HISTORY

第81回大会

2001年(平成13年)11月25日~2002年1月1日

優勝 : 清水エスパルス

清水エスパルス、粘るセレッソ大阪を突き放し、3度目の決勝戦で初の天皇杯制覇

2年連続3度目の決勝進出を果たした清水エスパルスとセレッソ大阪の対戦。準決勝で清水は、J2初の天皇杯ベスト4へ進出した川崎フロンターレに勝利。一方のセレッソも強豪・浦和をアウェイで下し、勢いに乗る。 決勝ではセレッソ大阪がキックオフ直後からペースを握った。日本代表のエース・森島寛晃のシュートがたて続けに清水ゴールを脅かす。その流れを逆転させたのが、大会前に日本に帰化した三都主アレサンドロ。前半20分、4人のDFに囲まれながらボールを受け、鋭い切り返しでスペースをこじ開けると左足を一振り。ボールはGKをあざ笑うかのように緩やかな放物線を描き、ゴールマウスへと吸い込まれていった。 一気にペースを握った清水は、後半23分、澤登のFKに森岡隆三が頭で合わせて2点目のゴール。ところが、この追加点がセレッソのエンジンに火をつける。後半途中から出場した長身FW岡山一成をターゲットに、徹底したパワープレーを敢行。後半34分には岡山が森島の追撃弾をアシスト。同じく後半出場の大久保嘉人も、得意のドリブルでGK黒河貴矢のファウルを誘いPKをゲット。これをユン・ジョンファンが落ち着いて決め、決着はVゴール方式による延長戦へと持ち越された。 そして延長前半7分。森島からボールを奪った三都主が左サイドを一気に駆け上がり、ゴール正面のバロンへ絶妙のパス。一度はGK下川に弾かれたボールをバロンがゴールに押し込み、97分にわたる熱戦の勝敗は決した。第78回、第80回と過去2度も決勝で涙を飲んだ清水の"初優勝"にかける執念が、セレッソの勢いを上回る結果となった。

第81回大会
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