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快進撃!日本ボクシングのここがスゴイ!! 東京オリンピック

2021-08-02 午後 09:38

今大会、ボクシングには日本代表として男女合わせて6人の選手が出場。初出場の女子選手の2人、女子フェザー級の入江聖奈選手は決勝に進出し、銀メダル以上が確定。女子フライ級の並木月海選手は、準決勝進出。3位決定戦がないため、銅メダル以上が確定しました。また、男子フライ級の田中亮明選手も、メダル確定をかけ準々決勝に臨みます。ボクシングの見どころ、あらためて紹介です。

日本初の金メダルなるか? 女子フェザー級 入江聖奈

入江聖奈選手(右)

 

女子フェザー級の入江聖奈選手は、鳥取県出身、日本体育大学の3年生です。持ち味はタイミングよいカウンター攻撃。右利きで右ストレートや左ジャブが得意で、左のパンチにも威力があります。この競技を始めたきっかけは、小学生の時、ボクシング漫画『がんばれ元気』を読んだこと。高校3年生で全日本選手権に優勝すると、初めて出場した2019年世界選手権ではベスト8入り。20歳にしてこれまでにおよそ50試合に出場するなど経験も豊富です。

 

 

決勝で女子ボクシング日本初の金メダルを目指す入江選手。決勝に向けて、こう語っています。

入江選手

「銀メダルで終わるつもりはない。(対戦相手、フィリピンのネスティ―・ペテシオ選手とは)何度も戦ったことがあり、お互いに手の内を知っている。決勝に勝って歴史の扉を全部開けたい」

 

今大会の初戦を終えた後、入江選手は自身のSNSで次のように投稿していました。

入江選手のSNSより

「小学生からの夢にまず一歩踏み出せました」

 

添えられた写真は、小学生の頃に、「計画」と題して記されたノート。そこには、「2020年 20才で五輪代表に選ばれて金メダルをとる!!」と力強く書かれていました。入江選手、夢の金メダルまで、あと一歩です。

スピードとパワーで頂点へ! 女子フライ級 並木月海

並木月海選手(右)

 

女子フライ級の並木月海選手は千葉県出身、自衛隊体育学校に所属しています。身長1m53cmと小柄ながら、軽快なフットワークから繰り出す左の力強いパンチが持ち味です。幼稚園から空手を6年間続け、中学2年生でボクシングを始めると、名門の花咲徳栄高校で頭角を現し、2018年の世界選手権では銅メダルを獲得しました。空手で培われたパンチ力は男子顔負けの威力で、左右どちらの手でもパンチを打てるよう、食事の時に利き手と逆の左手でお箸を持って食べることもあるそうです。

 

 

銅メダル以上が確定した並木月海選手。ここまでの3試合をすべて5対0と圧勝で勝ち上がっていますが、インタビューでは至って冷静でした。

並木選手

「ほっとしたという気持ちもあるが、自分が目指しているのは金メダルだ。ここは通過点だと思って、1戦、1戦、しっかりやっていきたい。あと2試合、自分のボクシングをすべてリングの上に出し切って戦いたい」

 

並木選手の特集記事はこちら

女子ボクシングってどんな競技?

 

女子ボクシングがオリンピックの正式種目に採用されたのは、2012年のロンドン大会から。オリンピックのボクシング競技は、3分×3ラウンド制で行われます。3分×12ラウンドで行われるプロボクシングと比べると短期決戦と言えます。

 

ラウンドごとに5人のジャッジが採点しますが、ポイントは相手の顔面やボディに有効なパンチを当てているかどうか。有効なパンチの数が多かった方に、そのラウンドの勝者として10点与え、劣った方からはパンチの数によって減点します。そして、3ラウンドが終了した時点でポイントの高い選手が勝者となります。

このため、ノックアウトのような派手なプレーよりも、ポイントで勝負が決まることが多いのが特徴で、選手はパンチを正確にヒットさせて確実にポイントを稼ぐ必要があります。

 

また、体重によってパンチの威力が変わるため、女子の階級は、フライ級(51kgまで)、フェザー級(57kgまで)、ライト級(60kgまで)、ウェルター級(69kgまで)、ミドル級(75kgまで)の5つに分かれています。

男子フライ級 田中亮明 世界王者の弟とともに挑む

田中亮明選手(右)

 

男子では、フライ級の田中亮明選手が勝てばメダル確定となる準々決勝に臨みます。田中選手の弟・恒成選手はプロで3階級を制した世界王者。プロの舞台で華々しい活躍を見せる弟に対し、田中選手は5年前のリオデジャネイロ大会で代表落選。それでも田中選手はオリンピックにこだわり、地元・岐阜県で高校教師をしながらアマチュアとして競技を続け、27歳で初めての出場を果たしました。

 

アマチュアとプロ、立場の違いから顔を合わす機会も少なかった兄弟ですが、田中選手は「強くなるため」に弟に教えを乞いました。プロの厳しいウエイトトレーニングで体を鍛え抜くことに加えて、目指したのは恒成選手の「前に出るスタイル」をものにすること。

田中選手

「弟から盗めるものは全部盗むつもり。今の自分よりも明日の自分が強くなっていると信じて」

 

 

迎えたオリンピック。ここまでの戦いで田中選手は、磨いてきた「前に出るスタイル」を貫いています。1回戦ではリオデジャネイロ大会のフライ級銀メダリスト、2回戦では同級銅メダリストに勝利。テレビで兄の戦いを見守った弟の恒成選手も、自身のSNSで「戦い方、作戦完璧でした」と讃えました。

田中選手

「自分の力を出し切ることに集中している。1戦1戦、悔いの無いように戦いたい」

気になる試合のスケジュールは?

■男子フライ級準々決勝 (田中亮明選手 出場)

8月3日(火)

リオデジャネイロ大会ライトフライ級銀メダルの、コロンビアの選手と対戦します。

 

■女子フェザー級決勝 (入江聖奈選手 出場)

8月3日(火)

オリンピック初出場の、フィリピンの選手と対戦します。

 

■女子フライ級準決勝 (並木月海選手 出場)

8月4日(水)

ロンドン大会女子フライ級で5位入賞している、ブルガリアの選手と対戦します。

 

 

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