特集 えっ?そんなルールが!?あなたの知らない卓球の世界...

日本の選手が世界で活躍している競技といえば、卓球!手軽に楽しめるスポーツなので、プレーしたことがある人も多いはず。
そんな身近な卓球に、意外なルールやマナーがあるんです。
ラケットは意外に自由!
赤と黒のラバーが印象的なラケット。
ラバーには、スピードが出やすいもの、回転をかけやすいもの、不規則な球を返せるものなど様々あり、選手は好みのタイプを2種類選びます。
試合前には相手とラケットを交換して、ラバーの特徴と色の組み合わせを確認します。
相手が球を打った瞬間、打った面の色からラバーの特徴も考慮に入れて、球の動きを予測しているというわけなんです。すごい!
さらに意外なのは、卓球のラケットの形・大きさには制限がないということ!(小さい場合は協会公認シールが貼れる大きさが必要)
決まっているのは赤と黒の2色を使うということだけ。
一般的な形は上記2種類ですが、卓球台くらい大きなラケットを使ってもOK!
実際、重くて振り回しづらいとは思いますが…。
「王子サーブ」は王子様のサーブではありません
自由すぎるラケットに対して、「サーブ」には細かいルールが定められています。
卓球のサーブでは、
- ・打つ前に手のひらにボールを乗せて静止させたところを相手に見せ、
- ・コートの外側から
- ・16センチ以上、真上にトスを上げなければいけません。
シングルスの場合、自分のコートと相手のコートに1回ずつバウンドさせればどこに打ってもOK!
そんなサーブ、選手ごとにいろいろなスタイルがありますよね!
例えば、あの福原愛選手の「王子サーブ」。打つ瞬間にしゃがみこんで強い横回転をかけるサーブです。
この”王子”サーブ、’’プリンス”を意味する王子ではないって知っていましたか?
じつは、場所の名前なんです。
このサーブが考案されたのが大阪の王子卓球センターだったことから、王子サーブと名付けられたのです!
相手を思いやる?驚きのマナー
卓球と言えば中国を思い浮かべる人も多いと思いますが、卓球の発祥は、”紳士の国”イギリス。
飲み終わったシャンパンのコルクを削って丸めて球にし、葉巻入れの蓋をラケットにして、貴族たちがテーブルの上で打ちあったことから"テーブルテニス"として普及しました。
紳士の国で生まれたスポーツからなのか?、不思議なマナーが存在します。
それは、0点でゲームに負けることはない、というもの。
あと1点でゲームセットとなる10点を取った時点で、相手がまだ0点だった場合…
なんと、「リードしている選手がわざとミスをして、相手に1点を取らせてあげる」んです。
それが卓球の暗黙のマナーなのです!(※ルールではありません)
勝手に汗を拭いてはいけません!!
白熱する試合中、選手はたくさん汗をかきますよね。
でも、いつでもタオルで汗を拭っていいわけではありません。
汗を拭ってもいいのは、両者の得点の合計が6の倍数のときだけ!
このため、スピーディーな試合進行ができるのです。
試合は11点を先にとった方がそのゲームを制し、オリンピックでは4ゲームを先取した方が勝ちとなります。
バナナまで登場!様々なプレースタイル
卓球の見どころは、小さな球を時速190キロにもなる高速で打ち合う、スピード感。
もう一つは、選手ごとに異なるプレースタイルです。
たとえば、ドライブ型。球に上回転をかけて勢いをつける打ち方です。
フォアとバックの両面で威力のあるドライブボールを打って、相手を攻めます。
一方、カット型と呼ばれるスタイルは、ボールを切るように下回転させて返す打ち方。
相手の攻撃を粘って粘って打ち返し続け、ここぞ!というタイミングで反撃をします。
さらに、「チキータ」と名付けられた必殺レシーブがあるのを知っていますか?
ネット近くに落ちるサーブに対して強烈な横回転をかけることで、バウンドしたときにあらぬ方向に曲がる球なんです!
その名前がなぜ「チキータ」なのかって?
それは、バウンドしたときに曲がるボールの軌道がまるでバナナだから!
バナナの品種にちなんで名づけられたそうです。へー!ですね。
今回紹介した卓球のルールやマナー、なかなか意外でしたよね!?
これらを踏まえて卓球観戦を楽しみましょう!