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特集 大相撲秋場所初日 宮城野親方が注目力士を“独自採点”!

相撲 2022年9月14日(水) 午後9:22

23年ぶりに三関脇・三小結がそろい群雄割拠の秋場所(阿炎は休場 9月14日時点)。注目の3取組を、元横綱 白鵬の宮城野親方がサンデースポーツで徹底解説!さらに、“大横綱”独自の視点で各力士を辛口採点してくれました。

注目取組①“突き押し” VS. “四つ相撲” スペシャリスト対決

 

まずは先場所優勝して小結に復帰した逸ノ城大関・貴景勝初日の一番。宮城野親方の独自採点では、貴景勝は「突き押し」が4点と高く、「四つ相撲」が0点と最低評価。逆に、逸ノ城は「四つ相撲」が4点ですが、「突き押し」が0点。

「突き押し」特化型VS.「四つ」特化型の戦いとなりました。

 

結果は、「四つ相撲」が得意の逸ノ城が押し勝つ意外な展開に…。

宮城野親方

逸ノ城は先場所の勢いが続いていますね。腰が下りていますし、膝も曲がっていて、左手の使い方もうまい。貴景勝も思い切り当たりましたが、最後は逸ノ城の圧力に負けて、思わず引いてしまいましたね。

注目取組②豊昇龍 飛躍のカギは“立ち合いの2歩目”【図解】

 

続いては、宮城野親方が期待を寄せる新関脇の豊昇龍。宮城野親方の独自採点では、「四つ相撲」が4点と高評価です。

相手は、優勝経験があるベテランの玉鷲です。

 

結果は、豊昇龍が得意の四つ相撲の形になれず初日黒星となりました…。

宮城野親方

豊昇龍はまわしを取ることができませんでしたね。立ち合いも弱かったですし、最後の流れも悪かった。

宮城野親方

私が注目したのは豊昇龍の足ですね。右足1歩だけなんです。本当は“ワン・ツー”と左足も出してほしい。左足を出していないこの構えは、「受けの構え」なんですね。もう少し圧力とスピードがあった方が自分に有利な体勢を作れて、いい相撲が取れるのではないかと思うんです。

千代の富士(左)と朝青龍(右)

宮城野親方が、豊昇龍のお手本となると考えるのが、昭和の大横綱・千代の富士と、豊昇龍のおじの朝青龍の2人だといいます。

宮城野親方

2人とも立ち合い、“ワン・ツー”で足が出てくるので、相手に圧力がかかっていきますし、得意のまわしも取りやすくなります。豊昇龍は、“気迫”についてはおじさん(朝青龍)に似たものがありますし、精神面では幕内力士でいちばん強いものを持っている。もっと番付を上げられるんじゃないでしょうか。

注目取組③ “勝利数トップ”が直接対決【図解】

 

最後は、関脇の若隆景と若手注目株の琴の若の一番。実はこの2人、ことしの本場所の勝利数で横綱・照ノ富士を抑えてトップで並んでいます(38勝)。

親方の独自採点では、若隆景がより高得点となっています。

 

結果は、琴ノ若が押し出しで若隆景を破りました。勝敗を分けたポイントは?

宮城野親方

琴ノ若が得意とするのは四つ相撲なのですが、押して一気に走っていく押し相撲をことしに入ってから覚えていますね。

宮城野親方

きょう勝ったポイントの1つ目は、琴ノ若の右の手首。そして頭の位置。あごの使い方がすごくよかったですね。右手と頭の位置が近い。近いと力が入る。

宮城野親方

2つ目は琴ノ若の左手。引っ張り込んだことで若隆景の動きが完全に止まってしまった。小さい力士というのは、引っ張り込まれたらもうどうすることもできないんですね。あとは、琴ノ若は前に出ていくだけでしたね。

まわしが取れなくても力を発揮した琴ノ若に、宮城野親方は大きな成長を感じたといいます。

 

宮城野親方

相手は「四つ相撲でくるんじゃないか」と思うけれども、押していくというパターンも持つということで、相手が迷うと思うんですよね。大関や横綱に挑戦してひとつひとつ倒してきたことで、さらに自信をつけてきたんじゃないでしょうか。

宮城野親方は、9月18日のサンデースポーツにも出演予定です。中日を終えた大相撲秋場所の注目力士について徹底解説します!

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