特集 3分でわかるカーリング!〜知っておくと自慢できる!豆知識編〜

前回のカーリング基本ルール編は非常に勉強になりましたね!
(まだみていない方はこちら)
まさかカーリングがあんなにハードで頭脳プレイが求められるなんて、ビックリでした。
ますますブルーム(ブラシ)に対する憧れが強くなりました!
あっ、どうも今回もまた僕です。ブラシです。
今回も前回に引き続き、カーリングについて教えてくれるのは、生涯現役で氷の上を滑り続ける…
ストーン先生です!
そもそもカーリングに使われる道具って何?
「これまで百戦”研磨”の激闘をくぐり抜けてきた私、ストーンです。
さあ、前回は基本的なルールについて説明したが、覚えているかな? 今回もカーリングについて色々と説明していきたいと思うぞ!
テーマは“豆知識”だ!」
「豆知識!? すごく興味があります!
とはいえカーリングってそんなに豆知識あるんですか?」

「な、なにを言うんだ! カーリングは豆知識の宝庫だぞ! じゃあ手始めに、氷上を滑るストーンと呼ばれる石は、重さ20キロ。値段は1個10万円もするんだぞッ! 10万円あったら・・・あれやこれ、それも・・・とにかくいろいろ出来る!」
「そ、そんなに重いんですか?
というよりもそんなにお高いんですか?!10万円の石、もはや宝石ですね!」

「知らなかっただろう? そうなんだ、まだまだあるぞ〜!
そんなストーンを投げるために必要なのが専用の滑る靴!
その靴はなんと片方の裏だけツルッツルになっているから、
スーッと投げることができるんだ。」
「滑らない方の足でレーンに固定された台を蹴り、もう片方の足で前に進みながらストーンを投げる。
カーリングの試合でよく見る、スーッと滑りながらストーンを投げるフォームにはじつはこんな秘密があったんだ!」
「まさか靴がそうなってるなんて知らなかったですよ!
でもそんなツルッツルだと、ブラシでゴシゴシする人が転びそうで心配です!」

「フッフッフ、それが大丈夫なんだ。この靴にはもう一つ秘密があって、カバーをつければ滑らないんだ。」
「灯台下暗し、もとい足元暗し! いや〜全く注目していませんでしたが、
靴ひとつとってもこんなに豆知識が詰まってるんですね!」

「どうだ、ますますカーリングの奥深さに興味津々だろう?」

「さらに忘れちゃいけないのがこのブラシ。そう君が憧れる別名ブルームだ! 掃除しているように見えるが掃除用とはもちろん違う! つまり君とは全く違う!!!(当たり前だが)」
「そ、そんな〜(泣)。でも僕は諦めません!」

「君はストロングハートだな! よろしい! 話を続けよう。
そのブラシでなぜゴシゴシこするのかを考えたことはあるかな?」

「えっ?そういえば何でゴシゴシしているんだろう?
今まで見た目ばっかりを気にしていました…。
ゴシゴシの本当の意味、教えてください!」

「そもそもブラシでこすることをスイープというんだが、ストーンの前をスイープすることで氷を溶かして距離を延ばしたり、進行方向を調整したりする役割があるんだ」
「あれって氷を溶かしてるんですかッ?!」

「そう、溶かしていたんだ。だからとっても力が必要な作業なんだ。しかも1試合でスイープする距離はなんと2400m! どう? 2.4kmも掃除したことある? いかにも大変そうでしょ?」

「さすがにそんな距離を掃いたことないです…。
カーリングのハードさが分かってきました!」
水を撒くとストーンが滑りやすい!?

「まだまだこんなもんじゃないぞ、カーリングの豆知識は!」
「先生、ものすごいドヤ顔じゃないですか!
その豆知識もっとください!」
「それじゃあここでクイズだ。カーリング場では氷の上に水を撒くんだが、なぜか分かるかな?」
「えっ? 水を撒くんですか? 試合中に掃除でもするんですか?」

「じつは水を撒くと、氷の上についた水滴が凍って、
表面がつぶつぶになるんだ。」
「すると、ストーンと氷の接地面が減り、摩擦が小さくなることで、ストーンがより滑りやすくなるんだ!」
「なるほど! 掃除してるわけじゃないんですね!
だから20キロの重いストーンもなめらかに滑っていくんですね!」

「そうだ。ちなみにその氷の粒は“ペブル”と呼ばれている。」
「つまり、ブルームでペブルの表面を溶かしているってことですね!
どうですか? 通っぽく言ってみました!」

「通?こんな情報はまだまだ序の口! 大事なのは一度表面を溶かしてストーンが滑ったラインはペブルの状態も変わるということだ!」
「それじゃあ毎回ペブルやラインの状態を細かく見て狙わないといけないんですね! これはかなりの状況判断力が必要になりますね。
ただ力任せに掃いてもダメなんですね!」

「その通り!状況を見極める判断力が必要になるし、戦略を練る頭脳も必要、そしてそれを実現するための体力も必要なんだ。まさに全身全霊をかけて挑むスポーツだということが理解できたかな?」
「カーリングって、氷の上にストーンをすべらせるだけのシンプルな競技かと思っていましたが、試合に勝つためにとても高い技術と戦略が必要なんだということがよく分かりました!」
「そうだ、だからこそ見ている方もドキドキして面白いんだ。」
「カーリングの観戦だけではなく、早く試合で活躍したいです!!
とっても楽しみになってきました!!」

「いや、だから、君のソレとは違うんだって!…でもまあいいか!」
最後にブラシから一言
どうでしたか?皆さん。
勉強になりましたね〜! カーリングがこんなにも奥深いなんて知らなかったですよね!
じつはとってもシビアで、それでもって奥の深いスポーツだったんです!
これを読んだ後は、試合の見方が180度変わっちゃいます!
僕も立派なカーリングのブラシになれるように頑張ります!
ぜひ僕と一緒にこれからもカーリングを応援して楽しみましょう!