ストーリー相撲

大関 貴景勝 本来の力取り戻し 大相撲九州場所

2021-11-18 午後 0:15

低い当たりからの力強い突き押し。大関・貴景勝は4日目、前頭筆頭の大栄翔を休まず攻めて初日から4連勝とした。

 

 

取組後、4連勝について聞かれると「終わったことは終わり。集中して準備したい」といつものように淡々と応じた。

 

貴景勝にとって、ことしは苦しいことが多い1年だった。

 

名古屋場所2日目 車いすで引き揚げる貴景勝

 

初場所は休場、名古屋場所では首を痛めて3日目から休場し、秋場所は4回目となる角番で臨んだ。

 

秋場所2日目 霧馬山の攻めを受ける貴景勝(右) 押し出しで敗れる

 

しかし、持ち味の強烈な立ち会いからの突き押しが影を潜め、初日から3連敗と最悪のスタートだった。それでも貴景勝は、徐々に持ち味を取り戻し、8勝7敗で何とか角番を脱出した。

 

九州場所は横綱・白鵬が引退して迎えた場所。

 

九州場所初日 あいさつをする八角理事長(中央)

 

日本相撲協会の八角理事長は「横綱、大関が頑張って土俵を支えていくしかない。横綱、大関も自分がやらなければと自覚が出てくるだろうし、そうなってくれないと困る」と一人横綱の照ノ富士、そして貴景勝と正代の二大関に一層の奮起を期待した。

 

それに応じるかのように貴景勝は初日から気迫ある相撲を見せている。

 

九州場所2日目 貴景勝(右)が突き出しで阿武咲を下す

 

立ち合いの当たりと突き押しは本来の威力が戻ってきた。2日目の阿武咲戦では、立ち合い、頭で激しく当たると強烈な突き押しでライバルを土俵下まで突き飛ばした。

 

去年11月場所で優勝したとき以来となる初日から4連勝と好調な内容にも、貴景勝の態度はいつもどおりだ。

 

 

取組後は「日々稽古場でやっていることしか出ないので、やってきたことを出せるように頑張る」「しっかり準備して集中する」と繰り返す。

 

 

本来の力を取り戻した大関が、2回の幕内優勝を果たした11月に、1年ぶりの優勝を果たせるか。九州場所はまもなく中盤戦に入る。

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持井 俊哉 記者

平成26年NHK入局

北九州局を経て、スポーツニュース部。小1から剣道をはじめ、現在、5段。「打って反省、打たれて感謝」をモットーに何事にも謙虚に誠実にチャレンジすることを目指す。

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