パリ五輪 初の代表選手が内定 サーフィンの松田詩野

エルサルバドルで行われている、サーフィンのワールドゲームズで、20歳の松田詩野選手がアジア勢で最上位となり、来年のパリオリンピック代表に内定しました。
パリオリンピックの代表内定選手が決まるのは、32の実施競技のうち松田選手が初めてです。
ワールドゲームズは、サーフィンの世界選手権に当たる大会で、中米のエルサルバドルで、5月30日から行われています。
この大会でアジア勢トップの成績を残すと、来年のワールドゲームズに出場するという条件で、パリオリンピック代表に内定します。

20歳の松田選手はアジア勢で唯一、4回戦まで勝ち進み、5日の4回戦では敗れたものの、敗者復活の6回戦に回りました。
ただ、ほかのアジアの選手がいずれも敗者復活の5回戦までで敗れたため、6回戦に進んだ松田選手が、アジア勢で最上位となることが確定し、松田選手がパリオリンピックの代表に内定しました。
パリオリンピックは東京大会より1つ少ない32競技が実施され、日本代表はすでにサーフィン男子などが出場枠を獲得していますが、代表内定選手が決まるのはこれが初めてです。
大会はまだ続いていて、男子の日本勢は東京オリンピックの銀メダリスト五十嵐カノア選手と、稲葉玲王選手の2人が勝ち残っています。
松田詩野選手とは
松田詩野選手は神奈川県茅ヶ崎市出身の20歳で、両親の影響で6歳からサーフィンを始めました。
2019年に16歳でジャパンオープンを制し、同じ年に宮崎県で開催されたサーフィンの世界選手権に当たるワールドゲームズ代表に選ばれました。
東京オリンピックの新競技として採用されたサーフィンは、2019年のワールドゲームズがオリンピックの代表選考を兼ねる大会で、当時高校生だった松田選手はこの大会でアジア勢最高位に入り、条件付きで代表に内定しました。
しかし、東京オリンピックが1年延期となり、2021年に今大会と同じエルサルバドルで開催されたワールドゲームズでは、前田マヒナ選手と都筑有夢路選手の日本勢2人が順位で上回るなど条件を満たし、最終的にこの2人がオリンピックに出場しました。
東京オリンピックでは都築選手が銅メダルを獲得するなど活躍した一方で、一時は出場が内定してた松田選手は出場を逃し、悔しい思いをしていました。