NHK sports

特集 西武ライオンズ 松井稼頭央新監督 チーム作りにかける思い

野球 2023年2月28日(火) 午後3:00

今シーズンから西武ライオンズの指揮を執る、松井稼頭央新監督。チームとして4年ぶりの優勝を目指す今シーズン、12球団で唯一キャンプインを5日遅らせて2月6日に始動しました。その狙いとは?そしてチームづくりで大切にしているポリシーとは?新生ライオンズの主力である髙橋光成投手、外崎修汰選手にも話を聞きました。(サンデースポーツ 2023年2月12日放送)

 

 

豊原キャスター:サンデースポーツの豊原と申します。よろしくお願いします。

 

松井監督:松井です。よろしくお願いします。

5日遅れのキャンプイン 狙いは?

豊原キャスター:2月6日からのキャンプインということで、狙いを改めて教えて頂けますか。

 

松井監督:選手の時間、「自主性」というのを大事にした方がいいんじゃないか。競争の中で自分がどうしたいのかを考える時間も大事なので。

 

——プロ野球界の元日ともいわれる2月1日。他のチームが九州、沖縄で続々とキャンプインする一方で、西武の選手たちは本拠地・所沢で自主トレーニング。一人一人が自分で考え、課題と向き合う時間を持たせることが松井監督の狙いでした。

 

 

松井監督:選手1人ずつのいいところは全員違うわけですから。その良さ、いいところをどんどん伸ばしていけるように、自分の良さをどこまで引き出せるか、それを自分で考えてやる、自分がその気になってやる事が大事なので。

 

——自主トレーニングに例年以上の時間を与えられた選手たち。充実感とともに芽生えているのが、成長を示さなければならないという責任感です。

 

髙橋光成投手

オフにしか人と差がつかないと思いますし。(時間が)空いたからチャランポランにやる選手って絶対いないと思うので。1人1人課題がありますし、任せてもらえるのはお互いの信頼関係にも繋がると思いますし。自分はすごくいいなと思います。

 

豊原キャスター:集まった選手たちの動きなどをみていかがですか。

 

松井監督:予想以上でした。選手の表情も非常に良かったし、ここから練習が始まるということを意識してやって来てくれたなというぐらい、非常に動きは軽快だったと思います。

「自主性」重視のチームづくり

——キャンプの中でも松井監督は選手の自主性をテーマに掲げています。この日行われたのは、ピッチャーと野手が一緒になって連係プレーを確認する練習。ミスが出る場面もありましたが、松井監督やコーチはあえて口出ししません。

 

 

練習のあと、課題を話し合うのは選手たち自身。それぞれの立場から意見を交わします。

 

髙橋光成投手

選手間でああいう話をするのは、初めてでしたね。

 

外崎修汰選手

正直な話、選手間だけの話し合いなので、遠慮もせず自分の言いたい意見や思ったことがすごく話しやすくて、いいミーティングになっていますね。

——選手の自主性を優先した上で、理想のチーム像を見出す。松井監督の挑戦が始まっています。

 

 

松井監督:僕たちの時代には無かったことなので。みんなコーチから言われてやっていた。選手からいろいろな意見や何を言ってもいいという環境になれば、これほどいいチームはないんじゃないかと思いますけどね。

 

 

関連キーワード

関連特集記事