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大谷選手のMVP受賞 称賛の声 相次ぐ

2021-11-19 午後 07:26

  

大リーグ、エンジェルスの大谷翔平選手が、今シーズン、最も活躍した選手に贈られるMVP=最優秀選手に選ばれました。 日本選手の受賞は、イチローさんが受賞して以来、20年ぶり2人目で、満票での受賞は大リーグで6年ぶりとなる快挙に国内外で称賛の声が相次いでいます。

エンジェルスの関係者が祝福のコメント


大谷選手のMVP受賞を受けて、エンジェルスの関係者が祝福のコメントを出しました。

マッドン監督は「翔平は二刀流としてプレーするためにアメリカに来て、最高のレベルで達成した。この受賞は、これまでに達成したことを、さらに上回ろうというモチベーションになるだろう。シーズンの最後にプレーして勝つというわれわれの目標のために彼がどう貢献してくれるのかを見るのが待ちきれない」とコメントし、祝福とともに今後のさらなる活躍を期待していました。

また、ミナシアンゼネラルマネージャーは「翔平は、ずばぬけたシーズンを過ごした。日々、グラウンドで技術を向上させようとする彼を見ることができて光栄だった。この受賞は至極当然だ」とコメントしています。

さらに、過去にMVPを3回受賞していて自身のツイッターでも大谷選手を祝福したトラウト選手は「翔平の今シーズンはまさに衝撃的だった。リトルリーグに戻ったような気分だ。8回を投げて、ホームランを打ち、盗塁し、そしてライトの守備につく選手を見るのは信じられないことだ。いちばん感心させられるのは、グラウンド内外での彼の立ち居振る舞いだ。日々たくさんやることがあるはずなのに笑顔でこなしている。おめでとう、翔平!」とたたえました。


出身地岩手では号外も


出身地の岩手県では、新聞の号外が配られ、通りがかった人たちが次々と受け取っていました。

盛岡市に本社がある「岩手日報社」は県内各地で号外、合わせておよそ3万5000部を配りました。

号外には「大谷満票MVP」「投打『二刀流』メジャー席巻」といった見出しが大きく掲載されていて、盛岡市中心部のデパートの前では買い物に訪れた人たちが受け取っていました。

宮古市から来たという50代の女性は号外を受け取り「大谷選手は人間的にすばらしく努力家だと言われているので、MVPに選ばれて本当によかったと思います。来シーズンもけがをしないで活躍してほしい」と話していました。

盛岡市の70代の女性は「岩手出身の大谷選手が大リーグでMVPを受賞したことは、岩手の子どもたちの希望にもなると思います。これからも頑張ってほしい」と話していました。


花巻東高校 佐々木監督「総合的に評価してもらえた」


高校時代の恩師、岩手・花巻東高校の佐々木洋監督は「野球の技術のほかに人としての人格、投打の二刀流で非常識を常識に変えた影響力などを総合的に評価してもらえたと思う」と話し、教え子をたたえました。

大谷選手の母校、花巻東高校の野球部は、20日に開幕する明治神宮大会に出場するため、東京都内で調整しています。

MVPの受賞を受けて佐々木監督が取材に応じ「野球の技術のほかに、人としての人格、投打の二刀流で非常識を常識に変えた影響力などを総合的に評価してもらえたと思う。非常にうれしいし、本当にすごい」と話し、教え子をたたえました。

そして「高校時代は大リーグで活躍することや、球速160キロを出すことを目標としていたが、MVPは私の想像を超えていた。ただ、本人が高校時代に書き残していたものに『世界最高のプレーヤーになる』という記載があったので、彼自身が描いていたところに行ったのだなと思った」と話しました。

また、今後については「記録や数字にこだわらず、きのうの自分を超えるという気持ちで今も過ごしていると思うので、変わらない姿勢で頑張ってもらいたいし、野球以外でも子どもたちの模範となるようにいい影響を与えてほしい」と話しました。


日本ハム 栗山英樹前監督 「ここからが勝負」


日本ハム時代に大谷選手を二刀流の選手へと育てた栗山英樹前監督は「メジャーリーグの栄誉ある賞に満票で選ばれたということは、野球発祥の地であるアメリカの記者の皆さんや選手に認められたということで個人的にはうれしく思います。ここから本当の意味で、翔平自身がやりたい野球、自分のやりたいことをできるようになっていくはずです。まだまだ上を目指せると思いますし、何をやっていくか、ここからが勝負です。翔平の夢を追いかける姿というのは、野球をやっている人たちだけではなく、多くの子どもたちにとって、大きなメッセージになるはずです。その背中で生き様を伝えていってほしいと思います」というコメントを発表し、大谷選手の受賞を喜ぶとともにさらなる活躍に期待を寄せました。


日本ハム 稲葉GM「改めてすごさ感じた」


日本ハムの稲葉篤紀ゼネラルマネージャーは「すごいことで、本当に遠い人になってしまった。日本ハムでは私も現役時代に一緒だったのですばらしい選手になることはわかっていたけれど、改めてすごさを感じた」と後輩の受賞を喜びました。

大谷選手の今シーズンの活躍については「ホームラン王は取れなかったが、あそこまでホームランを打てるのは追求心があるからだと思う。毎年、この時期に体作りをしてそれを結果に結び付けていて本当にすばらしい。そんなに対戦していないピッチャーもいたと思うので、その中での対応力というのは、すごいと思う」とたたえました。

そのうえで「もともと飛ばす能力は持っていたバッターだが、この数年で、自分がどう打ったらあそこまで飛ばせるのかと研究し、自分のスイングも見直しながらいろいろなことをやっていると思う。どこかでそういう話も聞いてみたい」と話していました。


お見舞い受けた男の子の母「これからも大きなホームランを」


重い心臓病を患い同じ「翔平」という名前だったことから大谷選手からお見舞いを受けた男の子の母親、川崎静葉さんは「交流した時間が夢だったんじゃないかと思うぐらい感動した。これからも大きなホームランを打ってほしい」と話しました。

大谷選手は大リーグ1年目を終えた平成31年1月、「拡張型心筋症」という重い心臓病で大阪の病院に入院し、心臓移植を目指していた当時1歳の川崎翔平くんを訪ねました。

そして、翔平くんを優しくだっこしたり、サインが入ったボールや帽子を手渡ししたりして元気づけました。

翔平くんはおよそ2か月後に亡くなりましたが、今でも自宅の仏壇のそばに大谷選手と一緒に撮った写真やサインなどが飾られています。



母親の静葉さんは、大谷選手がMVPに選ばれたことを受けて取材に応じ「交流した時間が夢だったんじゃないかと思うぐらい感動した。偉大な選手が私たちに貴重な時間を与えてくれて、本当にありがたかった」と話していました。

静葉さんは、大谷選手が活躍するたびに翔平くんに報告しているということで「大谷選手の空高く上がるホームランを見るたびに『翔平は空にいるんだ』と思い、胸が熱くなる。これからも変わらない姿で大きなホームランを打ってほしい」と話していました。


競泳の池江選手 「一流よりもっと上にいける選手」


競泳の池江璃花子選手は、都内で行われた大会に出場したあと取材に応じ、大谷選手がMVPに選ばれたことについて「イチローさんに続いて2人目ということですばらしいと思う。人間力を大切にしていて、そこが一流よりもっと上にいける選手なんじゃないかと思う」と話していました。


岸田首相 「大変な偉業 国民として大変誇らしく思う」


岸田総理大臣は、19日午前、総理大臣官邸に入る際、記者団に対し「大変な偉業であり、国民として大変誇らしく思う」と述べました。

また、国民栄誉賞を授与するかどうかについて記者団から質問されたのに対し「ニュースを聞いたばかりであり、お祝いの気持ちをどのような形で示すかは、これから考えたい」と述べました。


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