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ラグビー リーグワン “府中ダービー” サンゴリアス接戦制す

ラグビー 2023年2月5日(日) 午後8:02
ラグビー リーグワン “府中ダービー” サンゴリアス接戦制す

ラグビーのリーグワンは第7節、ともに東京 府中市に本拠地を置く、東京サントリーサンゴリアスと東芝ブレイブルーパス東京が対戦する“府中ダービー”が行われ、サンゴリアスが40対34で接戦を制しました。


リーグワンの1部にあたるディビジョン1、5日は、サンゴリアスとブレイブルーパスという本拠地が同じライバルチームが、東京 港区の秩父宮ラグビー場で対戦しました。

試合には、ワールドカップフランス大会の開幕を7か月後に控え、て日本代表のジェイミー・ジョセフヘッドコーチが視察に訪れました。

前半、サンゴリアスは持ち味の攻撃力を発揮し、日本代表のテビタ・タタフ選手や、ここまでトライ数リーグトップの尾崎晟也選手のトライなどで、20対17とリードしました。

後半は一進一退の展開となり、サンゴリアスはブレイブルーパスのキックパスを使った展開からトライを奪われ、12分までに23対27と逆転を許しました。

しかし、直後の14分、尾崎選手が右サイドから再びトライを奪い、キックも決まって、サンゴリアスが30対27とリードを奪い返しました。

その後、ブレイブルーパスに再び逆転を許しますが、23分、尾崎選手がスピードを生かしたランでこの日3つ目のトライを決め、キックを加えて37対34と再びリードを奪いました。

終盤はサンゴリアスがブレイブルーパスの反撃をしのぎ、40対34で接戦を制しました。

ブレイブルーパスは、持ち味のフィジカルの強さを生かした攻撃で、バックスのジョネ・ナイカブラ選手やセタ・タマニバル選手が2つずつトライを決めるなど粘りましたが、サンゴリアスのスピードある攻撃を止められませんでした。

ブレイブルーパスによりますと、両チームの“府中ダービー”の対戦成績は、ともに前身のチームでの対戦も含めて、サンゴリアスの30勝26敗1引き分けとなりました。


サンゴリアス 尾崎晟也「接戦を勝ちきることができてよかった」


この試合3トライを決めて、リーグトップのトライ数を13に伸ばした、サンゴリアスの尾崎晟也選手は、「タフなゲームでフィジカルの部分でプレッシャーを受けたが、接戦を勝ちきることができてよかった」と試合を振り返りました。

自身のトライについては「いい形でボールを回してもらった。最後は走りきる自信はあった。自分自身の強みは、ほかの選手とのコミュニケーションや空いているスペースを素早く見つけることで、トライをとるまでにしっかり準備ができている」と話しました。

トライ数で2位の選手との差を5に広げ、「徐々に自分の中でトライ王を意識してやっているが、1つ1つのプレーに集中することが大事なので、気持ちは出しつつも丁寧なプレーを意識していきたい」と話していました。


サンゴリアス 松島幸太朗「素直にうれしい これからに向け自信」


尾崎選手のトライをアシストするなど勝負どころで力を発揮したサンゴリアスの松島幸太朗選手は「接戦を勝ちきることができて素直にうれしい。これからに向けて自信になった。自分たちの課題を明確にしてレベルを上げていきたい」と話しました。

尾崎選手のトライについては「きょうは尾崎選手に2つアシストしたので僕のトライでもあると思う」と笑いを誘い、「僕も負けじと次の試合でトライをとれるように頑張っていきたい」とトライゲッターとしての意気込みを語りました。


ブレイブルーパス リーチ マイケル「負けたが前に進める試合に」


敗れたブレイブルーパスのリーチ マイケル選手は「サンゴリアスにはうまさがあった。ボールをいいスペースに運んで、そこからトライを奪う力があった。自分たちは試合の入りがよくてディフェンスの面ではフィジカルを発揮できた。結果的に負けてしまったが自信を持って前に進める試合になった。個人としてはウエイトトレーニングのやり方を見直すなどして後半戦に向けて仕上げていきたい」と惜敗にも前を向いていました。


このほかの試合結果


5日はこのほか、ディビジョン1の第7節3試合が行われました。

埼玉パナソニックワイルドナイツは、NECグリーンロケッツ東葛に6トライをあげて、45対0で快勝しました。
ディビジョン1の12チームで唯一の7連勝で、勝ち点を30に伸ばし、首位をキープしました。
グリーンロケッツは1勝6敗、勝ち点は4のままです。

コベルコ神戸スティーラーズ対三菱重工相模原ダイナボアーズは、スティーラーズが49対30で勝って、連敗を3で止めました。
スティーラーズは3勝4敗、ダイナボアーズは3勝3敗1引き分けで、勝ち点はともに15です。

静岡ブルーレヴズは花園近鉄ライナーズに34対14で勝ちました。
ブルーレヴズは2連勝で2勝4敗1引き分け、勝ち点は14となりました。
ライナーズは開幕から唯一勝ちがなく、7連敗となりました。


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