パリオリンピック競技ガイド

世界中が熱狂するFIFAワールドカップが有名だが、オリンピックのほうが歴史は長い。男子は1900年パリ大会から、1932年ロサンゼルス大会を除き毎回実施。1992年バルセロナ大会から出場資格が23歳以下となり、その後年齢制限のないオーバーエイジの3枠も設けられた。アマチュア規定でプロ選手が出場できない時代は注目度が低かったが、最近は活躍した若手がビッグクラブや世界に羽ばたくことも多い。女子は1996年アトランタ大会から採用され年齢制限はない。2018年にロシアで開催されたワールドカップから導入され注目を集めたVAR=ビデオ・アシスタント・レフェリー。得点かどうかなど重要な判定について別室で映像をチェックして主審を補佐する最新テクノロジーは、オリンピックでも前回東京大会から導入された。国際大会などで定着するVARが試合結果にどんな影響を与えるかも見どころ。サッカーがオリンピックにデビューした地に戻ってくるパリ大会。男子16チーム、女子12チームが出場し開会式の2日前から熱戦がスタート。フランス国内の7つの会場を使い、決勝トーナメントに入ってからは同点の場合は延長戦に突入、決着がつかない場合はPK戦になる。男女の決勝は人気チームのパリサンジェルマンの本拠地で有名な48000人収容パルク・デ・プランスで行われる。オリンピック史上初めて女子の決勝が競技日程の最後に組まれた。