ストーリー競馬

エフフォーリア 2年連続の偉業達成なるか 競馬 第88回 日本ダービー

2021-05-27 午後 05:15

心躍るダービーウィークを迎えています。去年のコントレイルに続き、ことしも無敗での皐月賞と日本ダービー、クラシック二冠の勝利に挑む人馬に注目が集まっています。

三冠馬に匹敵するポテンシャル

4戦4勝のエフフォーリア。4月の皐月賞では、2着馬に3馬身差で圧勝しました。

 

 

皐月賞で3馬身以上の差をつけて勝ったのは、最近では2011年オルフェーヴル、その前は1994年のナリタブライアンまでさかのぼります。

 

2頭はいずれも三冠馬となっただけに、エフフォーリアの評価も急上昇。混戦模様だった今年の3歳牡馬(オス馬)の争いから大きく抜け出し、1強とも言える存在に駆け上がりました。

22歳 ダービージョッキーへの挑戦

そのエフフォーリアに騎乗するのが、22歳の横山武史騎手です。皐月賞では、デビュー5年目でのGⅠ初勝利となりました。

 

 

レース直後には、「人気(2番人気)にもなっていて、プレッシャーがすごかった」と語っていましたが、迎えるダービーでは、おそらく1番人気の支持を集めることになるでしょう。

 

これまでダービーでの騎乗は一昨年の1回のみで、その時がGⅠレース初騎乗でした。当時、ダービー騎乗が決まった横山騎手に取材をさせてもらいました。

 

乗せてくれる関係者への感謝の気持ちと抑えきれない喜びを語ってくれた姿が印象に残っています。まだ初々しさも残っていた横山騎手ですが、そこから飛躍をとげ、去年は、関東所属の騎手の中では最多勝となるリーディングジョッキーに輝きました。

 

 

ダービー当日の年齢は22歳5カ月。勝てば、ダービー史上4位の年少優勝。さらに、戦後の近代競馬で区切れば、ダービー最年少優勝ジョッキーの誕生となります。

 

皐月賞でプレッシャーに打ち勝った横山騎手。「皐月賞を強く勝ってくれたことで、ダービーへの意識がより高まった。エフフォーリアとともに勝ちたいという思いはとても強いし、期待にもこたえたい」と強い決意を口にしています。

史上4頭目のダービー制覇へ 牝馬の挑戦

ダービーは、牝馬(メス馬)にも出走の門戸が開かれています。7年ぶりに出走する牝馬が、サトノレイナスです。

 

サトノレイナス

 

これまで桜花賞をはじめGⅠで2着が2回と実績は十分。勝てば、2007年のウオッカ以来14年ぶり、史上4頭目の牝馬によるダービー制覇となります。

 

管理する国枝栄調教師、騎乗するクリストフ・ルメール騎手は、史上最多GⅠ9勝の名牝アーモンドアイを手がけた2人です。その陣営が、牝馬限定戦のオークスではなく、ダービーへの出走を決断、そして騎乗を選択しました。2人とも勝機十分とにらんでいます。

 

国枝調教師は「以前からダービーへの出走は考えていた。2400mの距離への適性があるし、牡馬相手でもチャンスがあるんじゃないかということでダービーにした」ルメール騎手も「桜花賞からパワーアップした。ダービーは大きな挑戦だけど、ポテンシャルがあって、まだフルでは見せていない。2400mで違う馬になる」と大きな期待を寄せます。

 

近年、GⅠの舞台では、グランアレグリア、クロノジェネシス、リスグラシューなど、多くの牝馬が牡馬を圧倒するレースが続いています。その潮流に乗って、ダービーでも牝馬の優勝となるでしょうか。

ダービーが最大目標 GⅠ初挑戦

皐月賞への出走を見送り、ダービーを最大目標に調整してきた馬たちもいます。

 

シャフリヤール

 

3月の毎日杯(GⅢ)をコースレコードで勝ったシャフリヤール。同タイムの2着だったグレートマジシャン。ともにGⅠ初挑戦です。

 

 

父はいずれもディープインパクト。その産駒が現在ダービー4連覇中です。父譲りのキレ味鋭い末脚で一気に頂点をねらいます。

 

ワンダフルタウン

 

ワンダフルタウンは、去年11月に重賞勝利。しかし、爪(ひづめ)の故障で休養。復帰初戦となった5月上旬の青葉賞で、重賞連勝を果たし、復活を遂げました。

 

2年連続の無敗の2冠馬となれば

過去87回のダービーの長い歴史の中で、2年連続の無敗の2冠馬誕生は1度だけ。競馬ブームの立役者となったオグリキャップが引退した翌年の1991年。トウカイテイオーが、父シンボリルドルフに続く親子での無敗で2冠達成。さらに翌年の1992年には、稀代の逃げ馬ミホノブルボンが6戦全勝で達成しました。

 

エフフォーリアの優勝で、ダービーの歴史に新たな記録を刻むのか。それとも、後じんを拝した馬たちの逆転、あるいは新興勢力の台頭が生まれるのか。

 

2018年に生まれたサラブレッド7398頭の頂点を決める一戦。2分20秒あまりのドラマをお楽しみください。

競馬 第88回『日本ダービー』 5月30日(日)

NHK総合テレビ NHKプラス 午後3時から

 

 

 

 

 

この記事を書いた人

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高木 修平 アナウンサー

2003年 NHK入局

仙台局-青森局-大津局-広島局-NHKグローバルメディアサービス-東京アナウンス室

 

ダービーを初めて意識して見始めたテレビ中継はナリタブライアンが勝った1994年から。生観戦は1999年のアドマイヤベガから。振り返ると四半世紀以上が立ちました。今年はキャスターを担当します。競馬の祭典であるダービーデー独特の興奮と緊張感を皆さんと共有できるようにお伝えします。

 

 

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