ストーリー柔道

柔道 日本代表 男女の全階級でメダルを狙う!東京オリンピック

2021-07-15 午前 11:00

1964年、前回の東京大会で初めて実施された柔道。日本発祥の競技は、この時から世界との本格的な戦いが始まりました。57年ぶりに東京に戻った大会で日本のお家芸としてメダル量産が期待されます。

 

今大会に出場する14人の選手のうち実に11人が、オリンピックか世界選手権で世界の頂点に立っています。日本柔道は、過去最多だったアテネ大会に並ぶ金メダル8個、そして、全階級でのメダル獲得を目標に掲げます。

日本代表 各階級の選手は14人!

 

男子の各階級の代表選手です。

▽60キロ級は、前回、リオデジャネイロオリンピック銅メダルの髙藤直寿選手。
▽66キロ級は、初出場の阿部一二三選手です。
▽73キロ級は、大野将平選手、2連覇を目指します。
▽81キロ級は、永瀬貴規選手、前回大会の銅メダリストです。
▽90キロ級は、向翔一郎選手。
▽100キロ級は、ウルフアロン選手で、向井選手とともに初出場です。
▽100キロを超えるクラスは、前回大会で銀メダルを獲得した原沢久喜選手です。

 

 

女子の各階級の代表選手です。

▽48キロ級は、渡名喜風南選手。
▽52キロ級は、阿部詩選手で、阿部一二三選手の妹です。
▽57キロ級は、芳田司選手です。
▽63キロ級は、田代未来選手で、2大会連続の出場。
▽70キロ級は、新井千鶴選手。
▽78キロ級は、濵田尚里選手。
▽78キロを超えるクラスは、素根輝選手。

田代選手を除いた6人が初出場です。

競技初日から勢いをつけられるか?

メダル量産がなるかどうかは、得意の軽量級で勢いをつけられるかが鍵を握ります。

 

女子48キロ級の渡名喜選手と男子60キロ級の髙藤選手(左から)

 

競技初日、日本選手団全体としてもメダル第1号の期待がかかるのは女子48キロ級の渡名喜風南選手と男子60キロ級の髙藤直寿選手です。

 

2019年 世界選手権の決勝に進出した渡名喜選手(右)

 

渡名喜選手は世界選手権3大会連続決勝進出と安定感は抜群。最大のライバル、ウクライナのダリア・ビロディド選手に対しても、ことし1月に初めて勝利。金メダルは手に届くところにあります。

 

2016年 リオデジャネイロオリンピック準々決勝の髙藤選手(右)

 

髙藤選手は、この階級での実力は世界一。銅メダルだったリオ大会からの5年間「オリンピックの借りはオリンピックでしか返せない」との思いで過ごし、悲願の金メダルを目指します。

“きょうだい” 金メダルなるか

2日目は、畳に上がる最強の”きょうだい”に日本中の注目が集まります。

 

 

男子66キロ級、兄の阿部一二三選手と女子52キロ級、妹の阿部詩選手。柔道史上初めてのきょうだい同時金メダルに期待がかかります。

 

2019年 世界選手権決勝で阿部詩選手(上)が一本勝ちして2連覇

 

兄の背中を追うように実力をあげてきた詩選手は、2018年から世界選手権2連覇。

 

2020年12月 代表決定戦を制した阿部一二三選手(右)

 

兄の一二三選手は、去年(2020年)12月、24分間にわたる代表決定戦を制して精神的にも一皮むけました。この経験をオリンピックの大舞台でも生かしたいところです。

日本柔道の神髄を世界に示す大野将平

2016年 リオデジャネイロオリンピックで金メダルを獲得した大野選手(中央)

 

世界の柔道選手から尊敬のまなざしを一身に受けるのは2連覇を目指す大野将平選手。

 

男子73キロ級で外国人選手相手には、けがによる不戦敗を除いて2014年から負け知らずで、金メダルが最有力視されています。

 

2019年 世界選手権決勝で一本勝ちして優勝した大野選手(上)

 

その強さだけでなく、礼儀作法やたたずまいなど精神性を含めた日本柔道を体現できる選手です。

他にもメダル候補がずらり!

日本はこのほかの階級にもメダル候補をずらりとそろえています。

 

女子57キロ級の芳田選手と63キロ級の田代選手(左から)

 

女子57キロ級の芳田司選手と女子63キロ級の田代未来選手は、いずれも世界選手権2年連続銀メダルの安定感があります。

 

2018年 世界選手権2連覇を果たした新井選手

 

70キロ級の新井千鶴選手は2017年と2018年の世界チャンピオン。

 

2019年 世界選手権に出場した濵田選手(上)

 

78キロ級の濵田尚里は、世界屈指の技術を持つ寝技を駆使して金メダルを狙います。

 

2016年 リオデジャネイロオリンピック3位決定戦で攻める永瀬選手(右)

 

男子81キロ級の永瀬貴規選手は銅メダルを獲得したリオ大会に続く出場。

 

2019年 世界選手権で銀メダルを獲得した向選手

 

90キロ級の向翔一郎選手は初出場。勢いに乗れば、おもしろい存在です。

 

2017年 世界選手権で優勝したウルフアロン選手

 

100キロ級のウルフアロン選手は2017年に世界選手権、おととし(2019年)には、体重無差別の全日本選手権を制覇。オリンピックで金メダルを獲得すれば「柔道3冠」を成し遂げます。

最終日の最重量級に期待!

男女とも個人の最終日に行われるのは最重量級。

 

2019年 世界選手権で初優勝した素根選手

 

女子78キロを超えるクラスの素根輝選手は、おととし(2019年)の世界選手権を制し、一気にこの階級のトップに立ちました。

 

2019年 世界選手権決勝でキューバの選手を攻める素根選手(左)

 

目標の金メダルを獲得し同学年の阿部詩選手とともに女子の日本を長く引っ張る存在になれるか注目です。

 

男子100キロを超えるクラスは柔道世界最強を決める戦いとも言えます。

 

2016年 リオデジャネイロオリンピック決勝でフランスの選手と対戦する原沢選手(右)

 

原沢久喜選手は、リオデジャネイロ大会では決勝で絶対王者、フランスのテディ・リネール選手に敗れて銀メダルでした。打倒リネール、そして、この階級の日本勢では3大会ぶりとなる金メダル獲得で日本の重量級復権なるか注目です。

発祥国の威信をかける新種目 混合団体

2019年 世界選手権の混合団体で優勝を喜ぶ日本チーム

 

柔道競技最終日は新種目の混合団体です。個人に出場した選手のうち男女3人ずつ、6人でチームを組んで争います。総合力で日本は優勝候補の筆頭。

 

最大のライバルとなるのは、リネール選手に加え、女子に個人のメダル候補をそろえるフランスです。競技人口では世界最多の柔道大国を相手に日本は柔道発祥国の威信をかけて挑みます。

この記事を書いた人

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鎌田 崇央 記者

平成14年NHK入局

さいたま局を経て、スポーツ部に。プロ野球、水泳などを担当し、格闘技担当は通算5年目

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