ストーリー野球

マエケン、上原浩治に語る 目指すはチャンピオンリング!

2021-03-08 午前 09:00

大リーグ6年目、ツインズで2年目のシーズンを迎える、前田健太投手。昨シーズンはチームの主力投手として6勝1敗、防御率2.70の好成績をマーク。リーグナンバーワンのピッチャーを表彰するサイ・ヤング賞の投票で、アメリカンリーグ2位に入る大活躍。その裏にあった変化、そして今シーズンへの意気込みを、上原浩治さんが現地取材…のはずが、ちょっとしたハプニングが!

進化した「マエケン」に上原さんが迫ります!

マエケンが…いない!

現在サンデースポーツでアメリカ取材中の上原さん。2月下旬、フロリダ州フォートマイヤーズで行われている、ツインズのキャンプへ取材に向かいました。

上原さんにとっては選手として慣れ親しんできた大リーグのキャンプ。今回は解説者として、前田投手の練習の様子を見ることを楽しみにしていましたが。

 

前田投手が、グラウンドにいません…!

 

 

その理由は、新型コロナ対策のため。今年のキャンプは、メディアが入ることのできるエリアが限られています。ピッチャーと野手の練習グラウンドは分かれており、この日はメディアが入れないグラウンドで前田投手は練習していたのです。1時間半車を走らせて取材に来たのに、まさかの空振り。例年通りの取材ができないのも、ある意味今年のキャンプならではのことと言えるかもしれません。

 

練習の様子を見ることはできませんでしたが、前田投手は練習後、オンラインで上原さんのインタビューに答えてくれました。

開幕投手はやってみたい

 

上原 今日はよろしくお願いします。今日練習見に来たんだけど姿がなかったですが、あれはメディアを“まいた”の(笑)?

 

前田 いや違うんですよ(笑)!今日はメディアのいるグラウンドに入れなかったんです。僕らも今日初めて、あっち(メディアが入れない)グラウンドに行ったんですよ。

 

上原 まだキャンプインして1週間しかたってないですけど、体の状態はどうですか。

 

前田 ブルペンにも2度入りましたし、今のところ順調にきてます。

 

上原 開幕投手を任せられるという情報もありますけど、その辺りは意識してますか。

 

前田 まだ言われていないので分からないですけど、一度くらいはやってみたいなという思いはありますね。ドジャースにいた時は、開幕投手なんて全くチャンスがなかったので、はじめてのチャンスですから。

 

 

上原 昨シーズンの成績はすごかったよね。すごいというのは周りから見ていても分かりましたけど、自分の中では何がよかったと思いますか。

 

前田 やっぱり「ピッチングの内容を変えた」ことが一番かなと思います。以前まではやはり固定概念があって、どうしてもストレート多めのピッチングになっていたんです。でもストレートの被打率が高かったので、去年はストレートを減らしながら、スライダーとチェンジアップでバッターを打ち取っていくスタイルに変えました。それがうまくハマったのかなと思います。

ストレート主体からの変貌

前田投手の語る投球スタイルの変化はデータにも表れています。

一昨年、ドジャース時代の前田投手のピッチングで投球割合の多かった球種を見ると。

ストレート33.7%

スライダ― 31.5%

チェンジアップ23.7%

 

ストレートが最も大きい割合を占めています。

しかしストレートの被打率は2割8分と、苦戦を強いられていました。

 

それに対し去年は。

ストレート18.8%

スライダー38.6%

チェンジアップ29.4%

 

ストレートの割合が15%近く減少し、スライダーとチェンジアップの割合が増しています。

バッターに的を絞らせなかった事で、ストレートの被打率は0割8分6厘に下がりました。

その結果、防御率も4.04から2.70に大幅に改善。

 

 

4シーズンを過ごしたドジャースでは、シーズン途中で先発からリリーフに配置転換されることが続いていましたが、去年ツインズではシーズンを通して先発に固定され、リーグ屈指の好成績を上げることができました。

変化球をさらに磨く

前田 ここまでやってきたピッチングを変えることは、すごく勇気がいることでした。でもそういうこだわりよりも、とにかく“結果を残したい”ということが一番でしたね。スライダーとチェンジアップをうまく使う事によってストレートの被打率も下げることができました。自分の持っているボールの使い方次第で結果が変わると感じたので、すごく自信になる1年でしたね。

 

上原 僕は “ストレートがあっての変化球”だと思っていたんですけど、前田投手は“変化球があってのストレート”。僕にはない発想です。去年の活躍を受けて、相手チームは前田投手を徹底的に分析してくると思いますが、どうですか。

 

 

前田 スライダーとチェンジアップ意外に、僕はカーブ、カットボール、ツーシームとかも投げているんですけど、まだ今はボールに自信がない状況です。それらを自分の勝負球にできれば、もっとバッターも迷うと思うので、他のボールをもっともっとよくしたいと思っています。

 

上原 僕から見ても、チェンジアップとスライダーの精度は本当にすばらしいと思うので、他の変化球がコントロールできるようになれば、もっともっと上の成績をあげられると思います。最後に、今年の前田選手の目標を聞かせてください。

 

前田 アメリカに来たからにはやっぱり、上原さんのようにワールドチャンピオンになりたいですね。チャンピオンリングが欲しいです!

 

上原 いやいや、前田投手は大リーグに来て5年連続でポストシーズンに出てるでしょう。それは本当にすごいですよ!もう何も僕から言う事はないです。「前田さん」と言わせてもらわないとね(笑)。あ、でもチャンピオンリングを持っているのは僕ですけどね!

 

 

*****

 

大リーグの厳しさを知る上原さんからの独特のエールを受け、前田投手も笑顔でインタビューは終了。大リーグはオープン戦を経て4月1日に開幕予定。そのマウンドに、前田投手は立っているのか。期待が高まります!

 

サタデースポーツ/サンデースポーツ

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