車いすテニス 国枝慎吾氏に国民栄誉賞授与へ 首相が検討指示
パラスポーツ
2023年2月3日(金) 午後7:04

松野官房長官は午後の記者会見で、車いすテニスの第一人者として、すべての四大大会とパラリンピックで優勝する「生涯ゴールデンスラム」を達成し、先に現役引退を表明した国枝慎吾氏に対し、国民栄誉賞の授与を検討するよう、岸田総理大臣から指示を受けたことを明らかにしました。
国枝氏は、パラリンピックに5大会連続で出場し、おととしの東京パラリンピックで通算4つ目となる金メダルを獲得したほか、去年のウィンブルドン選手権も制して、すべての四大大会とパラリンピックで優勝する「生涯ゴールデンスラム」を達成し、先月、現役引退を表明しました。
松野官房長官は、午後の記者会見で、国枝氏に対し、国民栄誉賞の授与を検討するよう岸田総理大臣から指示を受けたことを明らかにしました。
そのうえで「前人未到の快挙を成し遂げ、20年近くにわたって車いすテニス界の第一人者として世界のトップで活躍された。パラスポーツ全体の普及、スポーツの発展に極めて顕著な貢献をし、広く国民に夢と感動、社会に明るい希望や勇気を与えた」と述べました。
政府は、今後、スポーツ庁の協力も得て、関係者の意見も聞いたうえで、最終判断する方針です。
パラアスリートに国民栄誉賞が授与されれば、初めてとなります。
岸田首相「前人未踏の活躍 スポーツ界に大きな業績残された」
岸田総理大臣は、総理大臣官邸を出る際、記者団に対し「国枝慎吾さんは、20年近くにわたって世界のトップで活躍され『生涯グランドスラム』を達成されるなど、前人未踏の活躍をされ、スポーツ界に大きな業績を残された。国民栄誉賞を通じて業績をたたえることができればと思っている」と述べました。