ストーリーバスケットボール

上原浩治が見た!NBA渡邊雄太の雑草魂 

2021-03-16 午前 10:00

サンデースポーツでアメリカ取材中の上原浩治さん。大リーグのキャンプ取材だけでなく、3月7日の放送ではバスケットボールNBAを取材!

インタビューしたのは、NBA挑戦3年目のシーズンを戦う、ラプターズの渡邊雄太選手。今シーズン、出場機会を大幅に増やしています。躍進を支えるメンタリティに迫りました。

実は昔から上原さんのファン!

上原 今日はよろしくお願いします。

 

渡邊 初めまして。よろしくお願いします。

 

上原 そもそもですけど、僕のこと知っていますか?

 

 

 

渡邊 もちろんです!昔から大ファンでした!上原さんが巨人でプレーしていたころ、ずっとテレビで見ていたので。

 

上原 それはうれしいですね!本題に入りますが、渡邊選手は下部リーグでプレーしながらNBAでもプレーできる「2WAY契約」ですよね。やっぱり一日でも早く「本契約」を勝ち取りたい気持ちは常に持ってますか。

 

渡邊 はい。自分はNBAに来て3年目なので、結果が出せなければ「この選手はもう使えない」と思われる立場なので、今年は相当の覚悟をもってシーズン入りました。

強豪で出場時間を2倍に

渡邊選手が今シーズンから所属するトロント・ラプターズは、2年前にNBA優勝を果たした強豪チーム。その中で、渡邊選手は存在感を高めています。

今シーズン、前半戦を終えた時点での出場時間と昨シーズン全体での出場時間を比べると、その差は一目瞭然です。

今シーズン(前半) 22試合出場 1試合平均12.2分プレー

昨シーズン     18試合出場 1試合平均5.8分プレー

 

ラプターズが契約した選手は、2WAY契約選手2名を含む17人。そのうち試合に出場できるのは15人まで。2WAY契約の渡邊選手は出場機会が与えられない可能性もありました。しかし当初の序列を覆し、出場時間はチームの11番手に食い込んでいます(3月7日時点)。

 

 

チームから高く評価されたのは、得意の守備でした。相手のシュートブロックや、自陣ゴール下でのディフェンスリバウンド。技術やフィジカルで勝る相手のスター選手にも、臆することなく挑んでいます。

 

*****

 

上原 NBAでは、周りはすごく大きい選手ばかりというイメージですけど、プレーの時はどんな意識を持っていますか。

 

 

渡邊 フィジカルの違いは、今でも感じています。まず自分から体をぶつけていくとか、運動量を増やして横の動きで勝負するとか、いろいろ工夫しながらずっとやって来ました。1年目、2年目に関してはほとんどNBAで試合が出ることができなかったんですが、それすらも楽しんでいましたね。「自分は高いところを目指しているからこそ、壁にあたるんだ」と。そのうちに少しずつ自分の成長が見えてきて、今シーズンはプレータイムをもらえるようになってきました。

厳しい批判を受けても

 

ひとつひとつのプレーに厳しい視線が注がれるNBAでは、しばしばファンやメディアから厳しい批判に晒されることがあります。

2月のティンバーウルヴズ戦、渡邊選手はゴール下に侵入してきた相手のシュートをブロックしようと試みましたが、相手に弾き飛ばされ頭上からダンクをたたき込まれました。しかも、渡邊選手のディフェンスファールをとられ相手にフリースローが与えられる、いわゆる「3点プレー」になってしまいます。このゴールを決めたのが19歳のルーキーだったことも加わり、相手の「引き立て役」になってしまった渡邊選手は厳しい批判にさらされることに。SNSには、渡邊選手が弾き飛ばされる映像が投稿され、辛辣なコメントが並びました。しかし、当の渡邊選手は…。

 

*****

 

渡邊 アメリカのファンはああいう派手なプレーが大好きで、シュート決められた側の選手はバカにされるというか、笑いものにされる。それが分かっているので、ディフェンスに行く事を避ける選手も多いんです。でも僕は今の立場的にそんな事をやってる余裕はありません。そこ(ディフェンス)は絶対やらなきゃいけないことなんです。

 

 

上原 渡邊選手が批判されたプレーも、やられた相手がたまたまルーキーだったというだけじゃないですか。でも勝負の世界ではルーキーもベテランも全く関係ない。ゴチャゴチャ言ってるやつは、勝負の世界にいない人ばかりですからね。

 

渡邊 ファールを取られたのは自分が悪いですが、また同じシチュエーションがあれば絶対僕は止めに行くと思います。次はノーファールでブロックできるかもしれない。だからあの場面で退く事は絶対にしないです。

 

上原 うん、その考えがすばらしいと思います。

NBAの壁に挑み続ける

現地時間3月3日のピストンズ戦で、渡邊選手はNBA3年目にして初めて先発出場。上原さんが取材したこの試合、NBAの高い壁が渡邊選手に立ちはだかります。得意の守備でいいところを見せられず、序盤で交代を告げられました。この試合出場時間は11分37秒。0得点0アシスト。リバウンドは4本、シュートブロックは0でした。

 

シーズンは後半戦に入り、渡邊選手にとっては本契約を勝ち取るために、1試合1試合勝負の日々が続きます。

 

*****

 

 

渡邊 (NBAは)実力があれば試合に使ってもらえる世界。今はどんな契約だろうが、自分のやるべきことをしっかりコート上でやる事だと思います。そしてまた次のシーズンに「雄太と契約しよう」と思ってもらえるような選手になればいいだけなので。まずは自分の求められている事を、しっかりやっていけたらなと思っています。

 

上原 忙しいところありがとうございました。

 

渡邊 ありがとうございました!

 

サタデースポーツ/サンデースポーツ

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