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陸上 札幌で開催のマラソン 日本勢活躍なるか 東京オリンピック

2021-07-30 午後 04:15

オリンピックの花形種目、マラソンは、女子が閉会式前日の8月7日、男子が閉会式当日の8月8日に、いずれも札幌市中心部の札幌大通公園を発着するコースで行われます。

日本代表6人の顔ぶれは

男子と女子の代表は、いずれも3人ずつです。

 

男子は、おととし(2019年)9月に東京を舞台に行われたマラソンの代表選考レースMGC=マラソングランドチャンピオンシップで1位となった中村匠吾選手、2位となった服部勇馬選手、MGCでは3位に終わったものの、去年(2020年)の東京マラソンで当時の日本記録をマークした大迫傑選手です。

 

(左から)中村匠吾、服部勇馬、大迫傑の各選手


女子はMGCで、1位となった前田穂南選手、2位となった鈴木亜由子選手、そして、MGCでは6位に終わったものの去年の名古屋ウィメンズマラソンで日本歴代4位のタイムを出した一山麻緒選手です。

 

(左から)前田穂南、鈴木亜由子、一山麻緒の各選手

札幌のコースは

猛暑の対策として、IOC=国際オリンピック委員会が提案して、急きょ東京から札幌に会場が移転されることになり、本番を想定して東京で選考レースを行った日本チームは戦略の見直しを迫られました。

 

 

終盤に上り坂がある東京のコースと違って札幌のコースは平たんで、高低差、気温、そして近年のシューズの進化もあり、過去大会と比べてレースの高速化が予想されます。

 

変則的な周回コースであることも特徴で、1周目は大きいループとなる20キロ、2周目と3周目は小さいループの10キロを回ります。細かいクランクがある北海道大学の構内は3回通ることになり、前の選手の姿が見えにくくなることから後半のスパートなど勝負の仕掛けどころとなりそうです。

延期の影響は

気になるのは延期に伴う選手の状態です。調整に十分な時間をかけようと2020年の夏から逆算して前の年の9月にMGCを行い、はやばやと男女2人ずつに内定を出しました。

 

ところが、その時点で代表に内定した選手のうち、男子の中村選手と服部選手、女子の鈴木選手は故障などもあり、ほぼ2年間、一度もフルマラソンを走らないまま本番を迎えます。

 

(左から)服部勇馬、中村匠吾、鈴木亜由子の各選手

 

また、MGCを制した女子の前田選手は、ことし1月の大阪国際女子マラソンで自己ベストを20秒近く更新しましたが、ことし5月にテスト大会として札幌市で行われたハーフマラソンでは序盤から後れ、状態に不安を感じさせました。MGCや夏の北海道マラソンなどで優勝し、暑さに強いことは実証済みで、どこまで復調するかに注目です。

 

前田穂南選手

 

一方、好調なのがそのテスト大会を制した一山麻緒選手です。代表内定を決めた去年の名古屋ウィメンズマラソンの後、大阪国際女子マラソンでも優勝するなど成長著しい姿を見せています。

 

一山麻緒選手

 

そして、男子で順調な調整ぶりを見せているのが、大迫選手です。前回、日本記録を出したときと同様にマラソン大国のケニアでトレーニングを積みました。

 

新型コロナウイルスの感染状況が悪化したため、ケニアでの合宿は中断せざるをえませんでしたが、大会直前までアメリカで練習に取り組みました。

 

ことし5月には現地で、10000メートルのレースに出場し、27分台の好タイムを出しただけでなく、そのおよそ10分後に、もう1本、10000メートルを走るなど独自の調整を行っています。

 

大迫傑選手

 

また、大迫選手は7月29日、動画投稿サイト YouTube の自身のチャンネルに動画を掲載し、この中で「陸上選手、マラソンランナーとしてのゴールを8月8日に決めました」と述べ、8月8日のオリンピックのマラソンをもって現役を引退する意向を明らかにしました。

最後のレースとする理由について、大迫選手は「東京を自分自身の競技人生の最高のゴールにするためです。2013年に大会が決まってから東京を目標にし、最高の舞台にするために自分の100パーセントを注ぎ込んできました。次があるという言い訳を強制的になくしたくて、この大会をゴールにしました」と話しています。

そして「このレースで終わりなんだと決めたいま、自分の持てるすべての力が出せる気がしています」と、オリンピックを前にした心境を明かしています。

 

MGC以来、フルマラソンを走れていない中村選手、服部選手、そして鈴木選手も、北海道などで最後の仕上げを行っていて、虎視たんたんと上位をうかがいます。

日本マラソン界復活なるか

MGCという新たな代表選考レースの導入、自国開催のオリンピックというモチベーション、そして、大迫選手のように従来の枠にとらわれないアスリートの登場で、低迷していると言われてきた日本マラソン界は、ここ数年、活気づいています。


世界記録と比べるとまだまだタイムの差は大きく、メダル獲得も容易なことではありませんが、それでも、勝負に徹するオリンピックでは、何が起こるのかわかりません。日本マラソン界にとって復活のオリンピックとなるか、女子は8月7日(土)午前6時、男子は8月8日(日)午前7時にスタートの予定です。

 

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