたいなと思います。

 

 

ミナシアンGM 大谷選手のトレードを否定

 

エンジェルスのミナシアンGMが試合前に取材に応じ大谷翔平選手について「今後もチームにいてほしい選手だ」と話し、改めてトレードでの放出を否定するとともに、来シーズン以降の残留を希望した。またトラウト選手も取材応じ、大谷選手について語りました。

 

ミナシアンGM

ーー トレードで投手陣補強について
翔平は特別な選手で、すごいシーズンを送っている。チームも勝つチャンスがある。だから、チームをより良くしようと思った。

 

ーー 大谷選手について
翔平に直接『君をトレードしないよ』と言ったことはないが、これまでも私は会見の場などで彼はどこにも行かないと言ってきた。みなさんが信じたかどうかはわからないが、何度も言っているようにわれわれは彼を愛している。今後もチームにいてほしい選手だ。

 

ーー さらなる補強について
可能ならプッシュし続け、さらに選手を加えたい。

トラウト選手

ーー 大谷選手がトレードされないという報道について
ビッグニュースだ。翔平に関するあらゆる臆測があったが、自分は彼はどこにも行かないと思っていた。良かったし、興奮した。

 

ーー 大谷選手に残ってもらうように話をしたか?
そういう話はまったくしていないが、この夏のトレードで選手を獲得したことでフロントオフィスから勝ちたいという明確なメッセージが送られたと思う。僕たちはみな彼に戻ってきてほしいと思っているけど、FAは彼の決断だ。年末にははっきりするので、どうなるか見守ろう。

 

7/22 "今できることをまずやりたい"

「今現在ここに所属してますし、まだ全然(プレーオフに)いける位置にいると思っているので。まあ、トレードに関してはあまり気にしないようにというか、今できることをまずやりたいなと思います」

 

 

トレード期限は日本時間の8月2日朝7時。全米で、最もその動向が注目されている選手といってもいいのが大谷選手だ。この試合で8勝目を挙げたが、試合後の取材では、トレードの可能性についての質問が相次いだ。その答えが上の言葉だ。

 

この日の成績は...

対 パイレーツ 2番・投手兼DHで先発出場。

 ”投手”編

  6回1/3 87球 被安打6 与四死球2 失点5

  勝ち投手で8勝目(5敗) 防御率は3.71に

 ”打者”編

  1打数ノーヒット 3四球 打率は.305に

   第1打席 フォアボール

   第2打席 フォアボール

   第3打席 空振り三振 振り逃げ

   第4打席 フォアボール

 

試合後の取材の一問一答

 

Q.投球内容について

A.まあ良くはなかったですね、結果からしても。まあ投げている感じは、指先含めそんなに悪くなかったですけど。やっぱり結果がすべてかなと。

 

Q.マメや爪は問題なかった?
A.きょうは比較的よかったですかね、はい。

 

Q.ホームラン4本打たれたが、ロケーションの問題なのか?

 

4回 先制のホームランを許す

 

A.どうですかね。(相手が)絞ってる球種に対して、そのカウントで甘い球をしっかり打たれているという印象かなと思います。

 

Q.まわりはトレードだと騒いでいるが、もしかしてこれがエンジェルスとして最後の登板になるかなと頭をよぎったりしたか?
A.フフ…(笑)それはないですかね(笑)まあ、今現在ここに所属してますし。まだ全然(プレーオフに)いける位置にいると思っているので。まあ、トレードに関してはあまり気にしないようにというか、今できることをまずやりたいなと思います。

 

Q.エンジェルスと再契約したいという考えはあるか?話し合いはしているか?
A.今現在ということですか?

 

Q.来年以降、残留する可能性はあるか?
A.そういう席は全然設けてないというか。シーズンはシーズンでもちろん集中したいという意思はもう変わっていないので。シーズン中もそういった話はしてないですし。今チームとしてもいい状態だとは思うので、この流れを引き続きいけるように。個人としてはそんなに、そこは気にしていないかなと思います。

 

Q.球団から「トレードしないよ」という話はされてないのか。
A.いや、何も話してないですね。(GMの)ペリーともそんなに今現在、クラブハウスにしょっちゅう来ている、来ているというか見かけてもないですし。週に1回会うかどうかという感じなので、あんまりそういう話はしてないですね。

 

Q.4本ホームラン打たれた後、ベンチで笑顔も見られたが、マウンドで納得いかなくてもチームが勝てばどんな気持ちになるのか。

A.まあ勝ちは勝ちで、もちろんうれしいですし、反省するところは反省するところで個人的に。

 

 

まあ、試合が終わった後、まあ今から終わってからすると思うので。次の登板に向けてもそうですけど。勝ちは勝ちでもちろん、それは別物かなと思います。

 

Q.ファンのMVPコールや、マウンドを降りる時にスタンディングオベーションもあった。

 

 

A.うれしい、ですし。まあ反面、それなりのピッチングをね、もちろんしたかったなという気持ちかなと思います。

 

Q.クラブハウスでほかの選手と「来年以降どこにいるの?」とか「残りたい」とか話をすることはある?
A.フフ(笑)まあジョークみたいな感じでふざけて、もちろん言ったりとかというのは。この時期はね、誰しも。まあ、うちは微妙なもちろん位置なので。買い手なのか売り手なのか分からないですし。まあジョーク程度には言うんじゃないかとは思います。

 

Q.打席でフォアボールが増えているが、自分をどうコントロールしているのか。

 

 

A.まあ、でも2021年はもっとひどかったんで。全然、なんて言うんですかね。んー、まあ慣れもそうですし。もちろん経験してきて、自分のバットをいいものにしていくっていうのはもう一貫して変わらないので。ボールの球は振らないし、ストライクに来たら球種問わずしっかり自分のスイングをする準備をするっていうだけなので。まあフォアボールはOKじゃないかなと、もちろん。それが今結果につながってますし、チームの勝ちにももちろんつながってるし。自分が得点することによって、そういうチャンスが増えてるので。それはいい傾向じゃないかなともちろん思いますけど。

 

Q.2年前はフラストレーションがあったと思うが、今はコントロールできている?
A.んー、どうですかね。もちろん、ね。ヒット打ちたいとか、そりゃ野球やってればフォアボールよりヒットの方が楽しいし、もちろんホームランの方が面白いしっていうのはあると思いますけど。まあフォアボールっていうのは、なんて言うんですかね、自分の打席の中でも1年間プレーしていく中でも1、2を争うくらい大事なものじゃないかなと思ってるので。そこはとれているうちはいいんじゃないかなと思うし。際どい球に対して我慢強く、打席をおくれてるっていうのは、まあいい傾向じゃないかなと思ってます。

 

Q.右手の中指の状態は、直近の2登板と比べてどうだったか。

 

 

A.比較的良かったですね。投げ心地も良かったですし。まあ、ちょっとなんて言うのかな。最初の方、ぬるっと入ってる印象がありましたけど。最後の方なんかはそれなりに出力も上げていけてたと思うので、良かったんじゃないかなとは思ってます。

 

Q.治療はアクリルを塗ったり、どんな治療をしていたのか?
A.まあ爪を強化する感じだったりとか。それはMLBに提出しないといけなかったりするので。治療を施して、提出して許可が下りればOKっていう感じですね。

 

Q.ホームラン4本打たれた中で、久々に白星がついたことは?

 

 

A.まあ星についてはあんまり気にはしてはないので。もちろん、つかないよりついた方がいいとは思いますけど。今日に関しては打線が良かったというだけなんで。まあ強いて言うなら、それなりに球数を抑えて、7回ぐらい、途中まで投げられたっていうのは唯一良かったところかなと思います。

 

Q.バッティングに関して、シーズン後半に入って3試合連続ホームランなどもあったが、オールスター明けから見え方など、何が良くなったのか?

 

 

A.いや、まあ調子が落ちてたとは思ってはないので。そりゃあ結果が出る時もあれば出ない時も、相手がいることなんで。それはこっちがいかにいい打席を送ってもそれが(ストライクゾーンの)隅っこに3球続けて投げられたらなかなか打てないものだと思うんで。そういうのをなるべく確率上げるために、さっきも言いましたけどボールは振らない。ストライクに来たボールをしっかり打つっていう作業になってくると思うので。その準備をやっぱりボールが多くなってきても、その甘く入ってきた1球を逃さない集中力がやっぱり常に必要かなと思います。

 

Q.自分ではエンジェルスでプレーオフ狙いたいという気持ちはどれだけ強いのか?
A.それは…、もちろん僕は6年目ですし。このチームでプレーオフに行きたい、そこで勝ちたいという気持ちは変わらないので。まあチームとして、どういう判断をするのかというのは僕には正直わからないですし。それは僕の仕事の外のところなので。チームとして勝ちたいなら、やっぱり1試合でも勝って。そういう、ワイルドカード争い、僅差でいくしかないので今の状況だと。正直どっち、さっきも言いましたけど(エンジェルスがトレードの)売り手になるのか買い手になるのかは僕は全然わからないことなので。またあした切り替えて勝つ、というのがいちばん。このチームで勝つためのシンプルで必要なことなのかなと思います。

 

Q.以前「ヒリヒリした9月を過ごしたい」と言っていたが、今はそういう感じなのか?毎試合プレーオフにつながるかもしれないという。
A.うん。まあ連勝中ですし、それは去年おととしは完全に売り手の側だったので。正直、チームの主力の選手が他チームにトレードされる、それをまあ見てくる側だったので。チームとしての士気はもちろん違いますよね、全然。それはことしみたいな位置にいるか、まったくチャンスのない位置にいるかでは、ワンプレーワンプレーのこう、気迫というかね。そういうのはチームとしても変わってくるかなと思います。

 

Q.先日、ヤンキースのジャッジ選手が大谷選手を「見ていて楽しい」と、62ホームランの記録についても「記録は破られるためにある」と言っていた。それについてどう思うか。
A.うれしいです、フフ(笑)。

 

Q.もうちょっとしゃべって(笑)
A.いやまあ、それ以上も以下もないというか(笑)。まあ、光栄なことですし。そうやって、世代のトップの選手。今の野球界のトップをけん引している選手に言ってもらえるというのはすばらしいことですし、励みになるんじゃないかと。シンプルにうれしいがいちばんですかね。

7/15 "人間誰しもそういう感情は出る"

「それはみんなあると思いますし、やっぱり負けがこんでくると、人間誰しもそういうふうな感情は出るんじゃないかと思います」

 

アストロズ戦に2番・投手兼DHで先発出場。

”投手”編

 5回0/3 94球 被安打5 失点5 与四死球4 奪三振7

 負け投手で7勝5敗に 防御率は3.50に 

”打者”編

 5打数 2安打 打率は.303に

  第1打席 レフトへヒット

  第3打席 レフトへヒット

 

6回 先頭バッターを四球で出塁させ降板

チームはオールスター前から6連敗で、ここ10試合で1勝9敗ともがいている。この日も攻守にまずいプレーがあり敗れた。

開幕から投打でチームを引っ張る大谷選手も右手中指の爪やマメの状況が思わしくないなかで登板を続けている。この状況にフラストレーションがたまるかと問われた際の大谷選手の答えだ。

 

それでも…

 

 

「まずは自分がやれることをやるしかない。うん。あしたからはDHだと思いますけど、まずは1打席1打席を大事にしながら、やれることをしっかり」

 

こう話して前を向いた。

 

試合後の取材の一問一答

 

Q.試合が進むにつれ、指の影響はどうだったか。

 

 

A.まあ全体的には思いどおりではなかったですね。まあそういう時も、ここ最近はずっとそんな感じなので。

 

Q.なかなか中指の爪が完治しないが、次回登板に影響はあるか?
A.いつ投げるか、まだ話してないので。まずはあしたの状態次第かなとは思うので。確認してっていう感じかなと思います。

 

Qトレード期限まであと2週間ほど。大事な期間だが、このチームで勝てるという自信はあるか。
A.まあオフェンスはきょうもヒットも出てましたし。んー、まあもう1本のところだったんじゃないかと思うので。まあ最少失点で試合を運べていたら勝てるチャンスはきょうもあったんじゃないかなと思うので。やれることをしっかりまずみんなが。自分自身もそうですけど、やりたいなというところかなと思います。

 

Q.指の状態は?
A.さっきも言った通り、あした確認してという感じになると思います。

 

Q.現在の状況に、フラストレーションがたまっているか?

 

 

A.そうですね。それはみんなあると思いますし、やっぱり負けがこんでくると、人間誰しもそういうふうな感情は出るんじゃないかと思います。

 

Q.バッティングでは指の影響はあるのか?
A.打撃はそれほど無いとは思いますね。

 

Q.指はマメと爪と、前回と同じような状況?
A.主には爪ですね。

 

Q.マメは?
A.マメはそこまでですかね。まあいつも通りというか、はい。

 

Q.マウンドを降りる時に不満を感じている表情にも見えた。
A.んー、まあ不満というか。自分自身がこう、ね。思いどおりではなかった。あそこも抑えて、球数ももう。まあ、その回を投げ終えられるかちょっと分からなかったですけど、先頭をしっかりまずは切ってというところだったかなと思います。

 

Q.5回に味方のエラーでがっくりしている様子もあったが、失点した自分へのいらだちだったのか?

 

5回 味方のエラーで4点を許し肩を落とす

A.んー…。そうですね。まあ、まずはバットに当てさせないというのがいちばん、効率よくアウトを取るための手段なので。インフィールドに打球が転がれば、ああいうことももちろん起きてしまうので。誰でもエラーしたくてしてるわけじゃないですし。さっきも言いましたけど、やれることをしっかり。まずは1人1人がやっていくっていうことじゃないかと思います。

 


Q.爪の状態は微妙なコントロールに影響すると感じるか?

 

4回 タイムリーヒットを許す

A.それは、まあ感じますね。指先というのはそれだけ繊細ですし。そこの1つ、そこまでのプロセスが良くても、最後の引っかかりの部分ですべてが台なしになってしまうのがピッチャーだと思うので。その中でもね、やらなければいけないというのはシーズンまわってれば、そういう事ももちろんあるので。これも経験だなと思いますけどね。

 

Q.下半身からうまく力を伝えるまではある程度納得いっても、最後の部分でというところ?
A.んー、まあいい球ももちろんあれば。そこを補うために、こう、かばって投げるという時もあるので。それは球種によってももちろん違いますし、という感じかなと思います。

 

Q.トラウト選手などケガで離脱している選手が多い中で、チームを引っ張る立場の中で チームをどう導いていきたいと考えているか。
A.んー、導いていくというよりかは、まずは自分がやれることをやるしかないので。うん。あしたからはまあDHだと思いますけど、やれることと言ったら打席でいいプロセスでフォアボールもそうですし、ヒットを打つ、ホームランを打つことしかできないので。

 

この日打席では2安打(2本目のヒット)

まずは1打席1打席大事にしながら、さっきから言ってますけどやれることをしっかり。まずは準備からやれれば、勝ちに少しでも近づくんじゃないかと思います。

 

Q.フォアボールが去年より増えているが、失点につながっていることをどう捉えているか。
A.まあフォアボールというのはえてしてそういうものなので。まあ、打たれるのは打たれるもので。フォアボールというのはどうしてもリズムも悪く、どうしてもヒットよりリズムが悪くなってしまう傾向にあるのかなと思うので。

 

 

まあ三振もとれて、なおかつフォアボールが少ないというのがピッチャーの理想の形じゃないかと。誰しもそうだと思いますし、それを求めているとは思うので。いい投球のプロセスがしっかりと動作からできていれば、おのずと三振も取れてフォアボールも少ないというのが。これまでずっと言ってきましたけど、そういう形に近づいていくんじゃないかと思います。

リーグ最多得票でオールスターに 前半戦を語る

7/12 オールスターゲーム

7/12 オールスターゲーム  2番・DHで先発出場。

 1打数ノーヒット 1四球 1三振

  第1打席 対 ギャレン投手 空振り三振

 

第1打席カーブで空振り三振

  第2打席 対 コブ投手 フォアボール

 

試合後の取材の一問一答

 

Q.打席中のファンからのラブコール。経験ありますか?

 

第一打席「Come to Seattle」のコールが

A.ないですね。まあ聞こえてましたけど(笑)。打席は打席で、集中してました。

 

Q.3回目のオールスターは過去2回と比べてどうだったか。

 

 

A.もちろん1回目と比べたら、緊張感というのは、もちろんなかったですけど。何回来ても新鮮ですし、いい経験だなと思って、きのうもきょうも楽しみました。
 
Q.いろんな選手に、誰が一番すごい選手か聞いたら、あなたの名前が一番多くあがった。あなたにとっては、誰が一番すごい?
A.きょうに限らずですけど、(ドジャースの)ベッツ選手はすごいなと。すごいなというか、ライト守ったり、ショート守ったり、セカンド守ったり、何て言うんですかね、高いレベルでオールラウンドにこなす選手はいないと思うので、見ていてすごいなと思います。

 

Q.セカンドでアラエズ選手と会話。その内容と彼の活躍について。

 

セカンドベース上で

A.セカンドでは彼がアウトになった後だったので「おまえの足が必要だ」と冗談で言われて、「そんなことないよ」という感じで返していましたけど。シーズン中は毎回見ればヒット打ってますし、必ず見た時にヒットを打っているようなそういう感覚なのですごいなと思って見てます。

 

Q.シアトルのファンの印象は?

 

試合前のレッドカーペットショー

A.熱もあっていつも来たときにすばらしいファンだなと思ってます。ここ2年くらいオフシーズンにシアトルにいたりとかしていたので、街もキレイですし、すばらしいところだなといつも思ってます。

 

Q.他球団の選手から誘いは
A.まあ秘密ですね(笑)。言われても言えないですし(笑)。

 

Q.2打席振り返って。

 

 

A.どんどん振っていきたいなと思っていたので、どっちもスリーツーになって、多少ボールでもいきたいなという気持ちで立ってました。

 

Q.後半戦のアプローチ
A.やることはもちろん変わらないので、自分が毎試合ベストな状態で結果を出していくというところですし、チーム的に苦しい状態、けが人が多くて苦しい状態ですけど、何人か帰ってきますし、そのときにしっかりまた戦える準備をできる、準備をいまからしっかりして後半戦臨みたいなと思います。

 

Q.1回、アロサレーナ選手のスーパーキャッチどう見た?
A.シーズン中からディフェンスもオフェンスもすばらしいですし、こういうところでああいうプレーができるのもスター性じゃないかと思うので、常にそういう素晴らしいプレーができるいい選手だなと思います。

 

Q.残り2日間の過ごし方。
A.とりあえずあしたはなにもしないと思うので、あさっては試合の前日なので準備をしたいなと思います。

 

Q.きょうの2打席の中で、この1球は捉えられたと思うボールは?
A.2打席目の初球ですかね、カーブはまあ惜しかったなと思います。

 

Q.自分としては。
A.打ったかなと思ったんですけど、それよりも曲がりが大きくてファールになった感じです。

 

Q.他の選手との接し方などに変化あったか。

 

 

A.変化?自分より下の選手が、年齢的にも下の選手が、もちろん何人もいたりとか、最初のほうはそんな感じなかったですけど。基本的には全員ほかのチームの選手ですし、あまりしゃべったことがない選手ですので、しゃべれば年齢関係なく、フレンドリーな人が多くて、いい人が多いので、楽しく過ごせているなと思います。

 

Q.このオールスター期間中に心に残っていることは?
A.まだ終わっていないというか、さっきまでプレーしていたのでまだあまり振り返ることはないですけど、シーズンが終わった後にでも楽しかったなと思うんじゃないかと思います。

 

Q.日頃から大谷選手に刺激を受けている高校球児や野球少年たちに、どういう姿を見せられた?あるいはどういう姿を見てもらえたらと思う?

 


A.自分に限らずスーパースターの選手たちがたくさん出ているので、そのなかのプレーヤーの1人として、積極的にバットは振れていたので、積極的に打席のなかでスイングしたいなと思ってました。

 

Q.改めてこの舞台でHRを打つ難しさについて。
A.オールスターに出るくらいの素晴らしいピッチャーが集まってるのでなおさら打つのは難しいですし、そのなかでホームランを打てる選手は限られていると思うので、今後また選ばれたいなという気持ちがありますし、そこでまた打ってみたいなという気持ちがあります。

 

Q.おととし後半戦HRなかなか出ない苦しさがあったと思うが、振り返って
A.ペース的には落ちてましたけど、バッティングの内容というか、感じはペースに限らず打席の内容はそのときによって変わってくると思うので、いいときもあれば悪いときもありますし、なるべくいいときを維持するのが一番難しいことでもあるので、きょうはきょうで終わったことですし、明日から2日間休んで、切り替えて後半戦に臨みたいと思います。

 

Q.オールスターゲームの何にひかれる?

 

 

A.ふだん同じリーグでプレーしてる、チーム、敵として相手のチームとして戦っているチームの主力選手たちと一緒に味方としてプレーできる、そのラインナップに入れるというのは特別なことじゃないかと思うので、それは何回経験してもすばらしいことだと思います。

 

Q.オールスター期間中も2日続けてキャッチボールしていた。シーズン後半に向けて、どんなピッチングを。
A.ピッチングに限らず、いいコンディションで初戦を迎えることが一番大事ですし、初戦が終わったら2試合、3試合、4試合目といけるように、その準備をしたいと思います。

 

 

前半戦の成績総括

 

投打の個人成績一覧(リーグ順位)

<投手編>

勝利 7(12)防御率 3.32(13)奪三振 132(3)

<打者編>

打率 .302(6) 本塁打 32(1) 打点 71(2)
※現地7/10終了時点

7/11 オールスター前日会見

大谷選手にとって3年連続3回目の出場となるオールスターゲーム。恒例の前日会見では、椅子に座って30分以上にわたってメディアの質問に答えた。試合の日のルーティーンや食事について、また8月1日のトレード期限や今シーズン終了後のFA(フリーエージェント)など、自身の去就に関する質問にも答えた。

 

 

Q.3年連続のオールスターゲーム、率直な感想は。
A.うれしいですね。何回来てもうれしいですし、選んでもらって光栄だなと思います。

 

Q.すごい数のメディア。
A.何回来てもうれしい。試合はあしたですけど、きょうもホームランダービーもあるので楽しみたいと思います。

 

Q.バッターのみの出場。楽しみにしていることは?
A.まだホームランを打ったことがないので打ってみたいなというのが一番ですけど、しっかり準備して試合に臨みたいです。

 

Q.何打席立ちたいか。
A.まだ何も話していません。

 

Q.ナショナルリーグ先発のギャレン投手とは、先日も対戦。去年は「ファーストスイングをフルスイング」と宣言したがことしは?

 

 

A.まだ打順とかもわからないので。出ている?(2番と聞いて)じゃあ積極的に初回からいきたいなと。すばらしい投手なので、しっかり自分のいいスイングをまずは心がけたいと思います。

 

Q.大谷さんにとってオールスターとはどのようなものか?
A.今回はファン投票で選んでもらっているので、まずは選んでもらって、プレーでありがとうございますというところをプレーで表現したいですし、一生懸命まずは頑張りたいなと。毎年来られるわけではないので、精いっぱい出られるときに頑張りたいと思います。

 

Q.ふだんのシーズンとは違った打撃のアプローチになるか?

 

打った瞬間それとわかる27号HR(6/28日本時間)

A.比較的には変わらないと思いますけど、よりアグレッシブにというか。フォアボールを取るよりかはどんどんスイングしていった方がみんな楽しいんじゃないかと思うので、積極的にスイングはしたいなと思っています。

 

Q.大谷選手にとって二刀流の原動力とは?
A.ゲーム自体が好きですし、打つのも投げるのも好きなので楽しんでまずはやるのが一番だと思います。

 

Q.野球が好きという思い?
A.それだけではないところもありますけど、根本はそうだと思うので、そこは変わらないかなと。


Q.イチローさんも出ていたがシアトルのオールスターの思い出は?
A.思い出?あんまりオールスターを見た記憶がないので、はい(笑)。あまり、そうですね…。メジャーリーグのオールスターをテレビで見たなということはないかなと思います。
 
Q.イチローさんが2001年に出ていたことはあまり覚えていない?
A.サンフランシスコの時とかは映像で見たことはありますけど。そうですね、シアトルはやっぱりレギュラーシーズンというか、その印象が強いかなと思います。
 
Q.オールスターに出るのは3年連続だが、MVPやホームランは出ていない。改めて意気込みを。

A.レギュラーシーズンですか?オールスターですか?ホームランを打ったことがないので、まずはそうですね、打ってみたいなという。 
 
Q.MVPは自然体で臨んで取ってみたいか?狙いたいものか?
A.自然にじゃないですか。今回はバッターとして、打席でだけなので。打席で自分のスイングをしっかりできれば。まあホームランなりが出れば、十分取れるもんなんじゃないかなと思います。
 
Q.ホームラン競争に欠場した決断は。

 

ホームランダービーを見る大谷選手と水原通訳

A.コンディションが一番かなと。ピッチングもそうですけど、まずはベストというか、ある程度しっかり自分のパフォーマンスが出せる準備をできるのであれば、出たいというのはありましたけど。そうではなかったので、今回は出られるところで、ということですね。
 
Q.WBCもあり、例年と違う開幕を迎えた前半戦を振り返って。

A.んー、どうですかね。まだまだいい位置にいると思うので、いい戦い方はできていた方じゃないかと思いますし。最後の方なんかは連敗が続きましたけど、そこまでなんかは比較的いい戦いではあったので。まずオールスターはオールスターで集中して、後半戦が始まったらそこはそこでまた集中したいです。
 
Q.オールスターの原風景、古い記憶は?
A.古い記憶…。古い記憶?わからないですね(笑)あまり野球、まあやるのは好きでしたけど、見るのそこまで好きな方ではなかったので(笑)特に大リーグなんか見る機会も限られてますし、うん。あまりそんなに、これっていう記憶はないかなと(笑)
 
Q.野球に関する一番古い記憶は?
A.なんですかね。野球のチームに入ったのは小学校2年生くらいですけど。キャッチボールとか始めたのはわからないくらいの感じなので。まあ、記憶として正しいのはチームに入ったときじゃないかなと思います。
 

Q.オールスターでルーティーンは変わる?

 

この日もブルペンで調整

A.きょうは変わらないつもりではいます。きょうもある程度は、キャッチボールとかブルペンに入って確認したいなと思っているので。
 
Q.チームメートやコーチは大谷選手のルーティーンをすごいと言っている。実際に例えばナイターならどんな流れなのか?
A.普通のナイターですか?まあホームとビジターによって違いますけど。ホームの時は朝ごはんで1回起きるので、朝ごはん食べてまた寝て。
 
Q.何時くらいですか?
A.起きる時ですか?9時半とか10時くらいに1回起きて、ご飯食べて。

 

Q.すぐに寝られる?
A.寝ますね。で、また起きて、球場行ってまたご飯食べて。

 

Q.朝ごはんはどういうものを食べているのか?
A.普通の。普通のというか、朝ごはんは軽食みたいな感じなので。本格的なご飯は球場に着いてからですけど。

 

Q.WBCのチームメイトが卵が好きと言っていたが?
A.いや、あの時は軽食しかなかったので(笑)まあ、おにぎりとゆで卵とか。

 

Q.睡眠以外で私生活でハマっているものは。
A.そうですね。まあバラエティーも見ますし、映画とかも見ますし。何ってことはないですけど。普通に1人でゆっくり過ごしてます。

 

Q.日本のバラエティー?
A.日本のバラエティーですね。


Q.ことしシーズン中に外食はした?

 

 

A.外でですか?いや、記憶にはないですね。きょうはたぶん代理人とか、いろんな人と行くと思うので。まあ、ほんとのシーズン中はないかもしれないですね。わかんないです。

 

Q.外食で食べ物が変わるのが嫌だから?それとも、家とか落ち着く空間で過ごしたいから?
A.基本的には球場でご飯があるので。帰っておなかすいたなと思ったらホテルで頼んで食べますし。あんまりその、次の日も試合があるとなかなか遅く帰ってくるというわけにもいかないので、という感じですかね。

 

Q.投打と確実性を両立させていることについて感じる部分は?
A.特にはないですね。シフトの打球がよく抜けているというのは、それはまあ1つ、もちろんあると思うので。去年の段階で抜けるところ(打球)がことしみたいに抜ける(ていた)のであれば、同じくらいの数字なんじゃないかなと思いますけど。

 

Q.今シーズン、投打でここまでうまくいっている所、うまくいってない所は。

 

 

A.んー。バッティングに関してもピッチングに関しても、やっぱり「構えが大事だ」っていうのはずっと言っているので。そこでしっくり来ている部分が多いのが打席であり、あまり良くないなと思うのがピッチングの方かなという印象ですかね。

 

Q.ピッチングの方が良くない?

 

 

A.ピッチングの方があんまり、なんていうんですかね、まあ投げる前の準備段階。セットしている段階での動き始めの部分で、あんまり良くないかなという印象があるかなと思います。

 

Q.ずっと四六時中、野球のことを考える中で、完全に抜く時間は必要か?
A.ん?どういうことですか?(笑)リラックスする時間はあるのかっていう話ですか?(笑)まあさっきも言った通り、普通にゆっくりする時はゆっくりしますし、ロッカーでも普通に携帯いじってるときもありますし。別に四六時中というか、そんなに常にっていうわけではないですけど。

 

Q.常に野球のことにつながる暮らしぶりをしているかと。
A.そんなに息苦しくはないですかね(笑)ご飯食べている時はおいしいなと思って食べますし、眠いなと思った時に寝ますし(笑)。


Q.イチローさんの本拠地でオールスターをプレーする。
A.何回かプレーはしているんですけど、ホームのロッカールームに入ったりとかはないので。そうですね、どこが(イチローさんの)席なのかなとか、そういうのは思ったりはしますね。

 

Q.日本の野球がアメリカの野球にも影響が出ていると思うが大谷選手は感じているか?

 

 

A.どうなんですかね、こっちの人が感じているかどうかはわからないですけど。自分自身としてはなんていうんですかね、そういう先輩がいて、そうやってやらせてもらっている環境があるのですごい感謝していますし。自分自身の目標でもあるので、僕自身としては感じているところはあります。

 

Q.オールスターに来て来年以降を考えることは?
A.去年オールスター、おととしもそうですけど、来てまた来たいと思うように、来年もまた来たいと思うんじゃないかなと。それは毎年ですね。

 

Q.相手チームの選手から冗談でもうちに来てくれという誘いや会話は?
A.秘密です(笑)。

 

Q.トレード期限が2週間後に迫っているがこういう時期は緊張するものか?
A.うーん、個人的に気にするっていうことはないですね。もちろんコントロールできないことではあるので。自分が試合の中でコントロールできることをまずはコントロールしたいなと思ってますし、それをするのがまず一番難しいことではあるので。なるべくそのことに集中したいと思います。

 

Q.エンジェルスはビッグマーケットとはいえない中で注目を浴びている。
A.小さい大きいに関わらず、ファンの人、すごく僕自身も好きですし、エンジェルスのことを好きで毎日試合を見に来ている人たちもいるので。大小に関わらず1試合1試合丁寧に。さっきも言いましたけど、コントロールできることをしっかり自分自身でコントロールして頑張っていきたいです。

 

Q.今シーズンのルール変更で感じたことは?

 

 

A.うーん、どうなんですかね。プレーヤーの人から見ての目線と、ファンから見てピッチクロックとかどうなのかはちょっとわからないですけど。まあ決まったものに対してアジャストしていくのがこちらの仕事なので。また来年どう変わるかわからないですし、しっかり対応したいなと思ってます。

 

Q.今シーズンオフにFAになるが、そのことについて日々どのくらい考えているか?
A.どうなんですかね、まだ全然わからないことだし、僕自身もなったことないですし。FA自体になったことがないので、自分ができることをしっかりまずはやること。シーズンを、まずはケガなく自分のしっかり納得したものにしたいなと思います。

 

Q.今シーズンはどれくらい特別なシーズンか?
A.毎年毎年、特別だなと思って毎年頑張っているので。ことしもそれは変わらないですし、契約が切れる切れないにかかわらず毎年、そういう年だなと思ってやっています。

 

Q.オールスターで会話や会うことを楽しみにしている選手は?
A.だいたいシーズン中に会うのでここに選ばれている選手というのは。シーズン中にいる選手だし、活躍しているのでだいたいは話したことはあるんじゃないかなと思って。今の時点ではないですかね。まぁエスティー(エンジェルスのエステべス投手)が初めて選出されたので、それはよかったなと思います。

 

Q.ホームランダービーに出たいという気持ちは多少あった?

 

ホームランダービーで声援を送る大谷選手

A.出たい気持ちはもちろんありますし、もちろん「どうですか」という話もあって。それはもちろん光栄なことです。あとは登板も途中で降りていろいろ問題もあったので、なるべく自分がベストで出られるところで、それがDHというポジションなので、そこでまずはしっかり出たいというところでホームランダービーは出ないという感じになりました。

 

Q.日本ハムからの移籍はフリーエージェントでは?
A.あれはポスティングで制限もあったので、本当にフリーな状態で入札に入るのは、そうですね、あれは違いますね。

 

Q.千賀投手との関係性は?

 

 

A.千賀さんはそうですね、何回か代表とかでもやりましたし、もちろん試合があれば話すので。まだメッツのゲームの予定はありますけど(ことし8月にニューヨークで3連戦が予定)、まだ行っていないのでこっちに来てからは会っていないですね。

 

Q.以前から優勝が一番の目標と言っているが、その思いは強くなっているか?来年以降もその思いは反映されるか?
A.年々強くはもちろんなっていますね。それは負ければ悔しいし、行けなかったら悔しい。優勝したことがない以上は、優勝したいと思うのは自然かなと思いますね。

 

Q.2001年のオールスターはシアトル開催。幼少期に見たか?
A.2001年はないですね。

 

Q.FAになって球団を決める時はどういうものを尊重する?
A.全く考えていないので、今の段階で言えることは本当にないですけど。今シーズンをいいシーズンにまずはして、フィニッシュしたいなというのが今できることじゃないかなと思うので。そこから先はまずその先で決めたいなと思います。質問自体がわからないです(笑)。

 

Q.イチローさんがシーズン最多安打記録も更新した球場で、オールスターをすることに特別な気持ちは?

 

 

A.シーズン中は何回か来ましたけど、ここに来てイチローさんにあいさつすることもありますし。初めて来たときは特にテレビで見た場所だなという感覚が強かったです。

 

Q.大リーグに挑戦する際、一時カブスに決まりそうになったという記事も見たが、それは近かったのか?また来年以降にカブスでプレーするということは?
A.どうなんですかね。そういう記事はだいたいうそが多いので、当てはまっていないというか。どこが本当で、どこがうそかわからない勝手なものが多いので、いつも見て思っています。

 

Q.シカゴは好きですか?
A.好きですよ。その記事が本当かうそかというのはここでは言わないですし、それが事実かどうかは僕はわかっていることではありますけど。まあシカゴは好きですし、カブス自体がすばらしい球団だとは誰もが思っています。

 

Q.シアトルは都市としては?
A.シアトルはオフシーズンに2年くらいお世話になっていたので、ここでトータルで4か月くらい。4、5か月過ごしたことがありますし。(大谷選手がオフに練習拠点としていたドライブライン・ベースボールがシアトルにあるため)過ごしやすいというのが一番かなと思います。

 

Q.近年、ことしのドラフトもそうですけど二刀流枠の選手が何人かドラフトされている。そういう選手のために扉を開いたという思いは?

 

 

A.開いたというのはないですけど、やりたいと思った人たちがやれない環境みたいなものにはならないでほしいなとは思っていたので。最初にやる者としては、ある程度、幅が広がったことに関してはよかったと思いますし、何かまたわからないことや調整のしかたとか、手伝えることはオープンにしたいなと思います。

 

7/5 "100%の状態で毎回登板しているわけではない"

「全員が全員、100パーセントの状態で毎回登板しているわけではないですし。ある程度のスケジュールを守りながら、その中でピッチングしないといけない」

 

6回途中マウンドを降りる大谷選手

自身初となる2者連続ホームランを許して降板した試合を振り返っての言葉だ。大谷選手は前回登板で右手中指の爪が割れ、途中降板を余儀なくされていた。普段よりも1日多い中6日での登板だったが、この日も右手中指の割れた爪やマメの影響で6回途中でマウンドを降りた。

 

試合前にはトラウト選手が左手の骨折でけが人リストに入り、この試合ではレンドーン選手が自打球をひざに当てて途中交代。チームはけが人が相次ぎ、ワイルドカードでのプレーオフ争いでも進出圏外となる苦しい状況だ。前半戦最後の登板で納得のいかない内容に厳しい言葉が相次いだ。

 

対 パドレス  3番・投手兼DHで先発出場。

”投手”

 5回0/3 86球 被安打7 失点5 与四球4 奪三振5

 ※6回に2者連続ホームランを許し降板

”打者”編

 3打数ノーヒット  打率は.300に

 

オールスターでの登板、ホームラン競争は断念

ーー 試合後の取材の一問一答

(右手中指の影響でオールスターゲームでの登板や、ホームラン競争への参加を断念する考えも初めて明かしています)

 

Q.前回は爪が割れてマウンドを降りたが、今回はマメか?

A.いや、同じ感じですね。爪…。まあ治りきる前に投げて、という感じなので。前回と同じような感じかなと思います。

 

Q.シーズン前半、残り3試合あるがバッティングに影響はあるか。

 

2試合連続のノーヒットに終わる

A.んー、いやきょうはそうですね、もう直近だったので交代しましたけど。様子を見て出られるところは出たいなと思ってますし。次の登板までちょっと空くので、そこまでしっかり、まずは治したいなと思います。

 

Q.オールスターゲームでは投げないのか。
A.そうですね、投げない方向でいくとは。ちょっとまあ無理なので、はい。

 

Q.球速も全体的にいつもより少し遅かったが、それも爪の影響なのか。

 

 

A.そうですね、ちょっと力が入りづらかったりとかはしていたので。まあ要所では力入れましたけど。最後の方はちょっと厳しかったかなと思います。

 

Q.トラウト選手が骨折して、きょうもレンドーン選手がケガで途中交代した。
A.そうですね、厳しい…。状況的にはちょっと厳しいですけど、出ている選手はみんな頑張ってますし。切り替えて1勝1勝、積み上げていくしかないかなと思います。

 

Q.初対戦のパドレス打線の印象は。
A.要所で点を取られたりとか、ランナー出しながらもなるべく長い回は投げたいなとは思っていたので。まあ6回までは、そこそこ順調にはいっていたかなと思うんですけど、やっぱり最後の回に取られてしまったというのは。いい打線ですし、要所はまあ抑えられたかなと思ってます。

 

Q.爪の影響は、どの球種にいちばん影響するのか。
A.まあ全部じゃないかな。もちろん使わない球はないので、全体的に。まっすぐもスライダーも、まあスプリットも、使うんじゃないかと思います。

 

Q.きょうの登板を迎えるにあたっても爪の状態には不安があったのか。

 

6回 ボガーツ選手にツーランホームランを許す

A.んー、そうですね。もちろん100ではないですけど。全員が全員、100パーセントの状態で毎回登板しているわけではないですし。ある程度のスケジュールを守りながら、その中でピッチングしないといけないので。まあ、その中で抑えたかったなというところで最後の回、もったいなかったですけど。あの回しっかり抑えられていたら、まあまずまずだったんじゃないかなと思います。

 

Q.5回ノーアウト一塁三塁になって、かなり力が入っていた。無理はしてなかったか。
A.まあ全体的にはそうですね、力を抜きながら投げてはいましたけど。あそこはもう、2番ですかね。ソト選手から、もう三振を取る場面なので。ある程度力を入れていきましたけど。

 

Q.オールスターゲームは、投打で両方出場するのか。現時点での考えは。
A.ピッチングはきょうでもう厳しくなったんじゃないかなと思うので。まあ出られるところで、なるべく出たいですし、頑張りたいなと思ってます。

 

Q.ホームランダービーは。
A.ダービーもたぶん出ない、出れないですかね。きょうの感じだと。

 

Q.けが人が相次ぐ中でチームの負けも増えてきた。今がシーズン戦う中で正念場か。

 

 

A.そうですね、とりあえずオールスターブレークをはさむと思うので。そこまであと数試合がいちばん大事かなと思うので、そこでしっかりいい勝ち方ができれば、まだまだいけるんじゃないかと思ってます。

7/3 "選出に恥じないように精一杯プレーします"

「光栄です。選出に恥じないように精一杯プレーします」

 

第4打席でライトへ31号ホームラン

31号ソロホームランを打った試合を前に、3年連続でオールスターゲームに投打の”二刀流”での選出が決まったことへの大谷選手の談話だ。指名打者としてはリーグトップの得票で選出されていたが、選手間投票でピッチャーとしても選出されることになった。

 

2021年のオールスターは投打で出場

2021年以来、2回目の二刀流での出場はあるのか?

ネビン監督は次回の先発登板は日本時間の7/5(現地7/4)のパドレス戦になるという見通しを明らかにしている。それが前半戦最後の登板となる予定で、日程的には登板が可能となる。ことしのオールスターでどういう活躍を見せてくれるか、楽しみはつきない。

 

7/1 番外編"3年連続"となる30号は特大HR

対 ダイアモンドバックス  2番・DHで先

発出場。

2打数 1安打(30号HR) 1打点 2四球 打率.310に

 第3打席 ライトへ30号ソロホームラン

 ※月間15本目のホームラン 3年連続の30号到達

 

 

30号ホームランはダイヤモンドバックスの先発左腕・ヘンリー投手が投じた135キロのスライダーを完璧に捉えライトスタンドに運んだ。

 

 

このホームランには...2つの凄さが

凄さその①:日本選手最多、チーム最多を更新する月間15本目のホームラン

凄さその②:飛距離が150.2メートル、今季大谷選手の打った最長の一打

 

 

大谷選手は打った瞬間、ホームランを確信した様子でグラウンドをダイヤモンドを一周した。

(※この日は談話取材がありませんでした。)

 

6月 日米通算200号HR”あす201号を”

6/28 "もっともっと大きい声援を"

 

「マウンドでも、打席でも声援が励みになっているのでもっともっと大きい声援がもらえたらうれしい」

 

 

投打の二刀流で出場した試合後のインタビューでの言葉だ。

投げては7回途中1失点で10の三振を奪い7勝目。打っては2本のホームランを含む3安打2打点の大活躍だった。

 

対 ホワイトソックス  2番・投手兼DHで先発出場。

 "投手"編

  6回1/3 投球数102 被安打4 失点1 与四球2

  奪三振は「10」で7勝目(3敗)防御率は3.02に

 "打者"編

  3打数 3安打(27号&28号HR) 2打点 打率.304に

   第1打席 右中間に27号先制ソロホームラン

   第3打席 ライトへヒット

   第4打席 左中間に28号ソロホームラン

 

現地時間の6月に打ったホームランは早くも13本。

来月のオールスターまで、どこまで伸びるのか?最後までホームラン王を争った2年前を超えるペースで打ち続ける大谷選手から目が離せない。

 

この日2本目のホームランを打ってリリーフ陣に応える

 

ーー 試合後の取材の一問一答

 

Q.打撃と投球、今まででベストな状態か?
A.打撃面はそうですね、いい状態ベストに近いんじゃないかと思います。

 

Q.配球の読みもさえている?

 

1本目は打った瞬間それとわかるライトへの痛烈な当たり

A.読みというより、いい軌道でバットを振れているなというのが一番だと思う。遅れていても、多少泳いでも、いい軌道で振れているからしっかりコンタクトできるということじゃないかなと思います。

 

Q.去年と比べて技術の上積みやレベルアップしているところなど具体的にあるか?
A.一番は軌道じゃないかと思うので。自分の理想の軌道で振れているときは右ピッチャー、左ピッチャー関係なく、球種も関係なくその長い間コンタクトできる準備が出来ている分、詰まっても泳いでもしっかり振れる準備が出来ているんじゃないかなと思います。

 

(7回途中での降板は爪が割れた影響だという)
Q.爪はいつから割れたのか?
A.最初からちょっと割れてはいたのでそれが悪化したという感じですね。

 

Q.爪の状態で球種の選択が変わったことは?
A.基本的にはプランを立てたとおり。試合前に立てたプランのとおり行きました。そのとおりにできていたので…

 

 

最後の方は抑えが効かなくてフォアボールを出す、抜ける球が多くなったのでこれは迷惑をかけるなと思いました。

 

Q.次回の登板に影響は出そうか?
A.まだどこでいくか話していないというか、わからないのでふだん通りいきたいなとは思っています。無理しない段階で話して代わった感じなので自分としてはいつでもいきたいなと思っています。

 

Q.悔しい降板だと思うがその後にホームランを打った。
A.本来ならば投げきりたかったなというところではありましたけど、中継ぎも頑張って抑えてもらってなんとかリードした形でまた次の回を迎えられたので、そこでいい形で追加点を取っていい攻撃だったと思います。

 

Q.その喜びというのは?

 

2本目は最後片手になりながら逆方向へ

A.よかったです。タイミングもよかったですし、バッティングの形としても申し分ない感じではあったので、あしたに向けてまたいい打席になったと思います。

 

Q.登板時に2本以上のホームランは初めてだがどう思う?
A.いいタイミングで打てたので、その後の追加点も大きかったしいい流れになったかなと思います。

 

Q.1本目のホームランを打った後、水原通訳がかぶとをかぶってパフォーマンスをしたが見ていたか?

 

 

A.さっき何かでやっていたのでそれで見ましたね。ちゃんとかぶっていなかったのでノリが悪いなと思いました。

 

Q.なぜ1本目のホームランでかぶとをかぶらなかったのか?
A.ワンアウトだったので次のイニングの準備のためですね。

 

Q.オールスター出場は決まっているがホームラン競争については?
A.次の登板がまだ、さっきも言いましたが爪の感じでわからなくなっているのでスケジュールはまだ確認できていないかなと思います。

 

Q.ちょうど今、折り返し地点が近づいているが前半戦、個人的にもチームとしてもどう振り返る?

 

 

A.いい位置につけているとは思うので、もっともっといい流れで前半オールスター前の最後、きのう、きょうといい戦いができているのでもっともっといい順位をキープしながら前半戦を終えられたら十分いけるんじゃないかと思います。

 

Q.まだ6月だがファンが「MVP」コールをしているがどう聞こえている?
A.2021年もしてもらったのでいつされても気分いいものですし、それだけ応援してもらっているのはありがたいと思います。

 

Q.いい戦いができていると言っていたがチーム状況もパフォーマンスに影響しているのか?

 

 

A.それはあるんじゃないですかね。みんな雰囲気もいいですしゲームを勝ちに行く気持ち。やっぱり負け越しているよりはいい状態、いい位置につけている方がオフェンスもディフェンスもいい形でみんな試合に臨めているのではないかと思います。個人的にもこの位置にいた方が負け越しているよりも気持ちが入るんじゃないかなと思います。

 

 

6/24 日米通算200号HR "あした201号を"

「あした日米通算201号を打てるように頑張ります」

 

第3打席 インコースにボール球を振りぬいた

日米通算200号となるホームランを打った後の大谷選手のコメントだ。らしさが100%伝わってくるコメントといってもいいだろう。

きょうはきょう、そして明日は明日。またフラットに頑張る。そういう大谷選手の姿勢は変わることはない。

 

対 ロッキーズ  2番・DHで先発出場。

5打数 3安打(25号ソロHR) 1打点 打率は.298に

  第1打席 右中間にツーベース

  第2打席 センターフライ

  第3打席 右中間に25号ソロホームラン

 

 

  第4打席 ライトへヒット

  第5打席 空振り三振

6/23 "すべてのファンに感謝" オールスター出場決定!

「私に投票してくれたすべてのファンに感謝したいと思います。とても名誉なことだと思います。これをモチベーションとして、グラウンド上で全力を尽くし続けたいと思います」

 

 

ファン投票(1次)のアメリカンリーグでトップの得票となり、3年連続3回目のオールスター出場が決まった。このタイミングで出場が決まるのは両リーグともトップの票を得た選手のみ。264万票あまりと堂々のアメリカンリーグトップで先発出場が決まった。

 

6/22 "投げ心地がダントツに良かった"

「投げ心地はきょうの方がダントツでよかった」

 

ドジャース戦に初めて2番・投手兼DHの二刀流で出場。

 

ドジャースとの”ハイウェイシリーズ”を観戦する多くのファン

ピッチャーとして7回1失点、12個の三振を奪う好投を見せた。しかし、チームは完封負けで3敗目。

 

 

打席では3打数ノーヒット、2試合続けてのノーヒットに終わった。

 

”投手”編

 7回101球 被安打5 失点1 与四球2 奪三振12

 今季5試合目の二けた奪三振も負け投手に

 通算6勝3敗 防御率は3.13に

 

”打者”編

 3打数ノーヒット 四球1 打率は.292に

 

ーー 試合後の取材の一問一答

<投球について>

Q.ここ最近の2登板はシーズン序盤のような状態に戻ったように見えるが自身ではどうか?

 

 

A.前回よりもきょうの方がよかったですね、投げ心地はきょうの方がダントツでよかったかなと思います。

 

Q.投げ心地とは腕の振りから来ることなのか?

A.セットの段階で例えばツーストライクに追い込んだ後にこれで三振が取れるようなイメージがわきやすかったりとか、それは打席でも同じですけど指のかかりが良かったりとか変化のしかたが自分の思ったとおりロケーションも含めて投げられる球が多い傾向はいい動きの方が強いので。セットの段階できょうはよかったと思います、狙ったところにいきそうな雰囲気を持っていたかなと思います。

 

Q.きょうの投球はストレートとカットボールが増えて「スイーパー」が減っているように見えたが?

A.ゲームプランであったりとかそのバッター個人個人の傾向であったりとかによって多少変わってきますけど、投げ心地がよかったのでまっすぐを多めに投げました。

 

Q.ここ2試合いいピッチングでその前の1か月の悪い時期を乗り越えた感じか?

 

 

A.これを継続できればもちろんいいと思いますし、それをするのが難しいことなので、きょうの感覚をしっかりとまた何日か空きますけど練習で確かめながら次回の登板につなげたいと思います。

 

Q.前回はイニング間や登板の間でメカニックの調整をしていたということですが見つかったものはあるか?

A.きょうはすごいよかったですね。ブルペンからよかったですしそれを試合の中でも継続できていたので。そういう感覚をことばでは難しいですけど今も言いましたけど継続することが難しいと思います。

 

Q.フリーマン選手に打たれたホームランは狙ったとおりのボールだったのか?

A.もうちょっと低めに投げたかったですね。ストライクじゃなくても空振りを取るボール球くらいの感じで投げたかったんですけど。浮いたら打たれるなという。いいバッターはもちろんそうですしあれは自分のミスかなと思います。

 

<バッティングについて>

Q.打撃面で向こうはブルペンデーで毎回、対戦するピッチャーが違うという難しさはあったか?

 

 

A.そうですね。そこはデータも見ながら、今回が初めて(の対戦)ではないので対応したかったですけど、なかなかチャンスをものにできなかったと思います。

 

Q.投打を同時にやる時間の難しさについては?

A.肉体的なことよりは切り替えとか。きょうもバッティングはよくなかったですしメンタル的な部分の方が難しいなと思う部分がたくさんあると思います。

 

Q.チームにけが人が出ていますが自分にいつもよりプレッシャーをかけたり、自分でなんとかしないとという気持ちになったりするのか?

A.出ている選手はもちろんみんな頑張っていますし、ジオもそうですしレンドーン選手もそうですけどけがをしている選手がいちばん悔しいと思うので、その分出ている選手がオフェンスで中軸打っている選手が打たないとなかなか得点にならないと思うので、そういう意味ではきょうはよくなかったと思います。

 

<ドジャースについて>

Q.ドジャース初対戦でしたが彼らの試合運びで感じるものはあったか?

 

フリーマン選手にソロホームランを許す

A.強いチームはどこもそうですけどゲームプランを立てて全員で同じ目的意識を持ってくるなというのは、アストロズもそうですしヤンキースもそうですけど強いチームはそういう傾向が強いかなと思います。

 

Q.具体的にどう感じましたか?

A.具体的に何という、これ1つということではなくて。カウントによって例えば捨てる球種を持っているとかそれを全員で共有して打線の流れの中で。きょうはたまたまこっち側に流れというかテンポが来ましたけどいつ逆サイドに言ってもおかしくないオフェンスのしかたをしていると思います。

 

Q.高校時代にドジャースに熱心にスカウトされたが相手として特別な相手とか特別な思いとかはありますか?

A.ドジャースだけではなくて僕がこっちに来るとなったときに熱心に誘いをもらった球団にはもちろん感謝していますし。ただ、投げる打つに限って言えば相手は相手で変わらないので誰が相手でも自分がやるべき事をしっかりやりたいなと思います。

 

Q.ドジャースファンの間では来年に移籍してくれるんじゃないかという期待があるがそういう話は入ってきているか?

A.いや、シーズンはシーズンで集中したいと思っていますので代理人に任せていますし、自分自身はシーズンに集中したいなと思っています。

 

6/21 週間MVP受賞 日本選手最多タイの5回目

アメリカンリーグで現地時間6月12日~18日までの週間MVPに選出。

 

 

この期間の成績は…

”打”が7試合で23打数10安打の打率4割3分5厘、ホームラン6本、12打点。

”投”は1試合に先発登板して6回2失点で今シーズン6勝目。
大谷選手の週間MVP受賞は、おととし7月以来通算5回目で、イチローさんが持つ日本選手の最多記録に並んだ。

 

6/19 "1本1本積み重ねていければ"

「1本1本積み重ねていけたらなと思います」

 

2試合連続となる通算151号ホームランを打ったあとの言葉だ。

 

 

この日の24号ツーランは、通算224勝の右腕グレインキー投手のカーブを捉え打球速度188.4キロというて今シーズン最速の当たりだった。

大谷選手にとってグレインキー投手から打った初めてのホームランだった。

 

また、この日は大谷選手に続いてトラウト選手が2者連続のホームラン。トラウト選手は大谷選手から兜をかぶせてもらい、「クールだ」と笑顔を見せた。

 

 

いわゆる”トラウタニ”の2人がそろってホームランを打った試合は今シーズン6戦6勝となった。

 

 

ーー 試合後の取材の一問一答

 

Q.ロイヤルズのベテラン、グレインキー投手から初ホームラン。
A.まあシチュエーションがよかったので、素直にうれしいですし。ノーアウトランナー二塁だったのでなんとかまあ、まず進塁できればいいなっていうのは。追い込まれていたので。結果的にホームランにはなりましたけど、しっかりコンタクトできたのがよかったかなと思います。

 

Q.今までなかなか捉えるのが難しかった投手(試合前までで通算19打数4安打、ホームランなし)の決め球をしっかり捉えたのは調子のよさ?

 

 

A.そうですね、頭のいい投手だと思うので。1試合の中でちゃんとこう、ストーリーを作って投げてくるピッチャーだなと思いますし。今まであんまり打ってなかったので、まず1本打ててよかったと思います。

 

Q.松井秀喜さんに次ぐ、日本選手の大リーグでの通算150号。そしてきょう151号を打ったが、マイルストーンについては。
A.きのうコメントした通りですね、はい。1本1本積み重ねていけたらなと思います。

 

6/18 "あす151号目指して頑張る"

「節目の数字を打ててよかったです。あす151号を目指して頑張ります」 

 

2番・DHで出場したロイヤルズ戦の第4打席。高めのチェンジアップを振り抜いた当たりはセンターの頭のはるか上を越えていった。

今シーズン23本目のホームランは、節目となる大リーグ通算150号となった。試合後のコメントがこの言葉だ。

 

 

日本選手の大リーグでのトップは松井秀喜さんの通算175本。

大谷選手の150号ホームラン到達は通算652試合目、打席に立たず投手としてのみ出場した試合を除くと通算637試合目での到達となった。

松井さんは988試合目。これまでのエンジェルスの最短記録はトラウト選手の701試合目で、大幅に更新した。

 

この試合を終わって14試合連続ヒット

 ホームラン23本 打点56はともにリーグトップ

 打率も3割ちょうどと絶好調が続く

 

6/16 "なるべくしてなっている" 4連戦で4本のホームラン

「構えの段階で見え方がいい。結果うんぬんではなくて、なるべくしてなっている」

 

 

この4連戦で4本目のホームランは、終盤でリードを広げる貴重なツーラン。バッティングの状態を問われての言葉だ。

 

レンジャーズ戦に投打の二刀流で先発した大谷選手は、投げては6回2失点で1か月ぶりの白星となる6勝目をあげ、打っては1点リードの8回に22号ホームランを打った。

 

”投手”編

 6回99球 被安打6 与四球1 失点2 奪三振3

 5月16日以来1か月ぶりの6勝目(2敗)

”打者”編

 2打数 1安打(22号HR) 2打点 2四球

  第4打席 左中間に22号ツーランホームラン

  ※両リーグ通じてHR数トップに並ぶ

  打率は3割1厘に

 

 

ーー 試合後の取材の一問一答


Q.地区首位のレンジャーズを相手にカード勝ち越しを決めたきょうの勝利は、どんな意味を持つか。

 

 

A.すばらしいゲームでしたし、首位のチームなので。みんないつもより気持ちも入っていたので。なんとかいい結果につながって。あした以降にも続けるかなと思います。

 

<投球について>
Q.ピッチングでは1回に30球かかるなど立ち上がり苦しんだが、そこを乗り越えて6回までどう盛り返したのか。
A.ある程度早い段階から。早いカウントから、勝負にみんな来ていたので。まっすぐで押せていたのは、良かったと思います。

 

Q.投球のメカニックは納得しているか?

 

 

A.まあマシにはなってたかなと、きょうは思うので。イメージよりもうちょっとこう、違うなと思う部分はイニング間に確認してと思っていたので。もっともっと良くなるような要素は強いかなと思います。

 

Q.まっすぐ(ストレート)で押した意図は?
A.単純に振り遅れてるなと思う場面が多かったので。タイミングのスポーツですし、一定のタイミングで同じボールを投げるよりかは、いろんな球種で投げた方がもちろん打ちにくいので。そういうスポーツだっていうことかなと思います。

 

Q.ピッチングでいちばん苦労している部分は。
A.いつも言ってますけど、投げ心地がいちばんじゃないかなと。まあ打ってるときもそうですけど。そこがいちばんだと思うので。

 

 

逆に言えばあんまり良くないときでも、こうやって打力の強いチームにまあ最低限、試合は作れているというところで言うと、それなりに経験は生きているのかなとは思います。

 

<バッティングについて>
Q.バッティングの状態は。
A.見え方がいいのでやっぱり、構えの段階で。結果うんぬんではなくて。もちろん結果もいいですけど。なるべくしてなっている感じが、いいんじゃないかなと思います。

 

Q.このシリーズの4本のホームランのうち、3本が逆方向だった。

 

 

A.逆方向には勝手に行ってる感じなので。いちばん、それがいいんじゃないかとは思いますし。しっかり甘い球を打てているのが、基本的なことですけど結果につながっているところかなと思います。

 

Q.きのうの最終打席からバットが違うように見えるが。
A.いや、折れたので変えました。

 

Q.ものは同じ?
A.ものは同じですね。

 

<気持ちの部分について>
Q.今シーズン感情を出してプレーしている印象を受けるが、感情を出すことがどうプレーに影響するのか。
A.毎年毎年、1試合1試合頑張ってはいるので。ただ、さっきも言いましたけど、首位のチームなので。ここで勝ち越すかどうかは今後大きいことかなと思いますし、実際勝ち越してモチベーションも高いと思うので、あした以降がもっともっと大事かなと思います。

 

Q.特に今のような好調時に、気持ちのコントロールで気をつけている部分は。 

 

 

A.好調の時はないですかね。いい結果の時はそのままいけばいいですし。必ず波があると思うので。その波が来た時にいかに早く元に戻す、戻していけるかというのがメンタル面では大事かなと思うので。ピッチングの方はそういう状態かなとは逆に思いますし。もっともっといい状態に持っていけるように、工夫したいなと思ってます。

 

Q.悪い時を早く抜け出せるよう引き出しが増えている感覚はある?

A.引き出しは増えてるんじゃないですかね。結果的に同じような感じになっていても、何て言うんですかね、やり方の違いで早く行ける時もあればそうじゃない時もあるので。それはいっぱいやり方をこう経験して、持っていた方が、その引き出しは多い方がやっぱりいいんじゃないかと思います。

 

Q.きょうの試合は満足できるものだったか。

 

 

A.きょうはもう勝ったらいいなという。もうそれだけですし。守備もすばらしかったので、なんとかロースコアのゲームをものにできて、みんなやる気が上がってるんじゃないかと思います。

 

Q.プレーオフ争いをするのは楽しい?
A.そうですね、みんな気持ち入ってますし。ベンチでの熱気というのも、ここ最近でいちばんじゃないかと思うので。これがしっかりと続くように、1試合1試合頑張りたいなと思ってます。

 

6/13 "打ってるシチュエーションがいい" HRはリーグ単独トップに

「打ってるシチュエーションが良かったので、なおさらにうれしい」

 

19号は同点ホームラン 打った瞬間確信のあたり

地区首位レンジャーズとの4連戦の初戦。

大谷選手は19号の同点ソロホームラン、延長12回に20号決勝ツーランホームランと価値ある2本のホームランで勝利に貢献した。

6月は早くもホームラン5本、20号まで伸ばしリーグ単独トップに立った。

 

対 レンジャーズ 2番・DHで出場

4打数 2安打(19号&20号HR) 4打点

 第1打席 ファーストゴロ

 第2打席 フォアボール

 第3打席 レフトへ犠牲フライ(打点1)

 第4打席 センターへ19号ソロホームラン

 第5打席 空振り三振

 第6打席 レフトへ20号ツーランホームラン

 

ーー 試合後の取材の一問一答

 

Q.最近打席で好調だが、きょうはどうだったか?

 

同点に追いつく19号ソロホームラン

A.きょうも、ボールの見え方も良かったですし、結果も良かったと思ってます。

 

Q.チームの現在の状況をどう解釈しているか。

A.敵地でのここの4連戦は、やっぱりみんな気合い入っているんじゃないかと思うので。その初戦を取れたというのは勢いにつながるんじゃないかと思ってます。

 

Q.同点弾と勝ち越し弾。この2本を打った気持ちは?

 

20号は逆方向へ決勝ツーラン

A.そうですね。打ってるシチュエーションが良かったので、なおさらにうれしいかなと思いますし。初戦大事だと思うので。中継ぎもみんな頑張ってますし、守備も良かったので、なんとか勝てて良かったかなと思います。

 

Q.オールスターゲームのファン投票、中間発表でもリーグ1位だった。

A.本当ありがたいですし、それにふさわしいような内容を続けられるように頑張りたいなと思います。

 

Q.6月は総じてバッテイングの調子がいいが、どんな理由があるのか。

 

 

A.4月、5月を、まあいい悪いあると思いますけど。なんて言うんですかね、バッティングの悪いところの改善だったりとかというのはまあ、基本的に(シーズンが)進んでいった方が打席の慣れも含めて良くなるのではないかなと思うので。まあいい月がかぶっているというのはたまたまだと思いますけど。オールスター前、大事なところではあると思うので、まだまだ上げていけるように頑張りたいなと思います。

 

 

6/10 "いちばん悪いというくらいの出来"

「いちばん悪いんじゃないかというくらいの出来だった」

 

1回ツーランホームランを打たれる

二刀流で出場したマリナーズ戦、フォアボール5つとデッドボール1つを出した投球内容について話した言葉だ。

 

「体が、あまりしっくり動いてないなという感じが強かった」

 

この日の取材では「体が動かなかった」という言葉を繰り返した。

”投手”編

 5回97球 被安打3 失点3 与四死球6 奪三振6

 1回にツーランホームランを許す

 勝ち負けはつかず 通算で5勝2敗 防御率は3.32に

 

一方、バッターでは17号ツーランホームランをはじめ3安打と好調を維持。

 

17号はこの時点で同点となるツーラン

”打者”編

 4打数 3安打(17号ツーラン) 2打点 打率は2割8分2厘

  第1打席 サードへ内野安打

  第2打席 センターオーバーの17号ツーラン

  第3打席 レフトへツーべース

 ※今季二刀流の出場で3試合目のサイクルヒット王手

  第4打席 ファーストゴロ

チームは5連勝で今シーズン最多に並ぶ勝ち越し「5」となった。

 

 

ーー 試合後の取材の一問一答 ※鈴木誠也選手に関する質問にも答えています。

 

<投球について>

Q.去年よりも打たれているが、その要因は自身でどう考えているか。

A.きょうはあんまり調子自体が良くなかったなということに尽きるかなと思いますね。

 

Q.コマンド(制球)がしっくりきていない要因はあるか。

A.コマンドというか、投げているボールであったり、体が動きづらいというか。あんまりこう、しっくり動いてないなという感じが強かったと思います。

 

Q.昨シーズンに比べて体の使い方が違うのか。

 

 

A.んー、まあ投げ方うんぬんはそんなに。すごくいいというわけでは、ここまでもちろんないですけど。きょうに関しては、投げ方というかは体が少し動きづらかったかなという印象かなと思います。

 

Q.今後スイーパーを調整しないといけないか。

A.きょうに関してはもうスイーパーだけじゃなくて、まっすぐ自体が良くないなと、初回から。今シーズンの中でもいちばん悪いんじゃないかなというくらいの出来だったので。逆に言えばまあ、そこで5回くらい投げられた。3失点でなんとかチームが勝てたというのは、少しはいいところかなと思います。

 

Q.スイーパーの回転軸など、詳細なデータを理解していると思うが、それは実際に試合で打たれた時、修正する時にどういう意味を持つのか。

A.まあ結果的には形がどうかによるというか、そこがまあいちばん大事なところではあるので。僕もバッターやってますけど、例えばチェンジアップを狙っているときのスライダーに対する反応だったりとか、まっすぐを狙っているときのスライダーに対する反応だったりとか、それだけでも違いますし。長いシーズンでどういう風にバッターがセットするのかというのは、その時によって変わってくるので。

 

登板前に調整をする大谷選手

いちばん自分自身がやんなきゃいけないのは、どういう形で投げたいかを、きょう終わって次の登板までにどうしたいかっていうのを、ブルペンなりキャッチボールなりで調整していくということなので。今の質問で言うと、どういう形で投げるのかというのは、その回転軸うんぬんというのは、結果的にどう動くかという問題なので。いちばんはどういう形で変化しているかっていうところだと思います。

 

Q.体が思うように動いていないというところと連動するか?

A.まあ、きょうに関して言うならそうですかね。きょうに関してはスライダーうんぬんというよりかはもう全部悪かったなという感じだったと思います。

  

Q.以前、試合前のブルペンで良くても試合で悪い時もあると話していたが、きょうはどうだったのか。

A.きょうはそうですね、もう全体的に体が動いてなかったなという印象でしたね。

 

Q.ストレートの割合が今までより多かった中で、球速は低かった。今の体の状態と連動している部分は。

A.もうさっきから言っている通り、何て言うんですかね。体が動いてなかったというのがいちばん。もうそれしかないんですけど。そのせいかなとは思ってますね。

  

Q.あえて抑えたわけではなく、出なかったということ?

 

ホームランはスイーパーを打たれた

A.いやまあでも99マイル出ている球とかもあるので。何て言うんですかね、全体的にこう、ヌルッとしてたピッチングだったかなと、印象的に。そういう感じだったかなという感じですね。

 

Q.体がいちばんしんどいなという日はいつ?登板日なのか、それとも翌日か。

A.どうなんですかね。まあ登板日がやっぱり稼働率で言うといちばん動いているのできついんじゃないかなとは思いますけど。張りだったりは、やっぱり翌日、その翌日(2日後)くらいがいちばんじゃないかと思います。

 

Q.今シーズン初めて中6日で登板したが、中6日のいい影響はあったか。

A.いや特には無いです。みんな調子のいい人、悪い人もちろんいると思います。日程的にもという話で、1日(登板間隔を)延ばすと言われたので。言われたところで、もちろん投げたいなとは今後も思ってます。

 

Q.今シーズンからピッチクロックもあり、投球間隔も短くなっているが、そういう部分で疲労を感じているか。シーズンここまでで。全体的に見て。

A.どうなんですかね。まあ登板数的には多い方なので、去年、おととしに比べて。そういう意味では、そう思うときもあるかなと思いますけど、そんなに気にはなってないですし。ここまではいたって健康できているので、それを最後まで続けたいなというところがいちばんかなとは思います。

 

<打撃について>

Q.自分の打席で同点に追いついた。

A.バッティングの方は良かったかなと思います。チームが勝ったので、それが何よりかなと思います。

 

Q.登板日の試合は打率が4割近くあるが、登板日のバッティングは特別力が入るものか。

 

外角のボールをとらえてツーベース

A.まあたまたまかなとは、もちろん思います。DH(指名打者)はDHで、こう難しいところがあったりするので。ピッチングはピッチングで、投げるのに集中したりとか、状況によって変えなきゃいけない時はあるので。そこの難しさもあると思いますし。数字に関してはたまたまかなと思ってます。

 

<チームの若手について>

Q.翔平はもうベテランの域に入ってますが、モニアック選手のような若い選手が活躍するのをどう見ているか。

 

 

A.僕もまだまだ若いと思っているので(笑)。そういう気持ちで頑張りたいです。まあ若い選手、ミッキー(モニアック選手)だけじゃなくて。ブルペンももちろん、若い選手がすばらしい仕事を今のところしてると思うので。それはチーム的にもすごく助かってますし、大きいことかなと思います。

 

 

<鈴木誠也選手について>

Q.きのうまで同学年のカブス・鈴木誠也選手と対戦。改めて同じ舞台でプレーしてみて。

 

鈴木誠也選手(左)と(日本時間9日の試合前)

A.まあリーグが違うので、あんまり試合がないですし。会うチャンスというのももちろんないので。本人もケガで、なかなか最初出れなかったりとか、苦労あったと思いますし。2人とも健康な状態で試合に出られるというのがまずいちばん、お互いうれしいんじゃないかなと思うので。僕自身もそうですし、誠也も。ここからケガなく、シーズンまず走り抜けて欲しいなと思います。

 

Q.鈴木選手が大谷選手のことを「ケチ谷って呼んでます」っていうのは聞きましたか?「バッティングを教えてと言っても教えてくれない」と。

A.いや、初めて聞きました(笑)。まあ(バッテイング教えてと)言われましたけど(笑)。僕も教えられるようなバッティングしてないので、お互い頑張りたいなと思っています。

 

6/7 番外編:鈴木誠也選手と笑顔で対面

この日からカブスと3連戦。試合前には同世代の鈴木誠也選手と笑顔でタッチを交わした。

 

 

ウォーミングアップの際にはユーモラスなシーンも。釣りざおを振るような動きを見せた大谷選手に対し、鈴木選手が食いつくしぐさで応え、大谷選手が鈴木選手を釣り上げるという遊びごころたっぷりなやりとりがあった。

 

16号ホームラン

この日、大谷選手が打った16号ホームランは、ライトを守る鈴木選手の頭を越える痛烈なライナーだった。

ちなみに飛距離113.9メートルは今季ここまでで最も飛距離が短い1本だった。

6/3 "有利なカウントで違う選択肢はあった"

「有利なカウントで違う選択肢はもちろんあったと思う」

 

 

アストロズ戦で自己ワーストに並ぶ9本のヒットを打たれ6回5失点で2敗目を喫した大谷選手。ピッチングで追い込んだカウントから決めきれなかった要因を聞かれた時の答えだ。

 

「三振取れればもちろん流れも作れますし、もったいないなというところかなと思います」

「抜けがまあちょっと多かったかなと思います」

 

この日はどうしても反省のことばが続いた。

 

対 アストロズ 1番・投手兼DHで出場

”投手”編

 6回107球 被安打9 失点5 与四球1 奪三振6

 ホームランを2本許し2敗目を喫した

 通算で5勝2敗 防御率は3.30に

”打者”編

 4打数ノーヒット 1四球 打率は2割6分2厘に

 

 

―― 試合後の取材の一問一答

 

Q.投球全体振り返って。

A.まあでも、間を抜けたりとか、そこで球数がかさんだりとか。そういうところでプラン通りいかなかった点はあるかなと思います。

 

Q.ノーボール、ツーストライクと追い込んでから、ヒットを5本打たれた。

A.そうですね、まあ決めきれないところ。球種の選択も含めて。

 

 

そこで三振取れればもちろん流れも作れますし、もったいないなというところかなと思います。

 

Q.この試合ではスプリットの割合が減っていたが。

A.(データ上)シンカー表記になってるのは、ちょくちょく(スプリットを)投げたりしているので。思っているよりかは投げてはいるかなと思います。

 

Q.ボルティモアでの登板後に「スイーパーを修正しないといけない」と話していたが、現在のスイーパーについて。

A.形的には悪くなかったですかね。ただ相手が狙っているところで、抜けたりとか。最後のホームランもそうでしたけど。抜けがまあちょっと多かったかなと思います。

 

Q.ピッチングで追い込んだカウントから決めきれなかったという要因は。

 

1回 アルバレス選手にツーランを許す

A.どちらかというとまあスライダー狙い。ツーストライク後、ケアしてる確率が高かったんじゃないかと思うので。まあそれはいつも通りですけど。もう少しこう、まっすぐなり、スプリットももちろんそうですけど、有利なカウントで違う選択肢はもちろんあったんじゃないかなと思いますし。まっすぐでもいくつか三振はとってるので、反応的にはそういう感じかなと思いますね。

 

Q.アストロズのエース、相手先発のバルデス投手に対してのバッティングについて。

 

3回ワンアウト一塁二塁で空振り三振

A.やっぱりワンアウト一塁二塁のところ。あそこがやっぱりいちばんチャンスだったんじゃないかと思うので。序盤にもうちょっと点数取れたかなとは思います。

 

Q.バルデス投手に投打に相性が良くないが。

 

6回 この日2つ目の三振に倒れる

A.まあ、相性うんぬんというよりは、いいピッチャーなので(笑)。もちろん全員が打ててないですし、リーグ全体を通して見ても。それがいいピッチャーだと思うので。逆に抑えるべき時にしっかり、きょうは。満塁の時もそうでしたけど抑えてますし。そういうところが、内野ゲッツーも取れるし、いいピッチャーなんじゃないかなと思います。

 

Q.強いアストロズとの対戦。チームの雰囲気は。

A.そうですね、まあチャンスはもちろん作れてますし。きょうは僕自身がしっかり打てれば。最後もそうでしたけど。もう少し勝つチャンスはあったんじゃないかなと思うので。オフェンス面は、チャンスは作れているかなと思います。

 

Q.アストロズの強さについて。

A.そうですね、まあ徹底はしてくるチームじゃないかなと思うので。バラバラに攻撃するのではなくて、少ないチャンスを全員が目的を持って狙ってきているかなと思うので。そういう強さはもちろんあるんじゃないかと思いますね。

 

Q.栗山監督がきのう退任会見を行った。改めて今大会のWBCを通して栗山監督から学んだことや感謝の気持ちは。

A.まあお疲れさまでしたという(笑)。みんなもう、それぞれのシーズンに入ってるので。栗山監督もあんまり望んでないと思いますし。それぞれの道で、みんながまた、頑張りたいなと思ってます。

 

6/1"いい構えなら素直にバットが出てくる"

「いい球をしっかり打てている」

 

14号ツーラン

今シーズン初の1試合2本のホームランをこう振り返った大谷選手。高めの速球への対応が改善したことを聞かれこう続けた。

 

 

「いちばんはやっぱり構え、見え方だと思っている。構えている段階で立ち遅れているなら振り遅れるし、いい構えなら難しいボールに対しても素直にバットが出てくる」

 


ーー 試合後の取材の一問一答

 

Q.2試合でホームラン3本、バッティングの状態について。

 

この日2本目15号ツーランは飛距離139.9m

A.まあいい球をしっかり打てているので良かったですし、きょうのフォアボールも最後しっかり見えているので、いいかなと思います。

 

Q.アーシェラにバット書いてもらったり、マーカスにコーヒーかけてもらったり、験担ぎをしていたが新しいものはあるか?
A.今回は特にないですね(笑)。そのまま昨日もかけてもらったりしましたけど。結果になって良かったなと思います。

 

Q.調子良いときと悪い時、技術的に明確な差はあるか。
A.いちばんはやっぱり構えだと思っているので。構えている段階の見え方は、もうずっとそうですけど、それがいちばんかなと思います。

 

Q.構えで何が違うのか。
A.まあ1つの要因ではないので、今回は、グリップだったりとか、いろいろありましたけど、感覚はその時によって違うので。上げた方がいいなという時もあれば、下げた方がいいなと思った時もあったりとか、それはその時によって違うかなと思います。

 

Q.高めのストレートへの対応について

 

15号ホームランは高めの速球を捉える

A.構え、見え方がいちばんかなと思うので。構えている段階で、立ち遅れているなら振り遅れますし、いい構えなら、まあ、何て言うんですかね、難しいボールに対しても素直にバットが出てきたりするので。いちばんはそこかなと。

 

Q.立ち遅れていた?
A.それは構えがあんまりよくなかった。構えが良くないまま、その後の動作に移行しているという感じかなと思います。

 

Q.最近、重心低く構えていると思うが。
A.んー、どうですかね。下半身を、例えば使いたいときは無理やり下げたりしますし、逆にバランス悪いなと思ったら上げたりもするので。さっきも言いましたけど、その時によって必要な感覚は変わってくるので。そこの合わせ方というのは、まあ毎年いろいろ調子の波がありますけど、その時によって変わってくると思います。

 

Q.重心低くしたのも屋外でのフリー打撃からだと思うが、つかむものあった?

 

5月31日の13号ホームラン

A.いや、まあ感覚は昨日くらいがいちばん、変わって良くなっているかなと思うので、それをしっかり継続するのも難しいですし、また同じようになったときに戻すのも難しいので。そこは本当にピッチングもそうですけど、難しいなと思うことはいっぱいあるかなと思います。

 

 

5月 "奪三振よりも"長いイニングを

5/30 デッドボールに”ひやり”

 

ホワイトソックス戦の第1打席、初球の150キロを超える速球が右足を直撃。

 

右足に今季初のデッドボール

大谷選手は大きな叫び声を上げて痛そうな表情を見せた。

観客がどよめく中、プレーに戻ると、相手の本拠地にも関わらず大きな拍手が送られた。

 

 

その後は、4打数ノーヒットで2三振に終わった大谷選手。

影響が心配されたが、試合後、ネビン監督は「ひざの下に当たったが、骨ではないので大丈夫だ」と軽症を強調した。

 

5/28 "やることをやるしかない"

「個人的にはやることをやるしかない。自分にできることをしっかりとまずはやっていくというのが、チームに対していちばん、勝つ確率が上がる作業かなと思います」

 

 

5/28 対 マーリンズ 3番・投手兼DHで出場。

6回2失点に10奪三振と好投しながら、リリーフが打たれて6勝目を逃したこの日の試合。バッティングでは同点の9回ノーアウト1塁の場面でサードライナーに倒れた。フラストレーションがたまっているようにうつる場面もあったなか、「試合を勝つのに足りないものは?」と問われて答えた言葉だ。

 

”投手”編

 6回109球 被安打6 失点1 与四球3 奪三振10

 通算の奪三振は「90」でリーグトップに

 防御率は再び3を切り「2.91」に

”打者”編

 4打数ノーヒット 1四球 打率は2割6分9厘に

  第1打席 レフトフライ

  第2打席 セカンドゴロ

  第3打席 セカンドゴロダブルプレー

  第4打席 フォアボール 盗塁を決める

  第5打席 サードライナー

 

 

ーー 試合後の取材の一問一答

 

Q.前回の登板よりも、スイーパーが増えたが(27%から39%に増加)、今回の登板期間に修正したのか。

A.まあ良かったこと、悪かったこと必ず出てくるので。前回の悪かったところを修正して今回臨みたかったですし。それは次回登板も変わらないので。スイーパーだけじゃないですけど、それの繰り返しかなと思います。

 

Q.9回の最後の打席の後、少しフラストレーションがたまっているように見えたが。

 

ベンチで水原通訳と

A.振っているコースが、きょうに関してはいいコースというか、難しいコースなので。いい結果につながってないなという感じはしますし。見え方自体はそんなに悪くはないので、あとはきっちり甘い球をしっかり打てるかどうかだと思います。

 

Q.きょうの登板について。

 

 

A.どうですかね。まあ良くもなく、悪くもなくっていう。最低限6回を投げられたので、そこは良かったところかなとは思いますけど。きっちりと。まあ点数を取られたところは、もう少しいい投球ができたのかなと思います。

 

Q.ルーティーンで変えたところはあるか。

A.ないですかね。試合に入るまでのスケジュールだったりとかというのはもうずっと一緒なので。それは去年もことしも変わってないと思います。

  

Q.回の先頭バッターを出塁させている傾向があるが。

A.まあ特に回の先頭は切りたいところではあるので。フォアボール、流れ変わりますし。ただ、どこのシチュエーションでもフォアボールは出したくないのは変わらないので。それは先頭だろうが、ツーアウトだろうが同じかなと思います。

 

Q.投打になかなか思うようにいかない試合だったか。

 

9回ノーアウト一塁でサードライナーに倒れる

A.そうですね、勝ちきるならあの回(同点の9回)だったかなという。あの回打って、最低限、(一塁ランナーのトラウト選手を)進塁した形でもう決めるしかなかったかなと思いますかね。

 

Q.1回、グリエル選手に打たれたタイムリーヒットはスプリットだった?

A.そうですね、抜けたスプリットですね。

 

Q.今シーズンのスプリットの出来については。

A.変化自体はそんなに悪くはないので、あとはスポットの問題かと思いますね。

 

Q.良くも悪くもないという中で三振10個をとれた要因は。

A.要因…。まあそういうピッチャーなので。その分、きょうに関しては3つですかね、フォアボール出てますし。そこに関しては出したくない気持ちはもちろんありますけど、もったいないなあという思い、気持ちの方が強いと思いますね。

 

Q.きょうのような接戦を勝ちきる上で足りない点は。

 

6回を投げ終えた大谷選手を迎えるネビン監督

A.足りない点…。どうですかね、個人的にはやることをやるしかないので。いち選手ですし。僕が別にスタメンを決めているわけでもないですし、ピッチャーのスイッチ(交代)を決めてるわけでもないので。そこに関しては、なんですかね、監督の仕事なので。僕がやれることではないかなと思いますし。自分にできることをしっかりとまずはやっていくというのが、チームに対していちばん、勝つ確率が上がる作業かなとは思います。

 

5/22 "7回まで投げたかった"

「7回まで投げたかったが、フォアボールを出していた分、投げられなかったという感じだった。変化球が、ばらつきがあってよくはなかったが、そんな中で長いイニングを投げられたことはよかったと思う」

 

5回 ダブルプレーのあと声を出す

試合直後のグラウンドでのインタビューの言葉だ。6回1失点といわゆるクオリティースタートの好投だったが、「7回まで」という言葉は大谷”投手”としての矜持だろう。どこまでも満足しない選手は、どこまで成長していくのか、なおさら今後から目が離せない。

 

対 オリオールズ 3番・投手兼DHで出場

”投手”編 6回99球 失点1 被安打2 奪三振9

     勝ち負けつかず 通算5勝1敗 防御率3.05に

”打者”編 3打数 1安打 1四球 打率は2割8分7厘に

  第1打席 センター前ヒット

  第2打席 ファーストゴロ

  第3打席 フォアボール(申告敬遠)

  第4打席 セカンドゴロ

 

 

ーー 試合後の取材の一問一答

 

Q.カットボールで3つの三振を奪ったが、ゲームプランだったのか。それとも感覚によるものだったのか。
A.プランもありましたし、感覚も良かったので投げました。

 

Q.試合前にキャッチャーのウォラック選手と、捕球の構えの位置などを話し合ったと思うがどうだったか。
A.良かったですね。フェイクを入れたりとか、構える位置とか。細かいところはやっぱりこう、何回もゲームをやらないとわからないところなので。今回出た課題もまた、コミュニケーション取って次にまたつなげたいと思ってます。

 

Q.スプリットの割合がことしは少ない中で、きょうは初回に多く投げたがどんな意図があったか。

 


A.どうですかね、投げたいと思ったので投げたという感じなので。その前まではスライダーを投げたかったから投げたという感じでしたし、それだけかなと思います。

 

Q.ここ4試合は、ホームランでの失点が重なったがきょうはどう防いだか?
A.ホームランになるかどうかは特にあんまり左右できないので。強く振らせないというのがいちばんですし、きょうも2本(ヒットを)打たれましたけど、その1本が点につながっているので。そこはやっぱり、先頭のフォアボールとか、良くないところはあったんじゃないかと思います。

 

Q.試合の先頭バッターをフォアボールで出すことが多いが、そこから落ち着くものなのか。

A.プレーボールの1人目とかというよりかは、イニングの1人目がフォアボールになると(チームの)全員ストレス感じるので。自分もそうですけど。そこはやっぱり要らないところかなと思います。

 

Q.ツインズのコレア選手に打たれたタイムリーツーベースの場面。スイーパー(大きく横に曲がるスライダー)で空振りを取ったあと、同じボールを続けて打たれたが、空振りを取ったボールと同じ狙いで投げたのか。

 

先制点を許した大谷選手


A.まあボールゾーンでいいかなと思って投げましたけど、インゾーン(ストライクゾーン)に入ってる分、しっかりコンタクトされたというところかなと思いますし。賢い打者だと思うので、打席の中でもいろいろ変えてきてますし、そこに対応しきれなかったかなと思います。  

 

Q.中部地区首位のツインズを相手に2勝1敗で勝ち越した。

 


A.きのうも良い試合でしたし、負けはしましたけど勝てるチャンスは十分にあったんじゃないかと思うので。そういう試合を1つでも取れば、まだまだ全然チャンスはあるんじゃないかと思います。

 

Q.空振りを22個とったが、そこはきょうの登板でいちばんのプラス要素か?
A.そうですね、狙い球が外れたときにしっかり空振りを取るのはいちばん大事ですし。そうなったときにファウルで粘られるかどうかは大きな違いだと思うので、空振りになってるというのはいいことかなと思います。

 

Q.空振りを取れている要因について。

 


A.なんですかね。まあグッドスタッフというか、球自体の動きもいいですし、あとはスポット(投げる場所)も良かったんじゃないかと思うので。甘い球も何球かありましたけど、狙い球外してる分ストライクを取れたりとか、そういうところかなと思います。

 

Q.同じ球種でも違う軌道で打者を攻めることができている?
A.どちらかというとまっすぐでしっかりファウルなり空振りを取ることができているので、無視できない球種の1つを確実に印象づけることが大事だと思います。

 

Q.カットボールが縦に変化しているように見えたが。
A.まあカット表記になっているだけだったりするので。それはトラックマン(計測機器)次第かなというか。動きは、まあ変えながら投げてはいるので。カット表記になっていても違う球種の場合もありますし、スプリット表記でもシンカーの時もあるし、シンカーの時でもスプリットの時もあるしっていう感じかなと思います。

 

Q.今シーズン、フォアボールやデッドボールが多いのは技術的にしっくりきてないのか、それともピッチクロックの影響もあるのか。

 

降板後ベンチで

A.どうですかね。いろいろ要因があるとは思いますけど、いちばんは動き的な問題じゃないかと思うので。投げているボールは例年よりもいいですし、1球1球の動き的にはよかったりするので。速い球を投げるピッチャーはコマンド(コントロール)がどうしてもブレがちですし、逆に言えばそこを両立できるピッチャーがいいピッチャーではあるので。そこは、いいところを探していくというか、またはどっちも伸ばしていけるようなそういう動き方ができれば。まだまだ発展途上だなと思うので、全球種、伸ばしていければと思います。

 

Q.球数が増えた中で6回まで投げきれた要因について。意識したところは。
A.球数を見ながら自分で抑えるところは抑えて。リスクあるなと思ったところは回避しつつ。あとは最後の3つ三振を取って、流れをしっかり止められたのは良かったと思います。

 

Q.去年は5月に大型連敗もあって苦しかったと思うが、上位に食らいついている今シーズンの状況をどう見ているか。

 


A.まずノーチャンスで負ける試合が少ないと思うので、そこがいちばんいいんじゃないかと思いますし。最後まで接戦で諦めない姿勢が出ているのはやっぱり良い雰囲気だからじゃないかと思うので。きのうも負けはしましたけど、勝てるチャンスは十分にあったと思うので、そういう試合を拾えればもっともっと勝ち星はついてくるかなと思います。

 

Q.ここ何試合かの登板を踏まえてきょうの立ち上がりで意識したことは。
A.いちばんは球種のパーセンテージだったりとかバランスだったりとか。それは初回だけに限らず。きょう6回まで投げましたけど、そこまでのデータというか、自分のデータもちゃんと見たりはするので。例えばこの球種のパーセンテージをもうちょっと伸ばした方がいいなとか、そういうところは意識はしてました。

 

Q.スイーパーで意図的に球速や軌道を変えたりしているか。
A.そうですね、ブルペンでいろいろ試しながらこういう形の方がいいなとか。逆に、左バッターはこういう形の方がいいなとか。そこはいちいち変えたりはするので、サインで変えたりはしないですけど、自分で勝手にやる感じですかね。

 

5/19 番外編 5回目のふた桁ホームラン

番外編でホームランのデータをご紹介。

大谷選手は19日のオリオールズ戦で今シーズンの10号ホームランを打った。

ふた桁のホームランを記録するのは6年目で5回目。

 

第1打席で今季10号ソロホームラン

大谷選手年度別ホームラン数

 2018年 22本

 2019年 18本

 2020年   7本(60試合の短縮シーズン

 2021年 46本

 2022年 34本

 2023年 10本(5/19時点)

 

 

5/16 "いろいろトライしている"

「いろいろトライはしてます。何事もやってみて、良かったか悪かったかがわかると思う。きょうは良くなかった部分が点数につながって、良かった部分がいい結果になっている。当たり前のことですけど、それを1試合1試合やっていくことによって、よりいいピッチング、いい打席を送れるんじゃないかと思います」

 

投打の二刀流で出場したオリオールズ戦。

 

今シーズン9回目の先発マウンド

3本ホームランを打たれ7回5失点と苦しみながらも5勝目をあげた。

7回98球 被安打4(うち3本がHR)  四球2 奪三振5

防御率は3.23に

 

 

何より特筆すべきはバッティングだった。

 

 

勝ち越しのスリーランホームランを含むヒット4本で、もしツーベースが出ていれば自身2回目の"サイクルヒット"という活躍だった。

5打数 4安打(9号HR含む) 3打点 1四球 打率は3割3厘に

 第2打席 ライト前ヒット

 第3打席 9号スリーランホームラン

 第4打席 右中間スリーベースヒット

 第6打席 レフト前ヒット

 

ーー 試合後の取材の一問一答 ※試合中に首を気にする素振りを見せたことについても話しています。


Q.ピッチングで思い通りにいかない試合でバッティングで貢献することについて。
A.まあ別と言えば別物なので、それは。多少、影響されることがあるかもしれないですけど、基本的には別だと思っていってます。

 

Q.スイーパー(横に大きく曲がるスライダー)でここまで抑えてきていたが、最近の試合ではホームランを打たれている。何か変える部分はあるか。

投球打たれる

 

3回 2本目のツーランホームランを打たれる

 

A.気づいた点は何個かあるので。そこを修正しながら、ほかのところも変えていければ、十分にまた抑えられるのではないかと思います。

 

Q.首を気にしていたが、大丈夫か。
A.そうですね、今のところ大丈夫だと思うので、またあしたになってみてだと思います。

 

Q.勝ち越しスリーランを打った時の表情。ネビン監督は怒りとフラストレーションがたまったスイングだったと話していたが。

 

勝ち越しの9号スリーラン

A.いや、きょうはだいぶリラックスしていたので。それはたまたま、いいコースにというか、甘いコースに来て。そこまで思い切り振ったつもりはないですけど、いい打球速度も出てたので。まあ、いい動きだったんじゃないかと思います。

 

Q.ピッチャーが5出塁するのは59年ぶり。歴史を作るのは楽しいか。
A.まあ(二刀流の)絶対数がまず少ないので、そうなるのかなというのはもちろんありますし。きょうは打った打たないというよりは、最初、序盤にいい流れを作れなかったのがいちばんだと思います。

 

Q.サイクルヒット達成がかかった最後の2打席は、どれくらいツーベースを意識していた?

 

最後の打席はレフト前ヒット


A.どうですかね、まあ難しいカウントになってしまったので。ボールかストライクか、ちょっと微妙なところで深いカウントまでいってしまったので。そこからは特に二塁打打とうとかなくて。しっかりコンタクトしたいなという感じだったかなと思います。

 

Q.9回の6打席目、ツーアウトランナーなしで前を打つトラウト選手がフォアボールで出塁してくれてうれしかった?

A.(質問中に笑顔で)フフフ。うれしかったですね、それは。ラストチャンス、自分も打ちたいなと思っていたので。トライしましたけどダメだったなっていう。

 

Q.第6打席終わったときに、敵地のファンからも拍手を受けた。
A.そうですね、できれば二塁打打ちたかったですけど。それをね、見てもらえればいちばん良かったと思いますし。最低限ヒットを打てたので、それは良かったと思います。

 

Q.二刀流ならではのだいご味があった試合。

 

試合後 大谷選手をねぎらうネビン監督

A.そうですね、何事も経験かなと思うので。こういう試合で自分で打っていい点差にできたのはまず1つ良かったですし。ピッチングはピッチングで、さっきも言いましたけど、いろいろと勉強になることがたくさんあるので。まだまだ良くなれるというところかなと思えば、まあプラスかなと思います。

 

Q.自分で投げて挽回できる。
A.まずそういうシチュエーションが、きょうは作ってもらったところでしっかり打てたというのはいいところだと思うので。みんないいヒットがたくさん出てますし、またあしたにつなげたいなと思います。

 

Q.球場かなり乾燥していたが、ピッチングの乾燥対策は。
A.いや、きょうはそんなに気にならなかったですね。セントルイスの方がだいぶ乾燥はしていたので。きょうはそこまでかなと思います。


Q.首を気にしていたが、パフォーマンスに引っかかるものがあったか?
A.うーん、どうですかね。3回くらいからはありましたけど。でもそんなに、著しくパフォーマンスが落ちるとは思ってないですし。そこまでこう、チームに対して迷惑がかかる状態ではないかなと思ったので、まあ投げましたし。結果的に7回までいけたというのは、連戦中というのを考えると良かったかなと思います。

 

Q.勝ち越しホームランの直後のイニングで相手の攻撃を抑えて流れが良くなった。

 

 

A.いろいろトライはしてますし。何事もやってみて良かった悪かった、わかるとおもうので。きょうはその、良くなかった部分が点数につながって、良かった部分がいい結果になっているという。まあ当たり前のことですけど、それを1試合1試合やっていくことによって、よりいいピッチング、いい打席を送れるんじゃないかと思います。

 

Q.これだけ出塁して塁上にいる時間が長いと、イニング間に休む時間やキャッチャーと話す時間もなかったことはチャレンジだったと思うが。
A.きょうはみんな打っていたので。イニング間はけっこう長かったですし、むしろ長いなって思うぐらいの攻撃はしていたので。それはいいことじゃないかなと思います。今年に関してはイニング間短かったりとか、投球間短かったりとか、いろいろ変わっている点はあるので。

そこに対しても、より自分がやりやすいようにするためのイニング間の作り方だったりとかというのは、毎回やる必要はあるかなと思うので。さっきも『ゲームにもいろいろトライしたいな』とは言いましたけど、そういう細かいところ、何事もいろいろ変えながら、良かった悪かったはあるんじゃないかと思います。

 

5/10 "きょうより次の登板が良くなるように"

アストロズ戦で今シーズン8回目の先発登板

7回3失点の好投も今シーズン初の負け投手で4勝1敗

相次ぐキャッチャーのけがで、この日昇格したばかりのオーキー選手と初めてバッテリーを組むことに

 

「信頼関係が一番じゃないかなとは思う。キャッチャーも見たことない球というか、あまり捕ったことのないピッチャーの球というのは捕りづらいと思います。今後、しっかりコミュニケーションを取って、きょうより次の登板が良くなるようにコミュニケーションを取りたいと思います」

 

投球練習を終えベンチに戻ってきた大谷選手

 

登板前から右手の指の爪が少し割れていたことを試合後に明かした。

 

「あまり痛いとかはなかったし、投げているボール自体は悪くなかった。次回もいつも通りの日程で行けるかなと思う」

 

対 アストロズ  3番・投手兼DHで出場

 "投"編 7回103球 被安打6 失点3 与四球2 奪三振7

  5回に元チームメートのマルドナード選手にツーランを打たれるなど3失点

  今シーズン初の負け投手 4勝1敗

 "打"編 3打数ノーヒット

  第3打席では打撃妨害で出塁

  通算成績 打率.294 本塁打7 打点22

 

 

―― 試合後の取材の一問一答

 

Q.爪が割れた?

A.もともと(試合前から)ちょっと割れていたので、という感じですかね。

 

Q.爪の状態は、何回から良くなかったのか?

 

 

A.どのくらいかは覚えてないですね。気づいたらという感じだったので。あんまり痛いとかはなかったですし。多少(状態が)弱いなとは思いましたけど、そんなに。6,7回も良かったですし、投げているボール自体悪くなかったので。あまりそこまで(影響は)大きくはなかったかなと思います。

 

Q.影響や今後の心配は?

A.んー、おそらくないとは思う。まだ投げたばっかりで何も(ケアを)やってないが、普通のいつも通りの日程で行けるかなと思います。

 

Q.3登板連続で、1イニングに失点が重なっているが。

 

5回に逆転を許し硬い表情

 

A.ホームランになっているので、まあそこが。前回もそうでしたけど、そこがいちばんかなと思います。先頭を出している、フォアボールで出しているのが、そういう(失点が重なる)イニングにもちろんつながってくるので。そこが改善点かなとは思います。

 

Q.ベーブ・ルースの通算奪三振記録を超えたが。

A.奪三振自体はあんまり多くなかったですけど、良いボールも悪いボールもはっきりしていたので。まあ、超えられたというのはもちろん良いことですし。まだでもことし始まったばっかりなので、まず毎登板、毎登板、健康な状態で試合に入れるように努めたいなと思っています。

 

Q.初見のキャッチャーといきなり試合で組む難しさは。

A.まあ信頼関係がいちばんじゃないかなとは思うので。お互いにそうですけど。キャッチャーも見たことない球というか、あまり捕ったことのないピッチャーの球というのは捕りづらいと思いますし。今後組んでいくかどうかまだわからないですけど、組んでいくこともあると思うので、しっかりコミュニケーションを取って、きょうより次の登板が良くなるようにコミュニケーションを取りたいと思います。

 

Q.急きょバッテリーを組んだオーキー選手の印象は。

A.お互いにやっぱりまだ1回目なので、どう、というのはお互いにわからないところはあるんですけど。練習もそうですし、登板が終わった後もコミュニケーションを取りました。もちろんキャッチャーの方から見て感じたゲームというのも意見交換しながら、次によりいいピッチングができるように。あしたからもあるので、コミュニケーションを取りたいなと思っています。

 

Q.具体的にオーキー選手からどんな話があった?

A.いやもう初めてなので、キャッチャーの方からあまりこう、いかないようにしたいとは(オーキー選手が)話していたので。別に僕は「そこは気にしないで、感じた事があればどんどん言ってほしい」というのは僕の方からは伝えているので。そこは次回以降、もちろんどうなるかわからないですけど、まだ。そこ次第かなと思います。

 

Q.ツーシームが多かった要因は。

A.ゲームプランの1つとして、各ゲームどういうふうに行こうかなというのは毎回決めていますけど。そのうちの1つかなと思います。

 

Q.スプリットが少なかったのは、ゲームプランの判断なのか。ゲームの中での判断なのか。

 

 

A.投げるべきポジションというか、カウントであったりとか、雰囲気だったりとか、そこら辺がまず少なかったのと。あとは初めて組むキャッチャーなので、あんまりその、例えば味方のブロッキングのデータだったりとかというのがあまりわからない状態なので。そんなにリスクのあるボールを選択して多く投げるのが有効かどうかっていうのをてんびんにかけて投げている感じですかね。

 

Q.爪は関係ない?

A.爪はあんまり関係ないですかね、はい。

 

Q.1球の失投をしとめて逆転ホームランを打った、元チームメートのマルドナード選手のいやらしさを感じたか。

 

5回マルドナード選手に逆転ホームランを許す

A.そうですね、まあ投げた位置も悪かったですし。どちらかと言うと僕の方に責任があるというか。もちろん打ったバッター、いい打席で良い結果が出て、というのがあると思うんですけど。やっぱり投げるべきスポットに投げきれていないかなというのはありますかね。

 

Q.アストロズのバルデス投手のように、相手エースと投げ合うのはどれくらい楽しいか。

A.自分の打席以外はちょっと見てなかったので。まあテンポ良く投げているなとは思っていました。すばらしいピッチャーなので、なかなか。ロースコアになるというのはわかっていましたし。そこで逆転されてしまったのが、やっぱり負けた要因かなと思います。

 

Q.きょうのような投手戦で競り負けたあとの感情は?

A.まあもちろんね、向こうのピッチャーがすばらしかったというのはあると思いますけど。失投は何球かあったので。そこで自分自身が打って、チャンスを作っていれば勝つチャンスはあったんじゃないかと思うので。ピッチングよりは打席でのアプローチが、きょうに関してはどちらかと言うと悪かったかなとは思います。

 

 

Q.バッティングの調子は?

 

9回 空振り三振に倒れる

A.きょうも打てる球はもちろん何球かあったと思いますし、すばらしいピッチャーなので、なかなか失投というのは少ないとは思うんですけど。きょうはその球を打ててなかったかなという、単純にそれに尽きるかなと思うので。バッティング自体の調子は良くも悪くもないくらいの感じかなと思います。

 

 

5/4 "奪三振より悔しさが残る" 5回で降板

「6回、7回をどうしても投げたかったが、5回までしか投げられなかった。奪三振よりも、その悔しさが残る」

 

カーディナルス戦に先発ピッチャー兼3番・DHで出場。

5回まで投げて大リーグ自己最多タイの13奪三振、先発全員から三振を奪う快投だった。

 

3回 ヌートバー選手から三振を奪う

 

これで大リーグ通算500奪三振に到達。

投手で500奪三振、打者で100ホームランを記録したのは、球団によるとベーブ・ルース以来2人目の快挙となった。

ただ、全体を振り返るとホームラン2本を含む5安打で4失点と納得のいかない表情で、試合後の談話は反省のことばが中心だった。

 

4回 ホームランを打たれた大谷選手

 

「きょうは環境やマウンドの違いもあって、球の変化のばらつきがあった。打たれたのが全部長打になってしまったので、打球を上げさせてしまったところが一番の反省点だと思う」

 

一方、3打席3三振に抑えたヌートバー選手について

「狙ったところに思いどおりに投球できていた。1番を打っているので、特に回の先頭は塁に出したくないという意味で大事なバッターかなと思う」

 

この日の投打の成績まとめ

"投"編 

 5回97球 勝ち負けつかず

 被安打5(HR2)失点4 奪三振13 与四死球2

 ヌートバー選手との初対戦は3打席連続三振

 ※大リーグ通算500奪三振を達成

"打"編

 5打数3安打1打点

 

ーー 試合後の取材の一問一答

 

Q.9回の攻撃で逆転した試合を振り返って

A.すばらしいオフェンスというか。(同点ホームランを打った)ラムの1本が大きかったと思います。

 

Q.13奪三振だったが、登板を振り返って

A.不用意にいったところはやっぱりホームラン打たれて。6回、7回をどうしても投げたかったですけど。5回までしか投げられなかったというところで言うと、奪三振よりはそこの方がやっぱり悔しさが残るかなと思います。

 

Q.4回のピッチングについて。相手打線は早いカウントから打ってきたが?

 

ホームランとなった打球を目で追う大谷選手

A.どうですかね。狙い球を絞って振ってきているなという感じですかね。打たれたのが全部長打になっているので、やっぱり打球を上げさせてしまっているところがいちばんのきょうの反省点かなと思います。

 

Q.前回の登板でも同じイニングの中で連続して打たれた。要因はどう分析している?

A.打球を上げさせてしまっているというのは、長打になる要因だと思うので。そのひと言かなと思います。

 

Q.打球を上げさせてしまった原因はどう考えているか?

A.球のばらつきがきょうは。コマンド(コントロール)うんぬんではなくて、変化のばらつきがやっぱりあったので。そこら辺はどうしても環境の違いだったりとか、マウンドの違いだったりとかというところで。まあ悪い球というか、いい動きじゃない球をしっかり打たれたかなという印象ですかね。

 

Q.マウンドが合わなかった?

A.いや、マウンドは多少(土が)掘れたりしましたけど、そこまで気にならなかったですかね。いちばんは乾燥がすごかったので、そこがいちばんかなというのはありましたけど。でも、その割にはよく投げられた方かなと思うので。1本打たれたくないなというところでホームランになってしまったというのがいちばん。その1本かなと思います。

 

Q.ヌートバー選手との対戦について。

 

ヌートバー選手に対する大谷選手

A.初打席もそうですし、よく狙ったところには行っていたかなと思うので。ヌートバーの打席に関しては、思いどおりに投球できていたかなと思います。

 

Q.意識した部分は?

A.先頭はそうですね、特に。回の先頭だったりとか1番を打っているので。そこは、上位の前に出したくないなというところでは大事なバッターかなと思います。

 

Q.ヌートバー選手が休養日に大谷選手に連絡したら「寝ていた」と話していた。休養日の過ごし方は?

A.そのとおりですね、はい。寝てましたね。

 

Q.ほとんど日中も?

A.日中…。そうですね。時差があるので、向こう(西海岸)だとまだそんなに(時間が)深くはなかったりしますけど。比較的睡眠は取れていたと思います。※本拠地がある西海岸と、セントルイスは2時間の時差。セントルイスが18時の場合、西海岸は16時。

 

ベンチの大谷選手

Q.自分の中で、最低何時間は寝たいというのはあるか。

A.最低…。まあ寝れば寝るだけいいかなとは思いますね。質はその次に。まずは量を確保するということかなと思います。

 

Q.休養日も10時間以上は寝たのか?

A.全然寝ましたね、それは。どれだけ寝られたかがいちばんかなと思うので、比較的ずっと寝てますね。

 

5/1 番外編 "毎日新しいものを見せてくれる"

今回は番外編。移動日で取材対応がなかった大谷選手に代わってネビン監督の試合直後の言葉だ。

 

「スコアボードのどこかに当たるんじゃないかと思って打球を見ていた。打球の角度が39度もあって、打球速度が183キロなんて、めったに見られるものじゃない。彼は毎日特別で新しいものを見せてくれる」(ネビン監督)

 

 

監督がそう表現したのは、大谷選手の今シーズン第7号のソロホームラン。

この日は17連戦の最終戦、ブルワーズを相手に滞空時間の長い豪快なホームランで連戦を締めた。ホームランは高さが49メートルまで上がり、滞空時間は7秒と特大の一打だった。

 

 

この試合は3打数 1安打 1ホームラン 1打点 1四球、打率は2割9分4厘に。

1日の休みを挟んで、次のカードはヌートバー選手が所属するカーディナルス戦。

3・4月 "もっと兜をかぶれるように"

4/28 "シーズンに入って一番良かった"

「きょうはボールの見え方もすごく良かったし、バッティングの状態もシーズンに入ってから一番よかった」

 

6回のスリーベースヒット

大谷翔平選手はアスレティックス戦に投打の二刀流で出場し、バッターとしてホームランが出ればサイクルヒットという3安打の活躍を見せ、投げては6回5失点と苦しみながらも4勝目をあげた。投球について、こう振り返った。

 

 

「ブルペンの段階では今シーズンいちばん調子は良かったと思う。4回はちょっと守りに入ってしまったというか、攻めの気持ちが少し足りなかった。(この時点では)まだ同点だったのでもう1回試合を立て直したいという気持ちだった。立て直せたというのがきょうの良かったところだと思う」

 

<この日の大谷選手の成績>

"打"編
第1打席 セカンド内野安打
第2打席 左中間に先制のタイムリーツーベース
第3打席 ショートゴロ
第4打席 ライトへスリーベース

ホームランが出ればサイクルヒットという状況で…

第5打席 センターフライ(フルスイングでフェンス手前まで運ぶ当たり)

 

"投"編
6回93球 被安打3 失点5(今季最多) 奪三振8 四死球5
通算成績 4勝負けなし 防御率1.85

 


ーー 試合後の取材の一問一答

 

Q.5打席目に向かう時、どれくらいサイクルヒットのことは頭にあったのか。打った瞬間は行ったと思ったか?

 

8回センターフライの後 ベンチでの表情


A.まあ(バットの)先だったので行ったとは思わなかったですけど。一塁二塁だったので、ホームランというよりはしっかりヒットを打ちたいなと思ってました。


Q.打席ではここ2日、いい結果が出ているが状態は?

 

フルスイングでスリーベースヒット

 

A.状態は、きょうはバッティングの方は一番よかったかな。シーズンに入ってから一番ボールも見えていたと思いますし、見え方もすごく良かったと思うので。きょうは全体的に良かった。結果的に5点取られましたけど、バッティングにしてもピッチングにしても、まあ良かったんじゃないかなと思います。


Q.3回ウラの攻撃が終わってから、4回のマウンドに向かうまでの間が短かったが、ピッチングには影響したか?
A.どうですかね、それはないかなと思いますけど。ちょっと守りに入ってしまったというか、勝たなければいけない、抑えないといけないという、そういう攻めの気持ちが少し足りなかったかなと思います。

 

Q.4回に崩れかけて、どうやってまた立ち直ったのか?

 

4回 スリーランホームランを打たれる

A.まだ同点の段階だったので、きょう一番よかったのはそこから2回をしっかり抑えられたという。結果的に6回をしっかり投げられたのが、一番良かったところかなと思います。

 

Q.ピッチコムも影響したのか?
A.たまに聞こえなかったり聞こえたりするので、ちょっと調子は良くなかったですけど。あんまりそこは関係なくというか。たとえ壊れたとしても、手のサインでも同じように投げられるようにするのがベストかなと思います。

 

Q.きわどいコースをボールに取られたり、フラストレーションがたまるイニングだったと思うが、どういう心境だったのか?
A.どうですかね。最初のデッドボールが、まあすべてだとは言わないですけど。あそこがいちばん確実にアウトに取るべきだったと思います。

 

Q.そこからの気持ちの切り替えは?

 

 

A.まだ5対5だったので。本当にここからもう1回スタートというか。5点取ってもらって、また取られて申し訳ない気持ちはもちろんありますけど、オフェンスに参加している1人として、もう1回試合を立て直したいなという気持ちですかね。

 

Q.珍しくマウンドで心が乱れているように見えたが?
A.心の乱れはないですかね。動作的なものはあると思います。そこまでランナーを背負ってスライドステップ(クイックモーション)で投げていないところで、多少バランスというかタイミングというか、探り探りになってしまったというのは、メンタル的な部分よりは技術的な部分かなと思います。

 

Q.調子が良すぎたことが、逆に守りの意識につながったのか?
A.いや、それはないですかね。最初の3イニングはすごくよかったですし。そこまでスライドステップで投げてなかった回を、いきなりランナーを背負うシチュエーションが多くなって。なかなかリズムをつかみきれずに、ホームラン。自分でこう、何て言うんですかね、フォアボールで出したりしたランナーをホームランで返されるという。結果的に3安打しか打たれてないところを考えれば、自分の責任が大きかったかなと思います。


Q.今シーズンはコマンド(制球)が良くない時でも長いイニングを投げてチームを勝利に導いているが、投手としての進化を感じるか?

 

 

A.正直きょうはブルペンの段階では、最初の(試合の)入りもそうでしたけど、今季いちばん調子は良かったんじゃないかと思うので。本当に4回だけというか。逆に言えばそこ以降、また立て直せたというのが良かったところではあるので。今後もまたそういうこともありますし、良い経験になったかなと思います。

 

Q.今シーズンここまで欠場は1試合。試合に出続けた方が状態を維持できるのか?
A.まあ特に理由はないですかね。必要とされれば出たいなと思ってますし。そこまで調子も、例えば良くなくて、必要ないと判断されればスタメンから外れることももちろんあると思うので。体調的には今のところ問題ないかなと思います。

 

Q.ここまでのチームの戦いぶりについては?

 

 

A.このシリーズも3勝しましたし、ここまで勝ち越してるので、オフェンスもすばらしいし、きょうも中継ぎもふんばって最後まで。最後1点差でしたけど、エスティ(エステベス投手)も抑えて、粘り強く勝てていると思う。(あすからミルウォーキーに)遠征に行きますけど、引き続き頑張りたいと思います。


Q.中5日なら次回登板はカーディナルス戦。ヌートバー選手との対戦もあるが。
A.まずはミルウォーキー(ブルワーズ戦)があるので。もちろんセントルイス(カーディナルス)も楽しみにはしてますけど。まずは次の3戦が大事かなとは思うので、初戦をまずは取れるように頑張りたいと思います。

 

Q.WBC日本代表が紫綬褒章を受章したことについて。
A.チームとして頂けるというのはすごく光栄なことではありますし、本当にそう思ってくれた人がたくさんいるなら、うれしいことではあるので。個人的にはシーズンに入ってますし、終わったところはあまりまだ振り返らずに。とりあえずは今シーズンまだまだ野球ができるので、まずはそこに集中したいなと思ってます。

 

4/27 "運もあったかな" 

大谷翔平選手はアスレティックス戦に指名打者で出場し、6回には初のリリーフ登板となった藤浪晋太郎投手の160キロ近い速球をレフト前に運ぶヒット。続く打席では別の投手から今シーズン6号のツーランホームランを打った。このホームランの飛距離は122.2メートルで、センターのフェンスをぎりぎりで超える打球だった。

 

8回の第5打席で打った6号ホームラン

「僕的には入らないかなと思っていたが、それなりに飛距離があったし運もあったかなと思う」

 

4回には空振り三振

三振した4回の打席では珍しく右足を上げてスイングしていたことについては「ランナーなしの場面だったので、軸足をしっかり使いたいという意味でやった」と意図を説明し、次の打席でいつものスイングに戻したことについては「(藤浪投手の)球自体が力強かったので」と理由を明かした。

 

―― 藤浪投手から打ったヒットについて

 

 

「たまたま飛んだコースがよかったのでヒットになった。相手のエラーもあって1点入って大きい流れになった」

 

4/22 "バランスよく球種を投げられた" 

大谷翔平選手は中3日での登板で7回2安打無失点の好投、奪三振は11を数え3勝目をあげた。防御率はこの時点で両リーグ通じてトップとなる0.64、まさにエースと呼ばれるにふさわしい投球だった。

 

 

「遠征から本拠地に戻って初戦を取ることができてよかった。バランスよく球種を投げられた。相手打線との3巡目でカーブをまぜながら、うまく投げられたのでよかったと思う」

 

打席では3試合ぶりのヒットが出たが、バッティングについては納得のいかない表情。

 

「なかなかいい当たりがヒットにならない。いまは辛抱じゃないかなと思う」

 

 

この日の勝利で、チームは10勝10敗、勝率が5割に戻った。

 

「とりあえずは、貯金を『5』くらいつくれるように頑張る。夏場を迎えるまでに、さらに増やせるように頑張りたい」

 

 

ーー 以下は、この日の取材の一問一答(3回に守備で好判断、ダブルプレーをとった場面も振り返っています)

 

Q.監督が冗談半分で「きょうは先頭にフォアボール出さなかった」と言っていたが

A.良かったですね、ハハハ

 

Q.カーブがいつもより多かった理由は?

A.まあ持っているものを使うという意味では投げない意味はないかなと思うので。曲がり球を張られましたけど、別に1種類でなければ、それも張るうちには入らないのかなと思って投げました。

 

 

Q.サイ・ヤング賞候補の筆頭くらいのピッチングだったのでは?

A.どうなんですかね。まだ全然早いですし、5、6試合ですかね、まだ。それくらいしか登板していないですしね。とりあえず前半、チームがしっかり、まず貯金を作れるように。きょうでイーブン。「5」くらいは作れるように、しっかりと。早い段階で勝ち越したいと思います。

 

Q.ネトの守備は?

A.すばらしいですね、送球もすばらしいですし。(3回のダブルプレーで)グローブ引いたのも信頼の証しなので、捕ってくれると思ってグローブ引いてますし。しっかり捕ってくれたので、すばらしかったと思います。

 

 

Q.ネトの守備位置を把握してのこと?

A.そうですね。ネトの守備力というか送球の良さがあれば、まあ十分、アウトになるんじゃないかと思ったので。最初は、まあ捕ろうかなと思いましたけど、捕るよりはスムーズに、引いた方がいけるんじゃないかと思いました。

 

Q.キャッチャーのウォラックについては?

A.すばらしかったですね。コーナーのボールもしっかりフレーミングして、ストライクをどんどん取れるように一生懸命やってもらいましたし。バッティングも、アウトになりましたけど最後の打席もすばらしいバッティングだったので助けられました。

 

 

2勝目をあげたナショナルズ戦でオホッピー選手(右)と

 

Q.ケガで離脱したオホッピーには、はげましのことばをかけた?

A.状態がちょっと分からないので。本人がいちばん残念だと思いますし、早い段階でまず帰ってこれるようにサポートしたいなと思います。外れたから負けが込むというのがいちばん本人的も嫌なことじゃないかと思うので、なんとか勝って少しでも楽になるように頑張りたいと思います。

 

Q.中3日でボストンからの長距離フライト。体的にはどうか。

A.体調は良かったですね。しっかり寝れて、フレッシュな状態で入れたので。あまり気にすることなく、いい登板だったなと思います。

 

6者連続で三振を奪いマウンドを降りる大谷選手

 

Q.調子自体は?

A.体の調子自体は良かったので、ピッチングどうのこうのよりは体の状態が良かったというのがいちばんかなと思います。

 

Q.きょうも球場来るギリギリまで寝ていた?

A.ギリギリまでいつも寝ますね。東から西はそんなにキツくないので。どちらかというとこっちから遠征で東に行く方が体的にはキツいので。今回はそんなにキツくなかったですね。

 

Q.きょうトラウトが打線にいない状態で、ゼロに抑えないとという気持ちは高まるのか。

 

試合後 トラウト選手(右)とハイタッチ

 

A.前回もいなかったですし、特に誰がいないからそうしないといけないということはないですけど。シンプルに、先制点をやらないというところがいちばんですし。バッティングに関しては先制点を取るというのが、いちばん勝つ確率が高くなるので、そういう野球をしっかりできればいいんじゃないかなと思います。 

 

Q.ピッチングで、昨シーズンに比べていちばん良くなっている部分は。

A.良くなってる… まだちょっと、どうなんですかね。サンプルがまだ少ないので。四死球がちょっと多いのがいちばん良くないところかなと思います。その分、被打率が低いのが良いところじゃないかと思うので、その両方を両立するのがいいピッチャーじゃないかなと思います。

 

 

Q.配球を自分で組み立てるのは大変か。自分で考えるから楽な部分もあるか。

A.楽ということはないですかね。まあ楽しい部分はあると思いますその分。まあやっぱり、自分で決めて、投げるということに対する責任も出てきますしね。何より言い訳できないので。自分で決めて、あらゆるカウントで考えながら投げるというのは1つ作業は増えますけど、その分楽しいかなと思います。

 

Q.立ち上がりの部分で変えた点、意識した点は?

A.何ですかね、特に何も変えてはないですね。自分が心地よく投げられる動きをしっかり毎登板、毎登板、中5日、中6日の中でしっかりと調整してゲームに出て行くというところだと思うので。毎回張り方も違いますし、体の状態も違うので。なるべく同じ風に投げたいところではありますけど、そこがいちばん難しいところかなと思います。

 

 

Q.バッティングの状態は。

A.悪くはなかったですね。そこそこ見えてましたし、まあセンターに飛んだのもいいバッティングではあったので。そこが抜けるかどうかとか、ニューヨークでもボストンでもいい打撃のものを取られたりしているので、そこがまあ、数字的に少しついてないなというところではあるんですけど。もう少し打球角度が上がってくれば、きょうのもホームランになるんじゃないかなと思います。

 

4/19  "もっと兜をかぶれるように"

今シーズン初のヤンキースタジアムで、先制のツーランホームランを打ち、かぶとをかぶった大谷選手。

 

今シーズン第4号の先制ツーランのあと

 

「先頭バッターが出ていたので、なんとかしっかり自分のいいスイングをして、最低限ランナーをサードに進められるようにと思った。いい結果になって良かった。もっと(兜を)かぶれるように頑張りたいし、チームの雰囲気も良い。まず目の前の1打席を大事にしながら、かぶれるように頑張りたい」

 

この試合前、大谷選手にしては珍しく屋外でバッティング練習をし、大きなあたりを連発。ニューヨークのファンやメディアも大注目だった。

 

試合前のバッティング練習

 

「飛ばす感覚を確かめるというか。それは室内ではあまりできないので、今後もちょこちょこやりたいなと思う」

 

ニューヨークのメディアからはヤンキースタジアムの印象やニューヨークのお気に入りのスポットについての質問もとんだ。

 

試合後の囲み取材

 

「球場もきれいだし、ファンも熱狂的。いつもたくさんお客さんが入っていて、きょうも楽しんでプレーできたかなと思います。お気に入りのスポットは、1回も外に出たことがないので分からないです(笑顔)」

 

 

ーー 以下は、この日の取材の一問一答

 

Q.なぜ外でバッティング練習を行ったのか?

A.飛ばす感覚というか、それは中ではあんまりできないので。今後もちょこちょこ入れたいなとは思ってます。

 

Q.先制のホームランについて?

 

 

A.先頭が出ていたので、なんとかしっかり自分のいいスイングをして、最低限サードに(ランナーを)進められるように(と思った)。いい結果になって良かった。

 

Q.ヤンキースタジアムであまり結果残せていなかったが、きょう勝利に貢献してどんな気分?

A.あんまり、どの球場で打っているというのは、自分では分かっていないので。あんまり悪い印象はないと思うんですけど。シリーズの最初をきょう取れたのは1つ良かったことですし、また明日切り替えて頑張りたいと思います。

 

 

Q.ヤンキースタジアムの雰囲気は?

 

 

A.そうですね、球場もキレイですし、ファンの人も熱狂的ですし、いつもたくさんお客さんが入っていて、きょうも楽しんでプレーできたかなと思います。

 

Q.ヤンキースタジアムきょうで100周年。開場の日にはベーブ・ルースもホームランを打った記録があるが?

A.100周年というのは知ってましたけど、ホームラン打ってたというのは全然わからなかったです。

 

Q.ニューヨークの球場外での過ごし方でお気に入りのスポットは?

A.スポット?1回も出たこと無いので分からないです(笑)

 

Q.東海岸で睡眠やコンディショニング気をつけていることは?

A.1番は睡眠ですかねやっぱり、時差あるので。ここからまたすぐ(西に)戻りますけど、いつもだったら中地区をはさんだり多少ゆるい感じ(はあるんですが)。こんなにタイトではないかなと、スケジュール的に思うんですけど。1番は睡眠じゃないかなと思うので、いつ寝るか、準備を数日前からしっかりと計画的にやる必要があるかなと思います。

 

Q.足を使って1点をとったが?

 

 

A.そうですね、サードまで行けたのがまず、ワンアウト三塁の形を作れたのが良かったかなと思います。良い形での、良いタイミングでの追加点になったので、攻撃的にはすごくよかったかなと思います。

 

Q.かぶとのかぶり心地は?

 

 

A.もっとかぶれるように頑張りたいです。また、あすもあさってもあるので、まず目の前の1打席1打席を大事にしながら、かぶれるようにがんばりたいなと思います。

 

Q.かぶとは楽しいパフォーマンスになっている?

A.そうですね、チームの雰囲気も良いです。初戦取れたのがまず大きいんじゃないかと思います。レッドソックス戦、初戦3試合落としているので、きのうきょうと連勝できているのは、また明日につながるんじゃないかと思います。

 

 

Q.次の登板が中3日になった経緯は?

A.いやまあ単純に球数が少ないというか、逆に空ける意味がないというか。それくらいの球数で、きっちり中5日でいくのがチームとしてあまり効果的ではないということかなと思います。

 

4/18 "いい経験になった" 雨で中断、そして降板…

 

日本時間4月18日 レッドソックス戦は雨の中で

 

敵地、ボストンのフェンウェイパークで行われたレッドソックス戦。レフトにはあの大きな壁”グリーンモンスター”がある大リーグ屈指の歴史を誇る球場だ。ただし、この日はいくつもの"悪条件"が大谷選手の前に立ちはだかった。

 

「あまり考えてもしょうがないこと。雨がどうこうよりも、まず試合開始の時刻がすごく早かったので、そこがいちばん難しかった。まだ起きていない状態という感じだった」

 

試合開始時間は、ボストンマラソンの影響で異例中の異例ともいえる現地時間午前11時10分。それが雨の影響で遅れ、さらに試合中断も。せっかくの先発マウンドも、2回31球、フォアボールをきっかけにした1失点で終わる。それでも…



「球自体は悪くなかった。ツーストライクのあとのまっすぐもよかったし、そこまでのスライダーもよかった。何球か引っかけたボールを後逸してランナーを進塁させる形になったので、そこだけかなと思う」

 

またこの試合で大リーグでは初めて吉田正尚選手と対戦、空振り三振に仕留めた。

 

WBCでともに戦った吉田正尚選手と大リーグ初対戦

 

「最初に4点を取って1点を返されたが、ツーアウトもとっていたし、そこまでプレッシャーのかかる場面ではなかった。どちらかというとこちらのペースで投げることができた」

 

その上でこう総括した…

 

「良い経験にはなりました。こういう不規則なゲームを経験できたというのは今後もしかしたらあるかもしれないですし、その時の経験にはなるんじゃないかなと思います」

 

 

ーー 以下は、この日の取材の一問一答(ファスナーが壊れた話もしています)

 

Q.雨で途中降板したのは落胆している?
A.まあしょうがないことなので、あんまり考えてもしょうがないかなと思います。

 

Q.中断後、もう一度投げたいと志願した?
A.行けるとは思ってましたけど、どのくらい間があくかとか分からなかったので。そこはもう、中で話して決めました。

 

 

Q.どれくらい難しい環境だった?
A.雨どうのこうのより、まずすごく早かったので。そこがいちばん難しかったというか、何て言うんですかね、まだ起きてない状態っていう感じだったかなと思います。

 

Q.球自体はどういう感触?
A.球自体は悪くなかったかなと思います。ツーストライク後のまっすぐもよかったですし、そこまでのスライダーも。何球か引っかけたのを後逸して進塁させる形になったのでそこだけかなと思います。

 

 

Q.2回目のフェンウェイパークの登板。球場の感じは
A.好きな球場なので、マウンドも投げやすいですし。きょうはなかなか天候も含めて楽しめる状況ではなかったですけど、好きな球場なので心待ちにはしていますね、いつも。

 

Q.何時くらいに起きた?
A.きょうは7時半のバスだったので、6時45分くらいですかね。

 

Q.ファスナー壊れた?
A.そうすね。僕は着たかったですけど、着る時間も、何ていうんですか。ピッチクロックに含まれるかとかも分かんないので。確認してそれは含まれないということだったので、次からはタイムをとってきれるという感じでしたね。

 

 

Q.吉田選手との対戦は?
A.まあ4点ですかね、最初に取って。1点取られましたけど、そこまでプレッシャーのかかる場面ではなかったというか。ツーアウトもとってましたし、どちらかというとこっちのペースで投げれたと思います。

 

Q.自分でコントロール出来ないゲーム。それでも連敗止めた。
A.今日に関してはあんまり僕は何もしていないので。良い経験にはなりました。こういう不規則なゲームを経験できたというのは、今後も、もしかしたらあるかもしれないですし、その時の経験にはなるんじゃないかなと思います。
  

 

Q.低い打球が多いが意識は?
A.きょうは良かったですね。見え方も良かったですし、見逃し方も全部良かったので。最後の打席、欲を言えば、もうちょっと抜けるかホームランになるような強さが出てくれば、もっともっと良いんじゃないかと思います。

 

Q.ピッチコムは聞こえなかった?
A.いや僕は聞こえてましたね。オホッピーのピッチコムが動いてなかったという感じなのでそれを入れ替えました。

 

4/12 "こういうスイーパーが打てないんじゃないか"

大谷選手は、この日今シーズン本拠地で初登板し7回をヒット1本、無失点に抑えて2勝目をあげた。しかし、四死球は6つと制球には納得がいっていない感じ。バッティングでは4打数1安打だった。

 

 

印象的だったのは、現地では“スイーパー”と呼ばれる大谷選手の得意な球種「横に滑るように曲がるスライダー」について聞かれた場面だった。大谷選手の感覚が伝わってくる。

 

(スイーパーは、どうやってほかの投手にない軌道を作っていくのか)

「何種類かパターンもありますし。いちばんベーシックなスイーパーに関してはデータでまだ出ていない。『おそらく僕はこうじゃないかな』と、『こういうスイーパーが打てないんじゃないかな』というものは一応持ってはいるので。ここではもちろん言わないですけど(笑)おそらくそうだろうなというところにアプローチしながら、投げている感じですかね」

 

(打者で持つ目線で「こう見えるだろう」と想像して作るのか)

「どうですかね。僕がそういう風に投げているスイーパーを投げるピッチャーをあまり見たことないので。まだ立ったことはないですけど。今言ったとおり「おそらくこうだろうな」という仮定のもとで僕は投げている感じですかね」

 

 

ーー 以下は、この日の取材の一問一答。

 

Q.前回登板では111を投げたが、きょうの登板に影響はあった?

A.影響はなかったですかね。そのまま、ふだん通りでいけました。

 

 

Q.投手の登場曲が変わったが、打者を圧倒しようという意図があるのか?

A.いや、特にはないですね。なんとなく変えようかなと、毎年変えているので。

 

Q.スイーパー(横に大きく変化するスライダー)は誰に教わったのか?

A.ずっと投げてましたね。小さいスライダーだったりとか、大きいスライダーだったりとか。スイーパーという言い方はちょっと前に始まった感じなので。ずっと日本の時から投げてましたし、あんまりいつから誰に教わったというのはないですね。

 

 

Q.開幕3試合でいずれも1失点以下、これまでで自己最高のスタート。

A.まあ結果的に言えばそうかなと思うんですけど。ただ三者凡退がやっぱり少ないなというところで言うと、攻撃につながるリズムはあまり作れてないかなと思います。

 

Q.フォアボールが若干多いが。

A.まあそこしかないかなというか、逆に。ブルペンの感じはすごく良かったので。難しいですねやっぱり。そういう(ブルペンが良い)日は逆に良くなかったりとか、逆にブルペンが良くない時はゲームで良かったりとか。みんなそうだと思うんですけど、わかんないところはあるかなと思いますね。

 

 

Q.バッティングの状態は?

A.きょうは良かった方かなという、立っている感じ。結果的には1本しか打ってないですけど、ファウルにしてる感じも良かったし。コーナーにうまく投げられた球に対しては、もうちょっと食らいつきが欲しかったと思いますけど。振っている感じは悪くないんじゃないかなと。

 

Q.WBCの影響で、体的にはシーズン中盤くらいの感じか?

A.いや、ペース的には変わんないかなと思います。スプリングトレーニングでは出せない雰囲気というのはありましたけど、ピッチングの球数であったりとか、間隔であったりとかは例年と変わらずに。オープン戦がWBCだったという感じなので、ペース的には変わらないかなと思います。

 

Q.左腕に付けたピッチコムを触るしぐさが、粘着物質を指に付けてるんじゃないかと審判に疑われたのか?

A.疑われましたね(笑)フフフ。

 

Q.登板間隔が去年より短くなって登板数も増えると思うが、イニング数などの目標はあるか。

A.まあ健康で終えれば何でもまずはいいかなと思うので。それがイニング数にもつながるし。なので1日1日リカバリーをしっかりとって、健康に1日1試合こなしていくのが目標かなと思います。

 

 

Q.前回の登板からの修正は。

A.まあ基本的にはあまり変えずにというか。バッターが見ていない時に変えるかどうかというのが。例えば残り9秒、8秒の時にバッターが(こちらを)見てない時に(投球動作に)入るのがいいのかどうなのかという、そういうグレーな感じ。必ずしも審判も取るわけではないし、そこら辺がまだちょっと全体的にあいまいではあるので、まあなんとなくの雰囲気で合わせていくしかないかなと思います。

 

Q.左足を下げる新フォームはこの試合では使わなかったが、しっくりこなかったのか?

A.いや、それはないですかね。まあどっちもできるに越したことないですし。ダメという審判も、きょうの感じでダメと言われることも想定しながら。ダメだった時はそれに切り替えればいいと思います。

 

Q.きょうはピッチクロックを意識した違和感はなかったか?

A.特に全体的にはなかったですね。何球か早いなというか、クロック始まるの早いなとかありましたけど。そこら辺はたぶん切り替えている人のさじ加減というか、その日によって違うかなと思います。

 

Q.きょうも打たれたヒットはわずか1本。

A.まあ四死球がいちばん。やっぱり多いなという。投げていて疲れるし、味方も疲れると思うので。そこは全体的に良くない点かなと思うので。ピッチクロックがやっぱりある分、どうしても四死球だったりとか投球間隔でずるずるいくパターン、大量失点になるイニングがどうしてもメジャーリーグの全体的に増えていくと思うので。そこら辺うまく合わせながらいきたいかなと思います。

 

 

Q.スイーパーは、どうやってほかの投手にない軌道を作っていくのか?

A.何種類かパターンもありますし。いちばんベーシックなスイーパーに関してはデータでまだ出ていない、「おそらく僕はこうじゃないかな」と、「こういうスイーパーが打てないんじゃないかな」というものは一応持ってはいるので。ここではもちろん言わないですけど(笑)おそらくそうだろうなというところにアプローチしながら、投げている感じですかね。

 

Q.打者で持つ目線で「こう見えるだろう」と想像して作っていくのか?

A.どうですかね。僕がそういう風に投げているスイーパーを投げるピッチャーをあまり見たことないので。まだ立ったことはないですけど。今言ったとおり「おそらくこうだろうな」という仮定のもとで僕は投げている感じですかね。

 

 

Q.キャッチャーのオホッピー選手が大谷選手の登板日に良いバッティングをしている。

A.いやすばらしいですね、単純に。長打力もあるし、良いところで打つ雰囲気というか、そういう勝負強さもあると思うので。僕が投げている時は僕からも球種を出しているので、なるべくオフェンスに集中してもらえるように。まずはディフェンス面での不安はなるべくなくしたいなと思ってます。

 

Q.経験の少ないキャッチャーと組むことは今まであまりなかったと思うが、大切にしていることは。

A.どうなんですかね。経験があるからといって良いキャッチャーと言えば別にそうではないと思いますし。新しい考え方を持っているキャッチャーもいる中で、彼も彼なりに配球もあるし、いろいろフレーミング(きわどいボールをストライクに見せる捕球技術)だったりとか、構える位置とか、早さだったりとか、いろいろコミュニケーションをとってやっているので。試合をこなしていけばおのずともっともっと合っていくんじゃないかと思います。

4/8  "十分に(優勝を)狙えるんじゃないか"

今シーズンの本拠地開幕戦を前にレッドカーペットを歩いた大谷選手。

 

本拠地開幕戦前のレッドカーペット

ファンの目の前で地元テレビ局、そしてラジオ局のインタビューの応じた。このうちラジオ局のインタビューでは、ことしのエンジェルスの手ごたえ、そして通訳の水原一平さんとの関係を聞かれ、時折笑顔も交えながら答えた。

 

 

(新生エンジェルスの手ごたえは?)

「ここまでの戦いもそうですけど、チームの雰囲気も素晴らしいですし、ひとりひとりの仕事もちゃんとこなして頑張っている。この流れで、いけることろまでいければ、十分に(プレーオフも)狙えるんじゃないかと思います」

 

(二刀流で調整でもっとも難しい部分は?)

「時間がやっぱり少ない限られた中で、2つやっていくことをまとめないといけない。時間がないというのが一番です」

 

(通訳の一平さんとの信頼関係は?)

「多少信頼はしているので、ほんの少しですが、ちょっとだけ信頼しています(笑)。(2人はいつからの関係?)日本の時からもう11年。長いこといるので、ある程度何も言わなくてもわかる。楽じゃないかなと思う」

 

(注目もすごいが疲れたりしないか?)

「疲れることはない。ありがたいという方が勝っている。こうやって多くの人に見てもらってありがたい。(リラックスの方法は?)ゲームもたまにするし、お風呂も好きなのでゆっくり入っている。ひとりの時間はわりと好きです」

 

4/6 "悪いなりにゲームを作った"

今シーズンの2回目の登板は敵地のマリナーズ戦。立ち上がり制球に苦しみながらも6回1失点で勝ち投手になった。投げた111球のうちストライクが64球と6割に満たなかった。この試合では、投打でピッチクロックの違反を取られ、試合後に審判団と違反の内容について再度確認した。

 

マリナーズ戦で今季初勝利

「まっすぐのコントロールがいちばん良くなかったのがきょうの良くなかった点だった。それでも悪いなりにゲームを作って6回まで投げたという点では、それなりに良かった」

 

(ピッチクロック違反については)
「審判もちょっとグレーゾーンみたいな感じだったので、ルールが始まって間もないし、お互いにここまではセーフだよね、ここまではアウトだよね、というところを確認した。新たな発見があったので、次回以降、対応しながらやりたいと思う」


ーーー以下は、この日の取材の一問一答。

 

 

Q.結果的にいい投球内容だったが、コントロールに苦しんだ。
A.まっすぐのコマンド(コントロール)がいちばん良くなかったのが、きょうの良くなかった点かなと思います。

 

Q.相手打線がタイムを取ったり、リズムを崩そうとしてきたが。
A.いや、タイムどうこうではなくて、明らかにオフスピードの球に張っているなというのはわかっていたので。カウントでまっすぐが1個ボールになるかどうなのかというところで、リズムが多少違うのかなというのはあります。

 

Q.きょうも審判からの警告があったが、今後自分のピッチングを変えていく必要があるか。
A.いや、それはないですね。去年できていたことができなくなるという。さっき今、確認してきたので。次回以降、それに対応しながらまたやりたいなと思いますけど。きょうはまた新たな発見があったので、そこに随時対応していくっていうところかなと思います。

 

Q.3回以降、コマンドが改善したが何を修正したのか。
A.注意されて変えたところというか。全体的なリズムをまず修正したいと思っていたので。(審判から)できないと言われたところで自分のリズムが狂ったところを、その(修正した)リズムで作っていくということだけ考えて。そこが多少メカニック(技術)に影響していたかなと思います。

 

5回を投げ終えベンチに戻る大谷選手

Q.今シーズン2試合目の登板としては球数も多かったが、6回は投げたかったのか。
A.まあどっちでも良かったですかね。5回で(球数が)90ちょっといっていたので。そこでもちろん終わるという選択肢もありますし、あしたオフなので、投げるという選択肢もあって。監督が「行けるか?」ということだったので「行けます」という感じでしたね。

 

Q.試合後に審判と話した?
A.そうですね、はい。

 

Q.具体的にどんな発見があったのか。
A.ランナーなしの時のセットというか、ストレッチというか。どこからがそう(違反)で、どこからがそうじゃないのか。横を向いてからセットになるのか、どの角度がセットじゃないのか、とか。話した感じ、審判の方もちょっとグレーゾーンみたいな感じだったので、ルールが始まってちょっと間もないですし、お互いに『ここまではセーフだよね、ここまではアウトだよね』というところを確認してきた感じですかね。

 

1回を投げ終えて球審と話す大谷選手

Q.違反を取られたあと、審判に確認するまではどう自分で修正していたのか?
A.とりあえずもう合わせるしかないので。ルールができてまだそんなに(時間が)たっていないので。試験的になる部分はもちろんありますし、随時ピッチャー、バッターもそうですけど、そこに対応していくというのはみんな同じなので、しょうがないかなと思いますね。

 

Q.今シーズン初勝利。
A.打線も追加点とったりとか。最後、1点差になりましたけど中継ぎが抑えてくれたので。個人的なピッチングで言えば、初戦の方がもちろん良かったですけど。悪いなりにゲームはまず作って、6回まで投げたという点ではそれなりに良かった点じゃないかなと思います。

 

Q.バッターでの違反も認識違いによるものか?
A.いや、あれは僕が単純に遅かったというか、ランナーをちょっと待っていたので、僕が入るのがちょっと遅れたという。逆に僕がフォアボールとった時とかは、ある程度早く塁に行かないと次のバッターに迷惑がかかるという感じですね。

 

Q.7回のタイムリー、タイミングを崩されたが、打球を通したい場所に通せるから崩されても捉えられているのか。
A.まあ欲を言えばもっとしっかりした当たりをもちろん打ちたかったですけど。ある程度いいところに飛んで、それなりに追い込まれた中でああいう厳しいところにバットが当たるというのは、それなりにいいスイングパス(スイングの軌道)を通っているんじゃないかなと思うので。まあ状態的には悪くないんじゃないかと思います。

 

マリナーズ戦の5回に2号2ランを放つ(2023年4月3日)

Q.2日前の試合のホームランもイメージ通りの軌道で振れていたのか。
A.そうですね、あれもよかったですし。きょうの(3回の第2打席の)フライアウトは紙一重の感じだったので。あれも内容的には良かったと思いますね。

 

Q.気温が8度余りと低かったことは影響したか。
A.きょうはそんなに。デーゲームだったので、日差しもちょっとあったというのもありましたし。前回(登板)も(寒い中で)やっているので、それと引き続きであんまり気にはならなかったですね。

 

Q.開幕して6試合、投打に結果を出している。
A.結果もそうですし。まず、きょうもしっかりした状態でゲームに入れて、ある程度いい状態でゲームが終わって、また次の試合に臨めそうなので。本当にそれを繰り返していく。どこまでしっかりしたコンディショニングで後半まで臨めるかが大事だと思います。

 

4/2 "コメントするにはサンプルが少ないかな"

同い年の藤浪晋太郎投手と大リーグで初対戦、最初の打席は凡退も、第2打席でタイムリーヒットを打ち貫禄を見せた。

 

アスレチックス戦で藤浪投手からタイムリーを放つ

「満塁だったので、抜けてほしいなというのがいちばんだった。最初の打席も比較的浅いカウントで打ち取られているのでコメントするにはサンプルが少ないかなと思うが、立ち上がりすばらしかったし、うちとしては三振も取られていた。いいタイミングでビッグイニングを作れたことはうちにとっては良かったと思う」

 

3/31 "なんとかいいリズムで立て直せた"

大リーグの開幕戦となったアスレティックス戦では、2年連続の開幕投手を務め投打の二刀流で出場した。6回無失点の好投だったが、チームは終盤に逆転負けを喫した。試合後の取材で。

 

「立ち上がりにフォアボールを出したが、なんとかいいリズムで立て直せたと思う。基本的にいい攻撃ができていたとは思うが、あと1本が出なかったというところ。やっぱり追加点がどうしても欲しかった」

 

開幕戦は6回無失点の好投

(1回はキャッチャーに球種を伝える電子機器「ピッチコム」が故障していたことを明かして)
「聞こえなくなったので手のサインに変えた。きょうは肌寒かったし、1回に温まるまで、メカニック的にもタイミングがちょっと合わなかった感じがあった」

 

(開幕2戦目で同い年の藤浪晋太郎投手と対戦することについて)
「やることは変わらない。久々に打席に立つし、どんな球なのかまだデータも見てないのでわからないが、あすは休みなのでイメージして修正して臨みたい」

3/25 "やっぱりこのチームでも優勝したい"

エンジェルスに戻った大谷選手は開幕に向けマイナー相手に登板した。登板後の取材では、WBCからシーズンへ、切り替えを意識した言葉が聞かれた。

 

 

「WBCの時点で出力も出ていたので、その時点でほぼ完了していた。きょうは投げるボールというよりも、ピッチクロックなどを自分の安心材料としてちゃんとできるかを確認したかった。WBCで強い強度で投げているので、多少、体の張りはちょっと残っているが、疲労というよりは移動による時差などの体のダルさがある。WBCが終わってこの2日は寝ていたし、やっぱりリカバリーがいちばん大事なので開幕まで指名打者で試合に出る時以外は極力リカバリーにあてたい」

 

WBC表彰式でヌートバー選手と肩を組む

(WBCでともに戦ったヌートバー選手について)
「彼の存在は非常に大きかった。またいつか一緒にできたらうれしい。(3年後の次回大会への出場を約束した証しに腕時計を贈ったことについて)ごはんを食べている時に『どこのなの?』と欲しそうな感じだったので、僕がつけているのをあげた。そんなに使い込んでない比較的新しいものです」

 

(シーズンに向けて)
「みんなに『おめでとう』と言ってもらってすごくうれしかったし、久々にみんなの顔を見てやっぱりこのチームでも優勝したいなという気持ちになった」

WBC編 "憧れるのはやめましょう"

3/22 "間違いなく今までの中でベストな瞬間"

 

優勝後には深夜にもかかわらず球場近くのホテルでチームメイト全員で会見に臨んだ。大リーグ選手にとってはこれが公式には最後の会見。大谷選手やダルビッシュ有投手に質問は集中した。

 

(優勝した瞬間について)
「間違いなく今までの中でべストな瞬間だと思います」

 

 

(決勝を前にした心境について)
「僕らはアメリカの野球にかなりリスペクトを持っているし、すばらしい選手たちのラインナップを見るだけで尊敬のまなざしが弱気な気持ちに変わってしまうが、きょうだけは対等な立場で、必ず勝つんだという気持ちをみんなで出したいと思っていた」

 

(日本ハムで一緒に戦った栗山英樹監督とともに世界一を手にしたことについて)
「こういう形でまた一緒に野球をするとは正直、思っていなかった。いい経験をさせてもらったし、最高の形で終わることができた。すばらしい経験だった」

 

 

(3年後のWBCへの出場について)
「出たい。僕自身が一定のレベルに居続けるのが条件だし、もちろんそうなるように最善の努力を毎年したいと思う。もっともっとすばらしい選手になれるように頑張っていきたい」

 

3/22 "優勝を夢みていたので本当にうれしい"

 

9回にはリリーフで登板、最後のバッターはチームメイトでアメリカのキャプテンを務めたマイク・トラウト選手。アメリカでは"えげつない"と表現されるスライダーで空振り三振に仕留めた。大会のMVPにも選ばれ、優勝直後のヒーローインタビューで語った言葉だ。

 

「優勝を夢みていたので本当にうれしい。粘り強く、最後の最後まで諦めずに監督を優勝させることができてよかった」

 

アメリカとの決勝戦 9回に登板した大谷選手

(9回にマウンドに上がったことについて)
「点差によっては多少変わると思っていたが、接戦のいいゲームで最後緊張をしたがなんとか抑えられてよかった」

 

(最後のバッター・トラウト選手との対戦について)
「1アウト、2アウトと取れば最後トラウトだと思っていたが、先頭バッターを出してしまったので、最後対戦できないなと思っていた。ただ、ダブルプレーを取れたので、最高の形で打席を迎えられて、最高の結果になった」

 

9回ツーアウトで迎えたトラウトとの対戦

(このチームでの試合が終わることについて)
「正直終わるのが寂しいような気持ちもあるし、みんなもそうだと思うがまたそれぞれのチームに帰ってシーズンに備えて頑張りたい」

 

3/22 "憧れてしまったら超えられない"

試合前にアメリカのトラウト選手と記念撮影

決勝直前、チームの円陣で大谷選手はこう語りかけた。

 

「僕から1個だけ、憧れるのはやめましょう。ファーストにゴールドシュミットがいたり、センターを見たらトラウトもいる、ライトにベッツがいたり、野球をやっていれば誰もが聞いた選手たちがいると思うが、きょう1日だけはやっぱり憧れてしまったら超えられない。僕らはきょう超えるために、トップになるために来たので、きょう1日だけは彼らへの憧れを捨てて勝つことだけ考えていきましょう。さあ行こう!」

 

3/21 "まさかこんなゲームになるとは思わなかった"

メキシコに9回逆転勝ちした準決勝直後のインタビュー。大谷選手は9回の先頭バッターでツーベースヒットを打ってサヨナラ勝ちのきっかけを作った。

 

9回のツーベースヒットでヘルメットを飛ばしながら走塁

「簡単に勝てないのはわかっていたが、まさかこんなゲームになるとは思わなかった。フォアボールでもよく、甘いコースだけを打ちたいと思っていたが、セカンドまで行けたのがよかった。つないでつないで、ああいう形にできて、いいあすが迎えられると思う」

 

(サヨナラのツーベースヒットを打った村上宗隆選手について)
「これまできつかったと思うが、最後の最後でいいバッティングを見せてくれた。人一倍バットを振っていたし、必ず打ってくれると思っていた」

 

サヨナラヒットを打った村上選手とタッチを交わす

(アメリカとの決勝に向けて)
「最高の舞台で、最高の相手だと思う。楽しむ気持ちを持って、あしたを迎えたい。緊張すると思うが、必ず勝つんだという強い気持ちで全員で頑張りたい」

 

(決勝でのリリーフでの登板の可能性について)
「みんな目いっぱい、身を粉にしてチームのために頑張っているので、全力で準備したい。まずはそういう展開に持ち込むのが大事なので、1打席目から頑張りたい」

 

さらに、球場を後にする前に取材の応じた大谷選手は決勝で対戦するアメリカに対する思いを話していた。

 

「アメリカ代表は本当にすばらしい相手で、1番から9番までスター選手がそろっている。しかし、臆することなく、みんなが『メジャーリーガーだ』と受け身にならずに、自分たちの野球ができれば絶対に勝てると思う。手をけがしている源田さんもそうだが、みんないっぱいいっぱいでここまで来ている。自分がチームのためにできることが投げるということであるなら、一生懸命、頑張りたい」

 

3/20 "もう勝つだけ"

エンジェルスのチームメート・サンドバル投手が先発するメキシコとの準決勝に向け会見に臨んで意気込みを語った。

 

「もう勝つだけだと思う。ピッチャーは抑えてくれると信じている。あとはバッターがどれだけ楽にさせてあげられるかの勝負だと思う」

 

準決勝で先発する佐々木朗希投手の練習を見守る(2023年3月18日)

(サンドバル投手について)
「知っている選手もいるが、それで何か変わるかと言われれば、そんなに変わりはしない。まっすぐでもスライダーでも、チェンジアップでも、しっかり自分のスイングができれば問題なく打てるんじゃないかと思う」

 

(準決勝と決勝で登板する可能性について)
「あすは十分に投げるピッチャーはいるし、みんなが計算通りにいけば、間違いなく勝てる試合だと思う。決勝は中継ぎで行く準備はもちろんしたいと思っている。ここまで球団にもわがままを聞いてもらっているので、最後の最後だし、自分の体と相談しながら決めたい」

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3/16 "勝利より優先する自分のプライドはなかった"

イタリアとの準々決勝では先発ピッチャーとして5回途中2失点に抑え勝ち投手に。打者としては3回ランナー一塁の場面で意表を突くセーフティーバントを決め、チームの準決勝(アメリカラウンド)進出に大きく貢献した。

 

 

(投球を振り返って)
「1人1人抑えて、結果的に行けるところまで行けたらいいと思っていた。1発を最も警戒して、万が一が起きない球種を選びながら投げた。最後のイニングはデッドボール2つが余計であまりよくなかったが、それまでは球数も抑えられていたかなと思う」

 

 

(バントの場面を振り返って)
「リスクを回避しながらハイリターンを望める選択をして、結果的にビッグイニングを作れたのでよかった。あの場面で日本の勝利より優先する自分のプライドはなかった」

 

(準決勝に向けて)
「日本では毎試合すばらしい声援で選手もわくわくするような雰囲気が生まれていた。ここからはきょうのように1試合1試合、1イニング1イニングが大事になってくる。『相手より1点多く取っていればそれでいい』という気持ちで残り2試合気を引き締めて全員で頑張りたい」

 

3/12 "子どもの頃からずっと夢見ていた"

WBC1次リーグの最終戦、オーストラリア戦では1回に特大のスリーランホームラン。試合後にはヒーローインタビューに臨んだ。

 

 

(ホームランについて)
「貴重な先制点だった。いいホームランだったと思う。いきなりチャンスで来たのでなんとかまずつなげることを考えて打席に立った。いい角度で上がってくれたので『入ってくれ』と見ていた。引っ張った打球はあまり上がっていなかったが久々にいい打球を打てた。子どもの頃からずっと夢みていたし、早く打ちたいなと思っていたので、なんとか1本打てた。また次の試合で打てるように頑張りたい」

 

初回に先制のスリーランホームラン

(チームの状態について)
「どこからでも点数が取れる打線だしピッチャーも粘り強く投げているので、いい試合が続いている。(ファンの歓声の大きさについて問われると笑いながら)まあまあでした。まだまだ気合い入れて優勝目指して頑張ります」

 

3/9 "あしたはもっと大きい声援を"

大会初戦の中国戦、球数60球制限のなか先発投手として4回無失点で勝ち投手に。打者としては2安打2打点と二刀流の大活躍。

 

 

(試合を振り返り)
「序盤から重たいゲームだったが、なんとか最後に打線がつながって勝つことができた。中国もすばらしい野球をしていて、中盤までどうなるかわからなかったので、勝つことができてすばらしいゲームだった」

 

(ピッチングについて)
「球数制限もある中だったが、ゼロで抑えることを考えた。ストライク先行でどの球種もよかった


(フェンス上段に直撃の2点タイムリーツーベースについて)
「もうちょっとでホームランだったので、あとひと伸びできればよかった。そのあとのチャンスでも打てればベストだった」

 

(次の試合韓国戦に向けて)
「きょうの勢いをそのままつなげたい。先発のダルビッシュさんをなんとか援護できるように頑張りたい」

 

 

(ファンに向けて)
「遅くまで残っていただき感謝している。ただまだまだ声援が足りないので、あしたはもっと大きい声援をお願いします」

 

3/8 "今の自分の100パーセントを出せる" 

WBCで初戦の中国戦に向けた前日会見

 

 

(先発投手と発表されて)
「楽しみにしているし、初戦なのでチームの勢いをつけるためにも初回からしっかり集中して入りたい。WBCは初めてなので緊張するとは思うが、いつもどおりの自分らしいプレーをしたい。いつもどおりの準備とゲームの心構えをやっていきたい。今の自分の100パーセントを出せると思う」

 

(投打の二刀流について)
「バッティングは何打席か立てたので状態も悪くないと思うし、ピッチングはきょうもブルペンで少し投げた。体の状態はすごくいいので、いつもどおりできれば十分に試合を作れると思う。投打ともにチームに必要だと思われているのであれば、もちろん出たいと思っている。自分にできるかぎりのことはしたいので、その1つのスタートとして、あしたしっかりと投げて、攻撃もしっかり参加したい」

この記事を書いた人

山本 脩太 記者

山本 脩太 記者

アメリカ総局記者。2010年入局。高知局・広島局・スポーツニュース部を経て現所属。スポーツニュース部ではスキーや陸上を担当。アメリカ総局では大リーグを主に担当し、大谷翔平選手の取材に力を注ぐ。

金沢 隆大 記者

金沢 隆大 記者

平成24年 NHK入局 広島局、大阪局を経て、スポーツニュース部。巨人担当。

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