ニュース/野球
日本シリーズ 20日から オリックスとヤクルト 26年ぶり対戦
2021-11-19 午後 08:11

20日、プロ野球の日本シリーズが始まり、オリックスとヤクルトが対戦します。 日本シリーズでオリックスとヤクルトが対戦するのは26年ぶりで、オリックスは平成8年以来25年ぶりの日本一を、ヤクルトは平成13年以来20年ぶりの日本一を目指します。 オリックスの本拠地の京セラドーム大阪で行われる初戦を前に、両チームは19日、練習を行いました。
オリックス 初戦はエース山本由伸が先発
25年ぶりの日本シリーズに臨むオリックスは、京セラドーム大阪で練習を行いました。
今シーズン18勝をあげ、クライマックスシリーズでも完封勝利をあげたエースの山本由伸投手は、キャッチボールなどで調整し、中嶋聡監督は初戦の先発を明言しました。
また、2年連続の首位打者に輝いた吉田正尚選手は、バッティング練習でフェンスを越える当たりを打ったほか、ライナー性の当たりを左右に打ち分けていました。
練習のあと吉田選手は「ヤクルトはセ・リーグの代表なので、しっかりと勝てるように、パ・リーグの意地を見せたい。1戦1戦みんなと最後まで諦めずに戦い、日本一を目指して頑張りたい」と意気込みを語りました。
中嶋聡監督は会見で「もちろん勝ちたいし、みんなと喜びたいので、全力で1戦1戦を戦っていく」と意気込みを話しました。
25年ぶりに日本シリーズに臨むことについては「日本シリーズに出るのは初めての選手しかいないので、緊張するだろうけど、緊張するなら思いきり緊張すればいいし、それをどう立て直すかだ。楽しんでほしい」と話しました。
ヤクルトについては「打力はもともとあるし、あとは走りももちろんだ。中継ぎ、抑え、非常に良い投手がそろっているので、本当にいいチームだと思う」と話しました。
そのうえで「変わったことはできないので、普段どおりの元気な野球を見せたいし、こちらはチャンピオンという気もない。向こうはシリーズに慣れ、経験した人たちがいるので、こちらは完全なチャレンジャーなので、そこに挑戦していきたい」と話していました。
ヤクルト 初戦の先発は奥川恭伸か
6年ぶりに日本シリーズに出場するヤクルトは、京セラドーム大阪で練習を行いました。
今シーズンチームトップの9勝をマークし、クライマックスシリーズでもプロ初の完封勝利を挙げて、初戦の先発が予想される20歳の奥川恭伸投手は、グラウンドに入ったあと、真っ先にマウンドに向かいました。
「とにかく自分のやれることをしっかりやりたい」と話していた奥川投手は、京セラドーム大阪での登板経験がなく、マウンドの高さを確かめたあと、投球フォームを念入りに確認しました。
また、今シーズン4番として39本のホームランを打ち、ホームラン王に輝いた村上宗隆選手は、バッティング練習でフェンスを越える打球を何本も飛ばしていました。
村上選手は初戦で先発するオリックスのエース、山本由伸投手について「いいピッチャーなので一発でしとめないといけない」と話していていました。
高津臣吾監督は会見で「最近セ・リーグが日本一になれていないので、多少ではあるが意識している。ここまできたら勝ちたいという気持ちだ」と意気込みを述べました。
開幕前日の心境については「特別変わった心境があるかというとそうでもなく、あす起きたらいろんな感情が出てくると思うが、今は冷静という感じ」と落ち着いた様子でした。
オリックスの印象については「リーグを代表する選手が投打ともにいるし、手ごわい相手と思う。簡単になるとは思っていない。ファンの方が盛り上がるシリーズにしたい」と話していました。
キーマンについては「個人名は出しづらい」としたうえで「われわれはわれわれのチームカラーがあり、つながりや輪を大事にしたい。それができれば皆がヒーローになり、勝ちにつながるいいプレーをしてくれると思う」と全員に期待していました。
予告先発はなし 4年ぶり
20日に開幕する日本シリーズでは、4年ぶりに予告先発が行われないことになりました。
日本シリーズを前に19日、京セラドーム大阪でオリックスの中嶋監督とヤクルトの高津監督が出席し、監督会議が行われました。
この中でNPB=日本野球機構の担当者が「事前の会議の結果、ことしは予告先発を行わないことになった」と説明しました。
中島監督は予告先発を希望したものの、高津監督が希望しなかったということです。
高津監督は、今回、予告先発を希望しなかったことについて「ルールに明記されていないので、ルールに従った」と話しました。
日本シリーズで予告先発が行われないのは、ソフトバンクとDeNAが対戦した平成29年以来、4年ぶりです。
また去年は新型コロナウイルスの影響で過密日程だったことを踏まえ、ピッチャーの負担軽減のため、セ・リーグのホームゲームも含め全試合で指名打者制を採用しましたが、ことしはパ・リーグのホームゲームでのみ指名打者制を行うことになりました。