ストーリー相撲

大関・朝乃山 試練が続く土俵 大相撲夏場所

2021-05-16 午後 0:45

横綱不在の中、大関に復帰した照ノ富士が圧倒的な強さを見せる今場所。どうにもエンジンのかかりが悪いのが大関・朝乃山だ。

 

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2日目に明生、3日目に若隆景、6日目に霧馬山と平幕相手に敗れ、3勝3敗で迎えた7日目は、34歳のベテラン、妙義龍(前頭4枚目)との一番だった。

 

朝乃山の相撲の生命線は右を差して左上手を取る「右四つ」

 

右を差したまではよかったが、左上手は取らせてもらえない。

 

夏場所7日目 朝乃山(左) 妙義龍(右)

 

逆に攻め込まれ、土俵際で踏みとどまる展開。最後は豪快にすくい投げで何とか白星を挙げた。

 

かろうじての白星に、取組を見届けた高田川審判長(元関脇・安芸乃島)は手厳しかった。

 

「どんどん攻め込まれて、たまたまタイミングよく決まった感じだ」

 

もの足りなさは本人も自覚している。

 

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朝乃山

上手が取れずに右を差して、出なくていいところで出たり、それで形がバラバラになったり。最後、思い切り投げたのはよかったが、あそこで中途半端に投げていたら押されていた。相撲内容が悪いので3敗もしている。

 

2年前の夏場所では平幕で優勝し、一躍、“時の人”となった。その後、番付が上がるにつれて相手のマークが厳しくなったことを実感しているという。

朝乃山

徹底的に研究され、なかなか右四つになれない。15日間戦う相手は1人1人タイプが違う。どうやって攻めるのかを決めていかないといけない。(攻めに)迷いが出ている時は相撲がバラバラになっている。

 

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みずからの迷いに、課題がわかっていながらも修正しきれない朝乃山。帰り際、中日以降の立て直しを誓っていた。

朝乃山

1日、一番しっかり自分の相撲を取っていけば結果はついてくる。

 

試練の場所で迷いを断ち切ることが出来るか、朝乃山の相撲に注目していきたい。

 

この記事を書いた人

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小野 慎吾 記者

平成28年NHK入局。岐阜局を経て、2019年8月からスポーツニュース部で格闘技(大相撲、ボクシングなど)を担当。前職はスポーツ紙記者。

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