パリオリンピック競技ガイド

およそ50年前にアメリカで初めて競技大会が行われ、オリンピックでは2000年シドニー大会から男女とも正式競技になった。ひとりの競技者がスイム（水泳）、バイク（自転車ロード）、ラン（長距離走）の3種目を連続で行う耐久レース。ラテン語の「3」を表すトライと競技を意味するアスロンを組み合わせて名付けられた。大会ごとに各種目の距離が異なるが、オリンピックでは男女ともスイム1.5㎞、バイク40km、ラン10㎞の合計51.5㎞で着順を争う。競泳や陸上などそれぞれの競技から転向した選手も多く、どの種目を得意とするかによってレース戦略に違いが出る。種目と種目のつなぎ部分のトランジションもタイムに加算されるため、ロスの少ないシューズの履き替えなども注目。前回の東京大会から新種目として、男女2人ずつの4人による混合リレーが追加された。選手1人が3種目すべてを行ってから次の選手にリレー、1人が担う各種目の距離がスイム300m、バイク6.8km、ラン2kmと短くなるため、よりスピード感のあるレース展開になる。パリ大会ではスイムがパリを流れるセーヌ川で行われ、河岸のイエナ橋付近が会場となる。