高校野球 センバツ 準々決勝4試合 見どころ
センバツ高校野球は29日、準々決勝4試合が行われます。
第1試合
第1試合は栃木の作新学院と山梨学院が対戦します。
作新学院はここまでの2試合でいずれもふた桁安打を記録するなど打線が活発で、点の取り合いを制して勝ち上がってきました。
「怪物」と言われた江川卓さんが大会記録となる60個の三振を奪った1973年以来、50年ぶりのベスト4を目指します。
山梨学院は、春夏通じて初めてベスト8に進んできました。
エースの林謙吾投手が2試合連続で完投するなど3試合をほぼ1人で投げ抜き、いずれも1失点で抑えています。
第2試合
第2試合は千葉の専大松戸高校と広島の広陵高校が対戦します。
専大松戸は春夏通じて初めてベスト8に勝ち進んできました。
エースの平野大地投手がここまでの2試合、1人で投げきり、いずれも130球以上の力投を見せています。
広陵は2年生エースの高尾響投手が、27日の3回戦で9回を155球で投げきり、チームを13年ぶりのベスト8に導きました。
両チームのエースがともに登板すれば中1日でのマウンドとなるため、どれだけ回復しているかがポイントとなりそうです。
第3試合
第3試合は史上初となる2回目の大会連覇を目指す大阪桐蔭高校と東京の東海大菅生高校が対戦します。
大阪桐蔭はエースの前田悠伍投手が初戦で毎回の14個の三振を奪って完投したほか、28日の3回戦では同じ3年生の南恒誠投手が8回途中まで無失点に抑えるなど投手陣が盤石です。
東海大菅生はエースの日當直喜投手が28日の3回戦で身長1メートル90センチの長身から投げ下ろすストレートと鋭く落ちるフォークボールを持ち味に沖縄尚学高校の強力打線を完封しました。
ベスト4に入れば、センバツでは初めてで、2017年の夏の甲子園でのチーム最高成績に並びます。
1点に重みがある試合となりそうです。
第4試合
第4試合は兵庫の報徳学園と去年夏の全国高校野球で東北勢初優勝を果たした宮城の仙台育英高校が対戦します。
報徳学園は28日の3回戦で延長10回タイブレークでサヨナラ勝ちした勢いがあります。
打線は3番を打つキャプテンの堀柊那選手を中心にここまでの2試合はいずれもふた桁安打を記録し、つながりがあります。
前回出場した2017年に続くベスト4を目指します。
仙台育英はここまでの2試合で、去年夏の甲子園で優勝に大きく貢献した高橋煌稀投手や湯田統真投手などが好投し、いずれも1点に抑えていて、層の厚い投手陣が持ち味です。
ベスト4に進めば、センバツでは東北勢として初めて決勝に進んだ2001年以来、22年ぶりです。