NHK sports

バスケットボール女子W杯開幕 日本は初戦マリに快勝

バスケットボール 2022年9月22日(木) 午後5:06
バスケットボール女子W杯開幕 日本は初戦マリに快勝

優勝するとパリオリンピックの出場権が獲得できる、バスケットボール女子のワールドカップが22日、オーストラリアで開幕しました。世界ランキング8位の日本はグループリーグの初戦で世界37位のマリと対戦し、得意とするスリーポイント16本を決め89対56で快勝しました。


オーストラリアのシドニーで開幕したバスケットボール女子のワールドカップは、12チームが2つのグループリーグに分かれて対戦し、各グループの上位4チームが決勝トーナメントに進出します。

優勝したチームはパリオリンピックの出場権を獲得することになっていて、日本は22日のグループリーグ初戦で世界37位のマリと対戦しました。

日本は立ち上がり相手にゴール下で得点を奪われリズムに乗れず、21対18と3点リードで第1クオーターを終えました。

それでもチーム最年少で20歳の平下愛佳選手が、第2クオーターまでにスリーポイントシュート4本を決めて流れをつかむと、47対29と大きくリードして折り返しました。

第3クオーターはディフェンスで積極的にプレッシャーをかけて、序盤に苦しんだゴール下の守りを修正し、第4クオーターには21歳の東藤なな子選手がこの日4本目のスリーポイントシュートを決めるなど若手が躍動しリードを広げました。

試合は16本のスリーポイントを決めた日本が89対56で快勝し、初のワールドカップ制覇に向けて好スタートを切りました。

日本は23日、グループリーグの第2戦で世界10位のセルビアと対戦します。


17得点の平下「思い切ってシュートを打とうと意識」


スリーポイントシュート5本を含むチームトップの17得点を挙げた平下愛佳選手は「初戦だったので、思い切ってシュートを打とうと意識していた。チーム全員の助けでノーマークでシュートを打つことができた。次のセルビア戦もきょうのようにいい流れでゲームができるよう頑張りたい」と話していました。


キャプテン高田「リズムに乗れなかった」


キャプテンの高田真希選手は22日の初戦について、「勝つことができてよかったが、内容はいまひとつで自分たちの求めるレベルには、まだまだ達していなかった。ディフェンスとリバウンドでやられてしまい、リズムに乗れなかった」と課題を口にしました。

次のセルビア戦に向けては、「あすの試合もタフになるので、もう一回気を引き締めてやっていきたい」と切り替えていました。


恩塚ヘッドコーチ「チーム一丸となっての勝利は評価」


恩塚亨ヘッドコーチは「チーム一丸となって勝利をつかみ取ったことは評価したい。ただ、リバウンドのコンタクトやルーズボールへの執念で私たちの理想型とはいえないプレーが出る時間帯があった」と試合を振り返りました。

そのうえで、「選手には自分たちができたところに目を向けてもらい、そこで自信を持って課題に向き合い解決していきたい。チーム一丸となって戦い抜きたい」と前を見据えていました。


初の世界一へ 新たな戦略「カウンターバスケット」


バスケットボール女子の日本代表は、去年の東京オリンピックで、トム・ホーバスヘッドコーチのもと、史上初めての銀メダルを獲得しました。

100を超えるとも言われるセットプレーを駆使し、スリーポイントを量産する戦略で世界ランキング上位の国を次々と破って勝ち上がり、世界を驚かせました。

大会後、ホーバスヘッドコーチからチームを引き継いだ恩塚亨ヘッドコーチは、届かなかった世界一を目指して新たな戦略を打ち出しました。

「カウンターバスケット」と名付けられた新たな戦略は、相手の守りに応じて選手がみずから判断し、オフェンスを選択していくバスケットボールです。

相手のあらゆるディフェンスの陣形やマークの付き方を想定し、最も効果的なオフェンス、「原則」を設定したうえで、試合の中で、選手自身が状況を判断して無数の「原則」の中から選択を続けて、オフェンスを組み立てます。

常に相手の一歩先を行きながら、オフェンスを展開していくのがねらいです。

恩塚ヘッドコーチは、この戦術について「あらゆる局面に即応でき、最も効果的なオフェンスを選び続けていければ、相手につかまることはない。日本選手のよさである『適応力』や『賢さ』を最も生かせる形だと思う」と手応えを語っていました。

この戦略が生まれたきっかけは、東京オリンピックの決勝で敗れたアメリカ戦でした。

日本のセットプレーを徹底的に対策してきた相手にスリーポイントを封じられたことで、当時アシスタントコーチを務めていた恩塚ヘッドコーチは「セットプレー一本やりでは行き詰まる」と、新たな戦略の必要性を感じたと話します。

東京オリンピックに続き、今回のワールドカップでもキャプテンを務める高田真希選手は「アメリカに勝って世界一になるためには、なにをすればいいかという考え方で練習してきた」と、世界一になるための戦略であることを明かしています。

大会4連覇を目指すアメリカを倒し、初の世界一をつかむことができるのか。

新たな戦略「カウンターバスケット」に注目です。


関連キーワード

関連ニュース

関連特集記事