特集 山口幸空選手14歳 体操女子期待の新星 村上茉愛イチ押しです!

2024年に開催されるパリオリンピックに向けて注目選手をご紹介。今回は村上茉愛さんが今年最も飛躍を期待するという体操女子の山口幸空(やまぐち さら)選手。14歳ながらその実力はすでに日本トップクラス。今後の女子体操界を担う逸材です。これまでテレビの取材はほとんど受けたことがないという山口選手を体操の大先輩である村上茉愛さんが取材しました。(サンデースポーツ2023年1月8日放送)
山口幸空選手の強さとは
村上さん・山口選手「明けましておめでとうございます」
村上さん「全然気楽に喋ってください」
山口選手「はい」
Q:カメラと村上さん、どっちが緊張しますか。
山口選手「カメラ」
村上さん:まだ、あどけなさが残る14歳ですが、その実力は折り紙付きです。去年6月の全日本種目別選手権では、得意の平均台とゆかで2冠を達成。東京オリンピックの代表選手を抑え優勝しました。
村上さん「すごく良い成績が取れていると思うのですが」
山口選手「種目別(選手権)で優勝が出来た事はすごく自信になったので、いい1年だったなって思います。ジャンプやターンの姿勢は、みんなよりも理想に近い形で、1個1個のポーズもしっかりきれいにやることを気にしてやっています」
村上さん:身長は私(148センチ)とそれほど変わらない153センチ。手を広げて長さを比べてみると山口選手のほうが長く、その長い手足が美しい体操を生み出しています。さらに驚いたのが筋肉。体幹もしっかりしています。腕や肩、背中の引き締まった筋肉は日々の練習で自然についたものだそうです。
山口選手の強さを支えているのは、恵まれたフィジカルだけではありません。印象に残ったのは、丁寧で粘り強い練習。準備運動から指先や頭の位置などを1つ1つ確認し、納得いくまで練習を繰り返します。
村上さん「つま先まで意識するのって忘れがちですけど、ピタッと足が閉じているのもそうだし、姿勢まで確認することが習慣付いていて、すごい良いなと思います。“努力型の天才”ですよね」
目指すのはオールラウンダーとしてパリオリンピックでの活躍。この日は、苦手な段違い平行棒の練習を繰り返していました。これまで挑戦してこなかったE難度の技にも取り組んでいます。
村上さん「あそこまでいけたら、たぶん問題はないと思います。もう出来ている感じ」
パリオリンピックに向けて
山口選手「今年中には、オリンピックで使いたい技を完成させて、来年は構成を変えずに演技を安定させて、オリンピックでメダルを取りたいです。個人総合も取りたいし、得意の平均台も狙っていきたいけど、苦手な種目を克服してメダルを全種目で狙える選手になりたいです」
村上さん「座右の銘があると聞きました」
山口選手「“有言実行”です」
村上茉愛さんのmyオシポイント!
中川キャスター「体操にかける思いの強さが伝わってきて頼もしいですね」
村上さん「生まれ持った才能に加えて、地道な努力も続けられる選手なので、このまま順調にいけばパリオリンピックでもメダルを狙える選手になるのではないかなと感じていますね」
豊原キャスター「楽しみですね」
村上さん「今日の私のmyオシポイントはこちら。“努力する天才は最強”です。小さい頃から天才と呼ばれるような選手たちはたくさんいますが、地道で苦しい地味な練習を続けられる選手はなかなかいないので。私も当時14歳を振り返るとそんなことを何も考えていないですし、先生の目を盗んで壁に隠れて休んでいるとかそういう事ばっかりしていたので(笑)」
中川キャスター「それも大事です」
村上さん「たまには大事ですね。そういった努力が14歳で既にできているので、努力と天才の両立ができている山口選手は今後最強になっていくのではないかなと思っています」
中川キャスター「山口選手は3月の世界ジュニア選手権で国際大会にデビューするということです」