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特集 大相撲の「決まり手」っていったい何なの?

相撲 2021年7月6日(火) 午後4:30

大相撲の決まり手は勝負がついた瞬間の技を指していいます。現在は82です。寄り切りと押し出しが決まり手全体の約50パーセントを占めています。決まり手とは何なのか詳しく見てみましょう。

Q 大相撲の決まり手っていったい何なの?

 

相撲の事典では「しかけた力士によって勝負が決まったときの技」を決まり手と言います。相撲協会の勝負の決まりでは「足の裏以外の体の一部が土俵の砂につく」とか「土俵の外の砂に体の一部がつく」と負けになります。その相手を砂につけた技が決まり手です。

 

基本の技は突き出し、突き倒し、押し出し、押し倒し、寄り切り、寄り倒し、浴びせ倒しの7つで、上手投げ、下手投げなど投げ技が13。内掛け、外掛けなど掛け技が18。突き落とし、とったり、肩透かしなどひねり技が19などに区別されています。

Q 決まり手は全部でいくつあるの?

 

今は82です。これは平成13年に相撲協会が決めました。それ以前にさかのぼると昭和35年は70、昭和30年は68でした。もっと昔、江戸時代は48手でした。

 

決まり手以外に5つの勝負結果があります。相手の技ではなく自分から土俵の外に出たり、膝や手をついてしまう決まり方です。勇み足、腰砕け、つき手、つき膝、踏み出しの5つです。攻め込みながら足が出てしまって勇み足で負けて悔しがる力士をみなさんも見たことがあるかもしれませんね。

Q いちばん多い決まり手は何なの?

 

日本相撲協会がまとめた過去5年間の決まり手のランキングだと、1位が寄り切り、2位が押し出し、3位がはたき込み、4位が突き落とし、5位が寄り倒しとなっています。寄り切りと押し出しで全体の50パーセント以上を占めています。

Q これまでに出ていない決まり手はあるの?

 

十両以上の関取の取組で3つだけ出ていない決まり手があります。すべて反り技で、掛け反り、しゅもく反り、外たすき反りの3つです。いつ、誰がこの技を見せてくれるのかと想像するのも楽しいですね。

 

 

相撲専門雑誌「NHK G-Media大相撲中継」から

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