特集 アイスホッケー女子日本代表“スマイルジャパン”予選リーグ通過なるか?北京オリンピック

「氷上の格闘技」とも呼ばれるアイスホッケー。オリンピックに採用されたのは男子が1924年のシャモニー大会、女子は1998年の長野大会からです。
ゴールキーパー1人を含めたプレーヤー6人が出場し、スピード感あふれるスケーティングと巧みなスティックさばきでパックを奪い合い、相手のゴールを狙います。
2018年ピョンチャンオリンピック 予選リーグ
試合は1ピリオド20分の3ピリオドで行われ、高さ1メートル22センチ、幅1メートル83センチのゴールにパックを決め、より多く得点をあげたチームが勝利となります。
攻め上がるときのスピードは時速50キロにもなるといわれ、リンクを動き回ることから体力の消耗が激しく、選手は1分程度で次々に入れ替わるため、その交代のタイミングなどベンチワークもみどころの1つです。日本は、女子が3大会連続、4回目の出場となります。
(左から)久保 英恵、大澤 ちほ、藤本 那菜、床 亜矢可の各選手
今回のチームはいずれも3大会連続出場で、ポイントゲッターの大ベテラン久保選手やキャプテンの大澤選手、ゴールキーパーの藤本選手、ディフェンダーの床亜矢可選手など国際大会の経験豊富な選手たちが顔をそろえる一方、勢いのある若手メンバーも選ばれています。
志賀 紅音 選手
初出場で20歳の志賀紅音選手は去年夏の世界選手権で世界ランキング1位のアメリカから2点を奪って存在感を示し、日本の課題となっている得点力不足解消につながる活躍が期待されています。
日本代表が強化してきたのは
日本が前回のピョンチャン大会後強化してきたのが、1対1の攻防です。
新型コロナウイルスの影響で国際大会が開催できず、海外チームと対戦できない状況が続きましたが、外国人選手を相手に当たり負けしないようにするためフィジカル面でのトレーニングに加え、練習から1対1の場面を意識したメニューを組み込んできました。
今回の北京大会では女子は10チームが参加します。予選リーグは世界ランキングで上位5チームと下位5チームに分かれて総当たりで対戦します。世界ランキング6位の日本は、下位5チームのグループBに入りました。
世界ランキングが上位のグループAはすべてのチームが決勝トーナメントに進めますが、グループBは上位3チームしか決勝トーナメントに進むことができません。通過しても順位が低いとグループAの上位チームと対戦することになります。
日本はこれまで予選リーグ通過はありませんが、今大会では予選リーグをトップで通過出来れば、悲願のメダル獲得の可能性も見えてきます。
”スマイルジャパン”の顔ぶれ