ストーリーラグビー

ラグビー日本代表 田中史朗 熱い男の“強すぎるクセ”とは!?

2021-04-09 午後 08:55

田中史朗選手と言えば、2019年ラグビーワールドカップでも活躍した “ONE TEAM”の中心選手。日本代表としてワールドカップに3大会連続で出場したすごい選手なのです。

 

今回は、トップアスリートのクセを「キャラ・技・立志」の3視点から独自分析する新感覚スポーツバラエティ「千鳥のスポーツ立志伝」をもとに、ラグビー 田中史朗選手の魅力を探ります!

ベビーフェイスながら、呼び名は“暗殺者”!

田中選手のポジションは “スクラムハーフ”。パスを出しトライにつなげる、攻撃の起点となる役割です。

 

常に大男たちを相手に激しい試合をしている田中選手ですが、身長はなんと166㎝とラグビー選手としてはとっても小柄!そして、フィールドの外で見せる可愛らしいベビーフェイスも魅力です。

 

ところが…そのベビーフェイスゆえに、小学生から「お前、どこ小学校?」と言われたことがあるそうで…。これがきっかけとなり、威厳を出すためにひげを生やすようにしたのだとか!

 

笑顔がかわいい田中史朗選手

笑顔がかわいい田中史朗選手

 

笑顔がかわいい36歳の田中選手の呼び名は、なんと“暗殺者”!

 

その理由を、元日本代表の大野均さんが話してくれました。大野さんは、ワールドカップ3大会に出場し、日本代表として最多の98試合に出場、42歳で現役引退した、田中選手の兄貴分とも言える人です。

 

 

大野さんによると、田中選手は身体が小さいにも関わらず、2mほどの大きな選手の一瞬の隙をつき、足元に飛び込み一発で相手を倒す必殺タックルを繰り出すことから、“暗殺者”と言われているそう。ラグビー選手としては小柄だとしても、すぐに体勢を低くできるため2m近い選手の足をすぐにホールドできることが強みになっているのです。

軽トラにタックルするほどの勇気!?

試合において何よりも大切なのは、怪我を恐れずに相手の足元を狙う勇気。田中選手の勇気が見られた試合は、2019年のアイルランド戦。

 

後半16分で9対12と日本が苦しめられている状態で途中出場。2分後に逆転トライを奪うもアイルランドの気迫のプレーが日本チームに襲います。

 

すると、田中選手は突撃してくる相手に対し真正面からタックルを決め、相手選手の足に食らいつき攻撃を阻止!魂のタックルがきっかけで日本は大金星を挙げることができたのです。

 

2019年W杯 日本 対 アイルランド 

 

田中選手と大柄な選手とでは体重に30~40キロほども差があり、体感的には軽トラックにタックルしているような感覚に近いといいます。

 

 

田中選手でも、相手選手にタックルすることは怖いと感じるそうです。でも、それよりもチームが試合に負けてしまうことの方が怖く、相手を止めるために自分がタックルをすれば、後は周りがサポートしてくれると田中選手は言います。チームメイトとの信頼関係があってこそのプレーなのですね。

持ち味は“足首の柔らかさ”、それはネギ農家と和式トイレで鍛えられた?

“暗殺者”と呼ばれる田中選手の重要な武器、それは“足首の柔らかさ”です。

 

幼少期から、かがんで作業をするネギ農家の手伝いに加え、和式のトイレで30分も漫画を読んでいたため、足首が柔らかくなったのだ、とか。

 

鍛えられた足首の柔らかさは、他の選手よりも低くしゃがむことができるため、ボールの捕りやすさに役立っているそうです。

 

 

そして、ラグビーの強豪校・伏見工業高校に進学した田中選手。

 

部活の朝練前におこなっていた自主トレは、伏見稲荷大社の1300段もある階段をダッシュで駆け上がり、ラスト80段ほどはおみくじの大吉が出るまで往復をするというもの。大吉が出ずに最高17回もおこなった結果、朝練に遅刻をしてしまったことも!

 

パススキルを磨くため、授業中もずっとボールを触って手に馴染ませていたという田中選手

田中選手は、熱すぎて止まれない!?

田中選手といえば、大会中やワールドカップ直後に行われたファン感謝パレードでの「涙」が印象に残っている方も多いのではないでしょうか。

 

ファン感謝パレードでは「これだけの皆さんに集まっていただけて本当にうれしいです。たくさんの子供たちが“ありがとう”と言ってくれるのが本当にうれしいです」と大号泣。

 

W杯後、都内で行われたパレード

 

そんな「熱すぎて止められない男」について、元日本代表で大学の後輩でもある長江有祐選手からこんなエピソードが…。

 

 

上下関係が厳しいといわれているラグビーの強豪大学に進学した田中選手でしたが、新入生の時に監督に対し練習メニューについての口出しをしたといいます。

 

それまでは部員全員が同じ内容のウエイトトレーニングを行っていたのを、これがきっかけとなり、一人ひとりに合わせた練習に変更されました。

 

 

その結果、練習の質が上がりチームは史上最高の全国ベスト4に進出!

 

そして、監督への口出しは日本代表になっても止まりません。

 

 

2011年に赴任した、世界的名将のエディー・ジョーンズさんにも食ってかかったのだとか!

 

世界一過酷な練習をすることでも有名なエディーさんの練習は、なんと1日10時間。半年で160日の合宿をして選手たちをしごき上げます。

 

しかし、練習内容は話すものの、この練習がどのような意味を持つのかを話してくれなかったそうです。そのため、ときには喧嘩になることも…。

 

 

田中選手がミーティングで発言をすると、場がピリッとするようなこともあったそうです。そのおかげで長江選手は、選手も監督も一体となり意見を交換し合えるチームが大切なんだと感じたといいます。

 

その後、日本は史上初のワールドカップベスト8に進出し、日本中が「ONE TEAM」となります。田中選手は、「自分が監督に嫌われても、メンバーから外されても、チームが勝てばいい。」と語りました。

熱すぎる男は、ボールを抱いて寝る!?

そんな「熱すぎて止められない男」田中選手に対し、長江選手が困ったことがあるといいます。長江選手が1年生のとき、練習後の片づけでボールがひとつ足りず探し回る事態に…。

 

「あった!」の声が聞こえて、そこに行ってみると田中選手がボールを抱えて寝ていたというのです!

 

 

田中選手のラグビー愛が伝わってくるエピソードですね!

田中選手のルーティーンはクセが強すぎる!?

田中選手が試合で素晴らしいパフォーマンスをするためのルーティーンが、周りをざわつかせているそう…。

 

 

それはなんと、試合前日に牛乳を飲み、当日朝に便を出し、試合の直前に全部吐く、という独特なもの!身体を少しでも軽くするためにこのルーティーンをおこなうという田中選手。試合前になると緊張で吐き気があるため、胃の中をすべて出すとスイッチがオンに切り替わるのだそう。

 

そんな熱すぎて止められない田中選手について公認心理師の“クセ博士”が分析すると…

 

・愛情をかけたいものにすごく熱量がある

・他者を巻き込む「征服欲」も強い

 

2つの特徴を持っており、ある意味チームプレーに向いているといいます。

 

また、泣き虫な一面については、一般の人だと疲れてしまうような感情も、田中選手の場合感情の浮き沈みが刺激になってパフォーマンスを発揮するタイプなのだとか。

命がけのラグビー!奥さんにあるものを渡した?

田中選手が初めて出場した2011年のワールドカップ。ニュージーランド戦で83対7という大敗を喫し、日本は1勝もできませんでした。

 

その結果を受け田中選手は世界と日本の実力差を埋め、日本の選手の可能性を世界に示すために、世界最高峰のスーパーラグビーに参加することを決めました。

 

大野さんはスーパーラグビーについて、日本では考えられないほどの激しさと桁違いのスピードで同じスポーツには見えないといいます。

 

 

身体の小さい田中選手にとって、スーパーラグビーでプレーすることは本当に命がけの戦い。

 

そんな田中選手を支えたのが、一緒にニュージーランドにやってきた妻・智美さんでした。

 

バドミントンの実業団で活躍していた智美さんですが引退を決意し、田中選手をサポートするために共に海を渡りました。

 

「吹き飛ばされたり大きい人の下敷きになっているのを見ると、怪我をしていないかな 大丈夫かな?と心配になる」と語りました。

 

 

そんな智美さんに、熱すぎて止められない男・田中選手はある行動をとります。それは、遺言を残すこと。

 

「命を懸けて闘うから、もし俺が死んだら、いい人を見つけてね」と、そう智美さんに伝えました。もし僕が死んだときに「フミがいるから…」みたいなのは嫌なので、また新しい人を見つけて幸せになってほしいという思いから遺言を残した田中選手。

 

智美さんの支えもあり、命がけの挑戦は次第に実を結んでいきます。

 

実況で「ジャパニーズ スーパーマンが飛びついた!死角から反則無しでとびかかる!タイミングもタックルの角度も完璧!」と言われるまでになったのです。

 

 

5年間、ニュージーランドのチームで命を懸けて闘い、勝利にも貢献し日本が世界でも戦えることを証明しました。

 

田中選手はラグビーに命を懸けている理由を「2011年に1勝もできず、ファンを落胆させてしまった。日本のラグビーが終わってしまう感じがした。自分が世界に出て日本を強くしたいと思ったから」と語ります。

 

今の目標は「36歳になった今でも日本代表になること」

 

「選ばれなくても僕みたいな人がやっていることで、次の世代の子供たちに小さくても頑張れるんだと思ってもらえるので、やる価値があると思っています」

 

ラグビートップリーグ最後の年、命を懸けてプレーし続ける田中選手に注目です!

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