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特集 横綱 照ノ富士 初日から熱戦 大相撲初場所

相撲 2022年1月10日(月) 午前9:25

初場所初日の結びの一番、国技館は大いに沸いた。

 

横綱・照ノ富士と小結・大栄翔の一番。照ノ富士は初場所で優勝すれば、新横綱からの3場所連続優勝となり、大正8年の栃木山以来、103年ぶりの快挙となる。

 

記録がかかる初日の相手は、この1年、苦戦を強いられた大栄翔だった。

 

去年の初場所では強烈な突き押しで一方的に攻められ敗れた。新横綱として迎えた秋場所は、勝ちっぱなしで迎えた9日目に対戦、前に出続ける大栄翔のまわしを取ることが出来ず、初めての金星を与えた。

 

全勝優勝を果たした先場所も土俵際まで押し込まれ、ひやっとさせる展開だった。

 

迎えた、初日の取組。

 

 

立ち合いから激しく突き起こす大栄翔に照ノ富士は押し込まれる。回り込んで体勢を立て直し、前に圧力をかけるが、大栄翔も動きを止めず、ふところにもぐり込まれた。

 

照ノ富士は、そのまま押されて土俵際で詰まりそうになったところを体を開いて、はたき込み、辛くも白星をあげた。

 

 

取組後、横綱は「ちゃんと受けていこうと思っていたが、ああいう相撲になっちゃった」と反省を口にした。

 

難しい相手になんとか勝利した一番だったが、互いに土俵を激しく動き回る相撲は観客が大いに沸いた熱戦でもあった。

 

 

 

日本相撲協会の八角理事長は「満員のお客さんに本当にいい相撲を取ってくれた」と内容を評価した。そして「照ノ富士は腰が浮きそうになったけれど、あそこから足が出るかないか。よく残った」と横綱の粘り強さをたたえた。

 

一方で、審判部長であり、師匠の伊勢ヶ濱親方は「足が上がっていた、危なかったよ。内容はともかく、勝ってよかったが、守ってばかりだからもっと攻めなきゃだめだ」と厳しいことばを弟子におくった。

 

取組のあと「始まったばかりなので、残りも気合いを入れていきたい」と話した照ノ富士。103年ぶりの快挙がかかる場所だが、記録だけでなく、初日から熱戦を見せた横綱の相撲内容にも目が離せない。

この記事を書いた人

舟木 卓也 記者

舟木 卓也 記者

平成25年NHK入局。水戸局、盛岡局を経て、スポーツニュース部。

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