ストーリー水泳

競泳 長谷川涼香 東京オリンピックへ!強さのヒミツは “父との絆”

2021-04-08 午前 08:45

競泳で2大会連続のオリンピック出場を目指す長谷川涼香選手(21歳)。

 

200メートルバタフライでは東京オリンピックでメダルも狙える選手です。強さの秘密は娘と父の絆でした。

 

長谷川 涼香 選手

周りを圧倒できるようなタイムでしっかり泳いでオリンピックにつなげていきたい。

 

 

大学4年生の長谷川選手。

 

バタフライが専門で、高校2年生の時にリオデジャネイロオリンピックに初出場。この種目を引っ張る存在として期待されました。

 

 

しかし、その後、後半に失速するレースが増えます。理由は本人にも分からず苦しい時期が続きました。

 

長谷川 涼香 選手

全く結果がついてこなくて、努力しても速くならないんじゃないかなと思った。試合に出るたびに出たくないと思うことが何回もあった。

 


3年前、そんな長谷川選手に手を差し伸べたのが、父の滋さんでした。

 

スイミングクラブでジュニアのコーチをしていた滋さんが、不振に苦しむ娘を指導することにしました。

 

長谷川選手の父・滋コーチ

彼女も僕の性格を分かっているし、僕も彼女の性格が分かっている。会話をしながら、だめなものから直していこうというところからスタートして。

 

滋さんは課題となっていた後半の失速を改善するため、練習熱心な娘の性格を生かしたメニューを考えました。

 


それは疲れが出る練習の終盤に行います。まずは、苦手なクロールを全力に近いペースで、あわせて1500メートル泳ぎます。これだけでも、きつい練習ですが、ここからが、メニューの本番。

 

 

今度はバタフライの腕のかきだけで100メートルを8本、泳ぎます。レースの後半に腕を回し続けられる肩の持久力を養い、失速を防ごうと考えたのです。

 

長谷川選手の父・滋コーチ

練習嫌いじゃないので、ほかの選手だと心が折れるところも折れないで、それができる子だと思っている。

 

長谷川 涼香 選手

追い込み+追い込みみたいな感じなので、メンタル的にも体もかなりしんどい。

 

ーーーお父さんの言うことは反発なく受け入れられる?

 

長谷川 涼香 選手

そうですね(笑)。なんでなんでしょうね。やっぱり信じてるからだと思う。

 

去年8月の東京都特別大会女子200mバタフライで優勝

 

練習の成果は、去年8月、形になりました。このレースで最後までしっかりと腕を回し続けた長谷川選手。タイムは2分5秒62。

 

4年ぶりの自己ベストであるとともにおととしの世界選手権で金メダルを獲得できる好記録でした。

 


「止まんない!止まんない!」

 

父・滋さんとともに新たに手に入れた後半の粘りを武器に、オリンピック出場がかかるレースに臨みます。

 

長谷川 涼香 選手

腕の回転だったり、止まらない感じは格段に上がった。自信を持っていけるようになった。一緒にやって良かったなと思えるレースにしたいし、終わった後、笑顔で(父に)会えるように頑張りたいなと思います。

 

 

そして迎えた、競泳の日本選手権、女子200メートルバタフライの決勝。

 

 

長谷川選手は、2分7秒24で優勝、日本水泳連盟が定める派遣標準記録を突破し、この種目の東京オリンピックの代表に内定しました。

長谷川 涼香 選手

最後の最後まで、きついプレッシャーのなか、レースに臨んだ。本当にうれしい。夏までの試合でもう一度ベストを出していいコンディションでオリンピックを迎えて、ことしこそ結果を残したい。

この記事を書いた人

画像alt入ります

安留 秀幸 記者

平成22年 NHK入局 北九州局からスポーツニュース部へ 競泳を担当して3年目、メダルラッシュが期待される選手たちを追いかけて国内外問わず取材に邁進中。

この記事に出ている選手

長谷川 涼香

長谷川 涼香

関連キーワード

関連トピックス

最新トピックス

RANKING人気のトピックス

アクセス数の多いコンテンツをランキング形式でお届け!