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大相撲 「平成の猛牛」元幕内 豊響の山科親方の断髪式

相撲 2023年1月29日(日) 午後9:35
大相撲 「平成の猛牛」元幕内 豊響の山科親方の断髪式

大相撲の元幕内 豊響の山科親方の断髪式が東京 両国の国技館で行われました。


山口県出身で元幕内 豊響の山科親方は、平成17年の初場所で初土俵を踏み、平成19年の初場所で新十両、その年の名古屋場所で新入幕と、番付を駆け上がりました。

激しい突き押しで「平成の猛牛」とも呼ばれて人気を集め、長く幕内で活躍しましたが、たび重なるけがに苦しみ、おととし6月に現役を引退して、現在は境川部屋で後進の指導に当たっています。

29日は東京 両国の国技館で断髪式が行われ、長男で5歳の太綱くんと次男で3歳の貴鋼くんと最後の一番となる相撲を取り、館内を大いに沸かせました。



そして、関係者およそ400人が大いちょうにはさみを入れ、この中で、おととし亡くなった弟弟子の響龍、本名 天野光稀さんの遺影とともに同じ部屋の佐田の海がはさみを入れ天国からのメッセージが紹介されると、涙をこらえきれない様子でした。

最後に師匠の境川親方が大たぶさを切り落とすと、大きな拍手が送られました。

山科親方は「父親が力士だったことを見せるというモチベーションで頑張っていたが、最後に子どもと相撲を取ることができてうれしかった。師匠の背中を見ながら勉強して、師匠のような親方になりたい」と話していました。


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