ストーリーカーリング

吉村紗也香「目標は北京五輪の金メダル」北海道銀行 カーリング女子世界選手権へ

2021-05-01 午前 08:40

2022年の北京五輪の出場権がかかるカーリング女子世界選手権が、カナダで開幕した。

 

日本代表は北海道銀行。2月の日本選手権を6年ぶりに制し、世界への切符を手にした。

 

司令塔=スキップの吉村紗也香(29)は世界での戦いを前に、日本王者としての自信と、五輪への強い思いを口にした。

吉村 紗也香 選手

日本選手権は、負けたら終わりという中でチャンスをしっかりつかみきれたことで、チームとしても自分自身としても自信を持つことができました。今までオリンピックを目指してやってきた中で、なかなか代表決定戦で勝てなかったり、そこまで行けなかったりというのがありました。次のオリンピックでは30歳、私もいい年齢になってきたので、絶対北京オリンピックの舞台に立ちたいという思いがあります。

 

北海道銀行は2014年のソチ五輪代表だが、吉村は加入前。その後チームは世界の舞台から遠ざかり、五輪に縁がなかった。今回チームは再び日本のトップに戻ってきたが、復活の要因の一つは、吉村自身の成長だ。

 

吉村はカーリングが盛んな北海道北見市常呂町出身。高校時代には地元のメンバーと組んだチームで日本選手権準優勝、世界ジュニア選手権でも銅メダルに輝くなど、早くから将来を嘱望されてきた。

 

 

2014年には、当時日本のトップにいた北海道銀行に加入し、五輪出場は目前かと思われた。

 

しかし、ピョンチャン五輪のかかった2017年の日本選手権。北海道銀行は、ロコ・ソラーレと中部電力に歯が立たず、決勝にも残れずに敗退してしまう。

 

 

2019年には吉村がスキップに就任するがなおも勝てず、チームは5年連続で優勝を逃す“低迷期”となった。

最初の1年、2年目はなかなか勝てなくて。去年に関しては自分なりにはベストな状態で日本選手権に臨めたのかなと思ったけれど、でもやっぱり結果は1年目と変わらず3位という結果でした。

 

チーム4人の中で最後に投げる吉村のショットは、もちろん難しい局面が多いが、そこを決める強さがトップ選手には必要だ。

 

しかし、吉村は、円=ハウスの中央に止めたい場面でハウスを大きくオーバーするミスショットをするなど、大事な場面での勝負弱さが目についた。

 

自分はメンタル弱いなっていう部分があって、どうしても自分が持っている力を出し切れない、普段できているけどやっぱり本番になると決めきれないっていうところがあって。作戦を1つ決めるにしてもちょっと自信がなかったり、ショットの方も何かミスをどうしても引きずって気にしてしまった。

 

吉村は、去年大きな決断をした。個人でメンタルトレーナーをつけることにしたのだ。そこで、思考の整理法、感情のコントロールの仕方や、ミスしたあとの切り替えを学んだという。

 

さらに、コロナ禍の状況も吉村を後押しした。練習ができない分、オンラインでのミーティングが増えたことで、作戦に対するチーム内での共通理解が深まったという。

すごい時間をかけてみんなで話し合うことが出来たので、その中で本当に1エンド目から10エンド目まで、相手がこうしてきたらどうするとか、点差(の状況)だったり、先攻後攻の場合ごとにリードの1、2投はどこに置くのかとか、どこで仕掛けるのかとか。そういうのをじっくりと話し合えた期間でもありました。

 

 

作戦面での迷いが減ったことで、ショットに集中することもできるようになった。

 

ミリ単位の違いが勝負を分けるトップ選手の戦いでは、少しでも迷いがあるとショットに影響が出るという。

 

スキップの吉村にとって、作戦面での迷いが減ったことは大きな助力になったはずだ。

 

メンタル面を修正し、少しずつ積み上げてきた自信を、日本選手権優勝で確かなものにした吉村。

 

その自信が世界でどれくらい通用するのか、そして、自らの手で五輪を手繰り寄せられるか・・・。

 

冷静に目標を口にしながらも、吉村の表情は、大舞台を前にどこかワクワクしているようにも見えた。

 

今回は北京五輪の出場権がかかる大会ではあるんですけれども、まずは自分たちの今までやってきたことをしっかりと氷でちゃんとプレーできるように、今まで詰めてきたところだとか課題だとかにしっかりと集中しながら、1戦1戦丁寧に戦っていきたいです。私たちは北京オリンピックで金メダルっていうところも目標にしていますので、五輪出場権だけではなく、しっかりと(世界の)トップを狙って頑張っていきたいと思っています。

この記事を書いた人

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種田純郎 ディレクター

スポーツ中継ディレクター。

2013年入局。福岡局→スポーツ番組部を経て、現在はスポーツ中継番組担当。

カーリングでは、ピョンチャン五輪日本代表決定戦や、ピョンチャンでの現地取材を経験。日本選手権・世界選手権の中継も担当している。

いつか自分でカーリングチームを作ってみたい。

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