NHK sports

特集 競馬 GⅠ皐月賞 多彩なキャリアの3歳馬が頂点を狙う!

競馬 2022年4月14日(木) 午後7:40

競馬のGⅠレース「皐月賞」が4月17日(日)に行われます。4月の皐月賞、5月の日本ダービー、そして10月の菊花賞はクラシック三冠と言われる伝統のレース。一生に一度、3歳馬だけが出走することができます。

 

皐月賞では、去年エフフォーリアが優勝。秋の天皇賞、有馬記念も勝利し、年度代表馬に輝きました。おととしはコントレイルが頂点に立ち、その後、無敗の三冠を達成する活躍を見せるなど、名馬への登竜門となっています。ことしは、多彩なキャリアを持つ3歳馬が集まりました。まずは、実績上位のGⅠ優勝馬2頭から紹介します。

2歳のGⅠ優勝馬が初対決!

4戦3勝のドウデュース。そして、4戦2勝のキラーアビリティ。2歳時にGⅠレースを制した2頭が、今回の皐月賞で初めて対戦します。

 

2021年12月 朝日杯フューチュリティステークスで優勝したドウデュース

まずは、ドウデュースです。無敗で挑んだ去年12月のGⅠ朝日杯フューチュリティステークス(阪神競馬場・芝1600m)を勝利。最優秀2歳牡馬に選出されました。ことし初戦、3月の弥生賞ディープインパクト記念では2着となり連勝は止まりましたが、皐月賞と同じ、中山競馬場の2000mのコースを初めて経験。最後まで追い上げる姿を見せて、前哨戦としては実りある内容と評価されています。

 

朝日杯フューチュリティステークスを初めて制した武豊騎手

騎乗するのは、デビュー戦からすべてのレースでコンビを組んでいる武豊騎手です。中央競馬では歴代最多のGⅠ通算78勝。そのうちクラシックレースも21勝で、同じく歴代トップを誇ります。

 

武豊騎手はドウデュースについて「総合力が高い馬。器用さもあり、どのコースでもいいパフォーマンスを見せてくれる。目標としているクラシックで悔いのないレースをしたい」とレースに向けて話しました。

 

武騎手は、先週の桜花賞では惜しくもハナ差の2着でしたが、今週の皐月賞を勝てば、史上最年長(53歳1か月)でのクラシック制覇となります。

 

2021年12月 ホープフルステークスを制した横山武史騎手騎乗のキラーアビリティ

もう1頭は、GⅠ優勝馬のキラーアビリティ。こちらは、去年12月のGⅠホープフルステークスを勝ちました。皐月賞と同じ中山競馬場の芝2000mでの好走です。ホープフルステークスを勝って皐月賞に挑んだ馬は、最近3年で2頭が優勝と好相性です。

 

2021年4月 皐月賞を制し笑顔を見せる横山武史騎手

そして、騎乗するのは伸び盛りの若手、23歳の横山武史騎手です。去年の皐月賞では、エフフォーリアに騎乗してGⅠ初勝利となりました。

 

横山騎手は、この勝利をきっかけに大きく飛躍。GⅠを年間で5勝するなど充実した1年となりました。騎手として史上5人目の皐月賞連覇にも挑みます。「キラーアビリティは抜け出す時のスピートが速い。ホープフルステークスの時のようにうまく折り合いをつけて運びたい」と口にしています。

 

このGⅠホース2頭のほかにも魅力いっぱいの顔ぶれが揃っています!

得意の舞台・中山で連勝を伸ばすか!アスクビクターモア

調教中のアスクビクターモア

まずは、皐月賞の舞台、中山競馬場の実績が3戦3勝のアスクビクターモアです。前走の弥生賞ディープインパクト記念では、ドウデュースの追い上げを振り切って、重賞初勝利となりました。

 

田村 康仁 調教師

田村康仁調教師は「心肺機能がもともと高くて、中山競馬場の直線の急な坂にも対応できるし、4つあるコーナーの立ち回りの上手さもレースを経験する毎に大きく成長している。フットワークの良さや精神的な成長も想像以上。皐月賞を獲ることを第一目標に全ての調整をしてきた」と、気合十分です。

未知の魅力にあふれた2戦無敗の2頭

ともにデビュー戦から2連勝のイクイノックスとダノンベルーガも気になる存在です。初のGⅠ挑戦ですが、前走の重賞レースでの豪快な勝ち方が評価されています。今回、一気に世代トップへと駆けあがるのか、期待のかかる2頭です。

 

調教中のイクイノックス(左) ダノンベルーガ(右)

イクイノックスとダノンベルーガはともに今回がデビューから3戦目。勝てば、戦後の皐月賞では、史上最少キャリアでの優勝となります。(これまでは4戦目)

 

さらに、イクイノックスには、もう一つ注目されている記録があります。前走からの史上最長間隔での勝利です。

 

今回の皐月賞は去年11月以来のレースで、その間隔は中147日。おととし、コントレイルが中112日で優勝しましたが、さらに1か月以上の更新となるのか。近年の皐月賞では、疲れをためないように、出走させるレースを絞り、間隔を空けてフレッシュな状態で本番に挑むケースが増えています。そのトレンドを象徴するような結果になるのかという点でも楽しみです。

GⅠ通算14勝 元調教師の松田国英さんが解説

例年以上に、幅広いキャリアの3歳馬がぶつかり合う皐月賞。NHKの競馬中継ではことしも、パドックからレースに至るまで、出走馬の生の動向を余すところなくお伝えします。解説は、GⅠ通算14勝、キングカメハメハ、タニノギムレット、ダイワスカーレットなど多くのクラシックホースを育て上げた元調教師の松田国英さんです。

 

今回は副音声も実施。解説は元調教師の鈴木康弘(すずき・やすひろ)さん。そして、アニメやゲームの「ウマ娘 プリティーダービー」でトウカイテイオー役のMachicoさんをゲストに迎えて「わかりやすい競馬中継」をテーマにお伝えします。

この記事を書いた人

黒住 駿 アナウンサー

黒住 駿 アナウンサー

平成24年NHK入局   佐賀局-沖縄局-仙台局

少年野球の友人が競馬好きで、幼少期から中山競馬場に通う。

2003年の有馬記念、連覇達成のシンボリクリスエスの強さに圧倒された。

競馬中継では、白毛馬・ソダシに注目が集まった2021年のオークス、チャンピオンズカップのパドックを担当。

 

関連キーワード

関連特集記事