ストーリー相撲

34歳 妙義龍 黄金世代の“いぶし銀”が奮闘中! 大相撲秋場所

2021-09-22 午後 09:50

34歳の平幕、妙義龍が元気だ。十日目に勝ち越しを決め、この日は一山本との初顔合わせ。

 

 

頭と頭で当たると出足を止めることなく引いた相手を一気に寄り切った。圧倒的な勝ちっぷりで今場所9つめの白星を手にした。

 

 

妙義龍

初めての対戦だったのでとりあえず当たろうかなと。足がよく動いて、足が前に出て流れのある相撲だったと思う。

 

淡々と手応えを口にした妙義龍は昭和61年生まれ。同い年には元横綱・稀勢の里、元大関・豪栄道、元関脇の勢とそうそうたるメンバーがいる。

 

 

昭和62年3月生まれながら同学年の元関脇・栃煌山を含めて「花のロクイチ組」と呼ばれた力士たちだ。しかし、同じ部屋で切磋琢磨してきた豪栄道をはじめ、同学年のライバルの多くはすでに引退し、かつては大関候補と呼ばれた妙義龍もここ3場所連続で負け越し、今場所の番付は前頭10枚目だ。

 

師匠の境川親方は、妙義龍は十両の佐田の海と関取をめざす幕下2枚目の平戸海の3人でよく稽古をしていると話した上で、妙義龍の気持ちを代弁する。

師匠の境川親方

平戸海が一生懸命相撲を取って勝つこともあるので刺激になっている。上げてやりたいという気持ちとまだ負けられないという気持ちが良い稽古につながっている。

 

 

「花のロクイチ組」が次々と土俵を去る中、若々しい相撲を取り続ける妙義龍に、テレビの解説を務めた元関脇・栃煌山の清見潟親方はこう語りかけた。

元関脇・栃煌山の清見潟親方

昔ほどできないのかもしれないが、しっかり稽古を積んで、場所の準備ができているからこそ、いい相撲が取れていると思う。本当にすごいとしか言いようがない。

 

11日目を終えてただひとりの2敗。星の差はトップの新横綱・照ノ富士とわずかに1つだ。優勝争いについては「特にないです。別に」とクールに話した34歳の“いぶし銀”から目が離せなくなってきた。

この記事を書いた人

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小野 慎吾 記者

平成28年NHK入局。岐阜局を経て、2019年8月からスポーツニュース部で格闘技(大相撲、ボクシングなど)を担当。前職はスポーツ紙記者。

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