ストーリー相撲

照ノ富士「妻に感謝」春場所で大関復帰に挑戦

2021-03-10 午後 0:55

膝のけがと病気などで序二段まで番付を下げた照ノ富士(29・伊勢ケ濱部屋)が、大関返り咲きに挑戦します。

 

復活を支えてくれたモンゴル出身のドルジハンドさんと2月に結婚式を挙げ、勝負の春場所に臨みます。照ノ富士に話を聞きました。

春場所は 2桁勝って大関返り咲きを

初場所で11勝、技能賞を獲得した照ノ富士(代表撮影)

 

―― いよいよ大関復帰に挑む春場所を迎えますが、どんな思いですか。

 

相変わらず、いつもどおりに準備を整えていこうと思っています。

 

―― 関取の師匠で審判部長(番付編成の責任者)の伊勢ケ濱親方は(大関に上げるかどうかは)「相撲の内容」だと話しています。

 

春場所で9番勝てば、大関昇進の基準となる3場所合計で33勝になるんですが、それで足りないのだったら、まあ10番。文句なしで上がりたいっていうのがありますね。内容は大事だけれど、内容だけで星が挙がらなかったら意味がないので。

 

―― 内容というと具体的にはどういうものですか。

 

まわしを取って寄り切る相撲を取ってきていますので、それがいちばんじゃないかなと思います。

 

初場所12日目 照ノ富士が寄り切りで朝乃山を破る

 

―― まわしを取る相撲は、初場所もきっちりできていましたね。

 

できなかった相撲も何番かありました。星を落としたのは(押し相撲の)同じ相手ばかりなので、どこが足りないのかを見つけてやっていくしかないです。一気に押されるとどうしても「(けがをした)膝がもたない」と力を抜いている部分もあるので、そのあたりを準備していきたいと思っています。

夫人の支えがなければ復活はできなかった

2月11日 東京・江東区 富岡八幡宮(代表撮影)

 

―― 挙式をした奥さんについてです。出会ったのはだいぶ前だそうですね。

 

会ったのは幕内に上がった7年前くらい。彼女は旭天鵬関(元 関脇・現 友綱親方)のいとこなんです。つきあい始めたら相撲部屋に住んでいるということで、何でだと思ったら旭天鵬関の親戚で、関取が当時所属していた大島部屋にホームステイしていた。

 

―― つきあいを始めてから関取は一気に大関に上がり、その後、けがで苦労した時期も、ずっとそばにいてくれたんですね。彼女の存在は大きかったでしょう。

 

いちばん大きかったのが奥さんの支えですね。

 

―― 何度も引退しようと思ったと話していましたが、奥さんとは話をしたんですか。

 

しましたね。そのときは「あなたがどの道を選んだって私はついていくよ」「だめだったら私が働くね」という言い方をしてくれたんです。

 

―― そう言われたら、もう1回、頑張ろうという気持ちになりますね。

 

幸せにしてやろうと思っていたのに、こんなでは駄目だなと思いました。

長くは相撲が取れない体なので思い切って横綱を目指す

―― さて、春場所は、当然、大関に復帰するのが目標ですけれども、さらに、その先は。

 

まずは春場所が大事です。ここで決めないと、また最初からやり直しとなって、次の目標がどうこうということにはならないですから。まあ上がったら、もちろん、上(横綱)を狙おうと思っています。

 

 

―― 今はまず、しっかり目の前の目標を、ということですね。

 

はい。ただずっといちばん上を目指してきましたし、一時期いろいろあって落ちたけれど、その目標、気持ちがどっかにあったからこそ続けられたと思います。そういった面でやはり上を目指さないと駄目ですよね。まあどっちみち長く相撲を取れる体ではないので、どこまでいけるか。

 

今までやってきたような大きい病気やケガがあったらもう続けられない。苦しい思いをもう一回はできない、耐えられないと思うんです。だからこそ狙えるときに狙って、コツコツやるんじゃなくて思い切って試したいな、というのが自分の中にあるんです。

照ノ富士 → 夫人「優しくて、ものすごくできる女性」 夫人→ 照ノ富士 「明るくてすごく優しい」

2月11日 東京・江東区 富岡八幡宮(代表撮影)

 

―― 改めてうかがいます。奥様はどういう女性ですか。

 

厳しいですよ(笑)。優しくてね。そしてものすごくできる人間です。

 

―― 逆に奥様は、関取のどういうところにひかれたのだと思いますか。

 

う~ん。本人に聞かないと分からないな。あなたのこういうところにひかれたとは言わないじゃない。

 

~~ということで、奥様(ドルジハンドさん)に直接聞いてみました。~~

 

―― 結婚おめでとうございます。

 

ありがとうございます。

 

―― 関取のどういうところが好きですか。

 

明るくてすごく優しいですね。そして何でも一生懸命やるところです。

 

―― 番付が下がったときは、つらかったでしょう。

 

あまりそういうのは感じていないですね。そのときの流れに合わせて行っている感じですね。

 

―― 復活してどういう思いですか。

 

うれしいですね(笑)。それしか考えることはないです。

 

―― ありがとうございました。お幸せに。

この記事を書いた人

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古橋 明尊

元NHK記者。大阪放送局スポーツ専任部長、報道局スポーツニュース部長等を務める。現在は相撲専門雑誌「NHK G-Media大相撲中継」の編集担当。曙、若貴の横綱時代に大相撲取材。

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