NHK sports

卓球 全日本選手権 早田ひな 女子シングル 3年ぶり2回目の優勝

卓球 2023年1月29日(日) 午後5:22
卓球 全日本選手権 早田ひな 女子シングル 3年ぶり2回目の優勝

卓球の全日本選手権、女子シングルスの決勝が行われ、早田ひな選手が、ゲームカウント4対2で木原美悠選手に逆転勝ちし3年ぶり2回目の優勝を果たしました。早田選手は今大会、混合ダブルスと女子ダブルスに続き、これで3冠達成となりました。


東京体育館で行われた卓球の全日本選手権は、最終日の29日、男女シングルスの決勝が行われ、このうち女子は3年ぶりの優勝を目指す早田選手が、初優勝を目指す18歳の木原選手と対戦しました。

早田選手は序盤、木原選手のスピードある攻撃に苦しみ、2ゲームを連続で失いました。

しかし、第3ゲームでは、得意のラリーから強烈なショットを打ちこむなど、11対5でこのゲームを取ると、続く第4、第5ゲームでも、攻撃的なサーブからリズムを作り、3ゲームを連続で取って逆転しました。

第6ゲームは、デュースまでもつれる接戦となりましたが、早田選手はショットをコースに散らして、的を絞らせず、このゲームも12対10で取り、ゲームカウント4対2で逆転勝ちしました。

早田選手は、3年ぶり2回目の優勝で、これで今大会混合ダブルス、女子ダブルスを制したのに続き3冠達成となりました。

この大会での3冠達成は女子では2019年の伊藤美誠選手以来、4年ぶり4人目です。


早田「素直にうれしい、やりきった」


女子シングルスで3年ぶり2回目の優勝を果たした早田ひな選手は「素直にうれしいし、やりきった。技術やメンタル、体のケアすべてを努力しないと身につかないタイプなので日頃からみんなが支えてくれてここにいられる。こういう形で恩返しできてよかった」と涙を流しながら喜びを語りました。

そのうえで「ゲームカウント0対2になってから相手が強打できないボールをうまく使ったり、回転量を操ったりして攻めるときは攻めるなどバランスを考えて試合した。展開をうまく変えられてよかった。パリオリンピックに向けてやってきたことが3冠につながったので世界選手権や中国選手に勝てるように頑張りたい」と話していました。

一方、準優勝だった木原美悠選手は「嬉しい半分、悔しい半分という気持ち。前半は、すごく自分の方が有利だったが大事な場面でミスを少なくすることや相手がサーブを工夫してきたことに対応できなかった。パリオリンピックに向けてさらに多くポイントを稼げるようにもっともっと強くなりたい」とさらなる飛躍を誓いました。


男子シングルス 戸上隼輔 2連覇


一方、男子シングルスの決勝は、戸上隼輔選手が、5年ぶりの優勝を目指す張本智和選手にゲームカウント4対2で勝ち、大会2連覇を果たしました。

戸上選手は第1ゲーム、ラリーからの強烈なショットで打ち勝ち、11対8でこのゲームを取りました。

続く第2ゲームは、張本選手の独特な回転をかけるレシーブに苦しめられ、10対12で落としました。

そして、第3ゲームもデュースとなりどちらも譲らない一進一退の攻防が続きましたが、最後は戸上選手が、3連続ポイントでこのゲームを17対15で取ると勢いに乗って第4ゲームも連取します。

第5ゲームは粘る張本選手に奪われたものの、第6ゲームは、多彩なサーブと強烈なショットで圧倒し、このゲームを11対4で取った戸上選手がゲームカウント4対2で勝って、大会2連覇を達成しました。

張本選手は今大会、混合ダブルスと男子ダブルスを制していましたが3冠はなりませんでした。


関連キーワード

関連ニュース

関連特集記事