ストーリーバスケットボール

レバンガ北海道 折茂武彦 "専業社長"で再出発

2020-06-26 午後 04:26

バスケットボール、Bリーグ、レバンガ北海道の折茂武彦社長。昨シーズンまでは「選手兼社長」でしたが、現役を引退し、今は「社長」に専念しています。新型コロナウイルスの影響で打撃を受けたクラブの経営を立て直そうと新たなシーズンに向けてスタートを切っています。

大忙しの毎日!気づいたのは・・・

昨シーズン限りで27年の選手生活を終えた、折茂社長。フットワークは現役時代と変わらず、軽快そのもの。大忙しの日々を送っています。政府の緊急事態宣言が解除されたことを受けて、6月からは、地元企業の経営者や行政など1日に5件ほどの外回りを続けながらクラブへの支援をお願いする日々が続いています。

レバンガ北海道 折茂武彦社長

苦しいときこそ基本に立ち返る必要がある。

 

 

社員の意識改革にも取り組み始めました。経営に専念するようになり、事務所にいることが増えて社員と話をするなかで、「バスケットボールで北海道を笑顔にする」というクラブの理念が浸透していないことを痛感したからです。

 

レバンガ北海道 折茂武彦社長

社長として大切なのは会社の理念やビジョンをしっかりと伝えること。恥ずかしいことに、社員面談をしたらほぼ全員がクラブの理念を答えられなかった。これは自分の責任だがあぜんとしてしまった。地域に支えられている分バスケットボールで恩返しするのが我々の仕事で選手を含めて改めて口酸っぱく指導している。

苦境からの再出発

引退後も「北海道に恩返しがしたい」と経営に専念することを選んだ折茂社長にも新型コロナウイルスの影響は重くのしかかっています。レバンガでは、例年、売り上げの30%ほどをチケット販売が占めますが、昨シーズンは終盤の9試合が中止。自身の引退興行も取りやめとなりました。売り上げは、前のシーズンに比べおよそ1億円のマイナス。チームの成績も東地区の最下位。厳しい状況での再出発となっています。

 

レバンガ北海道 折茂武彦社長

チームの強化はもちろん経営課題を洗い出し、まずはクラブを立て直さなければいけない。チケット収入の減少だけでなく各スポンサー企業も打撃を受けているから今後、広告収入なども減る可能性がある。クラブの価値を落とさない取り組みをしていく必要がある。

 

地域とのつながりが支援に

苦しい状況の中、折茂社長が待ち望んでいた支援の申し出がありました。廃校になった札幌市内の小学校を新たな教育施設に改修している地元の学校法人からでした。

施設の子どもたちが体育館を使わない平日の日中の時間帯に、レバンガの練習場所として、体育館を使ってほしいと申し出てくれたのです。折茂さんが現役の時に続けてきた地元の子どもたちへのバスケットボール教室や試合に招待する活動などから生まれた縁が今回の支援につながったのです。

 

 

工事中の体育館を訪れた折茂社長は、ワックスがけされて新築同様に光る床や、壁にあしらわれたレバンガのチームカラーである黄緑色の装飾を見て喜びのあまり言葉を失っていました。

 

 

施設には専用のロッカールームも併設の予定。これまで、決まった練習場所がなく前日まで練習場所が決まらないことも多かったというレバンガにとっては、心強い支援となりました。

 

レバンガ北海道 折茂武彦社長

なんと感謝を伝えていいか分からないくらいありがたい。これで選手も言い訳のできない環境になったので強くなって勝利を届けることで恩返ししなくてはならない。

 

学校法人の担当者

チームの強化につながれば子どもたちの夢につながる良いきっかけになると思う。より地域に根ざしたクラブになってくれれば、地域も活性化する。ともに成長していく関係が築ければうれしい。

北海道とともに前へ

レバンガ北海道 折茂武彦社長

レバンガ北海道というチームが 本当に地域に必要とされて、愛されて、子どもたちの夢となり目標となるようなクラブにしていかなければいけないと思っている。1歩1歩ではあるが地域の人たちと共に進んでいきたいなと思う。

 

折茂社長によりますと、新たなシーズンに向けてスポンサーは、昨シーズンと同規模の250社をこえる見通しで、経営面でも明るい兆しが見えてきているということです。Bリーグは、10月から新たなシーズンの開幕に向けて準備を進めていて、レバンガは、7月上旬から新たなシーズンに向けた練習を本格的に開始予定です。

レジェンド・折茂武彦が語る引退とこれから

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