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大谷翔平【MVP会見全文】「満票 びっくりというかよかった」

2021-11-19 午後 07:16

  

エンジェルスの大谷翔平選手が、MVP受賞後に行った全米野球記者協会の電話会見での発言の全文です。 受賞が決まった感想や今シーズンを振り返っての思い、そして来シーズンに向けての抱負について語りました。


Q. 今シーズン制限が解除された起用法だったが、どれだけ楽しかったか。
A. 難しくもありましたけど、やっぱりやりがいのあることですし、信頼によって使ってもらっていると思うので、その期待に応えたいなと思って毎日頑張れていたので、すごくやりがいを持って毎日できたかなと思います。

Q. オフも去年と同じように取り組むのか。
A. そうですね。まあ時間はあったのでしっかり休めましたし、もうしっかり動き始めているので、ここからキャンプに向けてまた来年勝てるように頑張りたいなと思っています。



Q. 雑誌のインタビューでことしが二刀流を挑戦できるラストチャンスだと思うと言っていたが、そのプレッシャーがあったからここまで活躍できたと思うか。
A. どうなんですかね。ここまで(二刀流が)100%歓迎されているみたいな雰囲気はプロに入ってからとりあえずなかったので。常にそういう、批判的なことっていうのはありましたけど、自分がここで頑張りたいなと思ってやってきたので。反骨心みたいなものは正直なかったですし、もう本当に自分が純粋にどこまでうまくなれるのかというのを頑張れたところがよかったのかなと思います。

Q. 満票で受賞できたことについては。
A. これをもらえたのも初めてなのでそれも特別ですし、なおかつ1位に皆さん入れてくれたというのが本当にすごくうれしくて、また来年以降、頑張ろうという気持ちに、さらにさせてくれたと思います。

Q. トラウト選手のような選手から祝福メッセージをもらったことについて。
A. 一緒にやることで勉強になっていることとか、本当にバッティングに関して勉強させられっぱなしなところがあるので。そこを見てきたからいろいろ対応できてきた部分があると思いますし、本当に一緒のチームでよかったなと思っているので、また来年一緒に頑張れたらもっともっと強いチームになるんじゃないかなと。


“イチローさんたちを見てメジャーに憧れるようになった”


Q. 日本で受賞を見ている子どもたちへのメッセージは?
A. 僕はイチローさんがMVPをとった時見てましたし、そういう人たちを見てメジャーリーグに憧れるようになってきたので、(子どもたちも)そう思ってくれるようにまた頑張りたいなと。
そういう選手がまた出てきてくれるのも楽しみにしていますし、そこで一緒にできるような将来が来るのもまた楽しみにしています。

Q. この後はどのようなお祝いをするのか。
A. 特にないですかね。普通に過ごすと思いますけど。家族というか、母親は来ているので。夜は特には。またあしたも(トレーニングが)あるので早めに寝ると思います。

Q. 契約延長の話はあったか。
A. そういった話はあまりできないので。ただエンジェルスも好きですし、長くやりたいなというか。まずは来年勝つことだけを考えて過ごしたいなと思っています。

Q. 先日の会見でいろんな賞をもらえるのは待ちわびる感覚ではないと言っていたが、MVPを受賞したことについては。
A. そうですね、やることは特に変わってはなく、個人的にはもう切り替えて来年勝つことだけやりたいなと思っていたので。
ただ、楽しみにはしていましたし、本当にとれてうれしい気持ちはあるので、来年につながるというか、モチベーションになったかなと思います。


Q.「一番の選手に」の目標達成できたか A.なってはない


Q. 二刀流が評価されての受賞。27歳でとってこれからの野球人生にどんな意義があるか。
A. 満票でとれたというのは本当にすごくうれしいですし、ケガとかいろいろあったので。順調に来ていたわけではなかったですけど、その中でいろんな人に助けてもらって27歳でとれたので、選手としてこれからピークを迎える、5年から7年くらいはもっともっと勝負の時じゃないかなと思うので、もっと頑張れるように日々頑張りたいなと思っています。

Q. 「一番の選手になりたい」といつも言ってるが、MVPを受賞したことで目標を達成できたと思うか。
A. なってはないですね。自分でそう思う日はおそらく来ないと思うので。なんて言うんですかね、目標としてはアバウトというか、そういう目標ですけど、ゴールがない分、常に頑張れるんじゃないかなとは思うので。
確実にステップアップはしたと思ってますし、今回の賞がその1つだと思うので、今後のモチベーションの1つになりました。

Q. 18歳の時から周りから二刀流は無理と言われた中、苦難を乗り越えてMVPをとれたことについて。
A. まずケガなく1年間できたというのがいちばんよかったですし、そこで結果を出すことによって受け入れられる場面が多くなってくるんじゃないかと思うので。
それはこれからも変わらないですし、このパフォーマンスをどれくらい続けられるのかというのは誰にも分からないので、毎年毎年そういうチャレンジの年が続くと思っています。


“自分の能力を伸ばせる時間というのはそんなに多くはない”


Q. イチローさんは「無理はできる間にしかできない。無理をしながら翔平にしか描けない時代を築いてほしい」と言っていたが、無理という意味をどう捉えてるか。また来シーズンに向けては。
A. 無理というのは、ケガをするまでやりなさいとかそういう意味ではないと思います。ピークでやれる時期というか、選手としていいパフォーマンスを保てる時期というのはそう長くはないので本当に時間の制約というか、タイムリミットというのは毎年近づいていますし。その中で自分の能力を伸ばせる時間というのはそんなに多くはないので、そういう時間を大事にしながらやりたいという、そういう意味だと捉えて頑張っています。

Q. 受賞した時の率直な気持ちは。ナショナルリーグで受賞したハーパー選手は泣いていた。
A. そうですね、泣くというよりは、すごいうれしかったですね。満票だったので、ちょっとびっくりというか。よかったなという、そういう気持ちの方が強いです。ハーパー選手に関してはもう2回目だと思うので、そういう意味でも心境の違いというのはあると思いますし、すばらしいバッターなので、僕自身も見てますし、いつか対戦できる機会があればすごくうれしいと思います。

Q. マッドン監督が出場の制限を外すと言った時、笑顔を見せたと言っていたが、その笑顔の意味は。提案をどう受け止めたか。
A. プラスの部分ももちろん、ポジティブな部分ももちろんあるとは思いますし、そこに対して今まで以上に頑張りたいなという気持ちができたのももちろんあるんですけど。どちらかと言うと、ある程度形にならなかったらこの先考える必要があるんじゃないかなっていうニュアンスかなというのもあったので。それはもう五分五分かなという感じですかね。


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