HISTORY

第79回大会

1999年(平成11年)11月28日~2000年1月1日

優勝 : 名古屋グランパスエイト

名古屋 2回目の優勝

呂比須、山口、楢崎といった日本代表クラスの選手を獲得して期待されながらも、リーグ戦では結果を残せなかった名古屋グランパスエイトでしたが、この天皇杯では本来の力を発揮して決勝に進出。カップ戦に強さを見せるサンフレッチェ広島との対戦となりました。 前半は、広島の藤本に中盤を自由に動き回られ、しばしばピンチを招いた名古屋でしたが、ジョアン・カルロス監督の的確な指示と中盤での速いプレッシャーが戻ってきたこともあって、徐々にペースを取り戻します。後半11分には、名古屋のストイコビッチが右サイドから放った絶妙なクロスに、走り込んだ呂比須が相手ディフェンダーと競り合いながらもダイビングヘッドで合わせて先制。さらに後半37分には、ストイコビッチがゴール前で相手3人を軽やかにかわし、この試合のハイライトともいえる鮮やかなゴール。名古屋が2対0で勝って4年ぶり2回目の天皇杯を獲得しました。 名古屋の中盤を適格にコントロールしていた山口と、好判断が光ったゴールキーパー楢崎は、1年前、天皇杯制覇を最後に消滅した横浜フリューゲルスのメンバー。別のチームで2年連続の日本一を達成する珍しい記録となりました。 最優秀選手は、90分にわたって質の高いプレーを見せ、1アシスト・1ゴールで名古屋を優勝に導いたストイコビッチが選ばれました。

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