ストーリー野球

楽天・岸孝之の神髄とは?  "キャッチャー大越"が受ける!

2018-12-07 午後 04:19

サンデースポーツ2020大越キャスターの体当たり企画!その名も、「キャッチャー大越。あなたのボール、受けさせてください!」
中学・高校にかけて、野球部でキャッチャーをしていた大越健介キャスター。「ボールを受ければ、その投手の魅力や人となりまで知ることができる」という持論のもと、「この人のボールを受けてみたい」という投手を訪ね、そのボールの神髄やこだわりを聞いていきます。

第1回の相手は、東北楽天ゴールデンイーグルスのエース、岸孝之投手。岸投手の代名詞と言われるストレートとカーブのすごさと、そのボールに込める思いとは?そして、大越キャスター(57歳)は岸投手のボールを受けきれるのか?体を張った企画のスタートです!

 

クールなエース 岸孝之投手

第1回のオファーを受けてくれた楽天・岸孝之投手。2018年シーズンの成績は、11勝4敗、防御率2.72。プロ12年目で初の最優秀防御率のタイトルとゴールデングラブ賞を受賞しました。

 

2年前、岸投手は10シーズン在籍した埼玉西武ライオンズから、故郷・仙台の楽天に移籍。そのピッチングの武器は、伸びのある140キロ後半のストレートと、落差の大きい110キロ前後のカーブ。クールな表情でパ・リーグの強打者たちに立ち向かうリーグ屈指のピッチャーです。

特訓!キャッチャー大越

東大進学後はチームのエースピッチャーとして六大学野球を戦い、大学野球日本代表にもなった大越キャスター。キャッチャー経験があるとはいえ、さすがにいきなりプロのボールを受けるのはハードルが高いと、岸投手への取材を前に特訓をすることに。

まずは番組スタッフの中で野球経験のあるディレクター2人を招集。久々のキャッチャーミットをつけて入念にキャッチボール。20代後半と30代前半のスタッフ相手にも、57歳の大越キャスター、まったく体力では負けていません!

二人の肩がそろそろ限界と見るや、一路、八王子へ。やってきたのは知り合いが経営するバッティングセンター。特別に許可を得て、ゲージ内でボールを受ける練習をさせてもらいました。

 

岸投手のボールをイメージしながら、110キロから始めて最後は130キロのボールまで対応できるようになりました。

とはいえ、スピードも勢いもプロのボールのレベルには至りません。取材をお願いしている以上、キャッチャーとしてしっかりボールを取れなければ、プロの選手に対して失礼に当たってしまう…。

「NHK人生で一番緊張しているかもしれない…。」

計り知れない緊張と不安を口にしながら、キャッチャー大越は取材当日を迎えたのでした…。

 

キャッチボールから驚き!

11月上旬、楽天の本拠地・楽天生命パーク内のブルペンが取材の舞台です。スタッフ一同緊張の面持ちで待っているところへ、岸投手がやってきました。

 

この日は、日米野球を前にした調整期間。まずは肩を温めるために、立った状態でのキャッチボールからスタート。ここでいきなりキャッチャー大越のミットに衝撃が走ります。

 

大越「球が伸びてくる!」

 

ウォームアップのキャッチボールから、糸を引くようにまっすぐ向かってくるボール。きれいなスピンがかかっているため、キャッチャーが思う以上に球が「伸びてくる」のです。徐々に慣れてきたところで、キャッチャー大越から岸投手に聞いてみます。

 

大越「どうですか?僕のキャッチング、大丈夫でしょうか。」

岸「全然いけると思います。」

大越「ほんとですか?」

岸「練習してきてるって聞いてるんで。」

ポーカーフェイスから出るさりげない一言に、内心プレッシャーを感じるキャッチャー大越。そして、岸投手から「座ってください」の合図がでました。

これぞプロのボールの「伸び」

腰を下ろし構えるキャッチャー大越。その「ストレート、カモン!」の声と共に、岸投手が投球動作に入ります。そして…。

「ズバァン!!」

 

ボールの勢いに、スタッフ一同息をのみます。

あくまで「取材用」のため、試合用のスパイクは履いていない状態とはいえ、岸投手いわく「140キロくらい出てる」とのこと。

キャッチャー大越が必死にボールに食らいつきながら感じたのは、なんといってもそのボールの「伸び」
キャッチボールの時からさらに一段あがったボールにプロの力を感じさせてもらいました。何より、キャッチャーを気遣いながらも手抜きをせずに投げてくれる岸投手の誠実な姿勢を感じました。

岸投手の代名詞「カーブ」

続いて、いよいよ岸投手の代名詞とも言われる「カーブ」。プロのバッターをきりきり舞いさせてきた緩急、そして落差の大きいボールとはどんなものなのか。そしてキャッチャー大越は捕れるのか。再びブルペンに緊張が走ります。

岸投手がモーションに入り、勢いよく腕を振りました。岸投手が放ったボールは急激にブレーキがかかり、ググッと落ちてきます。

 

「スパンッ!!」

 

なんとかキャッチしたものの、あまりの落差の大きさに、大きく体制が崩れたキャッチャー大越。

大越「体がずれちゃうよ、一瞬!」

 

 

その落差もさることながら、球のスピードもストレートとカーブでは30キロ以上違います。
上の画像左側がストレート、右がカーブを投げてもらった時の画像。
ほとんど同じフォームから投げられていますが、ストレートがミットに収まったタイミングでは、カーブはまだホームベースの前にも到達していません。
この「ギャップ」こそが、岸投手の真骨頂。
カーブが来るとわかっていてもなんとか受けるのが精一杯。これではバッターがタイミングを合わせることは難しいと実感しました。

腕を振る、そして故郷への思い

岸投手の球を受けるという貴重な時間を終え、その投球に込める思いについて話を聞きました。

 

大越
岸投手の武器であるカーブ。すばらしいボールですが、球速が遅い分、その緩い球でプロ相手に勝負をするというのは、かなり勇気がいることなのではないかと思うんですが、どうでしょうか。

 

岸投手
怖いとか、そういう気持ちはないですね。マウンドではあまり深く考えずに、とりあえず「腕を振る」ことが大事なんだと思っています。

楽天のユニフォームを着て2年。岸投手の支えは「ふるさとへの思い」だと言います。

 

 

 


ふるさとへの恩返しとか、地元の人たちに喜んでもらいたいという気持ちは、すごくありますね。やっぱりチームが優勝して、東北・宮城の方々に喜んでもらいたいなということが一番なので、感謝の気持ちを込めて、ファンの皆さんの期待に応えないといけないなと思っています。

 

新企画の第1回にご協力いただいた岸投手。実際にボールを受けてみて、プロの技術の高さはもちろんのこと、そのまっすぐ伸びてくるストレートのように実直な人柄を感じることができました。


新企画「キャッチャー大越。あなたのボール、受けさせてください!」は、大越キャスターの気力体力と相談しながら、ある日突然、サンデースポーツ2020で不定期に放送していきます。

次回をお楽しみに!

この記事を書いた人

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大越 健介 キャスター

昭和60年NHK入局、初任地は岡山局。政治部の記者、NW9キャスターなどを経てサンデースポーツ2020キャスター。
"スポーツをこよなく愛する親父"の代表として自ら楽しみながら伝える。

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