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特集 プロ野球まもなく開幕!2022年シーズン各球団の注目は?セ・リーグ編

野球 2022年3月23日(水) 午後11:20

いよいよ3月25日開幕!セ・リーグ各球団をキャンプから取材してきた“番記者”によるシーズン展望です!

【セ・リーグ 開幕カード】

阪神×ヤクルト 京セラドーム大阪

巨人×中日   東京ドーム

DeNA×広島  横浜スタジアム

ヤクルト 連覇のカギは投手陣

セ・リーグ連覇と2年連続日本一を目指すヤクルトは去年の躍進の原動力となった投手陣がことしも実力を発揮できるかがカギとなります。

 

(左から)小川 泰弘、奥川 恭伸、高橋 奎二、石川 雅規の各投手

中でも先発投手陣は充実していて去年ともにチームトップの9勝をあげた小川泰弘投手と奥川恭伸投手、クライマックスシリーズや日本シリーズで好投した高橋奎二投手、それにベテランの石川雅規投手などが開幕投手を目指しキャンプから競い合ってきました。

 

その中で開幕投手は2年連続で小川投手が務めることになりましたが、2カード目の第1戦、神宮球場での本拠地開幕戦は3年目の将来のエース候補、奥川投手が務めます。

 

奥川 投手

奥川投手はオープン戦は3試合に登板し、防御率は1点50と安定した成績を残しました。去年は中10日での登板でしたが、他の投手と同じ間隔で先発ローテーションを守ることができれば、さらなる飛躍が期待されます。

 

清水 昇 投手

また清水昇投手を中心に昨シーズン、フル回転の活躍だったリリーフ陣は疲労が気になるところで、さらにことしは延長12回になることから高津監督がどのような起用をしていくのか注目されます。

 

村上 宗隆 選手

打線の中心は、去年、ホームラン王やリーグMVPに輝いた4番、村上宗隆選手です。ことし1月に新型コロナウイルスに感染し、キャンプへの合流が遅れましたが、開幕直前の3月20日にようやくオープン戦1号となるホームランを打ち「シーズンに向けていい状態で迎えられている」と話していて、ことしも22歳の4番のひと振りに期待が寄せられます。

 

そして、青木宣親選手や山田哲人選手といった村上選手の前のバッターがつないでいくことも攻撃力アップには欠かせません。就任3年目の高津臣吾監督は「ピッチャーは勝ちにつながる1球を投げ、打線はいい点の取り方をしてくれると信じている。楽しみにしてもらえたらと思う」と話していました。

阪神 佐藤輝明に注目!

昨シーズンはわずかな勝率の差でリーグ優勝を逃した阪神。開幕から4番に抜擢される2年目の佐藤輝明選手がシーズンを通して持ち前の長打力を発揮できるかが巻き返しのポイントとなります。

 

佐藤 輝明 選手

佐藤選手は昨シーズン、1年目から長打力を発揮してチームトップ24本のホームランをマークし、2年目の今シーズンは開幕から4番で起用されます。

 

主軸を任される上での課題は好不調の波を抑えることです。昨シーズンは前半戦だけでホームラン20本を打ちましたが後半戦はフォームを崩してわずか4本。59打席連続ノーヒットも記録しました。

 

 

佐藤選手は「優勝を逃した原因は少なからず僕にある」とキャンプでフォームの改良に取り組み、オープン戦では打率3割台、ホームラン2本と順調。シーズンに入っても持ち前の長打力を発揮し続け、チームの課題である得点力不足を克服できるかが打線のポイントとなります。

 

佐藤選手は「オープン戦なので結果は関係ないが自分のスイングを意識して、いい感じで打てているので開幕が楽しみです」と意気込みを話しています。

 

一方の投手陣では2年連続で最多セーブに輝いたスアレス投手が大リーグに移籍したことを受け、リリーフ陣で新戦力の台頭が求められます。

 

ケラー 投手

抑え候補のケラー投手は来日が3月と遅れましたが、150キロを超えるストレートと大きく曲がるカーブを持ち味に、オープン戦で2試合に登板してともに無失点と順調な調整ぶりを見せました。

 

(左から)湯浅 京己 投手、渡邉 雄大 投手

さらに4年目の湯浅京己投手や育成から支配下登録が決まった左のサイドスローの渡邉雄大投手など、1軍経験の少ない投手も含めリリーフ陣の層を厚くすることが17年ぶりのリーグ優勝のカギとなりそうです。

巨人 投手陣は新戦力が頭角

昨シーズン3位に終わった巨人は2年ぶりのリーグ優勝と10年ぶりの日本一を目指し、若手の底上げと激しいレギュラー争いを促してチーム作りに取り組みました。

 

(左から)赤星 優志、山﨑 伊織、堀田 賢慎の各投手

投手陣は新戦力が頭角を現し、ドラフト3位ルーキーの赤星優志投手といずれも1軍での登板のないプロ2年目の山﨑伊織投手、育成から支配下に登録された20歳の堀田賢慎投手が開幕ローテーション入りを決めました。

 

大勢 投手

さらにドラフト1位の大勢投手は150キロ台のストレートが魅力でオープン戦ではリリーフとして7試合に登板し防御率1点29と好投しました。こうした若手投手陣が期待どおりに実力を発揮できるかがポイントとなりそうです。

 

一方、野手については原辰徳監督が「レギュラーは坂本勇人選手と岡本和真選手以外は白紙だ」と競争を促す中、存在感を示したのが昨シーズン途中に日本ハムから巨人に加入したものの不振に終わった中田翔選手でした。

 

中田 翔 選手

オープン戦では打率3割2分5厘、ホームラン3本と本来のバッティングを取り戻していて、不動の4番・岡本選手の後ろを打つ5番に座れば打線に厚みが増しそうです。

 

丸 佳浩 選手

また去年、打撃不振だった丸佳浩選手もオープン戦最終戦でホームランを含むヒット3本を打つなど状態を上げていて、ことしも主力が打線を引っ張ることになりそうです。

広島 先発投手陣が軸

去年4位だった広島は力のある先発投手陣を軸に今シーズン、巻き返しを図ります。

 

(左から)大瀬良 大地、九里 亜蓮、森下 暢仁、床田 寛樹の各投手

4年連続で開幕投手を務める大瀬良大地投手のほか、去年最多勝の九里亜蓮投手と3年目の森下暢仁投手、それに6年目の床田寛樹投手が順調な調整をみせて3月はじめに開幕ローテーションに決まりました。

 

(左から)玉村 昇悟 投手、遠藤 淳志 投手

残る2枠には20歳の玉村昇悟投手と22歳の遠藤淳志投手が入る予定で若手ピッチャーが力を発揮できるかがカギを握ります。

 

黒原 拓未 投手

また、昨シーズン、不安定だった中継ぎ陣はドラフト1位の黒原拓未投手やドラフト5位の松本竜也投手などルーキーが加わり、厚みを増しました。

 

一方、大リーグに移籍した鈴木誠也選手の抜けた打線は得点力が課題でオープン戦はチーム得点が43点、ホームランが7本といずれも12球団の8番目と不安を残しました。

 

末包 昇大 選手

オープン戦8試合で4番に起用されたドラフト6位の末包昇大選手などの若手が打線に勢いをつけられるかがポイントになりそうです。

中日 課題の打線を強化

「ミスタードラゴンズ」といわれた立浪和義新監督が指揮を執る中日は、課題とされる打線の強化に取り組み昨シーズン5位からの脱却を目指します。

 

(左から)石川 昂弥 選手、岡林 勇希 選手

そのカギを握るのが3年目の同期入団ながら、まったくタイプの異なる石川昂弥選手と岡林勇希選手の2人です。立浪監督がキャンプから積極的に起用し続け開幕の先発オーダーに名を連ねるとみられています。

 

岡林 選手

なかでも岡林選手はオープン戦のほとんどで1番もしくは2番で起用され、チームトップの3割を超える打率を残しました。右手を痛めてオープン戦の最終戦を欠場したのは不安材料ですが、岡林選手がオープン戦で見せたリードオフマンとしての役割をきっちり果たせば、課題とする得点力のアップにつながることは間違いありません。

 

(左から)大野 雄大 投手、柳 裕也 投手

一方、昨シーズン、防御率が12球団トップの投手陣は、エースの大野雄大投手と柳裕也投手の左右の柱となる投手の安定感が抜群です。

 

髙橋 宏斗 投手

加えて、去年のドラフト1位で19歳の髙橋宏斗投手がオープン戦最後の登板で6回途中1失点、11奪三振と結果を残すなど急成長しています。

 

立浪監督は「シーズンに入ったら勝負事は、けんかなので、それくらいの気迫をもって今シーズンは戦っていきたい」と話していました。

DeNA 日本一経験コーチで反撃へ

(左から)石井 野手総合コーチ、鈴木 打撃コーチ、斎藤 チーフ投手コーチ

昨シーズン最下位からの“反撃”を目指すDeNAは、三浦大輔監督が就任して2年目の今シーズン、石井琢朗野手総合コーチ、鈴木尚典打撃コーチ、斎藤隆チーフ投手コーチと、DeNAの前身の横浜でプレーし平成10年のリーグ優勝、日本一を経験した3人をコーチに加え、春のキャンプからチーム全体の立て直しを行いました。

 

牧 秀悟 選手

攻撃では、開幕戦で4番に座る予定の2年目の牧秀悟選手など主力の選手にも「1つでも先の塁にランナーを進める打撃」を指示していて、チームバッティングで1点をもぎ取る野球を目指します。

 

また、昨シーズンは盗塁数が12球団ワーストとなる31個と機動力を生かせなかったことからオープン戦では果敢に先の塁を狙い、11個の盗塁を成功させました。この機動力をペナントレースでも生かせるかどうかが得点力アップの鍵となります。

 

東 克樹 投手

また、開幕投手は4年前の新人王で昨シーズン手術から復帰した東克樹投手が初めて開幕投手を務めます。東投手は、オフの期間に鍛えた下半身の効果からボールに力強さが増したほか、新たに球速の遅いチェンジアップを取り入れたこともあり、オープン戦では3試合に登板して防御率は0点66と抜群の安定感をみせていて、チームに勢いをつけるピッチングが期待されます。

 

三浦監督と東投手

三浦監督は「キャンプから取り組んできたことをオープン戦でも継続してやり続けることができて、シーズンに入れるところまで持ってくることができた。選手の状態と気持ちを開幕に向けてさらに上げていきたい」と意気込んでいました。

 

 

ヤクルト担当 坂梨 宏和 記者 

巨人担当   金沢 隆大 記者

阪神担当   足立 隆門 記者

広島担当   菅 洋介 記者

中日担当   竹内 啓貴 記者

DeNA担当    阿久根 駿介 記者

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