ストーリーパラスポーツ

東京からパリへ 広げたい3つの可能性 東京パラリンピック

2021-09-06 午前 0:08

史上最多の選手が参加した東京パラリンピックが、9月5日の閉会式で幕を閉じました。大会のテーマの一つだったのが「多様性と調和」です。次のパリ大会へと思いをはせつつ、東京を振り返ります。

5つの国が初参加!

初めてのパラリンピック出場を果たしたブータン(左)・パラグアイ(中央)・モルディブ(右)

 

グレナダ、セントビンセント・グレナディーン、パラグアイ、ブータン、モルディブの5か国が新たにパラリンピックへ参加しました。

 

ブータン初のパラリンピック選手の1人となったチミ・デマ選手(砲丸投げ・低身長のクラス)。ブータンではまだ障害者への理解が不十分で、差別を受けることも少なくないと言います。もともと家に閉じこもりがちだったデマ選手ですが、親戚のすすめで政府の募集に名乗りを上げ、大きく人生を変えました。

 

チミ・デマ選手

「(東京パラリンピックは) わたしにとってもブータンにとっても大きなチャンス。わたしのように障害がある人の目標にもなる」

女性アスリートが史上最多

女性としてサウジアラビア初 サラーハ・アルジュマア選手(砲丸投げ・脳性まひなどのクラス)

 

今大会は、史上最多の1853人の女性アスリートが参加しました。サウジアラビアや難民選手団からは初めて女性選手が出場し、インドでは射撃で女性初の金メダリストが誕生するなど、女性の存在感がこれまで以上に増した大会となりました。

 

難民選手団についてはこちら

アフリカ唯一の女性チームが初勝利!

2016年のリオ大会でアフリカ初の女性チームとしてデビューした、ルワンダ女子シッティングバレーのチーム。今大会で日本を相手に初勝利をおさめました。

 

2回目のパラリンピック出場を果たしたルワンダの女子シッティングバレーチーム

ルワンダ 女子シッティングバレーチーム キャプテン

「ルワンダでは、障害を持つ多くの若者、特に女の子は、学校にも行かず仕事もせず部屋からも出てきません。障害を持っていると、何もできず家で死ぬのを待つしかないという考え方が主流です」

 

10年前、ルワンダ国内に女子チームは存在しませんでしたが、現在は12チームにまで増えています。パリ大会では準決勝への進出を目指したいとのことです。

LGBTQを公表する選手たち

アメリカのスポーツ専門サイト「アウトスポーツ」によると、東京パラリンピックでは性的マイノリティー(LGBTQ)を公表する選手が少なくとも36人で過去最多となりました。

 

  • 競泳女子100m自由形・50m背泳ぎ(運動機能障害のクラス)に参加したブラジルのエデニア・ノゲイラ ガルシア選手

  • エデニア・ノゲイラ ガルシア選手

    「レズビアンであること、そして障害者であることは、目に見えないという汚名を背負うことになり、二重の困難を伴います」(国際パラリンピック委員会のブログより)

  •  
  • シッティングバレー女子の金メダリスト、アメリカのモニーク・マシューズ選手

  • モニーク・マシューズ選手

    「ほとんどの人は私たちが障がい者ということにインスピレーションを受けて、LGBTQということは無視されてしまう。けれど私たちの全部を見てほしいと思っている。だからこそ、今回、前回のパラリンピックよりも多く選手がカミングアウトできたことをうれしく思う。どんどんこれが増えていくことを願っている」(海外のLGBTQの支援団体のインタビューより)

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