ストーリーフィギュアスケート

紀平梨花「4回転か、完成度か」 その選択は?

2019-11-24 午後 0:00

フィギュアスケートのNHK杯、女子シングルで2位となった紀平梨花選手。初めて演技に組み込むか注目された4回転ジャンプは今大会でも跳ぶことはありませんでした。

4回転ジャンプや完成度の高い演技で今シーズンの女子シングルを席巻するロシア勢に対し、紀平選手が、残りの大会で4回転を跳ぶ道を選ぶのか、完成度を優先するのか、その選択が注目されます。

今季GP "シニアデビュー"したロシアの3人が制す

アレクサンドラ・トゥルソワ選手(左)アンナ・シェルバコワ選手(右)

 

ことしのグランプリシリーズは6大会すべてで今シーズン、シニアデビューしたロシアの3人の選手が制しました。

3人のうち、アレクサンドラ・トゥルソワ選手とアンナ・シェルバコワ選手は複数の種類の4回転ジャンプを跳び、アリョーナ・コストルナヤ選手は4回転は跳びませんが、完成度の高い演技と紀平選手と同じトリプルアクセルを武器としています。

 

アリョーナ・コストルナヤ選手

4回転ジャンプ の習得か、 完成度を高めるか

NHK杯には紀平選手とコストルナヤ選手が出場し、紀平選手は8.16の差で敗れました。2人の得点を詳しく見ていくと、ショートプログラムとフリーでともに3本を入れたトリプルアクセルに関係する得点では、コストルナヤ選手が1本失敗したために紀平選手の方が6.63上回っています。

 

 

しかし他の3回転の単独ジャンプの難易度や出来栄え、連続ジャンプの完成度で劣ったほかスピンやステップの出来栄えでの細かな差が積み重なり、トリプルアクセルでのアドバンテージを生かせませんでした。

 

 

今シーズン、4回転サルコーを演技に組み込むことを目指す紀平選手は9月に左足首を痛めた影響で3回転の中でトリプルアクセルの次に基礎点が高く、昨シーズンは入れていた3回転ルッツをここまで演技に組み込めていません。

また演技全体の負担を考慮し、去年のNHK杯では成功させていたトリプルアクセルと3回転トーループの連続ジャンプの2本目を2回転トーループにしています。ここまでの大会で大きなミスのない演技をしていますが、それでもロシアの選手に勝つことができませんでした。

 

2019NHK杯フィギュア 左から2位・紀平選手 1位・コストルヤナ選手 3位・ザギトワ選手

 

グランプリファイナルや世界選手権など今シーズンを戦っていくにあたって、4回転ジャンプという大技の習得か、これまでできていたことを取り戻して完成度を高めるか、どちらを優先させるのかその選択が注目されます。

今村 亜由美

平成21年入局 兵庫県出身 和歌山、福井、名古屋を経て去年7月から大阪局でフィギュアスケートなどを担当。高校時代は野球部マネージャー。愛読書は山際淳司著『スローカーブを、もう一球』。

 

 

関連キーワード

関連トピックス

最新トピックス

RANKING人気のトピックス

アクセス数の多いコンテンツをランキング形式でお届け!