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日本 競泳陣 パリオリンピックに向け 強化と若手の成長を

水泳 2022年6月26日(日) 午前6:50
日本 競泳陣 パリオリンピックに向け 強化と若手の成長を

水泳の世界選手権は25日で競泳のすべての競技が終了しました。日本は男子がメダル4つを獲得したものの女子のメダルはなく、すべての種目を通じて金メダルもなしに終わりました。


東京オリンピックからまもなく1年、来年には福岡で世界選手権が開かれ、さらに2年後にはパリオリンピックと、立て続けに大きな国際大会が開催されるスケジュールの中で今大会は現段階における世界との距離感をつかむ貴重な機会となりました。

今回の世界選手権で日本は男子200メートルバタフライで、本多灯選手が銅メダル。

男子200メートル個人メドレーで、瀬戸大也選手が銅メダル。

男子100メートルバタフライで、水沼尚輝選手が銀メダル。

男子200メートル平泳ぎで、花車優選手が銀メダルを獲得しました。

東京オリンピックでメダルを獲得した本多選手や日本競泳陣を引っ張ってきた瀬戸選手といった実力者が表彰台にあがった一方で、ことしに入って日本記録を複数回更新している水沼選手や成長著しい花車選手が結果を残すなど、東京オリンピック以降に実力を伸ばしてきた選手も現れました。

ただ、2年後のパリオリンピックを見据えると女子がメダルなし、金メダルもなしと日本競泳陣全体としてはもの足りない結果だったとも言えます。


海外勢は着実に世代交代


特に待たれるのが若手の台頭です。

海外勢は男子200メートルバタフライで世界新記録をマークして優勝したハンガリーのクリシュトフ・ミラーク選手が22歳。

男子の個人メドレーで2冠を達成したフランスのレオン・マルシャン選手が20歳。

さらに、男子自由形の2種目を制したルーマニアのダビッド・ポポビッチ選手は17歳。

女子400メートル個人メドレーと女子200メートルバタフライで優勝したカナダのサマー・マキントシュ選手が15歳と、次世代のスター候補が次々と金メダルをつかみ、世代交代が着実に進んでいることが明らかになりました。

今後、日本競泳陣としてはトップ選手のさらなる強化を進めると同時に、そのトップ選手の座を脅かすような若手選手の成長を促してまずは国内での競争力を向上させることが必要となります。


アーティスティックスイミングにも課題


また、世界選手権で過去最多となる7つのメダルを獲得したアーティスティックスイミングも今後の強化に向けて課題が残りました。

ソロに専念した乾友紀子選手が2冠を達成。

混合デュエットでは佐藤友花選手と弟の陽太郎選手のペアが初出場ながら銀メダル2つと、いずれもオリンピック種目でない種目で日本が大健闘しました。

一方でオリンピックで実施される種目については、チームはテクニカルルーティンで銀メダル、フリールーティンで銅メダル。

デュエットは吉田萌選手と中学3年生の比嘉もえ選手がペアを組みテクニカルルーティンで4位でした。

オリンピックを見据えると、ロシアが出場していない今大会でライバルの中国やウクライナを上回ることができなかったのは国際大会で日本の順位を上げるために課題があることを示しています。

東京オリンピック後に就任した中島貴子ヘッドコーチは「とにかく水面から足を出す、上げるスピードは世界のトップと比べると鋭さが劣っている。クリアに正確に鋭く、驚くような高さを出さないといけない」などと今回の大会を通して見つかった課題を分析していました。


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