ストーリー野球

プロ野球異例のシーズン開幕へ どう盛り上げるか

2020-06-19 午後 0:15

新型コロナウイルスの影響で開幕がおよそ3か月遅れたプロ野球は6月19日に国内のプロスポーツの先陣を切って開幕。ただ、すぐに元どおりの姿を取り戻すとはいきません。感染リスクを抑えるため、しばらくは観客を入れずに公式戦が行われます。

 

異例の形での開幕となる中、どう盛り上げていくのか中日の取り組みを取材しました。

自宅で楽しめるグッズを

 

開幕を1週間後に控えた6月12日。ナゴヤドームに隣接する球団事務所では球団と、グッズの製作メーカーによる打ち合わせが行われていました。

 

 

メーカーから持ち込まれたのはクッションやTシャツなど全部で5種類のグッズの試作品でした。家での観戦を盛り上げようと新たに作られた応援グッズです。

 

 

グッズには家での応援ならではの、さまざまな工夫もほどこされています。応援グッズの定番のメガホンには、応援が盛り上がっても近所に迷惑をかけないような工夫がありました。

 

 

「本来でしたらメガホンは2本で叩いて応援するんですけど、それだとやはり近隣の方に迷惑がかかるかなと思いますのであえて1本にしています」。

 

 

 

仕掛けたのは球団の企画営業部、田中浩之部長です。公式戦が当面、観客を入れずに行われる中、新しい応援スタイルを模索するなかでのアイデアでした。

 

 

 

「応援を盛り上げるのにTシャツを着て応援したりとか、そんな楽しみを感じて欲しいなと思っています」。

いよいよ開幕!

 

プロ野球は国内のプロスポーツの先陣を切って、いよいよ開幕します。

 

 

ただ、無観客での開催が続く中、球団の経営面も厳しい状況です。球団の主な収入源は入場料、テレビ中継の放送権料、スポンサー収入などです。中日の場合、このうちの入場料収入が全体のおよそ6割を占めますが、無観客での開催ではそれが確保できません。

 

 

さらに、球場での観戦には欠かせない食べ物や飲み物。無観客では、こうした飲食の卸業者の収入もありません。

 

 

無観客の試合をファンに楽しんでもらうとともに、球団や関連業者の収入の確保も喫緊の課題です。そこで田中さんが企画したのが、球場で販売されるいわゆる「球場メシ」を自宅で楽しむことができるサービスです。地元の飲食店に協力を呼びかけて実現しました。

 

 

この飲食店はふだん、ナゴヤドームに100食限定で弁当を卸しています。無観客の期間は当然その収入はありません。この飲食店は、自宅にいながら少しでも球場の雰囲気を味わってほしいという球団の申し出に共感するとともに、収入の確保にもつながると協力することを決めました。

 

 

実は、今回自宅に届く串カツは、中日がナゴヤ球場を本拠地としていた時代に観戦のお供として定番だった人気商品でした。今回、そのときの観戦の盛り上がりを思い出してもらいたいと、復活させることになりました。

 

 

「ナゴヤ球場の、かつての盛り上がりを思い出してもらいたいなと思った。これを家で食べながら『ドラゴンズ頑張れ』って応援してくれたらすごくありがたい」。

ファンの思いを球場へ届ける

 

一方、選手からはファンの後押しを受けながら戦いたいという声が相次ぎました。そこでファンに自宅で応援する様子とメッセージをツイッターで募集しました。

 

 

試合中に球場内で映し出して選手とファンが一緒に戦う雰囲気を作ろうとしています。

 

田中浩之部長

 

選手には力一杯プレーしてもらって頑張って欲しいと思います。それを皆さんおうちで応援してくれていますので、おうちでの応援をしっかり楽しんでもらって、またナゴヤドームがいっぱいになるのを我々も楽しみにして、しっかり準備していきたいと思います

 

新型コロナを打ち破る 盛り上がりを!

異例のシーズンとなる今シーズン。無観客での開催が続くとは言え、ようやく開幕するシーズンに、多くのファンが新型コロナウイルスの閉塞感が漂う現状を打ち破るような、すばらしいプレーを期待しています。ファンも“新たな観戦スタイル”で新型コロナウイルスの現状の閉塞感を打ち破るように、熱狂するはずです。

この記事を書いた人

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福島 康児 記者

平成27年NHKに入局。広島県福山市出身。中日担当2年目。元高校球児としてプロ野球の奥深さを感じながら取材に奮闘中。

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