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柔道世界選手権 阿部一二三 阿部詩 ともに金メダル 3回目制覇

柔道 2022年10月8日(土) 午前1:24
柔道世界選手権 阿部一二三 阿部詩 ともに金メダル 3回目制覇

ウズベキスタンで開かれている柔道の世界選手権は7日、東京オリンピックの金メダリストの阿部一二三選手と妹の阿部詩選手が、オリンピックに続いてきょうだいで金メダルを獲得しました。


柔道の世界選手権は大会2日目の7日、男子66キロ級と女子52キロ級が行われました。

このうち男子66キロ級には、阿部一二三選手と世界選手権を2連覇している丸山城志郎選手が出場し、2人が順当に勝ち上がって決勝で対戦しました。

決勝は丸山選手が序盤から積極的に技を仕掛ける展開となり、先に一二三選手に2つ目の指導が与えられました。

それでも試合開始2分過ぎに一二三選手が小外掛けで技ありを奪って、そのまま優勢勝ちを収めました。

一二三選手は2018年以来3回目の世界選手権制覇で、丸山選手は世界選手権3連覇はならず銀メダルでした。

女子52キロ級では一二三選手の妹の阿部詩選手が出場し、準決勝で東京オリンピックの決勝で破ったフランスのアマンディーヌ・ブシャール選手と対戦しました。

試合は、互いに技ありを取り合う展開で延長戦にもつれ込み、詩選手は先に2つ目の指導を受けて追い込まれながらも最後は得意の内股で合わせ技で一本勝ちしました。

決勝は東京オリンピックの銅メダリスト、イギリスのチェルシー・ジャイルズ選手との対戦となり、内股すかしで技ありを奪って、そのまま優勢勝ちしました。

阿部詩選手は、去年の秋に両肩の手術を行いおよそ半年間競技から離れましたが、苦しい時期を乗り越えて2019年以来3回目の世界選手権制覇となりました。

阿部一二三選手と詩選手は、東京オリンピックに続いてきょうだいでの金メダル獲得となりました。


阿部きょうだい ともに3回目の優勝


3回目の優勝を果たした阿部一二三選手は「今回は、よりきょうだいでの優勝が注目されていたと思う。どちらが勝ってもおかしくない場面でしっかり勝ち切れた」と話しました。

そのうえで、きょうだいでの優勝を成し遂げたことについて「お互いにきつい試合ではあったが、苦しい場面でもきょうだいで勝ち切れたのは今後の2人の自信になる」と明るい表情で答えていました。

また阿部詩選手は、自身3回目の優勝を決めたあと兄の試合を見守り「そんなに心配することはなかった」と話していました。


丸山城志郎「悔しいということしか頭にない」


阿部一二三選手とのライバル対決に敗れ銀メダルとなった丸山城志郎選手は「自分を信じてやってきたので、悔しいということしか頭にない」と声を絞り出すようにして話していました。


阿部一二三と丸山 これまでも激しい試合


男子66キロ級の阿部一二三選手と丸山城志郎選手は、これまでもたびたび激しい試合を繰り広げてきました。

中でも象徴的だったのは、おととし12月、日本の柔道で史上初めて行われたオリンピックの代表内定選手の決定戦です。

男子66キロ級は2人が東京オリンピックに向けてしれつな代表争いをしていたため個人の14階級の中で最後まで代表が決まっていませんでした。

決定戦は延長戦にもつれこみ、互いに技をかけ合いながらしのぎ合う展開が続きましたが、一二三選手が「大内刈り」で技ありを奪い、優勢勝ちしました。

24分に及ぶ激戦を制した一二三選手は東京オリンピックで金メダルを獲得しました。

2人はその後、ことし4月の全日本選抜体重別選手権で対戦しました。

互いにポイントが奪えず、またしても延長戦に突入し、最後は一二三選手が積極的に攻め続けて丸山選手が3つ目の指導を受け反則負けとなりました。

通算の対戦成績5勝4敗と一二三選手のリードで迎えた今回の世界選手権は2人にとって10回目の対戦で2年を切ったパリオリンピックの代表争いに向けても勝負の行方が注目されていました。


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